2月24~28日(教養講座:コーチング)

~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年2月24日号(転送禁止)~~~

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***デイ・ウォッチ(21~23日)

ウクライナへの侵攻から3年 アメリカ ワシントンで集会 | NHK ウクライナ停戦に動くトランプ大統領 アメリカとロシアのはざまで故郷への思いは? | NHK →きょうでロシアがウクライナに侵攻して3年。トランプ政権の和平工作は、欧州の離反を招いている。米ロ中の3カ国で世界を仕切ろうという見方も荒唐無稽とは言えない。第3次世界大戦の危機から大国支配へ。世界秩序は岐路にあるように見える。

ドイツ総選挙 最大野党で中道右派の「キリスト教民主・社会同盟」メルツ氏が勝利宣言 連立協議を主導へ | NHK | ドイツ →ドイツ総選挙で与党が大敗し、中道右派が勝利宣言をした。最終結果はまだ出ていないが、関心は極右「ドイツのための選択肢」の議席数。世論調査で21%もの支持を集めていた。移民反対が主眼で、トランプ政権のメンバーも支持を呼びかける。政権に入る可能性はないが、極右の動向は西側陣営で共通の関心事だ。

ミャンマー 特殊詐欺拠点 国境警備担う武装勢力が捜索 幹部“約3000人の外国人を解放” | NHK | 事件 →ミャンマーの国境警備を担う少数民族の武装勢力が拠点の捜索に乗り出し、約3000人の外国人を解放したという。タイ国境近くに建つホテルのような施設で特殊詐欺を強制し、日本人高校生まで拘束されていた異様な犯罪。全容解明が待たれ、国内では高校生ら若者への啓蒙が必須だ。

兵庫県議会 百条委 文書・音声提供問題 維新 調査結果公表“立花孝志氏への情報提供は事実” | NHK | 兵庫県 →NHK党の立花代表はひどい言動をすると思ったが、維新の会の兵庫県議が深く協力していた。離党の意向だが、参院選でNHK党から出馬要請を受けているという。異常な上昇志向、生命力の人たちだ。

トランプ関税、米市場に影 NY株4カ月ぶり下げ幅―楽観論後退:時事 日本の五大商社株の買い増し検討 ―米バフェット氏:時事 →NY株式市場が急落し、トランプ大統領の関税戦争に黄信号を灯した。世界経済の分断がマイナスに働くことは自明だが、トランプ政権はどう動くか。日本市場に影響を持つバフェット氏が商社株の買い増しを宣言。きょう24日は休場なので、25日以降の反応が焦点。

*** 「今日の名言」

◎マルコムX(米国の公民権運動活動家。1965年2月21日暗殺、39歳

「アメリカン・ドリームなんて見たことがない。私にとってはアメリカの悪夢だ」 「我々の目的は、いかなる手段をとろうとも、完全な自由、正義、平等を確立することだ」 「この国の仕事は、黒人への弾圧と搾取、汚職である。この政府は、黒人を見捨てた」 「真実は、虐げられる側にある」 「差別することは、支配することである」 「白人に知らせよう、もしここが自由の国ならば、自由の国のようにせよと。自由の国でないなら、変えようではないかと」 「私は、怒りは正しいと信じている。聖書にも怒るべき時があると書いてある」 「君はあいつらを信用するが、俺はしないぞ。君は学校で白人の望みどおりの勉強をしてきた。俺は街中と刑務所で勉強した。そこでこそ、本当のことがわかるんだ」 「前科者であることは恥ではない。犯罪者であり続けることが恥なんだ」 「自由のために死ぬ覚悟がないのなら、自由という文字をお前の辞書から消すがいい」

*** 今週の教養 (コーチング①)

「コーチング」という言葉は、人材育成の手段として今や広く知られている。しかし、具体的に何かと聞かれると、ややあいまいにならないだろうか。すでに学んだ人は復習の意味で、よく知らない人は学習するために考えてみたい。

