4月21~25日(教養講座:好きを言語化する技術)

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***デイ・ウォッチ(18~20日)
◎関税措置めぐる日米交渉 石破首相“最終的にはトランプ大統領と首脳間で決定” 日曜討論 | NHK | 関税 →石破首相がNHKの日曜討論に出席し、「急げばいいというものではない。時間をかけ、双方にとって最も望ましい結果でなければだめだ。真剣な議論を濃密にやる」と強調した。日本側は1980年代以降、日米摩擦で守勢に回って交渉した経験がある。時間をかけて、トランプ大統領の自滅を待つ作戦とみるのは、うがち過ぎか。
◎プーチン大統領 復活祭で一方的に停戦宣言 ゼレンスキー大統領「ロシアの攻撃継続」 | NHK →プーチン大統領が一方的に停戦を宣言した。わずか30時間。ゼレンスキー大統領によれば、ロシアは攻撃を続けているという。プーチン大統領の意図は、米国に停戦に前向きな印象を与えるポーズだろう。一時盛り上がった停戦機運は、米国の怠慢もあって急速にしぼんでいる。
◎ウクライナ和平仲介から離脱警告 「困難なら手を引く」―トランプ氏:時事ドットコム →「24時間で解決する」と言っていたが、有言不実行になりそうだ。停戦交渉は双方の意向を踏まえて、粘り強い協議が必要だが、脅しをかけて後は見守るという手法だ。実務能力の欠如が甚だしい。相互関税も勢いよくぶち上げたが、混乱だけ残し、「大山鳴動して鼠1匹」になるのではないか。
◎“トランプ大統領 FRBパウエル議長の任期途中での解任検討”米政権高官 | NHK | 金融 →ハーバード大学への補助金停止といい、FRB議長の解任検討といい、大統領としての見識、倫理が問われる。学問や中央銀行の独立を尊重しないのは、リーダーとして信じられない蛮行で、民主的規範の空洞化は、経済悪化よりも罪が重い。鯛もアメリカも頭から腐っていく。
◎大谷翔平 妻の出産に備え「父親リスト」入り | NHK 大谷翔平 第1子となる女の子誕生 20日から復帰見通し | NHK →大リーグの「父親リスト」を初めて知った。2011年に導入され、日本人選手4人がすでに利用した。米国のプロスポーツでも珍しい。男性の育休取得が遅れる日本への警鐘として話題になりそうだ。女の子が誕生し、大谷選手は20日から復帰する。休暇は3日間で、少し短い。
*** 「今日の名言」
◎アルベルト・アインシュタイン(ドイツ生まれの理論物理学者。1955年4月18日死去、76歳)
「失敗したことのない人間は、挑戦をしたことのない人間である」 「成功者になろうとしてはいけない。価値のある男になるべきだ」 「私は賢いのではない。問題と長く付き合っているだけだ」 「常識とは、18歳までに積み重なった、偏見の累積でしかない」 「学校で学んだことを一切忘れてしまった時になお残っているもの、それこそ教育だ」 「自分自身の目で見、自分自身の心で感じる人は、とても少ない」 「一見して馬鹿げていないアイデアは、見込みがない」 「天才とは努力する凡才である」 「何かを学ぶのに、自分自身で経験する以上に良い方法はない」 「6歳の子供に説明できなければ、理解したとは言えない」 「国家が要求しても良心に反することをしてはいけない」 「人の価値は、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 「優れた科学者を生み出すのは知性ではなく、人格である」 「シンプルで控えめな生き方が、体にも、心にも、最善であると信じています」
