11月13~17日(教養講座:ジャズ)
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HPにアップしました→ 11月13日からの教養講座は「ジャズ」 – 長谷川キャリア文章塾 (hasegawa-cwa.com) 11月6~10日(教養講座:人文科学の教養) – 長谷川キャリア文章塾 (hasegawa-cwa.com)
***デイ・ウォッチ(10~12日)
◎立民幹事長 “過去に税滞納”神田財務副大臣の辞任強く求める | NHK | 財務省 「予算委で追及は馬鹿らしい。神田氏は早く辞めて」 国民・榛葉氏 [国民] [岸田政権]:朝日新聞デジタル (asahi.com) →滞納財務副大臣に対する風当たりが強くなっている。国会審議に影響する以上、退任不可避の情勢。国民・榛葉氏のコメントが悲痛だ。副大臣・政務官の不祥事が次々と発覚し、ずさんな任命が問われている。
◎米中首脳会談15日実施へ “地球規模の課題について協議” | NHK | バイデン大統領 →中国は不動産不況や少子化に加え、欧米諸国との交流の減少が経済の足かせになっている。アメリカも海外ではウクライナや中東での対応で苦しく、国内では財政問題で議会共和党との対立が激化している。両国とも無駄な対立を止めれば、世界が平和に向かって前進する。
◎ホンダ、米工場で11%賃上げ ビッグ3労組のスト影響:時事ドットコム (jiji.com) →アメリカでは労組がストで賃上げを獲得し、ホンダも気前よく出す。やればできる。日本企業は政府に尻を叩かれて賃上げをするのではなく、日本の労働者と社会のためと考えて賃上げすべきだろう。労組も労組らしく真剣に戦う必要がある。30年前、日本人の給与はG7トップだったが、今は韓国より下だ。
◎細田博之 前衆議院議長が死去 79歳 | NHK | 訃報 →10月13日に会見した時、力強さはなかったが、こんなに早く亡くなるとは思わなかった。次の選挙に出るなどと発言した背景には、病気の影響もあったと思えてくる。説明不足の批判は消えないが、合掌。
◎河野行革相、全基金見直し表明 予算無駄点検の議論終了 – 日本経済新聞 (nikkei.com) →コロナや経済対策の補正予算で膨らんだ基金が、逆回転を始めた。民間丸投げの基金も明らかになっている。政局的に見ると、河野行革相が基金見直しで得点を上げ、非主流の菅前首相や二階前幹事長が応援団となり、岸田下ろしにつなげようという読み筋が透けてくる。
◎最後の同窓会 沖縄戦で廃校の「二高女」減り続ける戦争体験者 | NHK | 沖縄県 →戦前あった沖縄県立第二高等女学校は、戦後なくなり、同窓会だけが続いていた。戦争に関する記憶は、日本人の大切な教養である。覚えておくこと、忘れないことが、過去に対する現世代の責任となる。
*** 「今日の名言」
◎ピーター・ドラッカー(米国の経営学者。2005年11月11日、95歳で死去)
「21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルだ。それ以外はすべて時間とともに廃れてゆく」 「話上手なのが人間関係の得意な人だと考えているが、対人関係のポイントは聞く力だ」 「意思決定におけるもっとも重要な原則は、意見対立がないときは決定しないことだ」 「企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である」 「真のマーケティングは、顧客から出発する」 「経営者と知識労働者にとって、唯一のツールは情報である」 「企業経営の要点は、何かに卓越すること、決断することである」 「イノベーションとは、単なる新たな方法ではなく、新しい世界観のことだ」 「なすべきことは、自分自身、自らの組織、他の組織に貢献しない業務にノーと言うことだ」 「卓越した者の強みや能力が他の者にとって脅威となったり、仕事ぶりが他者にとって不安や障害になったりすることほど、組織にとって危険な状態はない」 「企業のマインドは、どのような人たちを高い地位につけるかによって決まる」 「会議を成果あるものにするためには、会議の冒頭に、会議の目的と達成すべき目標を明確にしなければならない。会議に特定の目的があるにもかかわらず、誰もが思い思いに良いアイデアを言い合う自由討議の場としてはならない」
*** きょうの教養 (ジャズ①)
今週はジャズを特集する。「世界の教養365 現代編」(文響社)に登場する5人について、人物や音楽の特徴、動画による代表曲などを紹介する。文と映像と音で楽しんでください。
