2026年2月修了者の感想文 読み手を意識、具体性と独自性、恥ずかしさと達成感

2026.03.04 研修報告

課題「3か月の文章研修の感想と今後にどう生かしたいか」(受講者の一部の作文について、原則そのまま掲載しています)                                                                                                                                                                        

◉文章技術・自己理解・AIを学ぶ  研修を通して、「伝えること」に対する意識が大きく変化した。特に、短文で要点を明確に示すという基本的ながらも重要な姿勢は、今後の業務に生かすことができる学びである。

1文60文字以内、1段落200文字以内に収める条件を意識することで、余計な言い回しを避けるようになった。読者に負担をかけない文章を書けるようになったと感じる。私は広報業務を担っているため、記事作成などの業務でも生かせる点である。

また、文章技術だけでなく、自身の考えを見直す重要な契機になった。課題に取り組む過程で、価値観や経験を言語化する機会が増え、これまで深く振り返らなかった場面を思い返すようになった。

特に、高校卒業から大学に進学した時期は、私の人生における大きな転換期であった。その頃の選択や経験が、今の自分の土台を形成している。文章を書く行為は、情報伝達を超えて、自分の内面を整理し、未来の方向性を考えるきっかけとなることを実感した。

さらに、生成AIとの向き合い方を学べた点も大きな収穫である。生成AIは文章案を出したり構成を提案したり、ある程度の文章を自動で作成することができる。そのため、私次第で業務効率を大きく高められる。

しかし、AIが優れているからこそ、自分自身の考える力や書く力を維持し続ける姿勢がより重要になると感じた。AIに任せきりではなく、あくまでも自分の思いや意図を中心に据える。その補助としてAIの力を借りるというバランスが必要である。今後は、本を読んだり、仕事以外でも文章を考える時間を意識的に作ったりして、自分の表現力を磨き続けたい。

3か月の研修では、文章の技術、自己理解の深化、そしてAIとの共存という三つの視点が私の今後の成長に確かな方向性を与えてくれた。この学びを日々の業務に生かす。特に、①相手に届く文章を書く、➁自分の考えを持ち続ける、③新しい技術を柔軟に取り入れる姿勢を忘れず、成長を続けたい。

    ◆ 

◉読み手を意識した広報への気づき  今回の研修を受講した理由は、広報部門の現場責任者として、文章作成の基礎・基本を再確認する必要があると考えたためである。だからこそ、まず自分自身がふさわしい知識や技術を備えておくことは不可欠である。こうした背景から研修の受講を決めた。

 研修で最も重要だと認識したのは、文章を執筆する際の原理・原則に基づく基本ルールの徹底である。当初、私はこの基本が十分にできておらず、基礎の定着なくして次の段階には進めないと痛感した。この気づきは、当時の上司が若手に向けてよく話していた「守破離」という言葉にも重なる。私も大切にしていきたい考え方である。

 また今回の研修で、「文章を書くことは考えること」という大原則が深く印象に残っている。文章には必ず読み手が存在し、自分が満足するだけでは不十分である。相手に伝わらなければ広報部門としての役割は果たせない。「誰に」「何を」「どう伝えるか」を整理することが、文章の質を高める上で欠かせない視点である。

 これらの学びは、広報業務全般に直結する。新聞記事やSNS発信では、対象読者の違いが文章の方向性を大きく左右するため、事前設計が不可欠である。例えば、業界紙は業界の関係者を主な対象とし、SNSは消費者や学生が中心である。対象が変われば語彙、視点、構成も変わる。広報担当者として相手を見極めることで、より「伝わる」文章につながる。

広報は多様な関係者に向けた情報発信が求められる。また発信手段も新聞、プレスリリース、SNS、HPなど多岐にわたる。だからこそ、「文章を書くことは考えること」という大原則を、職場全体で共有し、基本ルールの定着を図ることが重要である。研修で得た知見を職員と共有し、組織としての発信力向上に努めたい。

