2026年5月11~15日(俳句を味わう)

~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年5月11日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(2~10日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう)
◎米とイラン 交渉進展見られず ホルムズ海峡は不安定な情勢続く | NHKニュース →イラン情勢は連休中、ほとんど進展しなかった。停戦ムードは出ているが、協議や合意の見通しははっきりせず、小競り合いも起きている。ホルムズ海峡から出られないタンカー乗組員の死亡情報もある。中国が関与している情報が多くなっており、14日からの米中首脳会談も大きな焦点だ。
◎磐越道バス事故 過去遠征でもレンタカー「学校側から依頼したことは一度もない」 | NHKニュース →福島県で起きた新潟・北越高校ソフトテニス部の事故で、レンタカーの要請をめぐって学校側とバス会社側の主張が食い違っている。どうも学校側が正しいようだ。68歳の運転手は最近、複数回の事故を起こし、まともに運転できる状態ではなかった。部活動の遠征のあり方に影響するのは確実だ。
◎ハンタウイルス集団感染疑いのクルーズ船 カナリア諸島で乗客が下船 | NHKニュース →大西洋上で聞き慣れないハンタウイルスが突如発生した。WHOは公衆衛生上のリスクは少ないと言うが、新型コロナの記憶が新しく、感染の広がりを心配する声が上がっている。詳しくは→ハンタウイルスとは?【Q&A】 | NHKニュース
◎高市首相 衆院選などでの陣営による中傷動画投稿報道を否定 | NHKニュース →週刊文春が報じた高市陣営による中傷動画拡散。高市首相は「一切ないと報告を受けている」と国会で一応否定した。認めたら大問題になるので、否定を貫くつもりだろう。文春報道では、自民党総裁選では対立候補、総選挙では中道系候補が攻撃対象で、公設第一秘書が関与しているという。記事で秘書は「答えないから、なんとでも書いて」と完全に否定はしていない。今後の文春・その他メディアの報道、野党の追及が焦点だ。
◎高市首相 ベトナム最高指導者と会談 重要鉱物で連携一致 | NHKニュース 日豪首脳会談 経済安保で共同宣言発表 安保協力強化で一致 | NHKニュース →高市首相がベトナムとオーストラリアを訪問した。時節柄、経済安保が前面に出るが、言い換えればブロック経済で、戦時を想定した武装経済の様相だ。やむを得ないのか、世界が誤った方向を選択しているのか。経済で付加価値をつけるには自由闊達な環境こそが必要だ。
◎サッカー 三笘薫 リーグ戦で左太もも裏あたりを痛め途中交代 | NHKニュース 大相撲夏場所 初日 横綱 豊昇龍は小結 高安に敗れ土がつく | NHKニュース →サッカーの三笘と横綱豊昇龍が、足を痛めた。ワールドカップ直前で、三笘の負傷は痛い。豊昇龍は休場するかどうか。休場となれば、横綱不在となり、寂しい5月場所になる。
◎テニス 錦織圭が現役引退を発表 日本男子最高の世界4位を記録 | NHKニュース →テニスの錦織圭が今シーズン限りでの引退を表明した。2014年の全米オープンでアジア選手として初めて4大大会決勝に進み準優勝。15年に日本人最高の世界4位、16年のリオデジャネイロ五輪ではナダル選手を破り、銅メダルを獲得。攻撃的テニスで「アート」と評され、海外選手にも影響を与えた。
*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)
◎嘉納治五郎(柔道家。1938年5月4日死去、77歳)
「自分の心に生じる欲望に打ち勝つのは敵に勝つよりむずかしい」 「勝って勝ちにおごることなく、負けて負けに屈することなく、安きにありて油断することなく、危うきにありて恐れることなく、ただただ一筋の道を踏んでゆけ」 「人生には、『なに、くそ』という精神が何より必要だ」 「何事も初めからうまく行くことは少ないものだ」 「人生はいろいろな難関に出くわす。難関が次から次へとやってくるから面白いのだ。恐れをなしてはいけない」 「柔を能く、剛を制す」 「自他共栄(相手を敬い、助け合って、己だけでなく他人と共に栄えること)」 「精力善用(自らの心身の力を社会に対して善い方向に最大限に用いること)」 「時間をもっとも有効に利用した者に、もっとも立派な仕事ができる」 「教育者自身が教育の大事なることを信じ、教育を通して国家社会に働いてこそ、教育者の活動も有意義である」
