12月修了の研修感想文② ていねいな講評、鍛えられた思考力、メルマガの魅力

2024.12.28 研修報告

2024年12月修了 思考力文章講座3ヶ月コース②(東証スタンダード上場企業)

課題「3か月の文章研修の感想と今後にどう生かしたいか」(提出された作文の一部を原則そのまま掲載しています) 

◎ていねいな添削・講評に感謝  ここまで集中して文章を考える機会は、学生以来35年ぶりだったので、苦労もあったが書くこと自体は楽しく取り組めた。構想を文章に出力する作業は、まさに知識力とテクニックの組合せなのだと感じた。人生経験と今までの記述経験から、一定の文章力はあると自惚れていた。しかし、講師の厳しい指摘にそんな浅はかな思いは見事に打ち砕かれた。理想の文章と自己流の乖離に驚いたほどだ。


承認欲求が3か月間を乗り越えた最大のモチベーションだった。講師の戦略かもしれないが、褒められるとやる気が出る。同じ指摘は回避しようと努力したが、文章の癖は簡単には矯正できないこともよくわかった。毎回、優しくご指摘いただき恐縮したが、次回こそはノーミスでと挑むことがもうできないのかと思うと正直、作文ロスだ。


AIの作文利用も初めての体験だったが、キーワードを入力することで見事な文章が生成され怖さすら感じた。適切に利用することで相当な効率化に繋がるが、人間の思考力低下を招かないか心配だ。課題の提出には相当お世話になり、批判するつもり全くないが。


仕事柄、文章で発信する機会が多いため、文章研修で得た学びは意識していきたい。短い文章でまとめる、初見のひとも理解しやすいよう配慮する、などはあまり意識してこなかった。文章のプロダクトアウトが今までの姿勢だったので、マーケットインの精神でペンを執るよう努力する。一つの文章で同じ表現を繰り返さない手法はいままでも意識してきたが、敢えて平仮名を使うことは新鮮だった。漢字を多用するほうが読みやすいイメージだったが、言われてみれば納得できる。


受講を勧められた際は自分は除外して欲しいと感じたが、新たな気付きも多く大変参考となった。一文は60文字以内が読みやすいという理論や、主語と述語は極力近くなど、読み手に優しい手法は確実に身に着けたい。結びに、長谷川先生には稚拙な文章を丁寧に添削いただき感謝申し上げる。

◎役に立った毎朝のメルマガ  正直文章を書くことには苦手意識があり、講座を受けても特に変わらないだろうと考えていた。これまでは、文章を書く際に読みやすさを意識していたものの、具体的にどのような工夫が効果的なのか分からないまま書いていた。しかし、「書くことは考えること」という基本理念のもと、文章作成のプロセスを体系的に学ぶことができた。特に、「要点を押さえた構成」と「簡潔で説得力のある表現」の重要性を実感している。


課題添削では、自分の文章のどの部分に改善の余地があるのかを具体的に指摘してもらい、課題を客観視できたことが勉強になった。また、ChatGPTを使用して文を作成するなど、今までやってこなかったことも体験できたことは印象的だった。添削の中で、無駄な文章が多いことや、正論が多すぎて自分の考えを伝えることができていないという問題点を指摘された。直すためにはまだまだ練習が必要だが、課題が明確になるのはありがたいと感じている。さらに、できている部分を褒めてもらいながら改善点を指摘してもらうことができ、楽しく文を書くことができた。


平日の朝に配信されるメールマガジンも非常に有益である。時事問題や教養に関する解説は、文章の参考になるだけでなく、自分の視野を広げる助けにもなっている。文章作成力だけでなく、知識や考察力を深める機会が得られる点で、社会人としての総合力が向上したと感じている。


今後は、培ったスキルを仕事に積極的に生かしていきたい。具体的には、仕事においては報告書の質を向上させるだけでなく、部署内でのコミュニケーションにも応用したいと考えている。このような実践を重ねることで、文章力をさらに向上させ、自分のキャリアや人間関係をより良いものにしていくつもりだ。文章力を単なるスキルとして捉えるのではなく、自分を表現する手段として活用していきたいと考えている。

◎鍛えられた思考力  文章研修では、まず高校・大学時代に先生から教えられたことを意識した。テーマを自分の身の回りのことに落とし込むこと、文章の独自性を持つことである。読み手が途中で飽きるような、一般的で抽象的な書き方をしないように気をつけた。今回の研修ではそれに加え、「短い文章」「ぜい肉を減らす」「迷ったらひらがな」という要点を掴むことができた。


いままではテストや受験のための文章を書くことが主であった。大学は法律学科でレポートが多かったのもあり、作文は苦手ではない。書くことに慣れてはいるが、自分の文章がどこか冗長的だと感じていた。今回の研修で、その原因が「ぜい肉が多いこと」だと知ることができ、すっきりした。くどい言いまわしを削ることで表現が明確になり、読み手にストレスを与えない文章にすることができる。


