１１月２０日からの教養講座は「人生を狂わす名著」

今週は「人生を狂わす名著５０」（２０１７年、ライツ社）から紹介します。「この小説はこんな読み方もできるのか」と驚く本です。小説には現実にはなさそうでありそうな物語が多くつづられていますが、そこをズバッと斬り込んで、読者に迫ってきます。

著者は三宅香帆さんで、京都大学大学院人間環境学研究科に在学している時に執筆しました。京都天狼院書店に勤務しているそうです。「社会や世界に流されなくなる本」を選んだといいます。確固とした自分を確立できる本とも言えそうですが、独特の見方と表現による批評が何とも面白いです。

紹介するのは５人の小説です。著者は、スコット・フィッツジェラルド、中村うさぎ、トルーマン・カポーティ、太宰治、山田詠美。どの小説を取り上げているかは、楽しみにしてください。「なるほどなるほど」「そうそう」「あるある」といった感想を持つことでしょう。