７月８～１２日（教養講座：ジェームズ・アレンの「原因と結果の法則」）
～～～ 長谷川塾メルマガ ２０２４年７月８日号（転送禁止）～～～
＊＊＊デイ・ウォッチ（５～７日）
◎都知事選 【結果】2024 現職の小池百合子氏が3回目の当選 石丸伸二氏 蓮舫氏らを抑える | NHK | 選挙 →小池氏が３選。８年間の実績が評価された形になる。当初は一騎打ちとみられた蓮舫氏は３位で惨敗。無名だった石丸氏が２位と大健闘した。SNS選挙で若い人に大きく浸透、中央政界にも影響を与えそうな「石丸現象」だ。自民党は都議補選で２勝６敗と大敗した。
◎フランス議会下院選挙で左派連合「新人民戦線」が最大勢力へ 地元メディア予測 極右政党の勢い止める | NHK | フランス →仏下院の決選投票は、与党連合と左派連合が共闘し、極右の台頭を阻んだ。左派連合が最大勢力の見通しだ。与党連合を率いるマクロン大統領は異例の賭けで選挙に打って出たが、影響力の低下は避けられず、仏政治は不安定化する見通し。
◎海上自衛隊 複数の艦艇などで「特定秘密」情報の不適切な取り扱い 海上幕僚長が辞任の意向 | NHK | 防衛省・自衛隊 防衛省幹部をパワハラで処分へ 特定秘密、海自以外もずさん運用か：時事ドットコム (jiji.com)→海上自衛隊にまたスキャンダル。「特定秘密」に指定された情報を資格のない人間が日常的に扱っていた。海自の不適切な行為に違いないが、経済安保で乱発気味の「特定秘密」のあり方に問題はないか。防衛幹部のパワハラも発覚。潜水艦隊への川崎重工の裏金接待もあり、防衛省と自衛隊は大揺れだ。
◎岸田首相 イギリス スターマー新首相と電話会談 緊密に連携確認 | NHK | イギリス →英国のスターマー新首相が始動した。日本も含めて西側諸国の政治はどこも動揺している。民主主義につきものとはいえ、中国やロシアの安定ぶりに対比すると、ぜい弱さは否めない。国連は機能不全で、世界の秩序が漂流している。
◎イラン大統領選 改革派ペゼシュキアン氏当選 欧米との対話重視 | NHK | イラン大統領選挙 イラン大統領選 改革派勝利もハメネイ師 路線継続を求める | NHK | イラン大統領選挙 →イラン新大統領に改革派が就任する。保守強硬派に対する不満の受け皿となった。欧米との対話を重視するとみられ、西側諸国にとって最近にない明るい話題。世界が分断して得する人は少ない。対話がどこまで実現するか。
＊＊＊ 「今日の名言」
◎ダライ・ラマ１４世（チベット仏教の最高指導者。７月６日は８９歳の誕生日）
「自分にはできないなど考えていたら、どんなことでも達成することはない」 「私たちはこの世界において皆で協力して生きている。どれだけ他人の役に立てるかを人生の目標にしなくてはならない」 「たくさんのお金を儲ける、いい家に住む、社会的に高い地位に就く、あるいはよき友を得る。こうしたことは人にある程度の幸福感と満足感を与えてくれるだろう。だが、それは外面的な幸せだ。精神的な成長を遂げることで得られる内面的な幸福。これが伴わなければ、外面的な幸福は長続きしない」 「自分のことしか考えない人は、苦しみのうちに人生を終えるだろう」 「他人の何千もの欠点に注目するより、一つでも自分の欠点に気付くほうが、よほど役に立つ」 「私たちの本当の敵は、無知、憎しみ、欲望、嫉妬、傲慢という心の毒である」 「無関心、ことに他人に対する無関心は最悪の欠点である」
＊＊＊ 今週の教養 （ジェームズ・アレン①）
今週は自己啓発書の原点とされるジェームズ・アレン（１８６４～１９１２）の「原因と結果の法則」（サンマーク出版、２００３年）を紹介する。アレンは英国生まれの作家で、トルストイの書物に触発されて３８歳から著作活動を始めた。本書は１９０２年に書かれ、自己啓発のバブルとされる。カーネギーやナイチンゲールら多くの著名人に愛読された。今でも世界で読まれ、日本でも稲盛和夫らに影響を与えた。
