10月16日からの教養講座は「日本の思想をよむ」
2023.10.15
お知らせ
今週は「日本の思想をよむ」(角川ソフィア文庫)を取り上げます。著者は、仏教学・日本思想史が専門の末木文美士(すえき・ふみひこ)東大名誉教授。「日本には多彩で新鮮な思想がある」と45の著作をひもとき、解説しています。
末木さんは、日本の伝統思想を小・中・大の3つに分けています。小伝統は日本国憲法に代表される第二次世界大戦後、中伝統は天皇中心の明治維新から敗戦、大伝統は明治以前の伝統です。中心テーマは、天皇と政治の関係です。江戸以前は武家政権、明治から敗戦は富国強兵、戦後は経済・福祉国家と重なります。
教養講座では、二宮尊徳「二宮翁夜話」、田辺元「メメント・モリ」、世阿弥「風姿花伝」、和辻哲郎「古寺巡礼」を取り上げ、最後に著者・関係者多数の「日本国憲法」を紹介します。