2026年3月23~27日(教養講座:サンチェス・スペイン首相のイラク攻撃演説)

~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年3月23日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(20~22日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

イランで去年6月拘束された日本人1人解放 茂木外相が明らかに | NHKニュース  ホルムズ海峡で日本船の通過「認める用意」 イラン外相が明かす | 毎日新聞 →イランと日本の緊張緩和をうかがわせる動きが2つあった。1つは、昨年6月に拘束された日本人1人が解放された。NHK特派員は今年1月拘束で、今回の人物とは違う。また、イラン外相が共同通信とのインタビューで、日本船のホルムズ海峡通過を認める用意があると語った。米国との同盟を健全に維持しながら、イランとも友好関係を保って原油を確保するのが、日本の国益だ。政官民の巧みな舵取りが問われている。

高市首相 日米首脳会談終え帰国 今後は新年度予算案を協議へ | NHKニュース →日米首脳会談を終えて高市首相が帰国した。トランプ大統領から難題を突きつけられず、政府・与党の評価は高い。一方、派手なハグや踊り、ドナルドと呼んだ振る舞いでは賛否が起きている。元タレント・元ヤンキーを彷彿させるパフォーマンスだった。会談では憲法9条が歯止めとなった。今後の憲法論議にどんな影響を与えるか。

日米首脳会談 合意内容は 対米投資 科学技術 防衛協力 安保 | NHKニュース →日米首脳会談では対米投資の第2弾も合意した。「GEベルノバ日立」がテネシー州など「SMR」と呼ばれる次世代型の小型原子炉を建設する。最大400億ドル。ペンシルベニア州などで天然ガスの発電施設建設で最大330億ドルを投資する。本当にウィンウィンとなるか、カネで安保を買うだけか。経済安全保障を名目にブロック経済化が進んでいる。

大相撲春場所 優勝の霧島 約2年ぶりの大関復帰確実に | NHKニュース →大相撲は勝者と敗者の差が際立った。霧島が優勝し、大関返り咲きを確実にした。綱取りに挑んだ安青錦は、千秋楽で豊昇龍に敗れて負け越しが決定。来場所は一気にカド番になる。これまで順風満帆過ぎた。捲土重来を期待したが、いずれも外国人力士というのが少し寂しい。

新名神トンネルで事故、6人死亡 火災発生、トラック運転の女逮捕―三重・亀山:時事ドットコム →三重県の新名神のトンネルで20日、大型トラックが乗用車に追突。子ども3人を含む6人が死亡した。工事に伴って渋滞が起きていたが、気づくのが遅れたようだ。渋滞時の追突は大事故につながる。トンネル内で大惨事になったか。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎空海(真言宗の開祖。835年3月21日死去、60歳)

「仏の教えは一言で言えば、自分の利益と他人の利益を一致させることである」 「他人の利益をはかるように努めていると、苦しみの世界に行く因縁が消える」 「人間はだれもが胸の中に宝石となる石を持っている。一生懸命磨けば、美しく光り輝く玉になる」 「嫉妬は、自分とそれ以外の人とは別々の存在だと思う心から生じる。人を同じ存在だと見ることができれば、嫉妬することがなくなり、公平な心になり、すべての人の善行を心から賞賛できる」 「自分と自分以外の周りの環境は心の状態によって変わる。心が暗いと何を見ても楽しくない。静かで落ち着いた環境にいれば、心も自然と穏やかになる」 「信じて修行すれば、だれでも必ず仏になることができる」 「ものに決まった性質などない。悪人もいつまでも悪人ではない」 「優れた知恵者は、愚か者に見えるものだ」

*** 今週の教養講座(サンチェス・スペイン首相演説①)

 アメリカのイラン攻撃で、トランプ大統領が孤立し始めています。差し迫った核の脅威はなく、国内外の理解を得ない攻撃だったので当然と言えます。しかし当初、各国の政治指導者の多くが口をつぐんでいました。「トランプ大統領を怒らせたら面倒だ」という心理が働いたと思われますが、政治家はいざという時の発言や信念が問われる存在です。スペインのサンチェス首相は3月4日、国民向けのテレビ演説で明確に反対を表明しました。各国に影響を与えた演説の全文を紹介します。

