8月18~22日(教養講座:ライフシフトの未来戦略)

~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年8月18日号(転送禁止)~~~

◎お盆で休んでいたメルマガをきょうから再開します。暑い日が続くようですが、ご自愛下さい。

***デイ・ウォッチ(8~17日)

【詳細】米ロ首脳会談 停戦に向けた進展 具体的な言及なし | NHK | 米ロ関係 ゼレンスキー氏 “18日にワシントンでトランプ大統領と会談” | NHK | トランプ大統領 →米ロ首脳会談は大きな進展はなく、きょう18日にゼレンスキー大統領がトランプ大統領と会談することが決まった。ロシアが占拠したウクライナ領の一部を譲り、何らかの安全保障措置でゼレンスキー大統領に飲ませる算段だろうか。米ロ蜜月は既定路線になりつつある。欧州や日本、グローバルサウスの対応が、今後の世界秩序に影響する。

終戦の日 8月15日 全国戦没者追悼式 遺族など参列し正午に黙祷  | NHK →8月15日が今年もやってきた。追悼式典で、天皇陛下は「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ」、石破首相は「戦争の反省と教訓を今改めて深く胸に刻まねばなりません」と述べた。天皇として「語り継ぐ」は初めて、「反省」は首相として12年ぶりで、ニュースになった。いずれも当たり前のことだが、そう発言して欲しくない人がいるのが戦後80年の現状だ。

株価 終値の史上最高値を再び更新 輸出銘柄中心買い注文で | NHK | きょうの株価 →東京株がお盆の先週、昨年7月の過去最高値を3回も更新した。日米間の関税問題で不透明感がなくなったのが大きな理由。12日に過去最高を記録したが、その後も底堅い。今年4月、関税ショックで暴落し、「失われた4ヶ月」をやっと克服したか。NISA利用者も喜んでいるだろう。

サッカー元日本代表 釜本邦茂さん死去 81歳 男子の歴代最多得点 | NHK | 訃報 →メキシコオリンピックのサッカー銅メダルは、日本スポーツ史に残る快挙だが、主役が釜本だった。野球なら長嶋、サッカーなら釜本が最大のスターと言えそうだが、2人が相次いで亡くなった。記憶にも記録にも残るストライカーだった。「釜本を超える選手はまだ出ていない」という追悼コメントが多かった。

自民党両院議員総会が8日開催 総裁選挙 前倒しを検討へ | NHK 長崎 原爆の日 「最後の被爆地に」 | NHK →首相の続投問題は、総裁選の前倒しを総裁選管理委が検討することになった。前例がなく、手続きの検討に時間がかかりそうで、ウヤムヤになる可能性もある。9日の長崎の原爆式典で、首相は被爆医師・永井隆博士の言葉を引用。6日の広島に続いて自分の言葉で語った。石破下ろしに動く保守派は、こうした言動が気に入らないようだ。どちらが国民の心情に近いかは明らかだが。

アゼルバイジャンとアルメニア 米仲介で和平へ 共同宣言に署名 | NHK | アメリカ →旧ソ連圏内の対立をトランプ大統領が仲介し、和平が成立した。ロシアの影響力低下を印象づける出来事だ。トランプ氏はノーベル平和賞を狙っているようだが、動機は何であっても平和は重要だ。ウクライナやガザでもっと指導力を発揮すべきだ。

*** 「今日の名言」

◎マドンナ(米のシンガー・ソング・ライター。8月16日は67歳の誕生日

「私は思春期に常に自分が異端児のように感じていた。何か問題があるんじゃないかって。私はどこにも馴染めなかった」 「生き残るため、成功するために必死だった。とてもハードで孤独な日々だった」 「失敗してもへこまない。倒れたら何度でも立ち上がる」 「有名になりたいというのが口癖だった。お金持ちになりたいと言ったことは一度もない」 「楽なものは求めてはいない。楽なものは自分を成長させない。楽なものは自分を考えさせてくれない」 「私には限界がないって気づいた。限界って、いつだって外部からの、自分自身や自分の能力を信じていない人たちからの影響なの」 「究極のチャレンジは、独自のスタイルと魅力を確立すること」 「大事なのは何事にも貪欲であり、やり遂げる決意を持つこと」 「隙を見せたら、負けて傷つく」 「後ろ向きになればなるほど、自分で自分の首を絞める」 

*** 今週の教養講座(ライフシフトの未来戦略①)

選挙で焦点になる多くの問題は、少子高齢化に行き着く。高齢化を暗いテーマと考えず、戦略を定めて積極的に適応すべきだと訴える「ライフシフトの未来戦略」(アンドリュー・スコット著、2025、東洋経済新報社)を取り上げる。著者は英国の経済学者。リンダ・グラットンとの共著で「人生100年時代の人生戦略」を提唱したことで知られる。ネット通販のサンプル版にある「はじめに」を紹介する。

あなたはもっと時間が欲しいだろうか。もし私が今日あなたの時間を1時間増やしてあげようと言ったら、どう思うだろう。実際には私があなたの時間を増やすことはできないけれども、ある秘密を教えてあげることはできる。誰もが知っているはずなのに、その知識に基づいて行動していないだけだ。あなたの持ち時間はすでに増えているのだ。平均寿命が延びているからだ。過去100年の間に世界の平均寿命は10年ごとに2、3年のペースで伸びてきた。

私が時間を増やしてあげようといった時、喜んだに違いない。では、寿命が延びることにより、自分の持ち時間が増えることを同じように歓迎するだろうか。新しい選択肢を手にできたと思うのか、それとも複雑な思いを抱くだろうか。長生きが本当に恩恵をもたらすのか、不安を感じるのか。多くのの人は後者の感情を抱いている。人々は今もっと時間が欲しいと思っている反面、寿命が延びることにより増える時間は、病気に苦しんだり、衰弱したり、お金の面で困窮したりする羽目になるのではないかと恐れているのだ。

しかし、老いの時代を健康に生き、活発に活動する日々を送れるとすれば、その恩恵は計り知れない。健康と生産性を保ち、社会と関わり続けられる期間が長くなるほど、高齢になった時の選択肢が広がり、長寿の恩恵を実感できる。将来もっと長く生きるようになると思えば、現在の行動も変わる。人生全体の生き方を考え直すようになるのだ。

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