◎コーチングの本質は? 自己成長を促す対話の力  個人の成長や組織の成果を最大化する手法として「コーチング」が注目されている。しかし、本質を深く理解している人は意外と少ないかもしれない。コーチングとは、「相手の可能性を引き出し、自発的な行動を促す対話のプロセス」である。コーチは指示を与えたり、正解を提示したりするのではなく、相手が自ら答えを見つけられるようサポートする。「教える」のではなく、「質問を通して気づきを促す」ことがコーチングの特徴だ。

「ティーチング」は、知識やスキルを教える方法で、教師が主導する。「コンサルティング」は、専門家が解決策を提示し、具体的な方法を指導する。「コーチング」は、相手がすでに持つ知識や経験を引き出し、自ら成長するプロセスを促す。コーチは伴走者であり、主役は相手自身になる。コーチングはさまざまな場面で効果を発揮する。ビジネスでは、リーダーが部下の潜在能力を引き出し、チームのパフォーマンスを向上させる。キャリア形成では、方向性に悩む際や目標設定の際、自分の強みや課題を明確にする。個人では、健康や趣味、ライフプランなど人生の目標達成をサポートする。

コーチングの根幹は「信頼関係」にある。相手が安心して内面を語れる環境を整えることで、コーチは相手の深層にある課題や目標に気づく手助けをできる。信頼関係があれば、オープンクエスチョン(開かれた質問)を通じて、クライアントの思考が深まる。たとえば、「このプロジェクトの本当の目的は何ですか?」「理想の結果を得るために、どんな行動が必要でしょうか?」といった質問は、相手の中に眠っていた答えを引き出し、具体的な行動に移すことで成果に結びつく。誰もが自分自身や周囲の人の成長を促すために活用できるスキルだ。まずは「質問すること」から始めてみよう。それが、日常の中でコーチングマインドを育み、自分や他者の可能性を引き出すきっかけとなる。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年2月25日号(転送禁止)~~~

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***デイ・ウォッチ(24日)

ゼレンスキー大統領「平和実現するなら大統領を辞任する用意」 | NHK | ゼレンスキー大統領 ウクライナ侵攻3年でG7首脳会合 キーウでも支援国が結束確認 | NHK | ゼレンスキー大統領 →ゼレンスキー大統領が、辞職カードを切り、NATOへの加入を求めた。G7首脳がテレビ会議を開き、ゼレンスキー大統領がトランプ大統領に支援継続を訴えたが、トランプ大統領の関心はレアアースのようだ。ガラスのようなG7の結束。

ドイツ総選挙 最大野党が第一党 “早期の政権発足”を期待の声 | NHK | ドイツ →ドイツ総選挙は、中道右派のキリスト教民主・社会同盟が630議席のうち208議席で第一党、移民や難民に排他的な極右「ドイツのための選択肢」が152議席と倍増、与党で中道左派の社会民主党は120議席に激減した。キ民主同盟と社民党の連立政権が有力で、欧州の行方を左右する。

25日から一転 気温上昇の見通し 雪崩や落雪に十分注意を | NHK | 気象 →長かった寒波も終わり、春が来る。日本海側は豪雪が続いたが、東京を中心とする関東では今冬、雪はほとんどなし。地球温暖化と今回の寒波はどんな関係なのだろうか。

イーロン・マスク氏、「先週何した?」と政府全職員にメール送る…「返信なければ辞職」とX投稿し混乱 : 読売新聞 →イーロン・マスクはやはり尋常ではない。政府職員全員に「この1週間何をやったか」とメールを送り、「返信なければ辞職とみなす」と脅した。省によって対応が異なるという。人間の尊厳を無視した行為で、民間企業の社長でさえも許されない。

埼玉県所沢市:水が地中から高さ10m噴出、歩道が長さ2mに渡って陥没…住民「ゴーとすごい音」 : 読売新聞 →水道管の老朽化に敏感になっているが、埼玉県所沢市で水が10メートルも噴出し、歩道が陥没した。今後、各地で起きそうだ。インフラ補修は老経済大国の重荷だ。