◎カウント・ベイシー(1904~84) ベイシー自身、一流のジャズ作曲家、ピアニストだったが、自らの楽団カウント・ベイシー・オーケストラを結成し、ビッグ・バンドの横綱的存在になった。20世紀最高のミュージシャンを何人も育て、売り出したことも大きな功績だった。
ニュージャージー州出身。カンザスシティーとシカゴでピアニストやバンドリーダーとして活躍した後、1936年末にニューヨーク市に拠点を定めた。彼のバンドは優れたテクニックを披露し、グレン・ミラー、ベニーグッドマン、デューク・エリントンらとともにスウィング・ジャズ、ビッグ・バンドの代表的リーダーとなった。ベイシー楽団の元メンバーで最も有名な一人が、サックス奏者のレスターヤング。ヤングがプロになった頃、ジャズの世界でサクソフォーンは伴奏用の楽器であり、主役の地位ではなかった。ベイシー楽団で演奏しながらヤングは、サックスをジャズの重要な楽器に押し上げた。
もっと有名なのが楽団でキャリアをスタートさせたシンガーたちだ。ベイシーはブルースが好きで、自分の楽団を使って優秀なブルースシンガーを売り込んだ。支援を受けた歌手にビリー・ホリデーとビッグ・ジョ・ターナーがいる。ターナーはブルースシンガーとして活躍する一方、後のロックンロールの初期のパイオニアの一人となり、ロックの定番「シェイク・ラトル・アンド・ロール」を1954年に録音している。1950年代初めにビッグバンドジャズの人気が衰えると、ベイシーの威光にも陰りが見え始めたが、芸能界の重鎮として、フランク・シナトラや映画監督のメル・ブルックスら様々なアーティストと仕事をした。Bing 動画
~~~ 長谷川塾メルマガ 2023年11月14日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(13日)
◎神田憲次財務副大臣が辞任、事実上の更迭…与党内からも「資質を欠く」と批判の声 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp) 岸田政権に有権者の怒り爆発!青梅市長選、福島県議選…地方で自民推薦候補ボロ負け相次ぐ – 記事詳細|Infoseekニュース →岸田首相の求心力が急激に落ちている。地方選挙で敗北が続き、世論調査も軒並みダウン。終わりの始まりの様相で、このままなら来年9月の総裁選立候補は困難な情勢だ。自民党では総選挙をにらんで蠢きが始まることは確実。茂木幹事長、萩生田政調会長、河野デジタル相らが総裁選の軸で、新首相誕生の勢いで解散・勝利を目指すシナリオが浮かんでくる。
◎円相場、今年の最安値に下落 1ドル151円台後半 – 日本経済新聞 (nikkei.com) →低金利の円を売って高金利の通貨を買う「キャリー取引」が引き金。「日本売り」と言っていいだろう。アベノミクスの金融緩和を修正できない現状をにらんでの動きで、輸入物価の上昇で生活は苦しくなる。
◎紅白歌合戦にAdoさんら初出場13組、歌手・大泉洋さんも…旧ジャニーズは名前なし : 読売新聞 (yomiuri.co.jp) →旧ジャニーズは選ばれなかった。44年ぶりという。被害者補償の動きが加速すれば状況も変わりそうだが、動きは鈍い。そのおかげかどうか、大泉洋が出て、伊藤蘭ちゃんも出る。キャンディーズを知る世代にはうれしい。
◎ガザ北部、全病院が稼働停止か 未熟児ら15人死亡―イスラエル「ハマスが燃料拒否」:時事ドットコム (jiji.com) →停電で亡くなる未熟児らの写真が報道されている。ネタニヤフ首相は聞く耳を持たず、「ホロコーストは連鎖する」と言わざるを得ない状況。イスラエルは病院の地下にハマスの拠点があるといっているが、どうなったのだろうか。人質に被害は出ていないのだろうか。
◎【動画】冷え込み厳しく「初雪」「初冠雪」も 各地の状況 | NHK | 気象 →最近まで夏日だったが、今度は木枯らし。体調管理が難しいという次元を超えて、地球が大変な時代になってきた。
*** 「今日の名言」
◎渋沢栄一(実業家、日本資本主義の父。1931年11月11日、91歳で死去)