*** 今週の教養 (好きを言語化する技術①)
「好きな理由」を言葉にするのは、簡単なようで、難しくもある。文芸評論家・三宅香帆さんの「『好き』を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに『やばい!』しかでてこない」(2024、ディスカバー携書)で考える。「推し」を軸に書いているが、文章で表現する時の普遍性を説いている。フランス語で「ありきたり」を意味する「クリシェ」を避けようと訴える。アマゾンの「サンプル」で公開されている「はじめに」を掲載し、最後に目次を紹介する。三宅さんは「なぜ働いていると本を読めなくなるのか」で「新書大賞2025」を受賞している。
人生の指針になっている漫画・アニメ・映画・小説・ゲーム。いつも応援しているアイドル・俳優・バンド・ユーチューバー。生で見ると胸がときめいて仕方ないライブ・舞台・試合。この本を手に取ってくださったということは、あなたには「推し」つまり、大好きな存在がいるのではないでしょうか。そしてその推しに感動した時、「推しについて誰かに語りたい!」「推しの魅力をみんなに知ってほしい!」「推しの素晴らしさについて発信したい!」と思う。けれども、いざ語ろうと思うと、「やばい!」という言葉しかでてこない。
平凡な言葉しか出てこないから、「まあじっくり考えてから書こうかな」と後回しにして、結局何も書かないまま、時間だけが過ぎていく。そんな経験をしたことはありませんか?ああ、私には語彙力がないからダメなんだ。観察力も分析力もないから言葉が出てこないんだ。言語化することが自分は下手なんだ。そんな風に思ってしまったかもしれません。でも、あなたが落ち込む必要は全くありません。なぜなら自分の感想を言葉にする上で大切なことは、語彙力ではないからです。もちろん、観察力でも分析力でもありません。必要なのは、自分の感想を言葉にする「ちょっとしたコツ」です。そのコツさえ知っていれば、自分の言葉は誰でも作ることができます。
自分だけの言葉で推しを語ることができれば、もっともっと推し活が楽しくなります。自分の大好きなものについて、自分の言葉で伝える。その面白さを、ぜひあなたにも知ってほしいです!
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***デイ・ウォッチ(21日)
◎フランシスコ・ローマ教皇死去、88歳 初の中南米出身、来日で核廃絶訴え:時事ドットコム →アルゼンチン生まれで、軍事クーデターを経験してリベラル色が強かった。米国とキューバの歴史的な国交回復を仲介。2019年の訪日では被爆地の広島、長崎から核兵器廃絶を訴えた。映画で「これは選挙か、戦争か」とうたっている「教皇選挙」(コンクラーベ)が始まる。
◎67年前の赤ちゃん取り違え 都に生みの親の調査を命令 東京地裁 | NHK | 東京都 →病院が赤ちゃんを取り違えていた問題で、裁判所が東京都に生みの親を調査するよう命じた。原告は67歳で、両親の血液型の違いから40代でDNA鑑定を行い、親子関係がないことを知った。事実は小説より奇なり。裁判所は個人の尊重などを定めた憲法13条を根拠とした。
◎外為17時 円相場、大幅続伸 主要通貨に対するドル売り優勢 – 日本経済新聞 →1ドル140円となり、円高ドル安が進行している。トランプ政権がドル高是正を狙っているという観測が優勢になっている。日本にとって円高は、輸入物価の下落による価格低下が期待できる。一方、輸出企業の不振、オルカンなどドル資産の下落というマイナスもある。21日のNY株は大幅に下落している。
◎米紙 “ヘグセス国防長官 アプリで妻らと軍事作戦の情報共有” | NHK | アメリカ →情報管理の甘いトランプ政権で、また同じような事態が起きた。ヘグセス国防長官が、民間アプリで妻や弟らと軍事情報を交換していた。同氏は44歳で、FOXニュースの元コメンテーター。トランプ政権の閣僚はマッチョ風で思慮深さに欠ける印象の男が多い。他国や過去の閣僚と比べてかなり違和感がある。
