春の研修感想文① 「自分の成長を実感」(東証SのA社6人)
2024年4月修了 思考力文章講座3ヶ月コース
課題「文章研修の感想と今後にどう生かしたいか」
(東証スターンダード上場A社=製造用機械製造=の役員・管理職6人です)
◉この3カ月、与えられたテーマにについてどのように書こうか考える日々が続いた。平日に内容について構想を練っておき、週末に一気に書き上げて、月曜日に提出するという形になった。最初は、中々文章が書けなくて苦労した。一月ほど経過すると、ある程度書けるようにはなったが、書き過ぎで制限文字数に収まらず、削る作業が多くなった。ただ、この削る作業で文章を短く簡潔にする方法を覚えることができた。私は昔から文章をくどく書く癖がある。つい余分な説明をして、伝えたい内容がぼやけてしまうのだ。受講により、その点はだいぶ改善できたと思う。今後に生かしていきたい。
今回、この作文を含めて、硬いテーマから柔らかいテーマまで12回書いた。高校生やタイ駐在時の昔を思い出しながら書いたものもあった。過去を振り返りながら書くのは、懐かしくて楽しかった。仕事に関するテーマは自分の思いや考えを整理する良い機会となり、有益であった。特に「会社と従業員のあるべき関係」は、過去を検証した上で現状分析を行い、今後どうすべきか自分なりの結論を出せたと思う。
その他「学び直し・リスキリング」「人生の送り方」は、実現できていない自分のやりたかったことを思い起こすことができた。少しずつではあるが、始め出している。また、4月の「最近、気になること」は家族について書いた。そのあと家族で色々と話をした。そして気になっていたことが、良い方向に向かい出している。
今回、文章を書くことで頭の中で考えていたことが整理できた。やりたいと思っていたことを行動に移す契機にもなった。作文は久しぶりであった。最初はどうなるかと不安であったが、今は受講して良かったと思う。毎週、作文のことが頭から離れない3カ月ではあったが、終わってみれば一抹の寂しさを感じている。
◉文章研修を通じて、書くことの良い部分を発見できた。テーマを与えられ、文章を書く際は、文章校正を考え結論まで導く。筋が通るように文章を考え、不確かな部分はインターネットなどを使用し、調査する。仕事の中で効率を重視するあまり、口頭での報告、指示が増えてきていた。効率は良いが、後々、筋が通っていないと感じることがある。文章を書けない人が、筋の通った報告を口頭で出来るとは思えない。報告に関して、どのように、部下の再教育を行おうと考えていたが、文章を書き、自分の間違いに気が付ければ、一番有用だと感じた。
文章を書くことは、自分の考えを整理し、論理的な順序で表現する手段である。文章にまとめることで、複雑なアイデアや概念を明確に理解することができる。また、新しいトピックや概念について学ぶ機会でもある。調査や分析を行い、その内容を文章にまとめることで、自己成長を促進することができる。
私は、今回の研修で初めてチャットGPTを使用した。この研修がなければ使っていなかったかもしれない。新しいインターネット技術に関し、拒否反応がある。ただ、実際に使用してみると非常に便利であり、生成AIの理論を活用し、業務効率を改善できるのではないかとも思えた。可能性を模索してみようと思う。
研修を通して、私の文章力が、向上したとは考えていない。数カ月で完璧な文章を書けるようになるとは思えない。また、私自身、努力をしていないからだ。ただ、以前とは違い、人の書いた文章が気になっている自分がいる。指摘することも増えてきた。おそらく、私自身が、文章に関して興味を持ち始めたのではないかと思っている。このような変化を促してくれた研修は有用だったと考える。今後は努力も追加し、文章力のさらなる向上を目指したい。また、私だけでなく、部下などにも文章を書くことの有用性を教える予定である。
◉今回の課題作文で、3ヶ月の研修が終る。初回の課題「こんな人生を送りたい」から始まり、日本経済の問題、会社に対する考え、そしてチャットGPTを使った文章作りと研修をした。どの回も、書き出すまでに時間がかかった。
課題に対して書きたいことが湧いてくる。時には、昔を思い出し横道にそれてしまった。研修とはいえ、楽しい時間だった。特に「これまでの人生で一番うれしかったこと」の回では、親父のことを思い出し、今の自分の家族と比べてみた。家族の関係に関しては、課題提出の後も考えるようになった。
チャットGPTを使った課題作文では、初めての経験であり、生成AIの面白さにはまってしまった。生成AIをいかに有効に使うか、昨今では悪用し社会問題となっていることもあるが、必要な手法であると認識した。
今回の研修で、厳しかったのが、字数と時間の制限だった。前述の通り、頭の中には書きたいことがいっぱいになる。思ったことを書き始めると、制限字数に収まらなくなる。時間も難しかった。こちらは、横道にそれてしまうという楽しさからかもしれない。しかし、研修の目的からしたら、ここは字数、時間を守ることが必要であったことを反省している。
文章を書くこと、自分の考えをまとめ人に伝えること、改めて難しいことであると感じた。その一方で、この期間で毎週文章を書いた経験は、楽しい時間だったような気がする。文章を書く楽しさを与えてくれた研修であった。
この回が最後で研修は終わるが、今は新しい文章を書いたみたい気持ちだ。あと3年半でサラリーマン生活が終る。自分の人生を振り返り、自叙伝を書いてみたい。研修中は横道にそれてしまった内容を、もっともっと書いてみたいと思うようになった。思うところ感じるところを文章にする。研修で学んだことをいかして、私の自叙伝を書いてみたい。
