冬の研修感想文⑧ 情理を尽くした仕事を目指す

2024.02.12 研修報告

(昨年11月から今年1月まで、東証スタンダード上場企業2社で思考力文章講座を実施しました。受講した方の感想を紹介しています)

3か月の文章研修の感想と今後にどう生かしたいか  

私は文章に限らずどの作業でも、ある程度構想を練った上で動き出したい性格だ。その性格が作業の出だしを遅らせる。本研修では時間が設定されているため、まずは文字を打ち始め、考えながら作文を進めた。また字数についてはシビアで、ほぼ設定されたとおりに文章をまとめた。字数内に収めるために、言い換えや添削を繰り返し、文章の完成度を上げていく。例えば、大きな木の塊から大雑把に無駄な部分を削り、少しずつ細かな部分に手を入れて彫刻を完成させるような感覚だ。私にとっては文章のルール以上にこの感覚を味わえたことが、受講して一番よかった点になる。

文章(作業)の進め方について、以前から頭ではわかっているものの手が止まってしまいがちだった。本研修で全体の構想が固まらずとも、動き出して仕事を進めていく重要性を実感することができた。それが自身の納得感に繋がり非常によかった。どの仕事にも活用していきたい。

また研修を受けて、大きく意識するようになったことが二つある。一つ目は、文書の書き方だ。特に意識してしまうのは学生のエントリーシートだ。言葉の重複や長い一文など、添削箇所が目白押しであることが、研修前より気付くようになった。今まで以上に説得力のあるフィードバックができそうだ。

二つ目は、話し方だ。日常会話では気にすることはないが、人に説明する際は分かりやすい言葉で簡潔に話すことを意識するようになった。先日、早速学生に会社説明をする機会があり、その際は言葉の重複を一番気にした。研修前は、話が途切れないことを意識し過ぎて、同じ言葉を繰り返しがちだった。しかし、なかなかどうして意識するだけで話す内容は大きく洗練された。

今回学んだ文章を書くロジックは、様々な仕事や活動に生かせると感じている。ただ、ロジックが前面に出過ぎると理論くさくなってしまう。自分の経験なども含めて人間らしく、一方で理にかなった仕事をしていきたい。