「迷ったらひらがな」は、読み手に柔らかい印象を与え、読みやすくするための方法だ。できるだけ漢字を使わなければと思っていたため、少し違和感がある。学校の授業でも、漢字を使用しないと添削されていたからだ。社会人の文章は採点されるものではないのだと改めて感じた。


すでに、文章講座で習得したことをメールや社内ニュースを書くときに応用している。また、生成AIを利用して情報収集をし、調べる手間を省いている。実際、講座を受けてからCopilotの使用回数が多くなった。業務効率化の手段を他にも見つけ、スマートに仕事をしていきたい。


文章の書き方はもちろん、毎週与えられるテーマに沿って書くことで思考力を鍛えることができた。その物事について書くには、まず基礎知識が必要になるため、普段考えることもなかった事柄に触れるいい機会となった。「長谷川塾メルマガ」から得た情報も、知識の引き出しのひとつになった。社会人にとって、情報のアンテナを立てることは重要だろう。これから生活していくにあたり、視野を広げて、なんでも学んでいく貪欲な姿勢を持つことを意識したい。

◎仕事と日常生活で成果を生かす  3ヶ月の文章講座は、非常に有意義なものであった。文章講座を通じて「読み手を意識した表現力」を学んだ。初めは、自分の考えや思いを文章にするだけで精一杯だった。回数を重ねていき、講師から具体的なフィードバックを受けるたびに、改善点が明確となり、自分なりの表現を考えるようになった。


「文を書くことは考えること」という言葉が私の意識を大きく変えた。文章を書くという行為は単に情報を伝えるだけでなく、自分自身の考えや意図を深掘りし、それを形にする作業である。また、文章の究極の価値は独自性である。文章を書く上で、一般論を述べるだけでは、読み手に感動は与えられない。自身の経験やこだわりの思いから独自性は生まれると学んだ。


また、「わかりやすく、簡潔に書くこと」の重要性を学んだ。それまでは、すべてを詰め込もうとして文章が長くなりがちだったが、添削を通じて、伝えたい内容を絞り込むことの大切さを実感した。ぜい肉や冗長な表現を削り、具体例や論理の流れを意識することで、読み手にとって理解しやすい文章を書くスキルが身についた。ただ、文章を簡略化しすぎると伝わらないこともあるため、これは文章の難しさであり、おもしろさだといえる。


今後は、学んだことを日常生活で、どう活かしていくかを常に考えたい。まず業務において、メールや報告書の作成時に学んだスキルを活用していきたい。特に報告書では、簡潔さと論理性が求められるため、講座で培った文章力が大いに役立つと確信している。また私生活でも、考えを文章にする癖をつけたい。文章を書くことで考えが整理され、新しいアイデアが生まれることも多いと実感している。


「文を書くことは考えること」、そして「わかりやすく、簡潔に書くこと」。これらの学びを大切にし、仕事でも日常生活でも、より良い文章を継続的に書いていきたい。講座で得た経験は、私の今後の人生にとって大きな財産になると確信している。

◎英文と和文の違いを実感  長年海外で生活していた私にとり、英語での文章作成と和文には異なる部分があることに気づかされた。その違いに気づかぬうちに独自の癖が文章に表れていたことを実感したのである。両言語の文章校正には異なるアプローチが求められるため、その差異に注意を払うことが重要だとも感じた。研修では、文章の基本的な構造や論理的な展開方法、読者に伝わりやすい表現について深く学ぶことが出来た。また、自己流で書いていた文章には、曖昧な表現や無駄な言葉が多く含まれており、その矯正の必要性を教えられた。


特に効果的だったのは、限られた文字数や形式内で文章を収めるスキルの重要性である。報告書や企画書では、的確に要点を伝え、読み手に理解してもらう必要があり、語彙力を高めることが不可欠だと実感した。適切な単語を選び抜き、無駄を削ぎ落とすことで、より明確で説得力のある文章作りを意識できたことは大きな収穫である。


「誰に、何を、どう伝えるのか」を常に意識することで、読者目線での文章作成の重要性を学んだ。従来は、自分が伝えたいことに重点を置き、相手がどう受け取るかを深く考えていなかった。しかし研修を通じて、相手の立場や背景を考慮し、わかりやすく伝える工夫の重要性を理解したのである。     
 今後は、相手の視点を意識した文章作成を心がけ、効果的なコミュニケーションを目指していけたらと思う。


この研修で体得した経験は、文章作成時に一瞬筆を止めさせることがあるかもしれない。体に染みつく迄は効率的ではないと感じるかもしれないが、効果的な文章作成が可能となったことは紛れもない事実である。


今後は研修で学んだことを実践し続けるとともに、定期的な振り返りや改善を行い、スキルの向上を図りたいと考えている。この経験を基に、文章力を磨き続け、意識的に活用できる場面を増やしていきたい。