◎「スペインは戦争反対だ」

中東で高まる危機に関するスペイン政府の立場と、私たちが実施している措置についてお知らせする。ご存じの通り、先週土曜日(2月28日)、米国とイスラエルがイランを攻撃し、これに対しイランは地域内の9カ国と、欧州国家のキプロスにある英国基地を無差別に爆撃して応酬した。

 何よりもまず、イラン政権による違法な攻撃を受けた諸国に対し、スペイン国民の連帯の意を表明したい。その後も敵対行為は継続し、むしろ激化しており、住宅、学校、病院で数百名の死者を出している。さらに国際的な株式市場の暴落、航空網とホルムズ海峡の混乱を引き起こした。この海峡はつい最近まで世界のガス、石油の総量の20%が通過していた。

 今後何が起こるかは、誰にもわからない。最初の攻撃を仕掛けた者たちの目的すら不明確だ。しかし、(最初の攻撃を仕掛けた)推進者たちが言うように、これは長期化する可能性のある戦争であり、多くの犠牲者が出るかもしれない。経済面でも世界規模で深刻な影響を及ぼす可能性があることに備えなければならない。

 スペイン政府のこの状況に対する立場は、明確かつ一貫している。ウクライナでもガザでも私たちが維持してきた立場と同じだ。第1に、私たち全員を守る、特に最も脆弱な存在である民間人を守る国際法の違反を許さない。第2に、紛争と爆弾だけで世界の問題を解決できると考えることに反対する。そして最後に、過去の過ちを繰り返すことに反対する。

 要するに、スペイン政府の立場は「戦争反対」という言葉に集約される。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年3月24日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(23日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

イランの発電所などへの攻撃の5日間延期を指示 トランプ大統領投稿 | NHKニュース →トランプ大統領がイラン発電所への攻撃を5日間延期すると表明。すると原油が下落、NY株が上昇した。日本株は23日に暴落したが、きょうは高騰しそうだ。トランプ大統領得意のディールで、イランと協議しているという。しかし、イランは否定しているから奇っ怪だ。戦闘を止めれば、世界のすべてが幸せになる。改めて無駄な戦闘だと実感させる。

暫定予算案 政府が編成する方向で検討開始 自民が立民に伝達 | NHKニュース  →来年度予算案の扱いで、自民党が軌道修正を始めた。年度内成立の看板はまだ下ろさないが、暫定予算の検討を始めた。高市首相が強権を発動しない限り、年度内成立はないだろう。ややマニアックな予算政局だが、長い目で与野党の攻防に影響する。

スーパー コメ平均価格 去年8月以来約7か月ぶりの3000円台 | NHKニュース  主食用米需要量 当初見込みから下方修正 価格高止まりで消費減 | NHKニュース  →スーパーのコメ価格が7ヶ月ぶりに3000円台に下落した。卸売業者が在庫減らしに動いている。一方、農水省はコメの需要見込みを下方修正した。価格高止まりで消費が減った。昨年の生産量は需要を上回っており、価格はさらに下がる見通しだ。令和の米騒動とは何だったのか。野菜のように市場に任せておけば、一喜一憂する必要もない。

米国連大使、高市首相が自衛隊支援を「約束」 ホルムズ海峡安全確保、日本側は否定:時事ドットコム →アメリカの国連大使が、高市首相が自衛隊支援を約束した、と語った。国連大使がどこまで情報を持っているかという気はするが、木原官房長官は「日本は具体的な約束をしていない」と否定した。勘違いか、裏の約束があったのか。もう少し様子を見る必要がありそうだ

「紀州のドン・ファン」事件 元妻、二審も無罪 一審判断「不合理と言えず」―大阪高裁:時事ドットコム→「紀州のドン・ファン事件」で、元妻が一審に続いて二審でも無罪になった。致死量を超える覚醒剤を飲ませて殺害したと起訴されたが、大阪高裁は「被告の犯罪を証明できない」とした。一審は裁判員裁判で慎重に審議した結果で、最高裁での逆転有罪は困難だろう。被告を犯人視して報道したメディアも問われる。