     ◆

 ◉書くことが好きな自分を発見  3か月間の「長谷川キャリア文章塾」を受講し、これほど真剣に文章の書き方と向き合った経験はこれまでになかったと気付いた。私は日々の業務で文章を書く機会が多いものの、これまでは自分の伝えたいことを中心に据えて、単調に書いていた。しかし本研修では、常に「読み手は誰か」「どうすればより正確に、より深く伝わるか」を考えることを求められた。その視点の転換は想像以上に難しく、同時に大きな学びであった。

 一つのテーマについて文章を書くたびに、構成を練り、言葉を選び、論理の流れを確認する作業を繰り返した。思っていたよりも頭をフル回転させる必要があり、決して楽ではなかったが、自分の思考の癖や弱点に気づく貴重な機会となった。特に、具体例を交えて説明すること、不要な表現を削ぎ落とすことの重要性を体感できた点は大きな収穫である。

また、課題の中にはチャットGPTを活用する内容も含まれていた。単に便利なツールとして使うのではなく、問いの立て方や指示の出し方によって得られる回答の質が大きく変わることを学んだ。現在ではチャットGPTの活用は日常的になりつつあるが、その使い方には繊細さと主体的な判断が求められると実感した。本研修を通じて、AIを思考の補助線として活用する姿勢を身につけることができたと考えている。

さらに、文章と向き合う中で、もともと自分が「書くことが好きである」という気持ちを再発見できたことも大きな成果である。課題に向き合っていくにつれ、自分の持っている考えを文章で可視化し、誰かに伝えることを楽しいと感じた自分がいた。忙しさの中で作業として文章を書いていたが、本来は言葉を選び、組み立てる過程そのものに喜びを感じていたのだと気づいた。

今後は、本研修で得た視点と技術を日々の業務に積極的に生かしていきたい。読み手を意識し、目的を明確にし、簡潔かつ論理的に伝える文章を書くことを常に心がける。そして、AIも適切に活用しながら、自らの思考と言葉に責任を持つ書き手であり続けたいと考える。

    ◆

◉具体性と独自性で苦労した  3か月の文章研修を通して簡潔に伝えることの大切さと考えを言語化することの難しさを実感した。文章を書く上ではこの簡潔さや具体性、個性が大切であると学んだ。この研修は文章の基礎を学習するとともに自分の人生や仕事について振り返るきっかけになった。

毎回の課題で一文は60文字以内、一段落は200文字以内を意識した。これが簡単なようで難しかった。今までは合計の文字数だけを気にして一文や一段落の長さは意識していなかった。しかし、それを意識して書くだけで文章の読みやすさが変わった。自分の考えを簡潔に伝え、一文に情報を詰め込みすぎない。これが文章で伝えるうえで大切なことだと実感した。

 文章を書く上で苦労したのが具体性と独自性だ。表現の軽さや曖昧さ、説明の甘さを度々指摘され、一般論に寄ってしまう傾向があった。説得力を高めるためには具体的な体験談や知識が必要であると感じた。知識が追い付いていないと自分の考えが浅く、稚拙な文章となってしまう。自分には特に社会の出来事に関する知識が不足していると感じた。

学生の頃と比べ、自分の人生や将来について振り返る機会や知識を身につける機会は少なくなった。人と話すうえで経験は武器になる。日々の生活の中で自分と向き合い考えをまとめる時間を意識的に作っていきたい。知識を身につけるという点ではチャットGPTを活用したい。自分の経験だけで文章を書くには限界がある。より説得力のある文章を作成するため、活用できるものは活用し、考え続けながら生活していきたい。

書くことは自分の考えを整理し、相手に伝えるための手段である。業務において、報告書や資料、ホームページなど文章を書く機会は意外と多い。自分は「正確性」や「構成力」は得意だが、「簡潔性」や「独自性」は苦手だということが分かった。学生時代から作文や論文を書くのが苦手でまだ苦手意識は消えていない。自分の文章力向上のため、知識を身につけ、考えることをやめずに文章を書き続けたい。