「夢なき者は理想なし。理想なき者は信念なし。信念なき者は計画なし。計画なき者は実行なし。実行なき者は成果なし。成果なき者は幸福なし。ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず」 「人はすべて自主独立すべきものである。自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである」 「論語とソロバンというかけ離れたものを一つにするということが最も重要なのだ」 「商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ」 「我が人生は実業にあり」 「すべて形式に流れると精神が乏しくなる。何でも日々新たにという心がけが大事である」 「ただそれを知っただけでは上手くいかない。好きになればその道に向かって進む。もしそれを心から楽しむことができれば、いかなる困難にもくじけることなく進むことができるのだ」 「自分が信じないことは言わず、知ったからには必ず行うという思いが強くなれば、自然に言葉は少なく、行動は素早くなる」 「交際の奥の手は至誠である。理にかない調和がとれていればひとりでにうまくいく」 「金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのも確かである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい」
*** きょうの教養 (ジャズ②)
◎ルイ・アームストロング(1901~71) ジャズ生誕の地であるニューオリンズに生まれた。頭角をあらわしたのは1920年代初め、ジャズ演奏の中心地となっていたシカゴに移ってからだ。ジョー・キング・オリバー率いるバンドでトランペットを演奏し、即興を中心とする演奏スタイルを切り開いた。その後、伝説のバンド、ホット・ファイブやホット・セブンを結成した。これらのバンドで「ポテト・ヘッド・ブルース」や「ウエスト・エンド・ブルース」など最初の優れたレコーディングを行った。
1940年代後半に結成したオール・スターズを中心に何十年にもわたって演奏と新たな工夫を続けた。偉大なミュージシャンとも数多く共演しており、特にエラ・フィッツジェラルドとは最も有名だ。一部の評論家からは「アームストロングの優れた才能の無駄遣いだ」と言われたが、商業的には非常に大きな成功をおさめた。
トランペット奏者に与えた影響は絶大だった。マイルス・デイビスは「ルイがラッパでやったことのないスタイルは何一つない」と述べている。ディジー・ガレスピーは「ジャズの歴史そのものがアームストロングのおかげだ。もし彼がいなかったら、私たちはだれひとり存在していなかっただろう」と話している。ジャズ評論家のナット・ヘントフは、アームストロング以前と以後のジャズミュージシャンとの関係は、シェークスピア以前と以後の劇作家との関係と同じだと書いたことがある。つまり、アームストロング以前にもジャズミュージシャンはいたが、彼はそれまでのミュージシャンより才能が抜きんでており、その後に続く全員に大きな影響を与えたのである。 Bing 動画
~~~ 長谷川塾メルマガ 2023年11月15日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(14日)
◎宝塚歌劇団 劇団員死亡 長時間活動など強い心理的負荷の可能性 | NHK | 兵庫県 →事実関係で食い違う点もあるが、長時間労働で疲弊していたことは確かだ。劇団側の責任は大きい。ジャニーズに続いて宝塚歌劇。閉ざされた組織でのできごとが共通している。「伝統とは革新である」と考えるべきだろう。週刊文春が追及したことも共通している。他のメディアはもっと頑張れ。
◎日大 薬物事件対応めぐり 理事会が理事長らの辞任勧告検討 | NHK | 事件 →執行部をすべて入れ替えようというクーデターのような動き。どうなるかはまだわからないが、日大本部は相当な伏魔殿のようだ。林真理子理事長は粘るのか、投げ出すのか。火中の栗を拾ってJALに乗り込んだ京セラの稲盛和夫氏のような人物が必要になっているか。
◎早稲田大の相撲部員逮捕、大麻を送るよう福岡の知人に依頼した疑い…学生寮など捜索 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp) →早大の相撲部員が逮捕された。単独犯か、さらに拡大して組織的犯行かが焦点。大学生の大麻汚染は相当広がっている。
◎ジャニーズ性加害「当事者の会」所属の男性、大阪の山中で死亡:朝日新聞デジタル (asahi.com) 自殺した旧ジャニーズ男性、遺族のコメント全文「事務所から放置され悩み深まった」 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)→痛ましい自殺。SNSでの誹謗中傷はいろいろなところで問題になっている。表現の自由にも配慮しながら、悪質な投稿には一罰百戒的な厳しい対応が必要ではないだろうか。