◎思いと人格① 「人は誰も、内側で考えているとおりの人間である」という古来の金言は、私たちの人格のみならず、人生全般に当てはまる言葉です。私たちは文字どおり、自分が考えているとおりの人生を生きているのです。なかでも人格は、私たちがめぐらせているあらゆる思いの完璧な総和です。植物は種から芽生えます。それは種なくしてはあらわれることができません。そして私たちの行いもまた、内側で密かにめぐらされる思いという種から芽生えます。これもまた、その種がなければあらわれることがありません。意識的に行うことでも、無意識のうちに行うことでも、ひとつとして例外はありません。行いは思いの花であり、喜びや悲しみはその果実です。そうやって私たち人間は、自分自身が育てる、甘い、あるいは苦い果実を収穫し続けるのです。
私たちの人生は、ある確かな法則に従って創られています。私たちがどんな策略を用いようと、その法則を変えることはできません。「原因と結果の法則」は、目に見える物質の世界においても、目に見えない心の世界においても、常に絶対であり、揺らぐことがないのです。私たちの誰もが内心では手にしたいと考えている、気高い神のような人格は、神からの贈り物でもなければ、偶然の産物でもありません。それは、くりかえしめぐらされ続けた、気高く、正しい想いの、自然な結果です。そして、卑しい獣のような人格は、卑しく、誤った思いの、やはり自然な結果です。
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～～～ 長谷川塾メルマガ ２０２４年７月９日号（転送禁止）～～～
＊＊＊デイ・ウォッチ（８日）
◎与野党「石丸ショック」で衆議院選挙の戦略再考 自民党、都議補欠選挙大敗 – 日本経済新聞 (nikkei.com) →都知事選が各党に大きな波紋を生んでいる。すべての既成政党は２位の「石丸ショック」に直撃され、若者やSNSの対策を練るが、手探り。都議補選で２勝６敗と大敗の自民は総裁選び・総選挙対策で頭が痛い。蓮舫氏が３位と惨敗した立憲は、無党派対策や共産との共闘で悩む。焦点は自民総裁選と総選挙に移ったが、大量立候補で掲示板を売るポスター問題も対策を検討することになる。
◎海上自衛隊 潜水手当の不正受給で隊員数十人が処分の見通し | NHK | 防衛省・自衛隊 →海上自衛隊でまた不祥事が浮上した。潜水手当の不正受給で数十人が処分される。「特定秘密」の扱いが問題になり、防衛省ではパワハラも表面化している。「東アジアの安全保障環境の変化」ばかりが言われるが、国内の足元が腐っている。大丈夫なのだろうか。
◎最高裁長官に今崎氏就任へ 戸倉氏の後任、裁判官出身：時事ドットコム (jiji.com) →検事総長は初めて女性が誕生するが、最高裁長官は男性で裁判官出身の今崎氏が就任する。裁判官出身は１９７９年以来１３代連続で、４人目の京大卒。これまで東大卒１６人、一橋大卒１人で、すべて国立大卒男性。ダイバーシティの時代、多様な判断が求められるが、同質性が極めて高いポストだ。
◎伊藤環境相 “水銀による健康影響の調査 遅くとも2年以内に開始” 熊本 水俣 | NHK | 熊本県 →水俣病のマイク切り問題の仕切り直し。担当の官僚は厚労省に戻り、伊藤環境相が謝罪して、意見を聞いた。３分の時間制限はなく、健康調査を２年以内に始める方針を明らかにした。調査方法は今後検討する。岸田政権は沖縄や水俣など弱い立場の人に冷たいが、多少は変わることができるか。
◎パワハラ疑惑告発した元兵庫県民局長が姫路市内で死亡、自殺か 家族から行方不明届 斎藤知事の告発文書問題 – 産経ニュース (sankei.com) →地元以外ではあまり報じられていないが、兵庫県知事のパワハラが問題になっている。告発した元県庁の局長が自殺したようだ。議会の調査特別委員会（１００条委員会）で真相解明中で、波紋は続く。