BTS復帰、動員予想大きく外れる 26万人見込みの2割か―韓国:時事ドットコム BTS事務所株、15%急落 復帰公演終え―韓国:時事ドットコム →BTSの復帰コンサートに集まった人が、警察予想の2割だったことがわかった。所属事務所は10.4万人と発表したが、携帯電話の分析では4万5000人ほどだった。事務所株は急落した。警察は26万人と見込んで1万人も配置していた。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎城山三郎(小説家。2007年3月22日死去、79歳)

「大人が1年間ムキになってやれば、大抵のことは立派な専門家になれます」 「どんな事態にも、第3の道がある。そう思えば、人生にも新しい風が吹いてくるのではないか」 「この世の中には、あきらめなくてはならないことなんて、ひとつもない。楽観も悲観もない」 「深く生きた記憶をどれほど持ったかで、その人の人生は豊かなものにも、貧しいものにもなる」 「天使は必要なときにやってくる」 「背伸びして視野を広げているうち、背が伸びてしまうこともあり得る。それが人生の面白さだ」 「出世でこり固まった男はおもしろくないが、出世をあきらめた男も魅力はない」 「将の条件というのは、人がついてくるということ」 「人間にはいつも4人の人間が住んでいる。探検家、芸術家、戦士、そして判事。この4人が正常に機能している人が、一番素晴らしいリーダーになれる」 「一つの会社に営々と勤め、妻子をかかえて暮らしていく。それは十分に人間としての重さ、確かさを認められていいことではないか」

*** 今週の教養講座(サンチェス・スペイン首相演説②)

◎イラク戦争に巻き込まれた欧州   

世界も欧州もスペインも、すでにこの状況を経験してきた。23年前、別の米国政権が私たちを中東戦争に巻き込んだ。当時、サダム・フセインの大量破壊兵器を排除し、民主主義をもたらし、世界の安全を保証するための戦いと名目上は説明された。しかし現実には、振り返ってみると逆効果をもたらした。それはベルリンの壁崩壊以来、私たちの大陸が経験した最大の不安定化の波を引き起こしたのだ。

イラク戦争はジハーディスト(聖戦主義者)のテロの急増、東地中海における深刻な移民危機、エネルギー価格の全般的な上昇、ひいては生活必需品の価格や生活費の上昇を引き起こした。 これが当時の欧州人への「アゾレス・トリオ」(注:2003年3月にポルトガル領アゾレス諸島でイラク開戦をめぐり会談したブッシュ米大統領、ブレア英首相、スペインのアスナール首相の3人)による贈り物だった。より不安定な世界と、より劣悪な生活だ。

確かにイラン戦争がイラク戦争と同様の結果をもたらすかは、現時点で判断するのは早すぎる。イランの恐るべきアヤトラ(宗教指導者)政権の崩壊につながるのか、それとも地域の安定化をもたらすのか。しかし確かなのは、そこからより公正な国際秩序が生まれることも、賃金の上昇や公共サービスの改善、環境の健全化がもたらされることもないということだ。 

現時点で予見できるのは、経済の不確実性の増大と石油、ガス価格の高騰だ。だからこそスペインはこの災厄に反対する。政府の役割は人々の生活を向上させ、問題の解決策を提供することであり、生活を悪化させることではないと理解しているからだ。

その使命を果たせない指導者たちが、自らの失敗を隠すために戦争を利用し、さらにいつも通りの少数の者たちの懐を肥やすことは、絶対に許されない。世界が病院の建設を止め、ミサイルを生産するとき、利益を得るのは彼らだけだ。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年3月25日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(24日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

トランプ大統領 “協議経て攻撃延期” イラン側は協議自体否定 | NHKニュース  →パキスタンを仲介に米国とイランが交渉する情報が流れている。イラン側は否定しているが、仲介情報は具体的だ。アメリカにとって今回のイラン攻撃は大義名分に乏しい。中東での覇権を狙うイスラエルの野望に引きずり回されたのが真相だろう。仲介協議に期待する声は世界に多いはずだ。