*** 今週の教養講座(俳句を味わう①)
今週は俳句を味わってみましょう。池澤夏樹編集の「日本文学全集29巻」(河出書房新社)から紹介します。選者は俳人の小澤實氏で、俳句と意味・評を掲載します。
◎井月(せいげつ、1822?~1887) 「春の日やどの児(こ)の顔も墨だらけ」
▼意味=春の日が差している。学校帰りのどの子の顔も、習字の墨で汚れてしまっている。 ▼評=「文明開化」とまえがきにある。この言葉から、鉄道や官営工場を連想するが、井月は身分・性別にかかわらず、すべてのこどもが教育を受けられたことに注目している。春の日を受ける墨だらけの顔が、楽しそうな学校生活を物語る。井月の目はこどもに温かい。「泥くさき子供の髪や雲の峰」。
◎正岡子規(1867~1902) 「糸瓜(へちま)咲いて痰(たん)のつまりし仏かな」
▼意味=ヘチマの花が咲いて、喉に痰が詰まってしまった仏であるなあ。▼評=正岡子規の絶筆。自分の死後の姿を描いている。ヘチマの黄色の花が、死者を飾っている。痰はまだつまっているが、単なる死骸ではない。仏になっている。この句に先立って「草木国土悉皆成仏」(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)と前書きした「糸瓜さへ仏になるぞ後(おく)る々な」がある。ヘチマに導かれるように、正岡子規は成仏したのだ。
◎内藤鳴雪(1847~1926) 「さざ波や古き都の初もころ」
▼意味=さざ波が打ち寄せる、古き都大津。そこで、この春初めてのもろこを食べていることだよ。 ▼評=「さざ波や」は、「近江」「滋賀」「大津」の枕詞。直接大津を出さず、古き都としたことで奥行きを出している。もろこは、琵琶湖を代表する食用魚で、あぶって食べるとおいしい。「初」には春初めての魚をたたえる思いも。「古き」と「初」、ハ行音の頭韻の響きと意味の対応も鮮やか。
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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年5月12日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(11日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう)
◎カルビー 一部商品パッケージ 白黒の2色に変更 中東情勢の影響 | NHKニュース →カルビーは主力製品の「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」など一部商品のパッケージを白黒の2色にする。イラン情勢の影響で、インクが不足しているため。白黒になると、ずいぶん地味だ。売上は減りそうだが、珍しさで人気が出るかも。
◎米軍のキューバへの偵察飛行 急増か 米報道 | NHKニュース アメリカ キューバへの圧力強化 軍傘下企業の資産凍結 | NHKニュース →アメリカがキューバへの圧力を強めている。偵察飛行が急増し、キューバ軍傘下の企業の資産を凍結した。トランプ政権はかねて「イランの次はキューバだ」と明言している。14日の米中首脳会談でイラン問題に区切りをつけ、キューバ攻撃で中間選挙の支持を集めようという魂胆か。
◎磐越道21人死傷事故 “事故前から危険な運転”生徒が証言 | NHKニュース →新潟・北越高校の部活動遠征事故で、運転手の危うさが次々と明らかになっている。生徒が「事故前から危険な運転をしていた」と証言。整備会社は「この2か月で5、6回の事故を起こしている」と話している。なぜこの運転手が選ばれたのだろうか。