＊＊＊ 「今日の名言」
◎安倍晋三（元首相。２０２２年７月８日暗殺、６７歳）
「だれが何と言おうと、どんなに批判を受けようと、自分の信念を持ち続けることが重要です」 「日本を、取り戻す」 「自分の信念も哲学も政策もない人たちを中道の政治家という。堕落した精神、ひたすら大衆に迎合しようとする醜い姿がそこにある。つまり自分達の考え方がない」 「もし私が批判されることを恐れて自説を引っ込め、戦うことをやめていたら、今の私はなかったでしょう」 「これからの長い人生、失敗はつきもの。何回も失敗するかもしれない。大切なことはそこから立ち上がること。そして失敗から学べれば、もっと素晴らしい（近畿大学の卒業式で）」 「日本の隣には軍事支出が日本の2倍、アメリカに次ぐ額、増加率が年1割の国がある。日本はたったの0.8％。それでも私を『右翼の軍国主義者』と呼びたいならば、どうぞお呼び下さい」 「教育に政治家がタッチしてはいけないものかって、そんなことはないですよ。当たり前じゃないですか」
＊＊＊ 今週の教養 （ジェームズ・アレン②）
◎思いと人格② 私たちは、自分自身の思いによって、自分を素晴らしい人間に作り上げることもできれば、破壊してしまうこともできます。心という思いの工場の中で、私たちは自分自身を破壊するための兵器を作り続けることもできますし、強さと喜びと穏やかさに満ちた美しい人格を創るための優れた道具を作り続けることもできるのです。正しい思いを選んでめぐらし続けることで、私たちは気高い、崇高な人間へと上昇することができます。と同時に、誤った思いを選んで巡らし続けることで、獣のような人間へと落下することもできるのです。その両極端の間にはさまざまなレベルの人格があり、人間はそれらの創り手でもあり、主人でもあります。私たちの魂に響くあらゆる美しい真実の中で、次の真実ほどに私たちを喜ばせるものはありません。その中には、私たちに対する神からの信頼と約束が込められています。
「人間は思いの主人であり、人格の制作者であり、環境と運命の設計者である」。私たち人間は、強さと知と愛を備えた生き物ものです。同時に、自分自身がめぐらす思いの主人になのです。私たちは人生で直面するどんな状況にも賢く対処する能力と、自分自身を望みどおりの人間に創り上げるために使うことができる、変容と再生のための装置を内側に持っています。私たちは、たとえ最も弱い、最も落ちぶれた状態にある時でも、常に自分自身の主人です。ただしその時の私たちは、自分の所帯を誤って治めている、愚かな主人です。
私たちは、自分の人生に深く思いをめぐらし、それを創り上げている法則を自らの手で発見した時から、自分自身の賢い主人になり、自分自身を知的に管理しながら、豊かな実りへと続く思いを次々とめぐらすようになります。その時私たちは、自分自身の意識的な主人となります。私たちがそうなるためにはまず、自分の内側で機能している原因と結果の法則をはっきりと認識しなければなりません。その認識は、自らの試みと経験と分析によってのみもたらされます。「求めよ。さらば与えられん」あるいは「扉はそれをたたくものに開かれる」という絶対法則は、ほかのどんな方向にでもなくこの方向にのみ存在しています。知恵の寺院の扉は、忍耐と飽くなき探究なくしては、決して開かれることがないのです。
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～～～ 長谷川塾メルマガ ２０２４年７月１０日号（転送禁止）～～～
◎新著２冊販売中→ Amazon.co.jp: 自分で考え、発言する力を養う ソーシャル・シンキング : 長谷川智: 本 本気の文章上達法を教えます | 長谷川 智 |本 | 通販 | Amazon
＊＊＊デイ・ウォッチ（９日）