生成AI 高校教科書に学習での活用方法記述 | NHKニュース →来年から使われる高校教科書に、生成AIの活用方法が登場する。これまでは紹介にとどまっていたが、文科省がおととし示した学校での活用方針を受けた動きだ。例えば「情報」の教科書で、人工知能との共存をテーマに話し合う際、生成AIを活用すれば議論の参考になる意見が得られると紹介している。

原油タンカー2隻 ホルムズ海峡除くルートで到着へ 赤澤経産相 | NHKニュース  →ホルムズ海峡を避けたルートから原油タンカー2隻が日本に到着する。1隻はサウジアラビア西側の紅海ルート。もう1隻はホルムズ海峡の外側を経由する。経産省は代替ルートでの原油確保に力を入れている。成功すれば、国内への悪影響は減る。

日大の林真理子理事長が退任へ 6月に任期満了、1期で後任に交代:朝日新聞 →日大の林真理子理事長が1期で退任する。2022年7月、元理事長の脱税事件などで混乱する理事長に就任した。女性初、人気作家とあって注目を集めた。5年間で日大のガバナンスや名誉は回復したのかどうか。週刊文春のコラムでは、全国の日大関係の会合に出て、楽しんでいる様子がよく書かれていた。

中国大使館敷地内に侵入した疑い 陸上自衛官を逮捕 | NHKニュース | 東京都、中国 →東京・元麻布の中国大使館に、陸上自衛隊員が侵入し、逮捕された。刃物を持っていた。「大使に会って日本に対する強硬発言を控えるよう伝えたかった。聞き入れられなかったら自決するつもりだった」と供述している。所属は、宮崎県の陸上自衛隊えびの駐屯地。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎リ-・クアンユー(シンガポール初代首相。2015年3月23日死去、91歳)

「シンガポールは小さくて資源が何もない。外国から来てもらったり、工業国家になったりする以外に生きていく道がなかった。資源が何もないことが、ここまできた秘密なのだ」 「日本人という民族は非常に素晴らしい特質を持っている。2011年に東日本大震災が発生した際、日本人はお互いに助け合い、困難をともに共有した。世界中が驚きと尊敬の念を抱いた」 「日本人が仕事をする際に完璧さを追求する姿勢。これも世界のどの国もかなわない」 「成功したければ、英語をマスターすべきだ。英語は、ビジネス、科学、外交、研究といった分野で必須の言語だ」 「日本は人口減少という最も厳しい試練を迎えている。経済停滞や強いリーダーシップを持つ政治指導者の欠如といった諸問題は、大きな問題ではない。人口問題が解決できない限り、日本の未来は暗い」 「問題は日本に時間があるのか、ということだ。15年たっても解決できなければ、日本はもう元に戻れないほど衰退する可能性がある。その時に解決しようとしても、すでに手遅れだ」

*** 今週の教養講座(サンチェス・スペイン首相演説③)

◎中東にいるスペイン人 必ず祖国へ連れ帰る    

こうした状況下で、スペインの進歩的な連立政権は他の紛争や国際危機と同様の対応を取る。 

第1に、中東にいるスペイン人を支援し、彼らが望むならば祖国へ帰還する手助けをする。外務省と軍は昼夜を問わず避難作戦を調整中だ。同地域の空域が安全でないこと、空港網が攻撃で深刻な打撃を受けていることから、作戦が極めて困難であることは明らかだ。だが同胞のみなさんは確信していい。私たちはみなさんを守り、必ず祖国へ連れ帰る。

第2に、スペイン政府は、この紛争が経済に影響をもたらす可能性に備え、家庭、労働者、企業、自営業者を支援するためのシナリオと、可能な措置を検討している。我が国の経済の活力と、政府の財政政策の責任ある取り組みのおかげで、スペインは現在、この危機に対処するために必要な資源を持っている。私たちには能力があり、政治的意志もある。パンデミック、エネルギー危機、そして最近の関税危機のときと同様に、関係者と手を携えて対応する。

