初夏の研修感想文② 「自分で文章力の向上を感じた」

2024.07.12 研修報告

2024年6月修了 思考力文章講座3ヶ月コース(東証スタンダード上場・製造用機械会社)

課題「3か月の文章研修の感想と今後にどう生かしたいか」 

◉3か月の文章研修の感想として、文章力はもちろん、様々な知識や考え方が身に付いた。作文を書くのは小学校以来なので、どのように書いたらいいのか悩んだ。まず、実行したのは「文章の極意」を読むことだ。記載がある全てのルールを守れたとは思っていない。基本8か条を意識して、わかりやすく、簡潔な文章を目指した。

書き出すと、長く、不格好な文章になってしまう。確認をしながらスリムな文章を心がけた。何度も見返し、間違った接続詞や助詞の修正、不必要な文の削除を行った。完璧だと思って提出しても、必ず添削箇所があった。後半になると、だんだん添削箇所も減っていき、自分の文章力が上がっている事を実感できた。                                                                                                                         

仕事でメールや議事録など、文章を作成する機会は多い。今後、誰が見ても格好良いと思われるような文章を目指したい。自身の部下や後輩にも、習得したスキルを伝えるつもりだ。

いろいろなテーマについて作文を書く中で、自身の知識も向上した。具体的には、パレスチナ問題の背景を調べたり、日本経済の問題点を考えたりだ。研修を受けていなかったら、気にすることもなかっただろう。今後も定期的に世界情勢を調べて、世の中を把握していこうと思った。

 自身の考え方も変化した。最近もっとも気になることや、私がしたい学び直し・リスキリングのテーマは、今の自分を見つめ直す、良い機会だった。現状がどうか、何が足りないのかを考えた。結果、どうしたらいいのかが分かった。語学力の低さは、時間を見つけて学習していこうと思う。自分の健康状態は日々観察し、規則正しい生活を心がけるようにする。文章とは関係ないことも、研修を通して気付けた。

受講前は、慣れない作文なので不安もあった。受けてみると、先に述べたような思わぬ収穫があり、大変、有意義だったと実感している。受講をちゅうちょしている同僚にも、勧めてみようと思う。

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◉研修前は作文を書くことで、どう成長出来るのか想像がつかなかった。とりあえずやってみようという思いで、研修が始まった。研修中、文章をまとめることに非常に頭を使った。11回の課題と向き合い、文章の基本を理解できた。添削と講評で指摘を頂き、自分で物足りなく感じていた文章の改善する、面白さを実感した。                                           

今までは、作成した資料を見返すことがあまりなかった。自分の文章を見返すのは、気恥ずかしく思う。しかし研修を進めるうちに、見返す回数や書き直すことが増えた。これはメールや資料を作成する際に、実際に役立てている。                                                                                     

 私は作業標準書の作成に、携わる機会が多い。短く簡潔にまとめ、作業の要点を伝える基礎を、研修で学んだ。作業標準書を見返し、説明が長くないか、わかりにくい箇所がないか、意識して改善を行っている。今後も、現在の作業者とこれから学ぶ作業者、双方からの視点を意識した「使える」作業標準書を作成していきたい。                                

課題では日本経済についてなど、今まで真剣に考えたことのない内容の文章を書いた。わからない事について考えるのは、不安になった。漠然と理解できないで済ませていたことに対して、何が理解できていないのか考え、脳内を整理して文章にした。わからないで済ませずに理解する姿勢は、これからも大切にしていきたい。

 「これまでの人生で一番うれしかった事」など自分を振り返る課題は、楽しめた。書きたいことが多く、まとめるのに苦労した。自分の思考を文章にすることは、自分を理解することでもあると感じた。                                                                                                                         

研修が終わり、「文を書くことは考えること」という意図を実感した。日常生活で自分の文章と向き合い、頭を使う経験は少ない。読む相手にどのように要点をわかりやすく伝えるか、これからも意識していこうと思う。研修で学んだことは、今後の人生にも大いに役立てていきたい。   

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◉今回の文章研修を通じて、スキルアップにつながった。3か月間の文章研修の話をいただいた際、正直乗り気ではなかった。この3か月毎週テーマに沿って書いてみて、最初のころよりは書き方や伝え方など勉強になることが多々あった。根本的に国語が苦手だった私は、読むことや書くことに慣れていなかった。

最初に書いた文章は自分なりにうまくできたと思ったが、添削と講評をみて作文になっていなかったのかもしれないと感じた。そう思ったのは、「読者の立場になって考えたらどうでしょうか?」という言葉だ。今まで私は文章を書く時に、相手が面白いか読みたい文章かなど考えて書いたことがなかった。その後講評に自分自身今後どうしたいかや、経験や体験した具体的な内容を入れることで、深みや読みごたえが増すとあった。