◎石破首相 靖国神社の春の例大祭で「真榊」を奉納 | NHK →歴代首相がしてきたことだが、石破首相の本心からの行為だろうか。党内右派を意識しているとみられるが、石破氏が首相に選ばれた背景は自民党を改革できるかもしれないという期待だろう。これまでの自分らしく振る舞うことが、支持率回復の王道のはずだ。
*** 「今日の名言」
◎フジコ・ヘミング(ピアニスト。2024年4月21日死去、92歳)
「間違えたっていいじゃない。機械じゃないんだから」 「私はミスタッチが多い。直そうとは思わない。批判する方が愚かしい」 「一つ一つの音に色をつけるように弾いている」 「人生は諦めたら終わり。私は苦しみながらも希望を捨てませんでした」 「辛いことがあっても私は負けなかった。いつかはこの状況から抜け出せる日が来ると信じていたから」 「死に物狂いになったら、なんでもできる」 「何も怖いものなどなかった。正直にやっていれば、必ず大丈夫だと思っていた」 「人生が予定通り順調に上手くいくことなんて、絶対にないの。ありえないことよ。そうならないように、頑張るでしょ。だから人生がおもしろくなるんじゃない」 「私は無我夢中でリストのラ・カンパネラや愛の夢を弾いた。すると、聴き終わったバーンスタインが私を抱き寄せ、キスしてくれたのよ。神様が微笑んだ」 「人間は場所を得て、初めて本当の姿を現す生き物なの」
*** 今週の教養 (好きを言語化する技術②)
ここで、少し自己紹介をさせてください。最初に言っておくと、私の推しはアイドルや宝塚です。普段はX(旧ツイッター)でオタク友達と交流し、インスタで推しの写真を眺め、インターネットで見知らぬ人の感想ブログを読み漁り、そして観劇やライブや配信を楽しみに生きています。推しに元気をもらっているオタク一人です。
一方で、本や漫画も昔から大好きで、フィクションに感動したときは「うわ、この感動を言葉にしたい!」と思っていました。そのような欲求が昔から強かったからか、いつの間にかブログに本の感想を書くようになりました。そして今では、本について発信する書評家という仕事をするようになったのです。プライベートでは日々「推し」を語る文章を読み漁り、仕事では日々「本」について語る文章を書き続けている。そんな生活を送るうちに、私は頻繁にこんな質問を受けるようになりました。
「推しについて発信したいのですが、どうすれば言語化がうまくなりますか?」。確かに私が普段書評家として発信している文章は、本という名の「推し」の魅力について解説している文章がほとんどです。考えてみれば、好きなものについて語るという点では、書評家もオタク発信も同じことをやっている・・・! もしかしたら、私の書評家として培った文章技術が、世の中の推しについて語りたい人々のお役に立てるのでは・・・! 質問を受けるうちに、そんなふうに思い始めました。それが本書を執筆したきっかけです。
推しについての発信。そういうと、「でも私、語彙力がないし」とか「感動を言語化できるほど、本を読んでこなかったから文章力ないし」と尻込みしてしまう人もいるかもしれません。でも大丈夫。必要なのは、語彙力でもなければ、大量の読書でもありません。推しについての発信で一番大事なこと。それは、自分の言葉を作ること。ただそれだけです。
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***デイ・ウォッチ(22日)
◎ガソリン1リットル10円定額値下げ 5月22日から、首相表明 – 日本経済新聞 →石破首相が、ガソリン価格の1リットル10円引き下げ、7~9月に電気・ガス料金の補助を実施する方針を明らかにした。財源は約7000億円ある予備費から確保する。給付金構想も浮上したが、バラマキ批判を意識して採用しなかった。今後の景気次第で、消費減税が焦点になる。
◎IMF 世界経済見通し 0.5ポイント引き下げ2.8% 貿易摩擦などで | NHK | 金融 →トランプ関税で世界の経済成長が0.5ポイント引き下げられ、2.8%に下落するという。日本は0.6ポイント減の0.6%、アメリカに至っては0.9ポイント減の1.8%に落ち込む。やる必要のない政策で、世界の人々の生活を苦しめる。改めて世紀の愚策と言う他ない。