◎「衝撃的な復帰」…親中派の英キャメロン元首相が外相就任、対中政策のかじ取りに注目 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp) →イギリスのキャメロン元首相が外相に就任した。43歳で首相になり、まだ57歳というから若い。どんな働きをするのだろうか。
*** 「今日の名言」
◎亀井勝一郎(文芸評論家。1966年11月14日、59歳で死去)
「すべての欠点は長所に結びついている」 「強い精神ほど、孤立する」 「幸福というものはささやかなもので、そのささやかなものを愛する人が、本当の幸福をつかむ」 「理想の夫、理想の妻を得ようとするから失望するのだ。凡夫と凡婦が結婚するのである」 「教養の真の表れは、その人の『はにかみ』にある」 「お互い生きることに疲れている病人だという自覚あって初めて、家庭のささやかな幸福が見出される」 「夫婦の間に、あるいは両親と子どもの間に、肉親だから何ごとでも自由に語れると思ったら間違いだ」 「愛の敵は、慣れるということである」 「多忙であることによって、自分は何か仕事をしたという錯覚を抱くことができる」 「人間の心は、眼や表情にも表れるが、後姿にはっきり表れる」 「徒党というものは、孤独に耐え得ざる精神の休憩所だ」 「未完成の自覚を持って、絶えず努力してゆくところに青春がある。自己満足に陥っているなら、その人は老人に等しい」 「恋愛にも日曜日がなければならない。それが辛うじて永続させる方法であり、つまり忘却の逆用である」 「ここ(薬師寺)へ来て、初めて仏像の美しさがわかります」
*** きょうの教養 (ジャズ③)
◎ディジー・ガレスピー(1917~93) 膨らんだ頬と曲がったトランペットがトレードマーク。第二次世界大戦後に広まるビバップを生み出すのに貢献した。サウスカロライナ州に生まれ、1930~40年代、デューク・エリントンらのビッグバンドメンバーとしてキャリアを歩み始めたが、ビッグバンドでは活躍できなかった。持ち味であるテンポの速い独特なスタイルが、伝統的なビッグバンドの約束事に合わなかったためだ。1940年代半ば、メインストリームから離れた少人数のバンドで自分の独特の才能を発揮し、サックス奏者チャーリー・パーカーとともにビバップを築いていった。
それ以前のジャズで最も人気があったのはスイング・ジャズで、一定の強いリズムとはっきりとしたメロディー、ダンスに適した中くらいのテンポを特徴とし、即興演奏はほとんど行われていなかった。ビバップはあらゆる点でスイングと根本的に異なっている。テンポはかなり早く、演奏するミュージシャンにとっては力量を発揮するチャンスになる。聴衆は踊るのではなく、座席に座って聴く。リズム・セクションは、スイングよりはるかに目立ち、リズムを刻むだけが役割ではなく、ドラムもベースもずっと複雑になっている。メロディーは高度な即興演奏の出発点で、曲の冒頭で演奏されると、あとはミュージシャンが同じメロディーを創意工夫を凝らして繰返す。
ガレスピーは独創的な即興演奏が得意で、気さくで聴衆から愛された。1964年には大統領選挙に立候補し、公約としてホワイトハウスを「ブルーハウス」に改称し、マイルス・デイビスをCIA長官にすると宣言した。1993年に亡くなる前にはコスビー・ショーやセサミストリートに出演し、若い世代にも知られるようになっていた。 Bing 動画
~~~ 長谷川塾メルマガ 2023年11月16日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(15日)
◎イスラエル軍、ガザのシファ病院で作戦実行 敷地外で戦闘員殺害 | ロイター (reuters.com) 国際機関、相次ぎ懸念 「病院は戦場ではない」―パレスチナ:時事ドットコム (jiji.com) →イスラエルが病院を攻撃し、国際的な批判が高まっている。ハマスせん滅で突っ走るネタニヤフ政権だが、国際的に孤立し、ホロコーストの連鎖になりかねない。アメリカは本気になって止められないのだろうか。
◎7~9月のGDP 年率-2.1% 3期ぶりマイナス 食料品消費減などで | NHK | GDP 上場企業が最高益 24年3月期13%増、値上げ・円安で – 日本経済新聞 (nikkei.com) →物価高で個人消費が落ち込み、マイナス成長となったが、岸田政権は「デフレ」だという。一方、上場企業は最高益を記録している。日本経済の司令塔は、明らかに迷走している。
