秋の研修感想文①向上した文章力に自信を持った
8~10月にかけて実施した思考力文章講座が終わりました。中堅企業の主に管理職向けで、12の多様な課題を考え、慣れない作文と3ヶ月間、格闘しました。最後の課題は「研修の感想とこれからどう生かすか」。ピックアップして順次、紹介していきます。
「3か月の文章研修の感想と今後にどう生かしたいか」
3ヶ月間の文章研修は非常に有意義なものであった。自分の書く文章が、専門家に評価されるということで不安もあったが、文法に関しては特段指摘をされなかったこともあり、自身の文章力に対しては安堵している。ただ、文章構成、特に結論の部分の具体性については数回指摘されたので、今後はそのあたりに注意しながら文章を構成したいと考えている。
私が入社してから文章研修は初めての経験であった。文系出身の私としては楽しくもあったが、自分の文章力を評価される機会が社会人になってからはなかったため、自信はなかった。しかし、人間というのは単純なもので、良い評価をしてもらうと、次はそれ以上に良いものを提供しようとする。これを繰り返していくうちに、知らず知らずに文章力が向上していったような気がしている。
現代は以前より文章を書く機会が増えている。昔は電話で済ませていた様なこともメールで連絡し、報告書の類も以前よりも増加している。一方、新聞を読む、本を読むといった活字に触れる機会は減っている。意図的に文字に触れていないと文章力は向上しない。かくいう私も本を読まなくなって久しい。学生時代は月に10冊以上読んでいた記憶があるが、ここ最近は年に数冊しか読んでいない。これでは文章力、伝える力は上がってこない。
私がこの講習中に痛切に感じたのは、物事を言語化する能力が圧倒的に不足しているということだ。具体的な事象ほど言葉にすることは難しい。例えば、自転車に乗るという行為を文字にするのは簡単だが、ハンドルの位置、ペダルの漕ぎ方を具体的に説明するのは困難を極める。ただ、こういった点を過度に気にしていると、説明が長くなってしまい、本当に伝えたいことが伝わりにくくなってしまう。今後は、質の高い文章に触れる機会を増やし、より的確に真意を伝えるという文章力を養っていきたいと考えている。