◎円高ドル安進む トランプ大統領 FRBパウエル議長に改めて利下げ要求 | NHK →「ミスター・トゥー・レイト=遅すぎる男」は流行語になりそうだ。国のトップがここまで露骨に中央銀行総裁に圧力をかける前例は聞いたことがない。米国はトリプル安に陥った。投資家は利下げを歓迎するから、トランプ大統領といっしょにFRBに圧力をかけるのか。市場とは虚々実々の駆け引きだ。
◎森友学園開示文書 欠落部分は“政治と接点あった時期”【NHK調査】 | NHK →NHKの調査報道。開示文書は政治と接点のあった日が欠落していた。クローズアップ現代では「3メートル以下の地中にゴミあったとは言っていない」という工事業者の新証言を報じていた。財務省理財局の忖度は明白。こうした調査報道を息長く続けることが、オールドメディアの信頼につながるだろう。
◎最長7年のガザ停戦案を提示か 仲介国、人質全員解放条件に:時事ドットコム →カタールとエジプトが7年の停戦案を提示したようだ。人質の全員解放が条件で、ハマスはガザ統治の放棄を示唆しているという。イスラエルでも人質解放の世論が高まっている。停戦交渉は、トランプ政権の米国ではなく、やはり中東のアラブ諸国が主導するしかないのだろうか。
◎ハーバード大、米政権を提訴 補助金凍結の無効要求:時事ドットコム →政治の理不尽な方針には裁判で対応する。ハーバード大の対応は、参考になる。おかしいことには、当事者がまず徹底的に闘わなければいけない原則を示している。法律無視の政権だから、撤回しないかもしれないが、反対の旗を立てることは重要だ。
*** 「今日の名言」
◎千利休(戦国時代の茶人。1591年4月21日死去、68歳?)
「一期一会」 「小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになることもある」 「稽古とは一より習い、十を知り、十より返る、もとのその一」 「頭を下げて守れるものもあれば、頭を下げる故に守れないものもある(金の茶室など派手好みな豊臣秀吉に対し、素朴な侘び寂びを重んじる千利休がどうしても屈服できずに発した言葉)」 「(大名の間に名器集めや高価なものをほめ合う風潮があることに)釜一つあれば、茶の湯はなるものを、数の道具を持つは愚なり」 「茶の湯とは ただ湯をわかし 茶をたてて のむばかりなる ことと知るべし」 「(弟子が庭の落ち葉を掃き掃除をきれいにした後、再び枯葉をパラバラ撒いて)秋の庭には少しくらい葉っぱが落ちている方が自然でよい」 「割れた茶碗も風流なもの」 「(切腹を命じに来た使者に)お茶の支度ができています」
*** 今週の教養 (好きを言語化する技術③)
「自分の言葉? そんなの普通にみんなできていることじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。今の時代、自分の言葉を作るのは何より難しいことなんです。というのも今は、SNSを通して「他人の言葉が自分に流れ込みやすい時代」だから。息抜きのつもりで、SNSをぼんやり見ている私たちは、無意識に他人の情報発信に普段から触れています。すると、友人の言葉や見知らぬ人の言葉が、日々大量に頭の中に流れ込んでくる。現代の人間が目にする情報量やその速度は、今までにないほど膨大なものになっています。
例えばアイドルが好きな人は、SNSでそのアイドルについての賛否両論の言葉を日々目にしているのではないでしょうか。ちなみに私もそうです。SNSでは、すごく素敵なエピソードや、見ただけで元気になる嬉しい言葉もたくさん発信されています。一方で、ちょっと違和感を抱いてしまう言葉を読む日もたくさんある。面白い映画を観た後に、他人の感想を読む。すると、自分の感想を忘れてしまって、他人の感想がまるで最初から自分の言葉だったかのような錯覚を覚える・・・なんて経験をしたことはありませんか? 私はしょっちゅうあります。SNSを見ている人にとって「あるある」ではないでしょうか。