◎バイデン大統領 議員への書簡で撤退否定 “有権者に選ばれた” | NHK | アメリカ大統領選 バイデン氏、撤退論に反撃 「党エリート」と対決姿勢―米：時事ドットコム (jiji.com) →バイデン大統領が選挙戦継続を宣言した。選挙は戦えても任期の４年間は心配だが、本人の戦闘意欲は衰えていない。撤退騒動はこれで収まるか、新しい候補が出てきて新たな段階に入るか。民主党の候補選びは岐路にある。
◎三菱UFJ銀行員 TOB情報公表前に漏えいか 自宅や本社に強制調査 | NHK | 金融 →インサイダー疑惑が浮上した。三菱UFJ銀行の行員がTOB情報を親族に漏らし、親族が株取引で利益を得ていたことが分かった。同行は顧客企業情報の無断共有で、系列証券会社2社とともに金融庁から業務改善命令を受けたばかり。名門行の不祥事が拡大している。
◎海上幕僚長「非常に重く責任痛感」さまざまな不祥事指摘で | NHK | 防衛省・自衛隊 →不祥事が頻発している海上自衛隊のトップである海上幕僚長が、会見で「責任を痛感している」と述べた。不祥事の詳細は明らかにしなかった。近く処分内容が発表され、幕僚長も辞任すると言われている。なぜ今一気に問題が噴出したのか。深い背景がありそうな気もする。
◎「東京ディズニー」のオリエンタルランドがクルーズ船事業 3300億円投じ28年度 – 日本経済新聞 (nikkei.com) →東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドが、クルーズ事業に参入する。テーマパーク、ホテルに次ぐ柱で、米ディズニー社とライセンス契約を結んだ。船の建造などに３３００億円を投資。２～４泊の旅が中心で、船内でショーを楽しむことができる。新しい米文化の上陸だ。
◎ネットバンキング悪用の不正送金グループ首謀者か 容疑者逮捕 | NHK | 事件 →警察庁のサイバー特捜部が、国内の容疑者を初めて摘発した。警視庁など１６都道府県の合同捜査で、不正送金グループの首謀者（４４）を不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕した。仮想通貨の追跡で特定した。ネットバンキングの普及とともに急増しているサイバー犯罪を封じ込められるか。
＊＊＊ 「今日の名言」
◎竹村健一（評論家。２０１９年７月８日死去、８９歳）
「忍耐強く、じっくりと努力するという姿勢は大切だが、方向がしっかりと定まっているときに限られる」 「リーダーシップはまず、自分自身に発揮せよ」 「自分を変えるチャンスは、目の前にある」 「人間の大きさはプライドに比例する。小さなことを気にしたり、小さなことで傷ついたりするのは、プライドが低い証拠だ」 「この世にしかないというものはほとんどなく、少し高所に上ってみれば、道がいく通りもあることがわかってくる」 「多数意見には、あえて異を唱えてみる」 「的を狙いすぎて、大局を見失うことなかれ」 「現状維持では、やがて限界がくる。将来に対する読み違いをする確かな方法は、常識に従って安全な道を選ぶことである」 「ものの意味や価値は一つに限定できるものではないし、一定のものでもない」
＊＊＊ 今週の教養 （ジェームズ・アレン③）
◎思いと健康 肉体は心の召使いです。心の中でめぐらされる思いに、常にしたがっています。肉体は、暗く汚れた思いに従って、病気や衰退へと沈んでいくこともすれば、楽しく美しい思いに従い、健康と若さの衣を身にまとうこともします。病気と健康は、環境同様、心の中でめぐらされる思いの明らかなあらわれです。
病的な思いは、病的な肉体を通じて表現します。恐れは人間を弾丸にも劣らぬ速さで殺すことさえあります。別の方法で無数の人々を確実に殺し続けてもいます。病気を恐れながら生きている人たちは、やがてそれを実際に手にする人たちです。あらゆる種類の不安が肉体を混乱させ、混乱した肉体は病気に対して無防備です。汚れた思いは、神経系をズタズタにしてしまいます。強くて清らかで幸せな思いは、活力に満ちた美しい肉体を作り上げます。肉体は繊細で柔軟な装置であり、思いに速やかに反応します。心の中で繰り返しめぐらされて思いは、良いものでも悪いものでも、内容に応じた結果を肉体内で確実に発生させているのです。