◎高市首相 衆院選などで陣営が中傷動画投稿の報道を改めて否定 | NHKニュース →中傷動画問題で高市首相は「秘書を信じる」と答弁した。文春記事を読む限り、信ぴょう性は高い。暗号資産の「サナエトークン」をめぐって、仕掛け人と公設第一秘書がケンカ別れし、仕掛け人が「中傷動画制作を頼まれた」と暴露しているからだ。動画は悪質で、関係者の責任問題は避けられない。秘書を解雇して逃げ切るのか、甘い追及でこれ以上問題にならないのか。きょうリリースされる週刊文春の続報が当面の焦点だ。
◎金の購入や不急の海外旅行、インド首相が1年自粛を呼びかけ…「あらゆる手段で外貨準備を守らないといけない」 : 読売新聞 →インドが原油高による外貨の減少を防ぐため、ケチケチ作戦を始める。金の購入や海外旅行の自粛を訴えている。原油を中東に依存するアジア各国は、さらに同様の対応を迫られそうだ。高市首相は節約を呼びかけない方針で、アジアでは異例だ。
*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)
◎ナポレオン・ボナパルト(仏の軍人、皇帝。1821年5月5日死去、51歳)
「決して落胆しないこと。それが将軍の第一の素質だ」 「過ぎたことで、心を煩わせてはいけない」 「じっくり考えろ。だが、行動する時が来たら、考えるのをやめて進め」 「戦争に勝つために必要なのは判断力である。イデオロギーではない」 「状況だって?何が状況だ。俺が状況を作るのだ」 「人生という試合で最も重要なのは、休憩時間にも得点を入れることだ」 「会議を重ねすぎると、いつの時代にも起こったことが起こる。最悪の策が採られるということだ」 「偉大な将軍たちが間違いを犯してしまうのは、むずかしい戦略を立て、賢く振る舞おうとするからだ」 「最も大きな危険は、勝利の瞬間にある」 「愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る」 「すべて自然でないものは不完全である」 「約束を守る最上の方法は、決して約束しないことだ」 「兵法に複雑な策略などはいらない。最も単純なものが最良なのだ」 「人間を動かす2つのテコは、恐怖と利益である」 「我輩の辞書に不可能という文字はない」
*** 今週の教養講座(俳句を味わう②)
◎村上鬼城(1865~1938) 「闘鶏(とうけい)の眼(まなこ)つぶれて飼はれけり」
▼意味=闘鶏の軍鶏(しゃも)の目がつぶれてしまっているが、そのまま飼われていることだなあ。 ▼評=闘鶏が春の季語。闘鶏の鶏は負けたら肉にするという。これは勝鶏か。それとも負鶏が飼い手の気まぐれで生かされているのか。いずれにしても闘いでつぶれた片目が痛ましい。鶏に鬼城自身の境涯が重ねられている。「春寒(はるさむ)やぶつかり歩く盲犬(めくらいぬ)」「冬蜂の死にどころなく歩きけり」も同様。
◎尾崎紅葉(1868~1903) 「漠児比涅(モルヒネ)の量増せ月の今宵也(こよいなり)」
▼意味=鎮痛剤モルヒネの量を増しなさい。今宵は中秋の名月なのだ。 ▼評=尾崎紅葉は胃がんに蝕まれていた。痛みを抑えるためにモルヒネを用いるようになっていた。モルヒネは麻薬で習慣性があり、量を増すことは命を縮めることである。それでも月を賞するため、量を増すように命じている。短い生涯の最晩年、命を削って名月を楽しんでいる。
◎河東碧梧桐(1873~1937) 「ひやひやと積み木が上に海見ゆる」
▼意味=ひやひやとして、積み木のかなたに海が見えている。 ▼評=海辺の家の部屋のなかで、こどもが積木遊びをしているのだろう。「ひやひや」は「ひややか」の派生季語。近景の積み木にも、遠景の海にもかかる。それぞれが反射する光を楽しみ、そのふたつを包む冷えた空気の量感を味わう。この感覚の鋭さは、河東碧梧桐のものだ。どこか孤独感も広がる。
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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年5月13日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(12日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう)