他人の言葉に私たちはどうしても影響を受けてしまうのです。でもこれって、危険なことですよね。他人の言葉を自分の意見だと思い込んでしまう。自分の意見が本当は何だったのか、よくわからなくなってしまう。他人の影響を受けること自体は悪いことではありません。でも、自分の意見や感想が完全になくなってしまうのは、ちょっとさびしい。他人の言葉に影響されやすいと、なんだか思考まで洗脳されているような気がして少し怖い。
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***デイ・ウォッチ(23日)
◎G20 財務相・中央銀行総裁会議 開幕へ “トランプ関税”対応で各国の足並みは? | NHK 米財務長官 日本との交渉で「特定の通貨目標は念頭にない」 | NHK | 関税 “トランプ政権 中国の関税率 大幅引き下げを検討”米報道 | NHK | 関税 NY株続伸、一時1000ドル超高 4万ドル回復、市場に安心感:時事ドットコム アメリカ トランプ大統領 FRB パウエル議長解任せず | NHK →まもなくG20財務相・中央銀行総裁会議がワシントンで開かれるが、トランプ政権が微妙に変化している。通貨目標を設けず、対中関税率の緩和を検討し、FRB議長解任を封印した。世界の金融市場も好感し始めている。関税不況を恐れていた潮目は変わるのか。
◎マスク氏 来月から “政府効率化省” での活動 大幅減へ | NHK テスラ 3か月決算 最終利益が前年比70%減 不買運動影響か | NHK →イーロン・マスク氏のテスラの業績が悪化。マスク氏は政府効率化省での活動を大幅に減らす。分裂は時間の問題と言われたが、不買運動という世論が後押しした。経営者は政治をすべきではないという教訓。政経分離、政教分離で世の中はうまく回る。
◎不適切点呼、全国2391郵便局で確認 日本郵便が全国調査を公表:朝日新聞 →全国の郵便局の75%にあたる2391局で、点呼が不適切だったことがわかった。点呼を実施しない▽管理者がいるときのみ▽繁忙時は行わない▽乗車前のみで後はやらない▽点呼したかのように記録簿を偽造する――など。形式ルールのような気もするが、酩酊状態での配達などが発覚している。
◎参院東京に元NHKアナ 国民民主:時事ドットコム →元NHKアナウンサーの牛田茉友さん(39)が、国民民主党から参院選東京選挙区に立候補する。職業選択も立候補も自由だが、直前まで「日曜討論」の司会をしていた。その過程で国政に目覚めたと思われるが、「公共放送って、それでいいの」という気もする。出身地の大阪府池田市長選ならまだしも・・・
◎「前例ない干渉」と政権非難 大学学長らが共同声明―米:時事ドットコム →トランプ政権を訴えたハーバード大学に対し、全米の大学で支持が広がっている。個別大学と権力と戦えば、大学は不利だ。大学共通の問題である以上、連携するしかない。「米国の大学よ、団結せよ!」の様相だ。弱者の基本的戦略でもある。
*** 「今日の名言」
◎石橋湛山①(言論人、首相。1973年4月25日死去、88歳)
「小日本主義こそ、真の大日本主義である。拡張主義ではなく、日本は領土を縮小してでも経済と自由を重んじた国にすべきだ」 「国の経済も、家庭のやりくりと同じである。経済は複雑な理論ではなく、自立と節度、合理性によって成り立っている」 「本を読んだら、そこに書いてあることを絶えず実際の問題に当てはめ、自己の思考力を訓練し、学問を実際に応用する術を体得しなければならない」 「医者は医書を読んだだけでは、病人を治せない。本を読むとともに、実習を要する。経済学も同様である」 「病原菌が病気ではない。その繁殖を許す身体が病気だと知るべきだ」 「政治家にはいろいろなタイプがいるが、最もつまらぬタイプは、自分の考えを持たない政治家だ」 「社会を明朗にする第一条件は、言論の絶対自由だ。国家の進歩は、自由なる言論によって生まれる」 「私は自由主義者ではあるが、国家に対する反逆者ではない」
