7月31日からの教養講座は「渋沢栄一の論語と算盤」

2023.07.30 お知らせ

渋沢栄一は「日本資本主義の父」と言われる明治時代の実業家です。代表的著作は「論語と算盤」で、経営と道徳の関係について、10章でまとめています。ちくま新書から現代語訳が出ていますが、今回は第2章「立志と学問」から紹介します。

渋沢は今の埼玉県深谷市に生まれ、NKH大河ドラマ「青天を衝け」の主人公になったので、知っている方も多いと思います。来年の今頃には福沢諭吉に代わって1万円札の顔になります。農民から武士になり、幕臣から明治政府の官僚を経て、実業家になりました。曲折のある前半生です。

「論語と算盤」は、仕事や人生についてまとめた本です。目から鱗のような内容ではありませんが、極めて真っ当なことを書いています。松下幸之助や稲盛和夫らの語録もそうですが、経営者の言葉は当たり前のことを徹底する共通点がありそうです。「経営とは凡事徹底」と言えるかもしれません。