◎高市首相 トランプ大統領の訪中前に米ベッセント財務長官と会談 | NHKニュース →米中首脳会談を前にベッセント財務長官が来日し、高市首相、片山財務相と会談した。「過度な為替の変動は好ましくない」といったシャンシャンの情報が表に出ているが、裏では何があったか。「日本はあまり中国と対立するな」といった首脳会談前のすり合わせ、「米国債を売るな」といった脅し・・・
◎《公設秘書のメールを公開》高市早苗首相“ネガキャン動画大作戦”に大臣補佐官が参加していた【独占スクープ第2弾】 | 週刊文春 →高市陣営による中傷動画問題で、週刊文春は、自民党や日本維新の会に所属した元衆院議員の西田譲氏が関与していたと報じた。西田氏は4月1日、黄川田仁志こども政策担当大臣の「補佐官」に就任し、「こども政策のインターネット戦略」などを担当している。西田氏は文春の取材に「お会いするなりして、記録に残しながら話しましょう」と答えている。状況証拠はクロに近づいている。
◎中道 安定的な皇位継承で党の見解まとめる | NHKニュース →皇位継承で党の案がまとまっていなかった中道が、与党案に近い見解をまとめた。相変わらず国民にはわかりにくい。本質は女系・女性天皇を認めるかどうかだろう。旧皇族の男系男子を養子にするといっても、何人同意するかは不明。側室制度がない限り、男系男子の天皇は困難だろう。国民の総意はどこにあるか。
◎ふるさと納税 仲介サイト手数料が寄付総額の11%余りに 総務省が引き下げ要請へ | NHKニュース →林総務相が、ふるさと納税の手数料引き下げを運営事業者に要請する。事業者は、楽天やソフトバンク、LINEヤフーなどIT企業系が多い。ふるさと納税の趣旨がゆがめられているのは問題だが、政府が引き下げを要請するのは妥当なのか、根拠は何か、という問題もある。
◎石原環境相 水俣病患者めぐる発言「言葉足らずだった」 | NHKニュース →石原環境相が水俣病患者をめぐる発言で釈明した。父の慎太郎氏も患者に対して「知能指数が低い」と発言し、土下座をして謝罪した。社会的弱者に思いを致せない人間は、政治家失格だろう。目線を下げて市井に生きる姿勢が、政治家としての賢明な判断につながるはずだ。
*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)
◎テレサ・テン(台湾出身の歌手、アジアの歌姫。1995年5月8日死去、42歳)
「私はチャイニーズです。世界のどこで生活していても、私はチャイニーズです」 「私は自由でいたい。そして、すべての人たちも自由であるべきだと思っています」 「(天安門事件翌年の1990年に両親の故郷である中国本土で予定されていた初のコンサートが中止となって)夢は殺され、夢を見ることさえできなくなってしまった。私のこれからの人生のテーマは、中国と闘うことです」 「私の家は山の向こうにある そこには豊に茂った森があり そこには果てしなき草原がある 春には稲や麦の種子を撒き 秋には刈り取り新年を待つ 張おじさんは愁いがなく 李おばさんはいつも楽観的 ほら穴からタヌキが出てきてからは 一切がすっかり変わってしまった そいつは深く埋もれていた白骨を食らった 人性の善性を侵毒した 私の家は山の向こうにある 張おじさんは喜びを失ってしまった 李おばさんは笑顔をしまい込んだ 鳥は暖かな巣を飛び立ち 春は寒冷の冬へと変わった 親しい友らは自由を失った 美しい団らんを捨て去った 友よ、一時の歓楽を貪るなかれ 友よ、一時の安逸を貪るなかれ できるだけ早く帰って 民主の火を燃やそうよ 我らの育ったところを忘れてはいけない それは山の向こうにある 山の向こうに」(中国共産党が禁止している『山の向うの我が家』の歌詞。テレサ・テン本人の伝記という)
*** 今週の教養講座(俳句を味わう③)
◎高浜虚子(1874~1959) 「君と我うそにほればや秋の暮」
▼意味=あなたと私とで、うその遊びでほれたいなあ。寂しい秋の夕暮れである。 ▼評=1906年、句会「俳諧散心」で出句。同時に「淋しさに小女郎なかすや秋の暮」がある。遊郭でのかりそめの恋を詠んでいる。選者の虚子は「ホトトギス雑詠」欄の選を通して、近代俳句を導いたが、作者虚子の句には生涯、女性の句、恋の句が多かった。
