11月6日からの教養講座は「教養の人文科学」
2023.11.05
お知らせ
今週は「教養の人文科学」を取り上げます。真理を探求する自然科学と違って、人文科学には絶対的な真理があるわけではありません。その時代に応じて、先人の築き上げた「知」をもとに、新しい「知」が生まれてきます。参考文献は「世界でいちばんやさしい教養の教科書 人文・社会の教養」(児玉克順著)です。
取り上げるのは、心理学、文化、西洋美術、言語、哲学の5分野です。どの分野も理論や形が進化してきた歴史があります。いずれも人間の心に関わっているので、社会の出来事に影響を受けることが少なくありません。産業革命や技術革新、大きな発見、戦争などが代表例です。
今の人文科学は、ヨーロッパで勃興したルネッサンスに源流があります。宗教的な観念が支配した中世の価値観を脱し、合理的な精神で思考を重ねました。一方、合理性への反発も生まれ、その相克の中で新しい知や考え方が生まれ、今に至っています。ざっと俯瞰しますが、それぞれの関心によってさらに深めてください。