*** 今週の教養 (好きを言語化する技術④)
重要なことは、「自分の言葉をつくる」技術です。他人の言葉と、距離を取るために。自分の言葉をつくる技術が、今の時代には不可欠です。本書では、現代において必須スキルである「自分の言葉をつくる」技術について、お伝えします。と言っても、構えなくて大丈夫です! 難しい文章のレッスンをするわけではありません。語彙力がない、言語化が下手。すぐに他人の言葉に影響を受けてしまう。そんなあなたこそ、「自分の言葉をつくる」ための、ちょっとしたコツを知って欲しいのです。
「推し」について、自分の言葉で発信する。もしそれができれば、きっと推しについての愛情も、葛藤も、もっともっと深くなるのではないでしょうか。「推しについて自分の言葉で発信する」ことのメリットは、たくさんあります。推しへの解像度が上がる。たくさんの人に推しを知ってもらえる。推しについてのもやもやを言語化できる。推しを好きになった自分への理解が深まる。自分の言葉をつくり、そしてそれを発信することで、きっとあなた自身の人生にもプラスの影響があるはずです。
私が書評家として長年培ってきた、推しについて自分の言葉で発信するための技術。それを一冊にぎゅぎゅっとまとめて、あなたにお伝えします。「推し」はなんのジャンルでも大丈夫です。俳優でも、声優でも、ブイチューバーでも、ユーチューバーでも、アイドルでも、バンドでも、歌手でも、スポーツ選手でも・・・・あなたの好きな物や人なら何でも!
SNSなどの短文発信、ブログなどの長文発信、そして友達に向けてしゃべるとき、音声配信で不特定多数に向けてしゃべるとき、といった発信方法ごとに分けて解説しています。あなたが自分の好きな物や人について発信したい・・・そう思ったとき、本書が役に立てたらとてもとてもうれしいです。きっと推しを語ることで、あなた自身の「好き」がどこからきたのか、わかるはずです。推しを語ることは、あなた自身の人生を語ることでもある。さあ、たくさん推しを語りませんか?あなたの言葉が、推しを輝かせる日本が来るかもしれませんよ!
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***デイ・ウォッチ(24日)
◎日産 “過去最大7500億円赤字” 米など主力市場の販売不振 | NHK | 自動車 →巨額の赤字だが、販売不振で工場資産の価値を見直し、人員削減の費用も計上し、赤字が膨らんだ。水ぶくれを見直したのはいいが、車が売れなければどうしようもない。苦境は続き、ホンハイなどとの提携交渉が加速するかどうか。
◎スマホや携帯電話“ながら運転”に反則金1万2000円 自転車の交通違反に青切符 来年4月からの方針 警察庁 | NHK | 事故 →庶民にとっては革命的な変化になる。逆走や歩道通行などの通行区分違反は6000円、一時不停止は5000円というが、誰でも違反したことはあるだろう。パブリック・コメントでどんな意見が出るか。周知も重要だ。
◎NTTデータ、オープンAI社とAIエージェント事業で提携|日経新聞 →AIエージェントは、人間に代わってAIが業務を代行するサービス。今年は「AIエージェント元年」ともいわれる。ソフトバンクもオープンAI社と提携している。米国企業との提携を足場に、日本勢が生成AIの世界で存在感を示すことができるか。