◉以前から文章を書くことが苦手で、良い機会と思い応募させていただいた。今回のようにじっくり考え、文章を書く機会は学生以来である。最初は文章がまとまらず、設定時間を大きくオーバーし、自分の考えを伝え書くことに苦戦した。最も苦労したのは、課題に関する考えがまとまらないことだ。この研修で様々な分野から課題をいただいた。
自分が興味のあることはスムーズに書けるが、そうでない課題には、指摘いただいたように、独自性が欠け、総花的になってしまう。具体性もない。うまく文章にし、伝える語彙力も必要と痛感した。今まで気に留めていなかった課題を自分なりに調べ、考えることは貴重な経験となった。これからは社会の動向や無関心だった分野の知識も増やしたい。今後の多様化社会では、視野を広げることが大切である。また添削していただいた文章を読み直し、短い文章で要点を簡潔に伝える大切さも、大きな学びであった。
この研修で学んだことを文章だけでなく、仕事でも大いに役立てたい。 仕事上、文章や口頭で人とコミュニケーションをとる機会が多い。内容をよく理解し、自分の考えを明確に伝えることが欠かせない。円滑に行うには社会情勢や物事に対し、日常的に問題意識を持ち、考えることが大切と感じる。これを生かし、仕事の上で得意なことだけでなく、広い視野をもち、全体像を把握していきたい。年齢を重ね、周囲に若い方が増えた。これから先、困難や、悩みも出てくるだろう。自分の経験を伝え、成長を助ける力になることも、役割と感じている。
この3ヶ月間、文章作成を重ね、徐々に書くことの抵抗感が薄れてきた。今後は積極的に文章で伝えることにチャレンジしたい。このような研修の機会を設けていただいた会社と、添削していただいた長谷川講師に大変感謝している。今回、学んだことを今後の仕事、私生活で意識し、自分が成長していけるように生かしていきたい。
◉仕事上、ある程度のレポートを定期的に作成していた事もあり、文章作成についての作業は嫌いではなかった。しかし、思っていた以上に添削されるところがあり、今まで作成していたレポートは読みやすくなかったのかもと反省をした。週末の作業で大変ではあったが、考えさせられるテーマもあり自分自身を見つめ直す事ができて大変有意義な研修であった。
特に「こんな人生を送りたい」のテーマでは、過去の自分を振り返り、何故、一生懸命に仕事に打ち込むのかを思い出したからだ。幼少期に何度も死と直面した経験から、生きるとは何なのか、天命とは何なのかを常に考える様になった。人はいつ死を迎えるのか分からない。今を全力で生きよう。その気持ちが、家族、友人、仕事で関わった人たちとの絆を大切にし、与えられた仕事を全うする考えに至った事を思い出したのだ。忙しい毎日を過ごしていると、自分自身の根幹である部分も時として忘れてしまう事がある。そんな大事な事を思い出させて頂いたのが、この研修であった。
このテーマは最初の課題で特に添削が多いものであった。「ですます・である」の混在。60字以上のぜい肉がある長い文章など、基本ルールができておらず、読み手に伝わり難い文章になっていた。仕事上、文章で伝えるコミュニケーションは重要であるため、この講座で学んだ基本ルールを徹底していきたい。
最近、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用する若者は売り込みや交渉の場合でもメールで完結してしまう様に見受けられる。メールを送ったら終わりで、相手のメールを待っている。それでは、こちらの想いが伝わらない。メールを送った後に電話や面談でこちらの想いを肉声や姿勢で伝える事も重要であると指導をしている。基本ルールを使って相手に理解し易い文章、プレゼン資料を作成し、面談で熱意をのせて今後の交渉等に生かしたと考えている。
◉私の人生において文章表現の研修を受けるとは夢にも思わなかった。本当に貴重で有意義な研修であった。
最初の頃は、続けられる自信もなく不安でしかなかった。課題をこなしているうちに少しずつスムーズに書けるようになり、自分でも少し驚いている。自分の文章表現力やコミュニケーション能力の向上に大きな影響を受けた。文章の構造や表現方法についての理解が深まり、より効果的なコミュニケーションの手段としての文章の重要性を再認識した。研修を通じて得た知識やスキルは、業務に徐々に役立つようになった。
特にビジネス環境においては、明確で的確な文章表現が求められる。以前は表現方法で読み手に誤解され、理解されないこともあった。これらの要求に応えられる自信が付いてきた。今後は、以下のように文章塾で得た知識やスキルを生かしたいと考えている。
・説得力のある提案書、企画書、プレゼン資料の作成
新しい企画や提案を説明する際に、説得力のある文章、魅力的な文章を作成したい。
・適格で正確な稟議書、上程書の作成
上記のような文書については曖昧な表現や誤解を避けなければならない。不要な修飾語を無くして明確な意図を伝えられる文章作成を心掛けたい。
・簡潔な報告書、議事録の作成
プロジェクトなどの進捗状況や成果を正確に報告することで、組織内での情報共有を図り、円滑な進行を促したい。
・メール、チャットなどの文章作成
外部とのやり取りは、「ていねい、謙虚」を心がけている。内部とのやり取りは、対面での話が出来る。しかし若手社員でストレスを抱えている場合、まわりの目などを考慮する必要がある。効果的に活用し、メンタルケアも含めてより円滑な関係を築きたい。
最後に文書塾で得た知識やスキルは、部署全体に共有することで、文章作成のレベルを引き上げていきたい。社会への関心を持ち続け、折に触れて文章を書き、物事を多角的に考えられる人になりたいものだ。=以上