*** 「今日の名言」

◎山下奉文(太平洋戦争時の陸軍大将。1946年2月23日、絞首刑で死去、60歳

「(シンガポールの戦い終結時にイギリス軍司令官に対して降伏を迫り)イエスか、ノーか?」 「(マニラの米軍刑務所で絞首刑になる前に)私の不注意と天性が閑曼であったため、全軍の指揮統率を誤り、何事にも代え難い御子息あるいは夢にも忘れ得ない御夫君を多数殺しましたことは、誠に申し訳のない次第であります。激しい苦悩のため、心転倒せる私には、衷心よりお詫び申し上げる言葉を見出し得ないのであります」 「この戦争を防止するため、私はあらゆる努力を払いました。しかし、悲しいかな、私の微力よくこれを阻止することができなかったことは、誠に慙愧に耐えない次第であります」  「私共亡国の徒は、衷心からの懺悔と共に、異国の地下から日本復興を祈念いたします。軍国主義者を追放し、自ら主体的立場に代られた日本国民諸君、荒らされた戦禍の中から雄々しく立ち上がって頂きたい。それがまた私の念願であります」 

*** 今週の教養 (コーチング②)

◎なぜコーチングが求められるのか? 変化の時代を生き抜くスキル  現代はAIや自動化の進展、グローバル化、価値観の多様化が加速し、先行きが不透明な時代である。個人が自らの可能性を引き出し、明確な目標を持って前進することが求められている。コーチングは、スキルアップの手段にとどまらず、個人の内面に変化をもたらし、自ら考えて行動する力を養う。コーチングが必要とされる理由は、変化を乗り越える「主体性」と「柔軟性」を高める点にある。

まず主体性だが、従来の教育や指導が「受け身で教わる」スタイルであったのに対し、コーチングは「自ら問い、行動を起こす力」を引き出す。リーダーが部下にコーチングを実施すれば、部下は課題や問題を自ら見つけ、解決策を考え出す。リーダーが答えを与えるのではなく、部下が答えを導き出すことで、「考える力」が養われる。主体的に動ける人材は、環境が変化しても自ら学び、行動を起こせるため、組織にとって欠かせない存在となる。

柔軟性については、コーチングで「固定観念を打破し、新しい視点を持つ柔軟な思考力」を鍛えることができる。自分の価値観や先入観に気づき、それを見直すプロセスが重要視され、「なぜその方法を選んだのか?」という問いかけを通じて、思考の癖や限界に気づくことができる。その結果、これまでの視点を超え、新たなアプローチを生み出せる。柔軟に発想を切り替えられる人材は、組織にとってイノベーションを生む重要な存在となる。

個人の「エンゲージメント(主体的な関与)」も引き出すことができる。組織の課題の一つに、モチベーション低下があるが、コーチングによって社員は自らの役割を再確認し、仕事に前向きに取り組む姿勢が生まれる。自ら立てた目標を達成する過程で「自分の成長が組織の成果につながる」と実感し、強いモチベーションを感じられる。「職場の人間関係」を改善し、チームの一体感も高める。上司と部下、同僚同士が互いに理解を深め、信頼関係が構築されることで、コミュニケーションが円滑になり、協力し合う文化が醸成されるのである。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年2月26日号(転送禁止)~~~

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***デイ・ウォッチ(25日)

自公維、予算修正で党首合意 高校無償化170万人対象 – 日本経済新聞 →方向は固まっていたが、3党首が会って合意書を取り交わす儀式は重い。与党は要求一本槍の国民民主に辟易とし、維新と組んだ。大阪万博を成功させたい思惑もある。参院選に向けて連合を基盤とする立憲と国民は組みやすくなったか。政局に微妙な影響を与えるセレモニーだ。

アメリカ、ウクライナではなく「ロシアすり寄り」鮮明…露非難なく「紛争終結」求め、軍撤退の決議案には反対 : 読売新聞 →ウクライナをめぐる国連の2つの決議案で、米国がロシアに同調し、欧州との亀裂が鮮明になった。日本は欧州側についた。ウクライナ侵攻をめぐって国連決議という正式な場で、西側陣営にこれほどの違いが出たのは初めて。「ディール」という言葉で片付けられない事態だ。