いくら食生活を改善しても、自分の心を改めようとしない人間には、効果がありません。しかし、常に清らかな思いをめぐらせるようになった時、人間はもはや病原菌を気遣う必要さえなくなります。その時から人間は自然に体に悪い食べ物を好まなくもなります。きれいな思いは、きれいな習慣を作り出します。悪意、羨望、怒り、不安、失望は、肉体から健康と美しさを奪い去ります。憂鬱の顔は偶然の産物ではありません。憂鬱な心によってつくられます。私は、少女のような輝きと清らかさに満ちた顔を持つ、96歳の女性を知っています。私は、ひどく老け込んで外見を持つ、とても若い男性も知っています。かたや優しく明るい心の結果であり、かたや理性を欠いた思いといらだちの結果です。
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～～～ 長谷川塾メルマガ ２０２４年７月１１日号（転送禁止）～～～
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＊＊＊デイ・ウォッチ（１０日）
◎男性から女性 戸籍上の性別変更 手術なしで認める決定 広島高裁 | NHK | LGBTQ →性別変更をめぐる新しい決定が出た。手術をしなくても男性から女性への戸籍上の性別変更を広島高裁が認めた。端的に言えば、男性器があっても女性になれる。原告は「生きにくさから解放される」と高く評価した。一方、反対する女性団体もあり、論議を呼びそうだ。
◎ＮＡＴＯ首脳会議、開幕 ウクライナに防空兵器５基―継続支援７兆円規模で合意へ：時事ドットコム (jiji.com) 米大統領「ＮＡＴＯは史上最強」 首脳会議で力強く演説：時事ドットコム (jiji.com)→NATO首脳会議が７兆円規模のウクライナ支援で合意。注目はバイデン米大統領で、力強く演説してとりあえず評価されたが、トランプ氏が大統領になれば、NATOから手を引きかねない。たそがれのNATOか。
◎東京海上日動 委託先から顧客情報など6万件余漏えいか | NHK | IT・ネット →身代金を要求するランサムウエアで、東京海上日動の顧客情報６万件が漏えいした。委託先の税理士法人が狙われた。KADOKAWAで大規模な同種事案が起きたばかり。さらに広がる可能性もあるが、被害にあった場合、影響の拡大を防ぐため、身代金を払うかどうかの厳しい決断を迫られる。
◎“兵庫県 斎藤知事にパワハラ疑い”文書の県元局長死亡で労組申し入れ 知事は辞職しない考え | NHK | 兵庫県 →兵庫県知事のパワハラ疑惑の注目度が高まってきた。県職員の労組が退職を申し入れたが、知事は会見で辞職しない考えを強調した。真相はまだ不明だが、こうした事態になったこと自体、知事の責任は大きい。背景には維新と自民の対立もあるが、まずは事実の確定だ。
◎日経平均株価とＴＯＰＩＸ、ともに終値で史上最高値を更新 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp) →好調な東証株価がまた史上最高値を更新した。高値警戒感の一方、「フェーズが変わった。好調な企業業績に注目する相場になり、年内５万円に届く」という強気の声も出始めた。個人消費押し上げなど経済の好循環につながるかどうか。
＊＊＊ 「今日の名言」
◎マハティール・ビン・モハンマド（マレーシア元首相。７月１０日は９９歳の誕生日）