    ◆

◉「読みやすくなった」と早くも評価  3か月の文章研修を通して、文章作成の基礎がいかに奥深いかを実感した。一文を60字以内に収めることや句読点、段落、文体の統一といった基本ほど実際に書くと難しかった。内容を保ちながら簡潔に整えるための語句選びや構成の調整に多くの時間を要した。さらに業務と並行して課題に取り組む負担も大きかった。しかし限られた時間で推敲を重ねた経験が基礎の重要性を深く理解するきっかけとなり、研修そのものが確かな力として蓄積された。

私は広報担当として、広報資料やSNS投稿を作成しているが、課題を重ねるうちに主題を端的に示す文章が書きやすくなった。まず「読み手にどの情報を届けたいか」を明確にし、不要な表現を省く。この意識が身についたことで、文章全体の見通しがよくなり、構成も整えやすくなった。また、文章塾を始めてから作成した広報資料が「読みやすくてとてもよかった」と評価された。学びが実務に直結していることを実感する大きな励みとなった。

さらに、文章作成の場面ではチャットGPTをはじめとする生成AIの活用も有効であると感じている。文章の校正案を検討する際に利用することで表現の幅が広がり、推敲の視点を得る手助けにもなる。自身で考えた内容を整理する際にも役立ち、迷ったときに新たな切り口を提示してくれる点は大きい。ただし、最終的な表現は自分の言葉で整える必要があり、AIはあくまで思考を支えるパートナーという認識を持って活用している。 

今後も広報として発信する文章が読み手にとって分かりやすく、関心を引く内容となるよう努めていきたい。文章は情報を伝えるだけでなく、読み手の理解を促し、印象や受け止め方を大きく左右する重要な手段である。研修で学んだ基礎と生成AIの活用を適切に組み合わせ、日々の業務のなかで継続的に実践を重ねていきたい。その積み重ねによって文章表現の質をさらに高め、より効果的な広報発信につなげていきたいと考えている。

     ◆

 ◉恥ずかしさと達成感と  3か月にわたる文章研修を振り返ると、私にとっては正直しんどい期間だった。もともと自分の考えや気持ちを言語化するのが苦手で、人に何かを伝えること自体が得意ではない。そのため、自分の書いた文章を誰かに見せることが何よりも嫌だった。

毎週課題が出されるたびに、「また書かないといけないのか」と憂うつになり、特に「これまでの人生で一番うれしかったこと」という課題は、恥ずかしくて直前まで何を書くか決められなかった。嘘でごまかそうかとも考えたが、嘘だと800字も書くことができず、結局本当のことを書くことにした。

正直、提出前は毎回「これを本当に人に読まれるのか」と思うと恥ずかしくてたまらなかった。しかし、毎週何とか800字の文章を書き続けている自分に気づいたとき、少しだけ達成感があった。最初は「何も思いつかない」「文字数が埋まらない」と感じていたが、だんだんと自分の考えが浮かぶスピードが上がり、苦しみながらも言葉にする力がついてきた気がする。

文章構成や表現に自信が持てず、AIを活用することも多かった。AIのアドバイスは非常に助けになったが、最終的には自分の経験や本音をできるだけ自分の言葉で書くよう意識した。その小さな積み重ねが、苦手意識の克服につながったように思う。

この研修を通じて学んだのは、文章力だけではない。自分の気持ちや考えを誰かに伝える練習ができたことが、一番の財産になった。どんなに苦手でも、やってみれば少しずつでも成長できるのだと実感できた。

今後は、学んだ文章構成の工夫や自分の思いを素直に言葉にする姿勢を、仕事での報告書やメール作成、日常のコミュニケーションにも生かしていきたい。文章を書くことはまだ得意ではないが、これからも「自分の考えを人に伝える」ことを怖がらず、挑戦し続けたいと思う。