マスク氏の「先週何をした?」メール トランプ大統領が支持「すばらしいことだ」 | NHK | トランプ大統領 →マスク氏の対応はひどいが、それを支持するトランプ大統領も醜い。メンタルに陥っている政府職員は多いだろう。まれにみるパワハラ政権で、コンプライアンスやら何ハラやらと言われているビジネスパーソンはどう考えればいいだろう。鯛は頭から腐り、身が持たない。

完全買収が協議の起点 USスチール問題で日鉄社長:時事ドットコム →USスチール問題で対応が注目される日本製鉄の社長が「トランプ大統領に(今の買収計画を)了承してもらうため、どういったことができるか米政府と話をする段階に今はある。交渉窓口はラトニック商務長官」と述べた。トランプ大統領はすぐに会う意向を示していたが、まだ連絡はない。結構いい加減。

藤井聡太竜王、今年中の「八冠」復帰消滅…「叡王」の挑戦権獲得ならず : 読売新聞 →無敵の勢いだった藤井聡太が負けた。今年中の8冠復帰は消えた。社会は強いヒーローを歓迎するが、勝ちすぎるのも面白くない。庶民は勝負事には日頃の憂さを吹き飛ばす劇的な物語を期待している。

*** 「今日の名言」

◎高橋是清(首相、蔵相。1936年2月26日、2.26事件で銃撃され死去、81歳

「どんな苦難に直面しても、常に人生を楽しめ。おのれの運を信じ、楽観的に物事を見る。そこから開ける道がある」 「何であろうと、一生懸命やれ」 「どんな失敗をしても、窮地に陥っても、自分にはいつか強い運が向いてくるものだと気楽に構え、前向きに努力した」 「不平を起こすぐらいならサラリーマンたる己を廃業して、独立するがよい。独立してやれば成敗いずれにせよ、何事も自分の力量であるから、不平も起こらぬ。独立ができないならば、不平は言わないことだ」 「栄枯盛衰は人生の常だ。順境はいつまでも続くものではなく、逆境も心の持ちよう一つで、これを転じて順境にすることもできる。境遇は、心構え一つでどうにでも変化するものだ」 「我を去り、私心をなくす。そうして自然の大道と己を一緒にしていると、生死というものがなくなってくる」

*** 今週の教養 (コーチング③)

◎コーチングの実践 効果的な質問とフィードバックの技術  コーチングを効果的に実践するためには、「質問の技術」と「フィードバックの質」が重要になる。コーチは具体的な解決策を提示するのではなく、相手が自らの内面を見つめ直し、気づきを得るきっかけとなる質問を投げかける。効果的な質問は、クライアントの思考を深め、これまで気づかなかった視点を開かせる。

例えば、「この目標が達成されたら、具体的にどのような成果が得られますか?」「現在の課題を解決することで、次にどんな可能性が生まれますか?」「もし障害がなかったとしたら、最初にどのような行動を起こしますか?」といったオープンクエスチョンは、相手が自分のビジョンや理想を具体的に思い描き、実際の行動に結びつける助けとなる。質問が誘導的にならず、クライアントが自由に思考を広げられる余地を持たせる必要がある。

フィードバックは、相手が成長を実感し、自信を持って次のステップに進むために不可欠になる。効果的な方法は「今日のプレゼンで一番良かった点はどこだと思いますか?」「自分が最も誇れる部分はどこでしたか?」「どの部分をさらに伸ばしていきたいと感じましたか?」などだ。まず相手の強みや成果に焦点を当て、成功体験を振り返ることで自信が高まり、モチベーションが向上する。そのうえで、「改善点」についても具体的に伝える。否定的にならず、次の成長につながるポジティブな視点で伝えることがポイントだ。