◎永井荷風(1879~1959) 「寒き日や川に落ち込む川の水」
▼意味=寒い太陽の出ている寒い一日であるなあ。川へと別の小川の水が落ち込んでいることだよ。 ▼評=「寒き日」には、寒い一日と寒い太陽の両義があるが、この句においては、その両義を兼ねるか。「川に落ち込む川の水」は、言葉に無理をさせずに、風景をくっきりと描き出している。寒々とした太陽が照らす風景に、堕落ばかりの人生と、晩年の深い孤独とが重ねられているように読める。
◎種田山頭火(1882~1940) 「分け入って分け入っても青い山」
▼意味=山中に分け入っても、さらに分け入っても、草木の青々と茂った山の中から出られない。 ▼評=「大正15年4月、解くすべもない迷いを背負って流転の旅に出た」と前書きがある。乞食をしながら、宮崎の高千穂を歩いている。6・6・5と定型から微妙にずらしたリズムと繰り返しが、歩行の際の呼吸を伸びやかに伝える。想像よりも実際の山は深い。青い山に夏の季節感がある。
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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年5月14日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(13日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう)
◎再審制度の見直し 刑事訴訟法改正案 あす閣議決定へ | NHKニュース →調整が難航していた再審法案を自民党が了承した。検察による不服申立ての原則禁止を刑事訴訟法の本則に盛り込む。本当に原則禁止になるかという疑念は残る。政府と与党の一定の法案調整は必要だが、国会で修正すればいいことでもある。一連の協議で、徹底抗戦した稲田朋美氏の株が上がった。
◎東京株、終値初の6万3000円台 AI関連銘柄けん引:時事ドットコム →日経平均株価が最高値を更新し、初の6万3000円台に乗せた。イラク情勢は好転しておらず、原油価格も高止まりしているが、これらの悪材料をすでに織り込んだようだ。ピークを迎えている決算発表は好調で、AI・半導体の長期的な好調も見込んでいる。
◎「入国禁止」のルビオ氏、中国訪問へ 名前の表記変更で制裁回避か:時事ドットコム →米中首脳会談がきょう開かれるが、中国から入国禁止の制裁を受けていたルビオ国務長官が、入国を許可された。上院議員時代、ウイグル人の強制労働など中国の人権問題を強く批判し、制裁を受けていた。国務長官就任後、中国はルビオ氏の漢字表記を変え、制裁回避の道を作っていたという。
◎ニデック社長、会見で「極めて重く受け止めている」とおわび…生産地の不適切表記など1000件超の品質不正か : 読売新聞 →不正会計が問題になっていたニデックで、1000件を超える品質不正があった。社長が発表した。第三者委員会をつくり、8月末までに結果をまとめるというが、創業者・永守氏のパワハラ経営の強烈さを物語る。ニデックは再建できるのだろうか。
◎しんぶん赤旗の記者をSNSで脅迫か 50代の会社員 書類送検 | NHKニュース →維新の藤田代表が赤旗記者の名刺をSNSで公開し、それを見て「調子に乗って刺されないように」などと投稿した50代の男性会社員が脅迫の疑いで書類送検された。「ストレス発散をしたかった」と軽い気持ちだったようだ。藤田代表は「教唆にはならないと思う」と述べ、謝罪めいた発言はしていない。
*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)
◎マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者。1984年5月14日が誕生日、42歳)