「世界は西側の価値観に支配されている。メディアはその最たるものだ。日本のメディアは欧米のメディアに左右されることなく、真実の報道をしてほしい」 「戦争を撤廃すべきです。戦争を犯罪と見なすべきです。長い苦難の道のりで、何十年あるいは何世紀もかかるかもしれません。しかし、私は信じます。その日は 必ず来ると」 「グローバリゼーションで得をする者は西欧、特に自国のシステムを世界システムに適用しようとしているアメリカの企業家たちであることは明白でしょう」 「西欧の征服者は、征服した土地にキリスト教をもち込み、西欧的価値観を植え付ける一方、現地の民族性や文化性は変革すべきか、排除すべきものと位置付けました」 「日本人が日本に自信をなくし、外国のシステムに同調することで自らを救おうとしていることこそが最大の危機ではないかと思えてなりません」
＊＊＊ 今週の教養 （ジェームズ・アレン④）
◎思いと成功① 成功すること、失敗することのすべてが、私たち自身がめぐらす思いの直接的な結果です。公正な秩序が保たれているこの宇宙内では、いかなる調和の欠如も破壊につながります。私たちの持つ強さも、弱さも、清らかさも、けがれも、私たち自身のものです。私たち自身によってのみ育まれます。強い人間が、弱い人間を助けることができるのは、弱い人間が意欲的に助けを求めている時だけです。その時でさえ、弱い人間は強くならなくてはなりません。
これまで人々はこう言い続けてきました。「搾取する者が存在するために、多くの人たちが奴隷のように生きている」「搾取する者たちはけしからん」。しかし今や、このように言う人々も増えてきました。「奴隷のように生きている人たちがいるために、搾取するものが必要とされている」「奴隷のようにして生きている人たちこそが問題なのだ」。実をいうと、搾取する人たちと搾取される人たちは、互いに協力し合っている人たちなのです。彼らはどちらも、常に苦悩を手にし、責任を相手側に向けています。深い理解の持ち主たちは、搾取する側が誤って用いているパワーと、搾取される側の要素が、同じ法則に従って類似した結果を導き出していることを知っています。
深い愛の持ち主たちは、自分の方こそが被害者だと主張する彼らを眺め、どちら側につくことなく、双方に同等の同情を寄せています。人間はあらゆる身勝手な欲望を放棄している時、搾取する側、される側のどちらにも属していません。その時、人間は真に自由な状態になります。もしあなたが、自分の心と人生を根気強く観察し、分析したならば、弱さとは、そもそも身勝手な欲望から発しているものであるということにも気づくはずです。人間は、価値ある物事を達成するためには、たとえどんなに世俗的な物事の達成であっても、身勝手な欲望の中から抜け出さなくてはなりません。人間は、成功を目指すならば、自分の欲望のかなりの部分を犠牲にしなくてはならないのです。
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＊＊＊デイ・ウォッチ（１１日）
◎旧統一教会の勝訴破棄 「訴訟起こさぬ」念書は無効―献金勧誘で初判断・最高裁：時事ドットコム (jiji.com) →旧統一協会への逆風がさらに強まった。最高裁の無効判断は妥当と思われるが、この問題が大きくなる前の１審と２審は有効とされた。裁判所は法律で判断するはずで、世論や政府の判断は本来、無関係のはずだが、実態はそうではない。裁判官も人の子か。
◎株価 終値として初の4万2000円台 史上最高値を更新 | NHK | きょうの株価 →株価が噴き上がっている。買い手が増えている。外国人投資家に加え、NISAフィーバーで日本の個人投資家も買っているようだ。カネは預金で寝かせておくより、有効に使った方がいいだろう。預金金利より株の配当利回りの方が高い。高齢化社会の資金運用の場を提供することにもなる。
◎海自「特定秘密」問題で衆院審査会 防衛省あす処分発表へ | NHK | 防衛省・自衛隊 →「特定秘密」をめぐる海上自衛隊の処分がきょう発表される。実態解明は重要だが、トカゲの尻尾切りで終わる可能性もある。他の自衛隊でも同様の状態という情報もある。「特定秘密」は、何が秘密かも秘密とされ、国民によくわからない。特定秘密のあり方も議論すべきだろう。
