1月修了の研修感想文 不安な3ヶ月、たくさんの気づき
2025年1月修了 思考力文章講座3ヶ月コース(東証スタンダード上場企業)
課題「3か月の文章研修の感想と今後にどう生かしたいか」(提出された作文の一部を原則そのまま掲載しています)
◎3か月間の文章研修も今回の提出を以って最後となり、時の流れの早さを感じる。得た学びを振り返り、現在の自分に当てはめて未来への展望を記していく。
本研修を通して改めて「言葉遣い」の難しさを痛感した。まずは語尾の扱いだ。「だである調」は文が単調になりがちで、どのように違和感無く繋ぐかに神経を使った。また、言葉の「ぜい肉」と呼ばれる、余分な接続詞などがいかに多いのかを気付かされた。そして最も苦労したことは各段落の配分だ。ストーリーを組み立てるにあたって、起承転結のそれぞれの配分を誤り、結びの部分が薄くなってしまうことが多かった。総じて自らの文章力はまだまだ未熟であると痛感した。
しかし、その中で自信になったこともある。まずは構成だ。各週に返却される講評では、大方伝えたいことを理解して貰えていた。そのうち数回は目立った修正無く、お褒めの言葉をいただくこともできた。また自らの知識を活かし、専門的な内容を標準化できたことも文章力という点で大きな自信になった。
総じて「言葉遣い」とは文章力を表すものではなく、「言葉」に関わる全ての行動に共通したものだと思った。文章や会話だけでなく、実際に言葉を介さない気配りなどにも共通する。全てにおいて相手がいて、その相手に対する気持ちが大事だと知ることができた。
これらの経験は私の仕事に大きく活かすことができる。営業という仕事で最も重要な要素は「言葉」だ。顧客の気持ちを汲み取り、製品の良さやメリットを伝え、クロージングまで持って行く。さらにはその後のアフターフォローや関係を深めていく雑談など全てに関わっていく。人に気持ちを伝えることは大変難しいが、それが難しいと知っているか否かで大きな差が出る。いわゆる「無知の知」である。謙虚さを持ち、言葉という手綱を引き締めて精進していく。
◎3ヶ月間、毎週作文を書いて提出すると知った時、本当にやり遂げられるのかと不安だった。それは、社内で作文を書く機会があまりなく、書いても提出で終わってしまうため、自分の文章に自信がなかったからだ。今回、長谷川先生に添削してもらったことで、文章の書き方、表現の仕方を学んだ。
作文提出後に送られてくる添削や講評を見ると、基本ルールは初めから問題がなかった。しかし、独自性を問われることが多く、「筆者ならではのエピソード」や「こだわる点に絞る」などの講評が目立った。毎回、課題の分野が違うので、自分の考えや思いを文章に表現するのが難しかった。「これでいいのだろうか」という作文でも、良い点を挙げてくれたので、それが励みになった。添削を読み返して、褒めてもらえた時は嬉しく、修正箇所がある時はなるほどと、学生時代に戻ったようで懐かしかった。また、長谷川先生の経験談や思いも書いてあるので、文章を通して身近に感じることができた。文章は短くし、自分の思いを言葉にして伝えることが大事だと学んだ。
この研修を今後どう生かすかについては、誰が読んでもわかりやすく、伝えたいことが明確な文章を書くことだ。例を挙げると、メールのやり取りや提案資料の作成をすることである。社内や社外を問わず、さまざまな年代、性別の人がいる。それらの人々が目にする文章なので、この研修で学んだことを実践したい。
研修では、ただ文章を書くだけでなく、知識や教養を身に着け、自身の幅を広げる思考力を学んだ。これは、文章以外にも通常の会話などにも役立つ。上司や部下の間にいる管理職の立場には有効だと思う。上司には、明確な自分の意思を伝え、部下には的確な指示が出せる。
長いようで短かった3ヶ月間を通して、文章を考え書くことが、以前より苦痛ではなくなった。今後は、自分の言葉で相手に思いを伝えることの素晴らしさを意識して、とことん考えながら書いていこうと思う。
◎「文章を読まれることはとても恥ずかしい」。研修を受講するにあたって、最初に頭に浮かんだのはこの気持ちである。特に、自分自身がテーマとなる文章を書くことや、それを読まれることには苦手意識が強い。自分の内面をすべてさらけ出しているような気分になり、緊張と不安が入り混じり、落ち着かない。今回の研修でも、この気恥ずかしさから、課題提出の送信ボタンを押す瞬間が最も緊張した。しかし、回数を重ねるうちに、長谷川講師からの返信が楽しみになっている自分に気づいた。それは、的確で丁寧な添削と新たな発見が詰まった講評のおかげで、自分の文章力の成長を実感できたからである。研修が終了しようとしている今、達成感と開放感に満たされている。一方で、不思議なことに、終わってしまう寂しさも感じている。私は、文章を書く楽しさ、読まれる楽しさを知ってしまったのだ。
この3ヵ月間、さまざまなテーマに向き合うなかで、自分の世界が少しずつ広がっていくのを感じた。自分で調べ、考えることで知識や教養が蓄積され、文章力だけでなく思考力も鍛えられた。また、毎日のメルマガも楽しみのひとつであった。特に、長谷川講師の一言は大変興味深く、記者出身の鋭いコメントはスカッとすると同時に、時にはドキッとさせられた。学生でない限り、文章を添削される場面は減っていく。このように「文章のプロ」から直接指導を受けられる環境は、大変貴重で有意義な時間であった。
今後も、仕事でもプライベートでも関係なく、文章を書く機会は訪れるだろう。その際には、研修で得た「考えて書く」という姿勢を実践し続けたい。読み手にストレスを与えない文章作りを意識し、研修で学んだ知識を日常や業務に活かしていきたいと思う。特に、「文章の極意」は、この先もお守りとして懐に忍ばせ、筆が止まったときに見直していきたい。「文章には正解がない」からこそ、自分なりの表現を模索しながら、さらなるスキル向上に努めていく。