◎G20財務相・中央銀行総裁会議が閉幕 関税措置で各国懸念相次ぐ | NHK | G20 →米国の関税引き上げに対する懸念が、各国から出された。一方、貿易不均衡も議論された。不均衡が問題であることは間違いない。脅しではなく、協調して解決していくのがすべての国の利益になる。ベッセント財務長官はわかっているが、トランプ政権はどこまで理解し、行動に移せるだろうか。
◎株式投資は「10万円」から 上場企業に対応要請―東証:時事ドットコム →東証が投資単位を「50万円未満」から「10万円程度」に引き下げる。3年前に50万円未満にして以降、420社以上が株式分割を決議。今回も引き下げの動きが出そうだ。東証の投資単価の中央値は約13万円だが、米国(約1万8000円)など海外主要市場より高い。NISA初心者ら投資家は歓迎しそうだ。
◎石丸氏の名誉毀損認める 安芸高田市への賠償命令確定―最高裁:時事ドットコム →石丸氏は安芸高田市長だった2020年10月、市議から「議会を敵に回すと政策が通らなくなりますよ」とどう喝されたと主張し、SNSにも投稿した。最高裁はこうした発言はなかったと認定した。石丸氏の本質を示唆するエピソードかもしれない。
*** 「今日の名言」
◎石橋湛山②(ジャーナリスト、首相。1973年4月25日死去、88歳)
「民主政治は往々にして皆さんのご機嫌を取る政治になる。国の将来のためやらなければならないと思っても、多くの人から歓迎されないことだと実行を躊躇する。あるいは、してはならないことをするようになる。こういうことが今日、民主政治が陥りつつある弊害である。総理に指名された時、最初に党で申した言葉がこれであります。私は皆さんのご機嫌を伺うことはしない。嫌がられることをするかもしれないから、そのつもりでいてもらいたいと申した」 「急激にはあらず、しかも絶えざる、停滞せざる新陳代謝があって、初めて社会は健全な発達をする。人は適当の時期に去り行くのも、また一の意義ある社会奉仕でなければならぬ」 「政治家の私利心が第一に追求すべきものは、財産や私生活の楽しみではない。国民の間にわき上がる信頼であり、名声である。これこそ、政治家の私利心が、何はさておき追求すべき目標でなければならぬ」
*** 今週の教養 (好きを言語化する技術⑤)
【目次】
第1章 推しを語ることは自分の人生を語ること 技術さえ理解すれば誰でも教えを語れる/感想は「自分だけの感情」が一番大切!/文章に必要なのは「工夫しようとする志」/読解力ではなく妄想力が必要!
第2章 推しを語る前の準備 なんのために「推し」を言語化するの?/スマホ時代の推し語り講座/言語化とは、細分化のこと/感情の言語化には、パターンがある/悪口の言語化は。案外難しい/メモは孤独に自由に取るのが一番楽しい
第3章 推しの素晴らしさをしゃべる 相手との情報格差を埋める/注釈をつけて語ろう!/音声発信メディアで推しを語るコツ
第4章 推しの素晴らしさをSNSで発信する みんなの空気から自分の言葉を守る/他人の言葉は自分に伝染させない/推しを語りながら、自分を語る
第5章 推しの素晴らしさを文章に書く 伝えたいことが伝わるのがうまい文章だ/一番重要で、一番難しい「書き出し」/いったん最後までラフに書き終えよう!/書けなくなったときにやること/書き終わったら修正するクセをつける
第6章 推しの素晴らしさを書いた例文を読む プロの推し語り文を参考にしよう/「お手本」の真似は、上達への近道
【編集部補足】自分の言葉をつくるための3つプロセスとして、①よかった箇所の具体例をあげる②感情を言語化する③忘れないようにメモをする――を指摘しています。①について、「言語化とは細分化」と強調し、どこがよかったかをとにかく具体化するように求めています。②について、ポジティブな感情は「共感」と「驚き」のどちらかで、共感では自分の体験や好きなこととの共通点を探し、驚きではどこが新しいかを考えるよう促しています。ネガティブな感情は、「不快」か「退屈」のどちらかで、同様に共通点や理由を考えるよう提案しています。大いに参考になりそうです。