研修の感想文①「憂鬱な作文が楽しくなった」
社会人の研修感想文を随時、紹介します。東証スタンダード企業の管理職を対象に、3カ月間の思考力文章講座を実施しました。最後の課題は「研修の感想と今後」です。作文は思考力を鍛える最良のツールといえます。3カ月間で受講生の皆さんの成長をひしひしと感じます。ただし、研修の成果を生かすのは、これからです。皆さん、頑張ってください!!
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「3か月の文章研修の感想と今後にどう生かしたいか」
3ヶ月間もかけて毎週作文を提出するのは憂鬱だ。始めるにあたり率直な感想だった。作文を書くのは小学生以来だし、評価されるような文章を書く自信もない。社会人になってから、与えられたテーマを文章にする経験はなく、気が重かったのは私だけではないと思った。
800字は多くて書けないと思ったが、始めてみると800字では収まらない。自分の思想を簡潔に伝えるのは、とても難しい。作文を書くのに、毎回3時間以上を要した。四苦八苦しながらも3回目あたりから、どんな講評が戻ってくるか気になる、というか楽しみになった。文章の良し悪しもあるが、自分の考え方に対してどう評価されるのか興味深かった。文章は自由であり正解はないが、回数を重ねるうちに、いかに独自性を持てるかが大切だと感じた。自分は社会に対して関心度が低く、政治や歴史などの話しは苦手だ。より多くの知識や教養を身に付ければ、コミュニケーション能力が向上するし、文章にするにはより考える力が必要になる。
今後は自身の引出しを増やしたい。ニュースや本からより多くの情報を得れば、思考が柔軟になり表現力が豊かになる。上司や同僚、部下との会話では、相手の立場や意見を尊重し、信頼関係を築きたい。円滑な人間関係は、仕事の効率や成果を向上させると考える。取引先との関係も大切だ。毎日のようにメールで連絡を取り合うが、文章研修を始めてからは何回も読み返し、確認してから送信するようになった。学んだ事によって、以前よりも文章がすっきりした。
人生はこれから先も長い。社会の動向を素早く察知して、変化に対応できなければ、生き残れない。ならば変化に対応できる人材の育成が必要だ。自分もまだまだ未熟だが、そういった人材を育成する責任があると認識している。今までの経験を生かし、新しい事も学びながら、今後も成長していきたい。悔いの無い人生を送れるかは自分次第だ。