◎3か月の文章研修を受講し、私は多くの学びと気づきを得ることができた。最初は、文章を書くことに自信がなく、研修を通じて文章に対する意識が大きく変わった。
一番実感したことは文章構成がいかに重要かということである。今まで文章を書くときは、思いついたことをそのまま書き連ねるだけだった。読者に伝わるかどうかを深く考えていなかった。研修で序論・本論・結論の構成を意識し、論理的でわかりやすい文章を目指すことの重要性を学んだ。今後は誰にでも理解できるような明確な文章を作成できるよう意識付けしたい。
また、文章の簡潔さも重要なポイントであると気づいた。いかに文章にぜい肉を付けず簡潔にスマートにすることが重要である。課題を提出し先生からの講評を確認し実感した。特にビジネス文書や報告書では、時間が限られている状況で効率よく情報を伝える必要がある。このスキルを意識的に取り入れたい。今後は文章を簡潔にまとめる練習を続け、読む側に負担をかけないよう心がける。
研修で表現力の豊かさも強化された。同じ内容でも言い回しや言葉選びひとつで、文章の印象が大きく変わる。私の文章はどこか平坦で、感情やニュアンスが伝わりにくいと思う。今後は感情や状況を的確に表現できるよう語彙を増やし、表現方法を工夫していく。
先生からフィートバックを受けることで、自分の文章の改善点を明確にできた。文章について指摘してもらう事はなかなかないので、非常に貴重な経験である。
今後は研修で学んだことを日常的に実践したい。文章を書く機会が多い仕事やプライベートで構成力、簡潔さ、表現力を意識して文章を作成する。効果的に自分の考えを伝えられるようにする。書いた文章を読み返し、自己改善を続け、より質の高い文章が書けるようこの研修の成果を生かしたい。
◎言葉を話すことと、文章として人に伝えることは大きく違う。今回の研修で感じたことだ。文章を書く難しさも痛感した。営業という仕事柄、人と話すことが多く、友好関係を築くのは割と得意だ。しかし、言葉を文字や文章にしてみると、整然とまとめられないことがあった。時系列に書くことで、最後まで読み進めなければ、言いたいことがわからない文章を書くこともあった。話すことは、聞き手が理解するのにあまり時間を要しないが、文章を読むことは多少時間がかかる。だからこそ、わかり易く書く必要がある。論文、日記や感想文、小説や俳句など、文章にも様々な種類がある。上手く表現するテクニックも大事だと思うが、まずは、読み手にわかり易く伝えることが大切だ。読み手がさらに読み進めたくなる文章が、魅力のある内容になることもご指導いただいた。どうすれば、読み手にとって魅力ある文章が書けるだろうか。それには、多くの情報や知識、学習が必要だと思う。そこに自分の意見を加えることで、独自性やオリジナリティを出せるのだ。
研修の中で、チャットGPTを使う課題があった。必要な情報を収集、活用し、独自性を出していくといった意図だ。生成AIは完璧ではなく、間違った情報を与えることもあると聞く。しかし、今後もより完璧に近づいていくと考えられ、利用価値は大いにあると感心させられた。無論、チャットGPTから得た内容のコピペでは意味はない。正確な情報提供、オリジナリティは重要だ。
人手不足の世の中は、ますます機械化や業務効率化が進むであろう。顧客や社内とのメールは、お互いに時間を使っている。業務効率化やタイムパフォーマンス向上につながるので、シンプルかつわかり易く、を意識して文章を書きたいと思う。今後、AI機能を備えた機械と話すことも増えるだろう。どこまでの進化を遂げるかはわからないが、人には感情があり、表現する能力がある。AIには負けないオリジナリティを出したい。
◎ようやく、文章研修が終わる。11月6日の文章提出から3か月である。非常に長く感じた3か月であった。もともと文章を書くことが嫌いでもなく、苦手でもなかった。ただ、この研修で文章内容は自由であるが、基本的な書き方の作法や常識を知ることができた。いままでの自分の文章は相手に伝わるよう丁寧に書いてきたのだが、今回の研修で稚拙であったと認識することができた。丁寧がゆえに簡潔な文章ではなく、内容や、言葉の表現が重複していることが多々あった。また、1文章60文字以内を目安に書く。これは自分にとっていままで考えたことが無かった考えであった。1文章を60文字以内に書いていく意識を持つと文章にリズムが生まれ、内容をわかりやすく表現できた。いままでは丁寧に伝えようとするがあまり、句点が多い長い文章となり、結果内容が伝わりにくかったのではないかと気づくことができた。
業務内に研修時間を設けることには非常に苦労をした。毎週水曜日提出とわかっていながら、提出が遅れてしまうことが多くあり、反省をしなくてはならない。この研修は日常業務の一環として業務時間内に行ってもよいと社内で決まっていたが、時間を確保するのに苦労をした。先生には大変申し訳なく、失礼な表現なのだが、通常業務の方がどうしても優先してしまった。
今回の研修では文章を書く基本を勉強できたことでとても有意義な研修であった。まだまだ、文章力が低いと自覚はしているが、それでも基本を知れたことは大きな成果である。知っていると知らないでは大きな違いである。知らないとできる可能性はゼロである。知っているができない場合は、いつかできる可能性がでてくる。そういう意味では非常に良かった。相手に正確に分かりやすく伝えていけるよう、今回の研修の成果を今後の業務に生かしていきたい。