第3に、平和と国際法の順守を推進する国々とは、これまで通り協力する。必要な外交的・物的資源をもって支援する。私たちは欧州の同盟国と協調し効果的な対応を図る。ウクライナとパレスチナという、決して忘れてはならない2つの地域において、公正で永続的な和平を実現するため、引き続き取り組んでいく。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年3月26日号(転送禁止)~~~

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***デイ・ウォッチ(25日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

ソニー・ホンダモビリティ、EV開発を中止 事業の継続困難 – 日本経済新聞 →戦後ベンチャーの双璧といえば、ホンダとソニー。EVで協業するというニュースは衝撃だったが、あえなく中止に追い込まれた。自動運転のソフトやエンタメカーの期待も膨らんだだけに惜しい結末だ。脱エンジンを図ったホンダのEV戦略は総崩れになった。大きな賭けに失敗した代償は小さくない。

原油市場でインサイダー疑惑 トランプ氏投稿前、取引急増―報道:時事ドットコム →トランプ大統領にはファミリービジネスを優先しているという疑念がつきまとう。原油市場でインサイダー疑惑が浮上した。関与は不明だが、トランプ氏が常に政権最大のインサイダーであることは間違いない。欧州株や天然ガスでも異常取引がある。「李下に冠を正さず」ということわざを知っているだろうか。

イラン情勢 “アメリカ 戦闘終結へ15項目の計画送付” 米メディア  | NHKニュース →停戦に向けてアメリカが15項目の計画をイランに送った、と米メディが報じた。イランは5条件を示した情報もある。相変わらず真相不明だが、米国の上陸部隊が中東に向かっている。交渉は時間稼ぎのポーズで、一気に地上戦に持ち込むかもしれない。そうなれば完全に泥沼化し、世界経済は窒息するだろう。

同性婚訴訟 最高裁が大法廷で審理へ 初めて憲法判断か | NHKニュース  →同性婚訴訟で最高裁が大法廷で審理することになった。初めて憲法判断をする可能性が出てきたが、高裁では違憲判決が優勢だ。常識的に考えれば、法の下の平等を定めた憲法14条、婚姻に関して個人の尊厳と両性の本質的平等を定めた24条2項に違反していると判断するだろう。判決は来年の見通し。

科学論文がAIで書かれていないか高精度で判定するソフト 国立情報学研究所が開発 | NHKニュース  →科学論文がAIで書かれたかどうかを判定するソフトが開発された。日本物理学会が25日から導入した。大量の論文を読み込み、90%以上の精度で判定できるという。同学会は校正や推敲ではAI使用を認めている。AI論文は大学でも深刻な問題だが、どこまで正確で、抑止になるか。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎栗林忠道(陸軍大将、硫黄島守備隊最高司令官。1945年3月26日死去、53歳)

「(日頃、妻に対し)アメリカは戦ってはいけない国だ」 「(硫黄島へ出発の際、妻に対し)今度は骨も残らないかもしれない」 「(長男に宛てて)男には意思の強固ということが何より大切である。意志の弱い男は何ができても役に立たない。家にいる時は母や妹達と愉快に話をし、時に冗談の一つも飛ばして家の中を明るくすることが大切である」 「我々の子供らが日本で1日でも長く安泰に暮らせるなら、我々がこの島を守る1日には意味がある」 「(最後の訓示)予が諸君よりも先に先陣に散ることがあっても、諸君の今日まで捧げた偉功は決して消えるものではない。いま日本は戦に破れたといえども、日本国民が諸君の忠君愛国の精神に燃え、諸君の勲功をたたえ、諸君の英霊に対し涙して黙祷を捧げる日がいつか来るであろう。安んじて諸君は国に殉ずべし。天皇陛下万歳!」 「(辞世の句)国のため 重きつとめを果たし得で 矢弾尽き果て 散るぞかなしき」