「完璧であることより、やり切ることが大切だ」 「最大のリスクは、リスクを取らないこと」 「フェイスブックは、世界をオープンで、つながったものにするという社会的使命を達成するために作った」 「偉大な成功は 、失敗する自由から生まれる」 「君が情熱的になれるものを見つけよう」 「人は自分が誰であるかを表現したいという根本的な欲求を持っている」 「好きなことだけに取り組み、情熱を傾けているのなら、詳細な計画を用意する必要はない」 「今この瞬間、アフリカで餓死している子どもたちより、家の庭で死んでいるリスに人々は関心を抱いてしまうものだ」 「人々が情報をもっとオープンに交流するようになれば、世界はもっと良い場所になる。フェイスブックはその実現を助けていく」 「人々は情報を共有できるデバイスを肌身離さず持たずにいられなくなる。僕はそう予言する」 「どんなメッセージなのかより、だれからのメッセージなのかが重要だ」 「最初の何年かはいつも死の淵にいる気分だった。グーグルがうちみたいな製品を作って、うちが潰されるのではないかと心配していた」
*** 今週の教養講座(俳句を味わう④)
◎橋本多佳子(1899~1963) 「夫恋(つまこ)えば吾に死ねよとあおばずく」
▼意味=死んでしまった夫を恋しく思っていると、アオバズクという鳥が私に「死ね」と鳴くのだ。 ▼評=アオバズクは、フクロウ科の夏鳥。夜になると「ホーッ ホーッ」と鳴く。その声に「死ねよ」を聞き取っている。死んだ夫に再び逢うためには、自分も死ぬしかないというわけだ。夫への恋が、死への誘いへと変化してゆく。「雪はげし抱かれて息のつまりしこと」も、亡き夫を回想しての句。
◎中村汀女(1900~1988) 「ともあれと日向(ひなた)ぼこりに招じけり」
▼意味=「何はともあれ、よかった、よかった」と冬日さす縁側での日向ぼっこに招いたことだよ。 ▼評=「ともあれ」という入り方、「日向ぼこり」や「招じけり」といった言葉の選択と用い方が老成している。事情はわからないが、何事か心配していた家族か知り合いへの挨拶だろう。懐が深く、あたたかい。19歳の時の句とは思えない。
◎山口誓子(1901~1994) 「海に出て木枯(こがらし)帰るところなし」
▼意味=海に出てしまうと、木枯らしはどこまでも進んでいく。帰る場所はないのである。 ▼評=木枯らしは初冬に吹く冷たい風である。作句当時は、純粋に木枯らしを詠んだ句であったが、西東三鬼は、太平洋戦争末期の特攻機と重ねて解釈した。その後、作者自身も三鬼の解釈に従うようになった。作者自身の読みも変わる。大きな虚の空間と作者の孤独な心を感じさせる句である。
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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年5月15日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(14日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう)
◎アメリカ トランプ大統領と中国 習近平主席 米中首脳会談 台湾めぐりアメリカ側をけん制 | NHKニュース 習主席夫妻を9月24日に米に招待 トランプ氏:時事ドットコム →米中首脳会談の詳細はまだ不明だが、お互いを賞賛し、かなりの友好ムードだ。外交辞令を超えた本音が垣間見える。覇権を争う2カ国間の関係は、追い上げる側の言動に影響されると言われる。中国は最近、米国を挑発する姿勢を見せず、受け身の対応に終始している。米国はもともと、歴史ある大国の中国に好意的で、憧れもある。ともに第二次世界大戦の戦勝国でもある。「米中対立」に目がいきがちな日本の盲点だ。【
◎米中首脳会談 台湾めぐりアメリカ側をけん制 | NHKニュース 日本政府 米中首脳会談の内容把握進める 日米電話会談を調整 | NHKニュース →対中強硬派の高市政権は「台湾有事」にこだわり、蜜月に向かう米中の大きな流れを見誤っていないだろうか。中国が台湾に武力侵攻する可能性はもともと小さく、日本が関与すれば有事になるという構図だ。習主席は今回、台湾問題で警告したが、トランプ政権はもともと慎重だ。中国の軍事的脅威を過度に強調して、タカ派政策を進めようとしている高市政権の特徴が浮かび上がる。
