12月11日からの教養講座は「村上春樹インタビュー」

2023.12.10 お知らせ

作家村上春樹の本に「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」(文藝春秋、2010)があります。1997~2009年に受けた内外18編のインタビューをまとめています。この中から印象に残る言葉を選びました。

この時期は、1995年の地下鉄サリン事件を題材にした「アンダーグラウンド」の出版直後から、「海辺のカフカ」(2002)を経て「1Q84」(2009~10)の構想をまとめた時期にあたります。サリン事件、2001年のニューヨーク9.11事件が大きな影を落としています。

あとがきで「僕は発展しながら小説を書いてきたわけではなく、小説を書くことによってかろうじて発展してきました」と書いています。印象的な言葉を選んだ結果、グローバルで不偏性のある言葉になっていることに気づきました。「演歌と日本酒」ではなく、「ジャズとウイスキー」の世界です。お楽しみください。