*** 今週の教養講座(サンチェス・スペイン首相演説④)

◎直ちに敵対行為の停止を

最後に、政府はこの戦争の停戦と外交的解決を引き続き要求する。ここで強調したいのは、適切な言葉は「要求」ということだ。 

スペインは欧州連合(EU)とNATO(北大西洋条約機構)、そして国際社会の一員だ。この危機は私たち欧州人、ひいてはスペイン国民にも影響を及ぼす。だからこそ米国、イラン、イスラエルに対し、手遅れになる前に停止するよう、最大限の責任ある対応を要求しなければならない。

何度も言ってきたが、改めて繰り返す。違法行為に対して別の違法行為で応じることはできない。それは人類の大惨事につながるからだ。20世紀の第1次世界大戦が始まる前の1914年8月、当時のドイツ首相が「第1次大戦はどう始まったのか」と問われた。彼は肩をすくめてこう答えたという。「私も知りたいものだ」と。 

大きな戦争は往々にして、制御不能になった連鎖反応、誤算、技術的失敗、予期せぬ出来事によって勃発する。だからこそ私たちは歴史から学ぶべきだ。何百万人もの運命を、ロシアンルーレットのように賭けてはならない。この紛争に関わる国々は、直ちに敵対行為を停止し、対話と外交の道を選ぶべきだ。

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***デイ・ウォッチ(20~22日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

トランプ大統領 5月14日と15日に中国訪問 習主席と会談へ | NHKニュース イラン情勢 “戦闘終結へ”新たな動き 具体的な進展みられるか | NHKニュース  →延期されたトランプ大統領の訪中が、「5月中旬」に決まった。この時までにイラクとの戦闘を終えるということか。米国とイランの戦闘終結をめぐる情報は飛び交っているが、なおはっきりしない。いまこの瞬間も苦しんでいる人がいる。

自民党 日本・イラン友好議員連盟が会合 イラン駐日大使も出席 | NHKニュース  →自民党からイラン支援の動きが出た。友好議員連盟が会合を開き、会長の岸田元首相が「日米同盟を基軸としつつ、イランとのバランスを取り、国益をどう守るか考えなければならない」と述べた。駐日イラン大使も出席し、イランの立場を説明した。政局的には、米国傾斜の高市首相をけん制したことになる。

がん発覚も保釈せず死亡、裁判官の責任問う 大川原冤罪遺族が提訴へ:朝日新聞  →大河原冤罪事件の遺族が裁判官37人を訴える。がんが発覚にしたにも関わらず、保釈を認めず、勾留中に亡くなった。保釈請求に対する検察の不服申立ても背景にある。「人質司法」と批判される悪弊だ。日本の司法は、官僚組織の中でもっとも戦前の体質を引きずっていると言える。

ローム・東芝・三菱電機、パワー半導体統合協議 世界2位連合へ – 日本経済新聞 →データセンターなどで使うパワー半導体で、世界2位の日本連合が誕生しそうだ。電力インフラ向けの地味な分野で、小さな企業が多い。中国勢の攻勢で、各社とも厳しい状況にある。ロームに対してはデンソーが買収提案をしており、曲折も予想される。

スペイン首相、今回の中東戦争は2003年イラク戦争より「はるかに悪い」:時事ドットコム ドイツ大統領、米イスラエルの対イラン攻撃は「国際法違反」:時事ドットコム イラン攻撃に「出口戦略なし」 独国防相、米政権を批判:時事ドットコム →ヨーロッパでトランプ大統領を公然と批判する声が強くなっている。スペインのサンチェス首相は「2003年のイラク戦争より悪い」。ドイツでは大統領や国防相が「国際法違反」「出口戦略なし」と非難している。米国とイスラエル以外の世界各国が戦闘終結を熱望している。

「スーパーボランティア」夜間中学へ 「人生は一生勉強」―86歳尾畠さん、活動も現役・大分:時事ドットコム →スーパーボランティとして知られる大分県の尾畠さんが、新設される夜間中学に通う。現在86歳だが、家庭は貧しく、ほとんど勉強をしないまま中学校を卒業したという。「人生は一生勉強。わくわくしている」と話している。元気と勇気がわいてくるニュースだ。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎室生犀星(詩人、小説家。1962年3月26日死去、72歳)

