30日からの教養講座は「ドナルド・キーンの日本文学史」

2023.01.27

ドナルド・キーン(1922~2019)は、米ニューヨーク出身の日本文化研究者です。18歳の時に「源氏物語」を読んで日本に関心を持ち、第二次世界大戦では米海軍情報士官として日本語通訳にも従事しました。戦後、日本に留学し、コロンビア大教授として本格的に日本を研究しました。

日本文化研究は、文学を中心に能や文楽、歌舞伎など幅広く、日本人よりも日本に詳しいと言っていいでしょう。三島由紀夫や川端康成ら作家との交遊も深く、ノーベル文学賞の推薦にも関わっていました。朝日新聞の客員編集委員も務め、東日本大震災後、日本国籍を取得しました。

今回取り上げるのは、キーン著「日本文学史 近代・現代編」です。日本人なら誰でも知っている作家一人一人について、評論しています。外国人の書いた文芸評論は新鮮で、思いがけない表現に出会う魅力があります。キーンの文章をまず紹介し、どの作家を評論しているかをクイズ形式で考えてもらいます。