「沈黙」も重要な役割を果たす。すぐに答えを求めず、自分の考えを整理する時間を与える。この間に相手は自分自身と向き合い、新たな発見を得ることができる。コーチングの最終目標は、相手が自ら行動を起こし、望む成果を実現できる状態に導くことにある。質問やフィードバックを通じて、「自己効力感」(自分はできるという感覚)を高めることが重要だ。コーチングは一度で完結するものではなく、継続的な関わりを通じて相手の成長をサポートする。

コーチングスキルは、日常のコミュニケーションでも活用できる。 「質問をする」「相手の話をしっかり聞く」「肯定的なフィードバックを意識する」といった小さな実践が、周囲の人との関係を深め、自分自身や他者の成長につながる。コーチングの技術を磨き、自分や他者の可能性を引き出す一助としたい。

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***デイ・ウォッチ(26日)

岩手 大船渡の山林火災 住宅など少なくとも84棟被害 市情報 避難指示 陸自に災害派遣要請 停電 休校も | NHK | 岩手県 →岩手県大船渡市の山林火災が大災害になっている。19日に発生し、25日に一旦鎮火したが、26日午後に3つの地区で発生。陸上自衛隊に出動を要請した。被害住宅は84棟というが、詳細は不明でさらに増えそうだ。日本海側は豪雪だが、太平洋側は乾燥している。ドジャース佐々木は大船渡高校の卒業生。

ゼレンスキー大統領 米 トランプ政権との最終協定案 安全の保証で一定進展と認識示す | NHK | ゼレンスキー大統領 →鉱物資源をめぐるアメリカとウクライナの交渉が前進し、ゼレンスキー大統領が28日にも訪米する。安全保障でも一定の成果があったようだ。トランプ大統領はプーチン大統領にどんな譲歩を迫るのか。前例のないディールが続いている。

アマゾン電子書籍サービス販売作品 作家「書いたものでない」|NHK 首都圏のニュース →アマゾンのキンドルで売られていた吉本ばななさん名の本が、偽物だった。SNSの偽情報が社会問題になっているが、著書の偽造という事態も起き始めた。小川洋子さん名の偽書籍もあった。生成AIが似た文体で書くことも可能になっており、アマゾンのチェック体制も問われる。

「効率化省」、21人退職 強引手法のマスク氏に反発―米政権:時事ドットコム →イーロン・マスク氏のお膝元・効率化省で「もうやってられない」と21人もの退職者が出た。CIAやFBIはマスク氏の要求にすぐに応じなくてもいいと指示を出している。強力なリーダーシップか、単なる破壊者か。マスク氏やトランプ政権の今後を占う試金石になっている。

東電柏崎刈羽、停止長期化へ テロ対策施設、完成遅れ:時事ドットコム →再稼働に向けた地元同意の行方が注目されている東京電力・柏崎刈羽原発で、テロ対策施設の建設が大幅に遅れることがわかった。来月の完成目標が2029年度へと大幅に遅れる。これほどの遅れならかなり以前にわかっていたはずで、東電の誠意が問われる。再稼働も遠のいたので、当面の焦点ではなくなる。

*** 「今日の名言」

◎松谷みよ子(児童文学作家。2015年2月28日死去、89歳

「ぼく、オバケちゃん。パパおばけやママおばけといっしょに森のおくで、しずかにくらしてたんだ。でも、ある日、この森の木をきっちゃおうとする人間がやってきた。森をまもるために、ぼく、がんばるぞ」(『オバケちゃん』)  「いないいないばぁ」(『いないいないばあ』)  「おらはじぶんのからだをなげだしてもいいから、みんなの役にたつことをやりたいんだって、おかあさんにはなすんだ」(『龍の子太郎』)  「おねがいだから石を投げないで。あなたたちには遊びでも、わたしには命のもんだいだから」(『わたしのいもうと』)  「ピンポーン、ピンポーン。チャイムがなります。ママはとんでいってドアをあけます。けれども、そこにパパは立っていません。ただ、パパのくつだけがありました。それで、おしまいでした。ママは、とほうにくれて、くつをながめていました。いったい、くつにどうやって、ごはんをたべさせたらいいでしょうか。くつに、『おふろがわいていますよ』なんていうのは、ばかげています。ママは、しかたなくブラシでほこりをおとし、クリームをぬりました。布でこすりました。とっても長いあいだこすっていたので、靴はぴかぴかになりました。その上に、ママの涙が、一つぶ、ポトンとおちました。つぎの朝、靴はでていきました」(『ちいさいモモちゃん』)