◎中国主席「互恵協力強化」訴え 米企業トップと面会:時事ドットコム →米中首脳会談のハイライトは、米国のそうそうたる企業トップと中国共産党要人との出会いではないか。経済不振の習近平主席、中間選挙向けに成果が欲しいトランプ大統領は、ともに経済的果実を求めている。関係が深まって安定すれば、日本企業にもプラスで、世界の経済や平和に貢献する。
◎衆議院憲法審査会 緊急事態条項イメージ案もとに各党が討議 | NHKニュース →衆議院憲法審査会が開かれ、改憲の焦点に浮上している緊急事態条項について討議した。与党は前向きだが、野党各党の意見はまちまち。自民党は改憲優先で、合意できる条項をまとめる「お試し改憲路線」と言われる。きょうの議論を見る限り、来年にメドをつけるのは困難ではないか。
◎ホンダ 昨年度の決算 上場以来初の赤字 EV関連の損失で | NHKニュース →ホンダが上場以来初の赤字を計上した。EV全振りの大胆戦略が裏目に出て、純損失は4239億円。ハイブリッドで巻き返しを図るが、自動車事業は厳しい。好調なバイクで支えることになる。旗振り役だった三部社長は続投する。敗軍の将が立て直すより、人心一新が必要だろう。
◎住宅強盗 69歳女性死亡 関与か自称16歳少年確保 栃木 上三川町 | NHKニュース →栃木県で4人ほどの強盗が民家に押し入り、バールのようなもので殴って69歳の女性を殺害、息子2人を負傷させた。警察は近くにいた16歳の自称高校生を確保し、調べている。まれにみる残忍な事件。通り魔的か、狙いがあるのか。逃走した犯人の逮捕、動機や背後関係の解明が焦点だ。
*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)
◎佐藤栄作(首相、沖縄返還でノーベル平和賞。1972年5月15日、沖縄返還)
「沖縄の返還なくして戦後は終わらない」 「沖縄百万の同胞は戦中・戦後を通じて大きな犠牲を払ってこられました。我々は沖縄同胞の苦悩を忘れてはならないのであります」 「戦争の結果発生した領土の状態を平和裡の話し合いによって、双方が満足する形で変更したということは、世界史上たぐい稀なことです」 「ノーベル賞は、個人ではなく日本の国がもらったものだ」 「人間の口は一つで、耳は二つある。まず人の話を聞け。それが人間関係をうまくやるコツだ」 「中共(中華人民共和国)、中共と草木もなびくが、自分はそうは思わない」 「核兵器を作らず、持たず、持ち込まず」 「日本が核攻撃をされて戦争になれば、アメリカがただちに核による報復を行うことを期待している」 「内閣改造をするほど総理の権力は下がり、解散をするほど上がる」 「私は偏向的な新聞は大嫌いだ。テレビカメラはどこかね。国民と直接話をしたい。最後は自分で直接、国民に語りかけたい」(首相時代、最後の記者会見で)
*** 今週の教養講座(俳句を味わう⑤)
◎渡辺白泉(1913~1969) 「戦争が廊下の奥に立っていた」
▼意味=口語句なので、句の通り。 ▼評=戦争というものは、いつか庶民の日常の生活の中にまで自然に入り込んでいることを見事にとらえている。身近なところでも戦死者が増え、さまざまな我慢を強要されてくる。廊下の奥という場所は、薄暗くて、冷えていて、いかにも妖怪のような戦争が入り込むのにふさわしい。季語のない、口語句によって、戦争の時代とまさに向き合っている。
◎桂信子(1914~2004) 「窓の雪女体にて湯をあふれしむ」
▼意味=窓には雪が積もっている。浴槽の湯を女性の体であふれさせている。 ▼評=浴槽につかって、体積分の湯をあふれさせている。動きのある表現によって、女体の量感を示している。取り合わせた窓の雪は、裸身の白さを際立たせるようにはたらく。女体が女性によって俳句に詠まれたのは、この句が最初ではないだろうか。挑戦的な一句である。
◎寺山修司(1935~1983) 「父を嗅(か)ぐ書斎に犀(さい)を幻想し」
▼意味=父の匂いを嗅いでいる。書斎で父に重ねて巨大な犀を幻想している。 ▼評=嗅ぐとは、父の本質を確かめようとしているのか。書斎という音が、犀を導いたのかもしれないが、異様でグロテスク。「幻想し」という表現が、父の存在まで不確かなものにしている。少年時に父を失った作者の父恋の句。無季。母を詠んだ句には、「母とわが髪からみあう秋の櫛」がある。
