7月修了者の研修感想文(東証スタンダード上場企業)むかしの自分に気がついた

2025.08.07 研修報告

2025年7月修了 思考力文章講座3ヶ月コース(東証スタンダード上場企業)

課題「3か月の文章研修の感想と今後にどう生かしたいか」(提出された作文の一部について、原則そのまま掲載しています) 

◉「作文」と聞いたとき、正直ちょっと身構えた。まさか大人になって、また作文を書くことになるとは思っていなかったからだ。学生時代の「夏休みの思い出」や「将来の夢」を思い出しつつ、もうそんなに夢は多くないぞと苦笑い。しかし、研修が始まってみると、これが思っていた以上に面白く、そして難しい。読み手を意識し、構成を考え、言葉を選ぶ…気づけばキーボードをたたく手が止まり、コーヒーの量だけが増えていった。

ただ、その分、得るものは大きかった。普段の業務では「何を伝えるか」だけでなく、「どう伝えるか」がとても重要になる。伝え方ひとつで相手の受け取り方は大きく変わってしまう。今回の研修では、テーマに沿って自分の考えを整理し、伝わるように文章を構成する練習を重ねた。少しずつだが自分の頭の中にあったモヤモヤが、言葉として形になっていく感覚を得られた。

印象に残っているのは、自分の過去の体験を書き起こす過程で、あの時の自分はこんなこと考えていたのかと気づかされた。忘れていたエピソードがよみがえり、「なかなか強烈なネタやな!」と一人でつっこんだりもした。また、言葉を丁寧に選ぶことで、相手への伝わり方が大きく変わることにも気づかされた。難しい言葉を並べるのが良い文章ではなく、読み手がスッと理解できるかどうかが鍵なのだと、ようやく腹落ちした気がする。

今後は、この経験を日常業務にしっかりと活かしていきたい。営業資料や社内の報告書などでも、読み手が内容をすぐに理解できるように構成し、伝わる言葉で書くことを意識していきたい。さらには、提案書などでも少し柔らかい表現やユーモアを交えつつ、読み手の心をつかむような文章を目指していきたい。

作文は、ただ「書く力」を鍛えるだけではなく、自分自身を知るきっかけにもなる。これからも書くことを習慣にし、言葉の力を味方につけながら、仕事にも人生にも役立てていきたいと思う。