◎岸田首相「今年を上回る賃上げを」 政労使の会合、8カ月ぶり開催 [岸田政権]:朝日新聞デジタル (asahi.com) →今年も官製春闘が始まった。政府にいわれて賃上げをする企業は情けない。上場企業は最高益というが、賃上げも不十分で、投資も伸び悩んでいる。何のための利益だろうか。自社株買いで株価を上げ、経営者が地位を維持するための利益のようだ。
◎三宅防衛政務官10年前のセクハラ疑い報道“身に覚えがない” | NHK | 安全保障 →また文春砲。女性秘書は西麻布のカラオケに閉じ込められて性加害を受けたと詳細に話している。全面否定はできそうもない。三宅氏は元日経新聞記者。また辞任に追い込まれるかどうか。まずは説明責任が問われる。
◎グーグルマップ“不当なクチコミ投稿”で都内の医師が提訴準備 | NHK | IT・ネット →ネットの匿名投稿は悩ましい。不当と考える当事者が、どんどん訴えるしかない。不当に悪い投稿があれば、逆に不当に高評価の投稿もあるだろう。投稿を見る我々も賢くならなければいけない。
*** 「今日の名言」
◎坂本龍馬①(幕末の志士。1867年11月15日、31歳で暗殺される)
「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある」 「人の世に失敗ちゅうことは、ありゃせんぞ」 「人間、好きな道によって世界を切り拓いていく」 「人として生まれたからには、太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ」 「人間というものは、いかなる場合でも、好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ」 「男子は生あるかぎり、理想をもち、理想に一歩でも近づくべく坂をのぼるべきである」 「おれは落胆するよりも、次の策を考えるほうの人間だ」 「事をなさんとすれば、智と勇と仁を蓄えねばならぬ」 「万事、見にゃわからん」 「金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然と集まってくるさ」 「俺は議論はしない、議論に勝っても、人の生き方は変えられぬ」 「相手を説得する場合、激しい言葉をつかってはならぬ。結局は恨まれるだけで物事が成就できない」 「慎重もええが、思いきったところがなきゃいかん。慎重は下僚の美徳じゃ。大胆は大将の美徳じゃ」 「夢中で日を過ごしておれば、いつかはわかる時が来る」
*** きょうの教養 (ジャズ④)
◎エラ・フィッツジェラルド(1917~96) 女性歌手で、「ファースト・レディ・オブ・ソング」と呼ばれる。完璧な歌唱力で知られ、声域が広く、どんな曲でも信じられないほど澄んだ声で歌うことができた。声はまさしく楽器で、「スキャット」という無意味な単語や発声で完全に即興的に歌うスタイルも完成させた。レコードも数多く出しており、1920~60年にかけて作曲された「グレート・アメリカン・ソングブック」の名曲を数多く録音し、高く評価されている。ジャズではスタンダードとされることが多い。ホワイト・クリスマスやブルー・スカイ、スターダストなどがある。歌手生活は50年以上続いた。
17歳だった1934年、ニューヨーク市ハーレムのアポロシアターで行われたアマチュアナイトで優勝したのが歌手生活の始まり。すぐにビッグバンドで歌い始め、1939年には自身の楽団も率いた。最大の成功をおさめたのはシンガーとしてで、 1950~60年代には、コール・ポーター・ソングブックなどのシリーズアルバムをリリースした。ルイ・アームストロングとの共演も有名で、代表的名唱のひとつが「マック・ザ・ナイフ」。ドイツの音楽劇「三文オペラ」の楽曲で、ルイ・アームストロングが歌ったことでジャズ界に広まった。エラは歌詞の一部を変え、ルイのものまねも入れ、観客から熱狂的な反応を引き出した。ジャズ・ボーカリストとしての風格、エンターテイナーとしての輝きの双方が一体となったパフォーマンスと評価されている。
作詞家のアイラ・ガーシュインは「私はエラに歌ってもらうまで、私の曲がこれほどいいものだとわからなかった」と賛辞を贈っている。エラのスタンダード曲は前衛的な実験にも利用され、サックス奏者ジョン・コルトレーンによる「マイ・フェイヴァリット・シングス」も有名だ。Bing 動画 「マック・ザ・ナイフ」 Bing 動画 「マイ・フェイヴァリット・シングス」
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***デイ・ウォッチ(16日)