*** 今週の教養 (コーチング④)

◎コーチングを受けることで得られる変化  コーチングを受けることで得られる大きな変化は、「自己認識の向上」と「目標達成力の強化」である。多くの人が自分の本当の強みや価値観、目標を明確にできていないことが原因で行動にブレーキをかけている。コーチングは、内面的な課題に気づき、自分の内なる声に耳を傾けるきっかけを与える。

あるビジネスパーソンが「キャリアアップしたいが、自分に何が足りないのかわからない」と感じていた。コーチングを通じて、自分が他人の評価を過度に気にし、強みであるプレゼンテーション力を十分に活かせていなかったことに気づいた。具体的なアクションプランを立てた結果、新たなプロジェクトのリーダーに立候補し、その後昇進を果たした。仕事だけでなく家庭でも応用できる。配偶者や子どもとのコミュニケーションが円滑になり、信頼関係が深まる。たとえば、子どもの進路について悩む親がコーチングを受けたケースでは、自分の価値観を押し付けるのではなく、子どもの意見を尊重する姿勢を学んだ。その結果、親子の会話が増え、子どもは自信を持って自分の進む道を選ぶようになった。

リーダーシップスキルの向上にもつながる。管理職がコーチングを受けることで、部下とのコミュニケーションが改善し、チーム全体の士気が向上する事例がある。リーダーがコーチングを受けたことで1対1のミーティングの質が向上し、部下の離職率が30%減少した報告もある。「行動の質」を高める効果も報告されている。具体的な目標を設定し、達成するための小さなステップを積み重ねることで、行動の精度が上がる。例えば、健康改善を目指す相手に対して行動計画をつくり、サポートする。相手は計画通りに行動できるようになり、最終的には健康診断の数値が改善されるという具体的な成果につながる。

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***デイ・ウォッチ(27日)

旧安倍派会計責任者の参考人聴取 “還付再開 派閥幹部から求められた” | NHK  還流再開求めたのは「下村氏」 東京地検に供述 :朝日新聞 →会計責任者は、裏金の再開要求は下村氏か塩谷氏のどちらかと証言。朝日新聞は東京地検の捜査に「下村氏」と供述していたと報じた。4人の派閥幹部で再開を決めたと認識しているが、塩谷氏以外の3人は「知らない」と否定している。責任者は「不思議なことだと思った」と疑問を呈した。とかげの尻尾切り、無責任な政治家の印象ばかりが残る。政治家が認めないから、裏金問題はいつまでも尾を引いている。

日枝氏が経営諮問委員辞任 フジテレビと親会社が取締役会:時事ドットコム  →フジテレビの実力者・日枝氏が、経営諮問委員を辞任した。取締役会への助言組織なので、軽いポストだ。取締役やフジ・サンケイグループ議長はまだそのまま。本人は転倒して腰椎骨折で入院中というから、第三者委員会の報告以前に「高齢と健康」を理由に完全引退すれば、本人には花道となるが・・・。

岩手 大船渡の山林火災 三陸町綾里 小路地区で男性とみられる遺体見つかる 避難指示 1340世帯3306人に拡大 | NHK | 岩手県 →岩手・大船渡の山火事が延焼中で、1人の死亡が確認された。避難指示は3306人にのぼり、鎮火の見通しも立たない。本格的な雨の予報はなく、自衛隊の大型ヘリによる空中投下が今は頼り。極めて厳しい状況だ。

プロ野球、オンラインカジノ利用を新たに7球団14人が自主申告…NPB「重く受け止めている」 : 読売新聞 →簡単にできてしまうオンラインカジノだが、日本では単純賭博罪で違法になる。口座やクレジットカードと紐づけるので、うっかりということはない。14人の名前公表や処分など取り扱いが焦点。オンラインカジノに関する政府の広報も必要だろう。