◎NATO首脳会議 ウクライナの将来のNATO加盟を支持 | NHK | NATO →ウクライナのNATO加盟はプーチンの最も嫌うところ。その道を進むのか、立ち止まるのか。戦争を続けるのか、立ち止まるのか。立ち止まると主張する政治家は臆病と言われかねないが、トランプ氏はそちらのスタンスだ。中国を「ロシアの決定的支援者」と非難し、中国は猛反発した。世界の混迷がよくわかる。
◎死去の徳田虎雄氏、鳩山由紀夫政権退陣の一因にも 目を引いた大量に水をかぶる政党ＣＭ – 産経ニュース (sankei.com) →かつて医療界や政界の風雲児として脚光を浴びた徳田虎雄氏が亡くなった。晩年は難病のALSにかかり、療養していた。選挙違反事件では難病のため起訴猶予に。全国に徳洲会病院が残った。
＊＊＊ 「今日の名言」
◎鈴木大拙（仏教学者。１９６６年７月１２日死去、９５歳）
「人間は偉くならなくとも一個の正直な人間となって信用できるものになれば、それで結構だ」 「依頼心を捨てよ。これに尽きる」 「仕事にとって評価は重要ではない。第二義の問題である」 「悲しみのパンを口にすることなくしては、真実の人生を味わうことはできない」 「西洋人は物事を頭で考えて分析・比較・対照するが、東洋人は全体を見て腹で考える」 「禅は日々の生活を生きることであって、外からそれを眺めることではない。外から眺める時には必然的に、実際に生きるという事実から遠ざかってしまう」 「科学が万能だというのは、近代人の一つのミスですね」 「悩みの解決は矛盾を超越するところに見られる。人間は反省する、分別する、矛盾を見る。矛盾を超越するより外に解決の途はない」 「禅とは一人ひとりの実際の体験であって、分析や比較によって得られる知識ではない」
＊＊＊ 今週の教養 （ジェームズ・アレン⑤）
◎思いと成功② 自分の欲望を優先させる人間は、明晰な思いを巡らせず、秩序だった計画も立てられません。自分の真の能力を、発揮することも、開発することもできず、何を試みても失敗するでしょう。自分の心を正しくコントロールする努力を怠っている限り、大きな影響力を及ぼしたり、重要な責任を果たしたりできる地位には決してつくことができません。その限界は、私たち自身が、選び巡らしている想いによって、作り出されているのです。私たちは犠牲を払うことなくして、いかなる進歩も成功も望めません。私たちの成功は、達成をどれだけ強く決意し、計画の上にいかに強く心を固定するかに加えて、自分の欲望をどれだけ犠牲にできるかにかかっています。
宇宙は、表面的にどのように見えようと、貪欲な人間、不正直な人間、不道徳な人間を援助することがありません。宇宙は、慎み深い人間、正直な人間、清らかな人間のみを支え、援助するのです。過去の偉大な教師たちのすべてが、さまざまな言い回しで指摘しています。人間は、自分の心を高め、気高い人間となる努力を続けることで、身をもってこの事実を証明することができます。知的達成は、知識の探求、生命と自然が内包する美と真実の追求に捧げられた、深い想いの結果です。この種の達成は、虚栄心や野望と結びつけられることがありますが、そういった仮定は誤りです。あらゆる知的達成が、粘り強い努力と、非利己的で、純粋な想いの自然な結果にほかなりません。
自己コントロール、決意、けがれのない思い、気高い思い、正しい思いの援助を得て、人間は上昇します。実業でも、知的精神的な達成であっても、あらゆる達成が明確に導かれた思いの結果であり、同じ法則に従い、同じ工程をへて出現します。成功できない人たちは、自分の欲望を犠牲にしていない人たちです。人間は成功を願うならば、相当の自己犠牲を払わなくてはなりません。大きな成功を願うなら、大きな自己犠牲を払わなくてはならないのです。