◎米中首脳会談 “国防相会談再開”で合意 台湾めぐっては平行線 | NHK | アメリカ →内憂外患の世界の2横綱。照ノ富士ほどではないが、傷んでいるから歩み寄るしかない。台湾問題で平行線は当然で、軍事対話再開は前進だ。弱腰批判を恐れて国内強硬派が気になるが、強硬派は少数ということを忘れてはいけない。メンツにこだわらず定期的に会って疑心暗鬼をなくしたい。岸田首相は日本時間できょう午前、会談する。
◎国連安保理 戦闘休止求める決議採択 ガザ地区での軍事衝突後初 | NHK | イスラエル・パレスチナ →国連がガザに関する決議を初採択。アメリカ、イギリス、ロシアが棄権し、日本は賛成した。アメリカの「ポチ」から「ホシ」程度になったか。イスラエルの過剰な攻撃を考えれば当然の採択で、遅すぎる。問題は実効性で、国連として圧力をかけたい。
◎柿沢議員事務所を捜索 区長選巡り、秘書ら任意聴取―公選法違反事件・東京地検:時事ドットコム (jiji.com) →焦点は柿沢議員の逮捕に踏み切るか、在宅起訴にとどめるか、になってきた。今回の捜索容疑は買収なので、東京地検特捜部は悪質性が高いとみている模様だ。柿沢議員は野党が長く、自民党内は冷ややかだ。水に落ちた犬状態だ。
◎ダイキン工業、役職定年廃止 給与下げず65歳まで雇用 – 日本経済新聞 (nikkei.com) →高齢化時代のシニア活用のお手本。60歳以降の給与を横並びで6割程度に抑える企業が多いが、最高裁が疑問を呈して高裁に差し戻した。ダイキンは好業績も背景にあるが、日本企業は安易な経営から脱し、「シニアはコストではなく資産として活用」という考え方を徹底したい。
*** 「今日の名言」
◎坂本龍馬②(幕末の志士。1867年11月15日、31歳で暗殺される。訂正=昨日メルマガの「1967年」は誤りでした)
「日本を今一度、せんたくいたし申候」 「時勢に応じて自分を変革しろ」 「俺は着実に物事を一つずつ築きあげてゆく。現実に合わぬことはやらぬ」 「偏見を持つな。相手が幕臣であろうと乞食であろうと、教えを受けるべき人間なら俺は受けるわい」 「我、初めて西郷を見る。その人物、茫漠としてとらえどころなし。ちょうど大鐘のごとし。小さく叩けば小さく鳴り、大きく叩けば大きく鳴る」 「人生は一場の芝居だというが、芝居と違う点が大きくある。芝居の役者の場合は、舞台は他人が作ってくれる。人生は自分で自分のがらにあう舞台を作って、芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ」 「疲れちょると、思案がどうしても滅入る。よう寝ると、猛然と自信がわく」 「時勢は利によって動くものだ。議論によっては動かぬ」 「世の既成概念を破るというのが、真の仕事である」 「人間、不人気では何も出来ませんな。いかに正義を行なおうと、ことごとく悪意にとられ、ついにはみずから事を捨てざるをえなくなります」「世界の海援隊でもやりますかな」
*** きょうの教養 (ジャズ⑤)
◎マイルス・デイヴィス(1926~1991) 「ジャズの帝王」と呼ばれ、生前に起こした革命の数々はジャンルの壁を超えて音楽界の隅々に行き渡った。イリノイ州の裕福な歯科医の父親の下に生まれ、すぐにセントルイスへ引っ越した。13歳の誕生日に父からプレゼントされたトランペットが相棒となった。音の数が多かった当時の特徴的演奏に抗って、ビブラートがなく、クリーンなトーンで早く軽やかに弾く方法に熱中した。高校在学中、千載一遇のチャンスが訪れた。ツアーでセントルイスに来ていた楽団に所属したチャーリー・パーカーらとの共演が果たされた。音楽を学ぶという名目で引っ越したニューヨークでアパートを借り、パーカーを探してすぐに同居を始めた。
ジャズのあらゆる局面で重要な役割を果たした。ビバップやそのスローバージョンであるクールジャズをいち早く演奏した。1959年のアルバム「カインド・オブ・ブルー」はモードジャズの傑作とされ、1962年にはエレキギターを初めて使った曲をレコーディングしている。1992年のアルバム「ドゥー・バップ」はラップの歌詞も含まれている。最も永続的な貢献は、電気楽器を導入し、ジャズをほかの音楽ジャンルと融合させたフュージョン・ジャズという新たなスタイルを生み出したとされる。
演奏方針を共演者に強要することはなく、むしろ彼らに熟考させ、自由に演奏させた。その産物を否定することもなかったという。名だたるアーティストから敬愛され、磁石のように人を引き寄せ、そのオーラで最高のプレーを引き出した。それが「帝王」として広く尊崇の念を集める理由となった。