セブン&アイHD 非上場化計画を断念 創業家側から連絡受け | NHK | 小売業 →セブン&アイHDは、創業系が目指していた非上場化を断念した。資金要請をしていた伊藤忠商事やタイの財閥が、資金提供に応じなかった。カナダ企業の買収提案を受け入れるか、自社で業績回復を図るか。最近まで好調だった企業が一瞬で危機に陥る歴史的ケースだ。

*** 「今日の名言」

◎大久保彦左衛門(徳川家康の家臣。1639年2月29日死去、79歳?

「(子孫に向けた教訓として)主君からの知行(俸禄)がなくても、それは運命だと思って、ご主人様に対して不満を抱いてはならない」 「構えて子どもよ、よく聞け。地獄も極楽も必ずあるぞ。地獄があることを忘れず、奉公に励め」 「主君に対して弓を引き、主君に別心を抱いた者が子々孫々まで繁栄しているように見えるのは、嘆かわしいことだ」 「出世する者の5カ条。 一、主に弓を引いた者、二、怪しい者や笑われ者、三、立ち回りのうまい者、四、そろばん勘定のうまい者、五、他国人。(一は本多正信らを指し、皮肉った)」 「出世しない者の条件。一、忠義一筋に働いた者、二、武勇の者、三、礼儀作法を知らぬ者、四、そろばん勘定ができない年寄り、五、譜代久しき者。(一、二は自分らのことを指し、実力随一の大久保彦左衛門ならではの皮肉)」

*** 今週の教養 (コーチング⑤)

◎コーチングの具体的な実践例  コーチングは、個人や組織の成長を促す強力な手法だが、実際にどのように活用されるのか具体的な事例を挙げてみたい。コーチングは個々の状況に応じた柔軟なアプローチが可能であり、個人やチーム、組織の変革を促進するツールとなる。

・キャリアアップのためのコーチング=ある30代のビジネスパーソンは、将来のキャリアに漠然とした不安を抱えていた。自分の強みがわからず、昇進のチャンスが来ても一歩踏み出せずにいた。そこでコーチングを受けることを決意。初回セッションでは、コーチが「現在の仕事で最もやりがいを感じる瞬間は?」といった質問を通じて、相手の価値観やモチベーションを引き出した。その結果、自分はチームをまとめる力があり、プレゼンテーションのスキルにも自信があることがわかった。次のステップとして、コーチは「どのような役職で自分の強みを最大限に発揮できるか」を考えるよう促した。相手はプロジェクトマネージャーとしての昇進を目指すことを決め、半年後には新しいポジションに就くことができた。自己理解を深め、キャリアアップの具体的な行動へとつなげられる。

・チームリーダーシップ向上のコーチング=中堅管理職のAさんは、部下とのコミュニケーションに悩んでいた。指示を出しても思うように動いてくれず、チームのパフォーマンスが伸び悩んでいた。コーチングでは「部下が動かない理由をどう捉えていますか?」という質問からスタートし、Aさんは「自分の指示が的確でないのかもしれない」と気づいた。その後、コーチは1on1ミーティングの質を向上させるための具体的な質問例を提案。「最近の仕事で困っていることは?」「どうすればもっと効率よく進められる?」などの質問を通じて、部下の声に耳を傾ける時間を増やした。その結果、チーム内の信頼関係が深まり、プロジェクトの進行がスムーズになった。

・ワークライフバランスの改善=40代の女性経営者Bさんは、仕事の比重が大きく、家庭との両立に悩んでいた。コーチングで「仕事と家庭、どちらにも100%のエネルギーを注ぎたい」という思いが強すぎることに気づいた。コーチは「優先順位を明確にすることで、どんな変化が起こると思いますか?」と問いかけた。この質問をきっかけに、Bさんは業務の一部を信頼できるスタッフに任せる決断をした。結果として、仕事の効率が向上し、家庭で過ごす時間も増えた。コーチングがライフスタイル全般に良い影響を与えることを示している。

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