7月17日からの教養講座は「芥川賞」
2023.07.14
お知らせ
今週7月19日に第169回芥川賞・直木賞が決まります。文章塾としては、芥川賞に注目します。純文学作品に与えられますが、扱うテーマや作者ならではの表現方法に学びたいと思います。教養講座では「芥川賞 ぜんぶ読む」(菊池良著)からほぼ10年前の受賞作5作を紹介します。独特の世界を味わってみましょう。
今回の候補作は5点で、すでに発表されています。50音順に並べると、以下の通りです。石田夏穂「我が手の太陽」(群像5月号)▽市川沙央「ハンチバック」(文学界5月号)▽児玉雨子「##NAME##」(文芸夏季号)▽千葉雅也「エレクトリック」(新潮2月号)▽乗代雄介「それは誠」(文学界6月号)。「ハロー!プロジェクト」などの作詞も手がけてきた児玉雨子さんが初めてノミネートされ、哲学者の千葉雅也さんは3度目の候補入りとなりました。
芥川賞は、芥川龍之介の友人で文芸春秋社を創業した菊池寛が、1935年に直木賞とともに創設しました。年2回発表され、受賞作は月刊文藝春秋の2月号と8月号に掲載されます。2月と8月は「ニッパチ」と言われ、経済活動が停滞する時期ですが、目玉企画で売り上げを伸ばそうという商才も感じさせます。