「ふるさとは、遠きにありて思うもの、そして悲しくうたうもの」 「今日は、海老のように悲しい」 「もし平静に死にたかったら、人間は有名にならないほうがよい」 「他人を正視しない目は、卑怯だ。わざとらしい凝視をする奴は、内面に虚偽を持った奴だ」 「明日のことが分からないということは、人の生きる愉しさをつないでゆくものだ」 「お金というものは、人間の悲しみに必要である」 「人は決して幸せを避けて通る者ではない。花を見ないで道を通ることはできない」 「僕は朝を愛す。日のひかり満ち亙る朝を愛す。朝は気持が張り詰め、感じが鋭く、何物かを嗅ぎ出す新しさに餓えている」 「雨は愛のようなものだ。それがひもすがら降り注いでいた。人はこの雨を悲しそうに、すこしばかりの青もの畑を、次第に濡らしてゆくのを眺めていた」 「すべては僕の中にあるのだ。高いものや、善良よきものや、深いものや、また卑しい低いものさえ潜んでいるのだ。僕は毎日いやしいものを追い出す。清潔なさわやかなものをとり容れるのだ」 

*** 今週の教養講座(サンチェス・スペイン首相演説⑤)

◎私たちが国際法の側に立つか否か

私たちのような他の者は、一貫した行動を取り、ウクライナ、ガザ、ベネズエラ、グリーンランドについて語る時と同じ価値観を、今こそ守らねばならない。問題は私たちがアヤトラ(イランの宗教指導者)を支持するか否かではない。アヤトラを誰も支持しない。スペイン国民はもちろん、スペイン政府も決して支持しない。問題は、私たちが国際法の側に立つか否か、つまり平和の側に立つか否かだ。

スペイン社会は常にイラクのサダム・フセイン独裁政権を非難してきたが、それはイラク戦争への支持を意味しなかった。なぜならそれは違法であり、不正義であり、解決を掲げた問題のほとんどに真の解決をもたらさなかったからだ。同様に私たちは、特に女性を含む市民を抑圧し卑劣に殺害するイラン体制を非難する。しかし同時に、この紛争を拒否し外交的、政治的解決を求める。

このような私たちを、考えが甘いと非難する者もいるだろうが、考えが甘いのは暴力こそが解決策だと考えることだ。考えが甘いのは、民主主義や国家間の尊重が廃虚から生まれると信じることだ。あるいは無分別で卑屈な追従こそが、指導力だと考えることだ。私たちの立場は決して考えが甘いのではなく、むしろ一貫していると考えている。

私たちは、世界の害となる行為や、私たちの価値観や利益に反する行為に、単なる報復への恐れから加担することはない。なぜなら私たちは自国の経済的、制度的、そして道徳的な強さに絶対的な自信を持っているからだ。そしてこのような時こそ、スペイン人であることをかつてないほど誇りに思う。

私たちは困難を認識している。しかし、未来は決まっているわけではないことも知っている。多くの者が当然のこととして受け止めている暴力の連鎖は、完全に回避可能であり、人類はアヤトラの原理主義も戦争の惨禍も乗り越えられるのだ。この希望を私たちだけが抱いていると言う者もいるだろうが、それもまた真実ではない。

スペイン政府は共に立つべき者と、共に立つ。私たちの父や祖父が憲法に刻んだ価値観と共に立つ。スペインは欧州連合の創設原則と共に立つ。国連憲章と共に立つ。国際法と共に立つ。 それゆえに、国と国民の平和と平和的共存と共に立つのだ。 

私たちはまた、同じ考えを持つ多くの政府と共に立つ。戦争と不確実性ではなく、より多くの平和と繁栄をもたらす未来を求めている欧州、北米、中東の数百万の市民と共に立つ。なぜなら前者はごく少数の者だけが利益を得るからだ。そして後者は私たちすべてに利益をもたらす。どうもありがとうございました。