昔から本を読むことが嫌いだったので、そういった考えは分からなかった。だが、人気の作品を思い浮かべてみた。そうした時に、次はどのような展開になるのか、読者の気を引くような内容になっていたのだ。それは今回の深みや、読みごたえとつながった気がする。一人一人考えや思いは違うが、読者をかきたてるような文章が評価につがると思う。いい文章だったと読んだ後感じるときは、必然とそうなっていることが多い。

たった3か月かもしれないが、今回の文章研修で書き方は少しだけでもレベルアップできた。私自身も会社に報告書など、書類を作成し提出することがある。そういった時には、研修で学んだことを少しでも活かしていきたい。相手になにをどのように伝えるかを、考えながら文章を作成できるよう心がける。文字におこすと対面と違い表情も分からないため、勘違いもおこりうる。作文と違い、簡潔に分かりやすく相手に伝えることが大切である。人には様々な考えがあると思いますが、多少なりとも知識が増え勉強になりました。3か月間ありがとうございました。

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◉私は、社内メールで失敗した事あり、その時から文章に苦手意識を強く持ってしまった。失敗の内容は目上の方に対する言い回しが悪く、誤解される内容となってしまい、相手に不快な思いをさせた事である。その事があってから社内メールにも丁寧に書くことを意識しすぎて、わかりにくい内容になりがちであった。誤解されないよう丁寧に書くと、まとまらない長い文章となり、最後までしっかり読んでもらえず指示が通らない事もあった。

文書講座を知ったのは今年の4月頃で、直属の上司が応募し講座を受ける事を聞いた。その時から、これは自分もやるべきだと思い受講出来る日を心待ちにしていた。最初に配布された【文書の極意】を読んで、「わかりやすく、簡潔に」が飛び込んできた。私のメール内容を改善する鍵がいきなり出てきて、私の考えとはまるで違う考え方に驚いた。

「である調」で書くことで、丁寧な言葉使いではないが、伝えたい事がはっきりした。文字数が少なくなり読み手にも良い印象を与えるので、指示が分かりやすく明確になり伝える事が出来る。情報の要点を損なわないようにしながら、読み手にとってわかりやすい文を書くように意識してメールに生かしている。

わかりやすい簡潔な文章を考えるようになり、教養の大切さを感じた、自分が知らないことは書けないからである。長谷川先生から毎朝届くメルマガは教養の宝庫で会社に少し早く出社し、情報と教養を取集している。これ以外にも本を読む事で文の内容を豊かにしてくれる知識を身に着けていきたい。文書講座を受けるようになってから、人の書いた文章構成や表現方法を気にしながら読むようになった。同じ文書でも今までは受け止め方も大きく変わり、読みやすさや何を伝えたいのか、私ならこんな表現にすると考えて読んでいる。

今後もメールで指示や案内をする機会が多くあるので、「わかりやすく、簡潔に」を忘れる事なく分かりやすい文章を提供したい。

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◉私が文章を書いたときに、私という人物を知っている人が読む前提で、書いているという事に、今回の研修で気が付いた。考えてみれば、今まで全く知らない相手に800字の長文など書いたことがなかった。入社試験の時に書いたくらいではないかと思う。                                                     

研修文を見返すと理屈ばかりが書いてあり、私の考えを述べている部分が非常に少ない。私という人物を少しでも理解している人には伝わることもあるだろうが、誤解をまねく内容もあった。私の文章は友達に書く手紙のようだったのだ。文章の長さや句読点の位置などを気にして、このことに気が付いたのは本当に最後であった。                                 

 仕事で文章を読んでもらうということは、相手に私の考えや、どんな人物かを伝えるチャンスになる。だから余分なことは書かずに、必ず伝えたいことを重視して書く必要がある。これからは伝えたいことを、よく考えて整理してから文章にまとめたい。

 私は記憶力に自信を持っていたので、記録を文章にして残すという作業をこれまでしてこなかった。しかし、年齢を重ねると昔のことが思い出せなくなってくる。記録を残すことは大事なことだと、最近になって痛感している。私のことを全く知らない後世にも、わかるような記録(文章)を残して技術の継承をしていきたい。

研修で生成AIを使うきっかけが出来た。ChatGPTを使い、仕事に生かせる情報を得る事も出来るようになった。まだ発展途上の技術なので、セキュリティー面で不安はあるが、利用しない手はない。会社独自で生成AIを使ったシンクタンクを持つ日も、そう遠くはないかと思う。 シンクタンクに記録を残していくことにも文章力が非常に重要になると思うので、これを機会に備えたい。              

最後になるが楽しく研修を終えることができた。これから先生の返信が来ないかと思うと、少し寂しさを感じる。社会人として、さらに成長させていただく機会を与えてくださり、先生には感謝の言葉を述べたい。「本当にありがとうございました」