9月1~5日(教養講座:AI時代に必要な学び)
~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年9月1日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(8月29~31日)
◎中国とロシア主導 上海協力機構の首脳会議始まる 中国 天津 | NHK | 中国 中国 習主席 インドのモディ首相と会談 “両国の関係発展を” | NHK | 中国 →トランプ大統領のアメリカ・ファーストで世界秩序は激しく動いている。中ロが主導し、反米色の強い上海協力機構の会議が始まった。来日したモディ・インド首相は天津に転戦し、習主席と会談。両国は国境紛争を抱えているが、今は反米で接近中。こうした会議や会談を経て新しい秩序が固まっていく。
◎石破首相 インド モディ首相と日印首脳会談 成果は?安全保障や経済など協力強化を確認【詳しく】 | NHK | インド →日印首脳会談が開かれた。インドは世界1の人口、グローバルサウスの盟主、ロシア依存で米国から高関税をかけられるなど、いろいろな意味で注目度が増している。日印は、新幹線や半導体で結束を固め、対中国でも連携を深める。友好のアピールには成功したようだ。
◎米控訴裁、トランプ関税は違法 根拠法「大統領に権限与えず」―効力10月まで維持、最高裁上訴へ:時事ドットコム →明白なWTO協定違反だが、米国の控訴審も違法と認定した。法は弱い立場の人を守る機能があるが、トランプ政権は法無視が激しすぎる。争いは、トランプ政権に近い保守派の判事が多いとされる最高裁に持ち込まれる。米国の良識は望み薄か。
◎米、パレスチナにビザ発給拒否 「独立宣言」阻止か―ジュネーブで総会開催の前例:時事ドットコム →パレスチナ国家承認の動きを苦々しく思っている米国は、パレスチナ代表の国連総会への出席を拒否する狙いだ。国連との協定ではビザ発給を定めており、あまりに政治的。1988年にアラファト議長のビザを拒否し、ジュネーブで開催した過去もある。法を守らないトランプ政権の本質か、アメリカの悪弊か。
◎読売新聞 不正受給事件の誤報 朝刊に検証記事 社会部長を罰俸とし更迭など関係者処分へ | NHK | 事件 →政治関係者から端緒を得て、検察に確認したが、明確な言質をとれないまま報道した。甘い取材だ。ネット時代に前打ち報道の価値をどう考えるかという問題も提起している。各社に配信する通信社ならトップ交代もありうるが、今回は役員・幹部の報酬返納、更迭は社会部長のみで、処分も甘い。強制捜査を受けた議員は辞職する意向だが。
◎将来的に10%超と推計の外国人、「受け入れ人数に上限」是非を検討…鈴木法相が表明 : 読売新聞 →鈴木法務相が将来の外国人の受け入れ上限数などを検討する。経済成長や社会保障への影響も論点とする。参政党の躍進で外国人に対する関心が高まっているが、デマも多く、事実が共有されていない。政府は犯罪や生活保護などで外国人に関わる基本的事実をもっと広報すべきだろう。
*** 「今日の名言」
◎後藤新平(帝都復興院総裁、東京市長。1923年9月1日の関東大震災後、復興計画を策定)
「防災で最も重要なのは自治の精神である。人のお世話にならぬよう。人のお世話をするように。そして酬いを求めぬよう」 「よく聞け。金を残して死ぬのは下だ。事業を残して死ぬのは中だ。人を残して死ぬのが上だ。よく覚えておけ」 「1に人、2に人、3に人」 「できないのではなく、やらないからだ」 「国家は生命体である。国の仕事はすなわち広義の衛生(生を衛る)である。私は個々の病人を治すより、国を治す医者になりたい」 「人は、日本の歴史に50ページ書いてもらうより、世界の歴史に1ページ書いてもらうことを心がけねばならぬ」 「現代の学者の多くは、その学問を独占し、独り天下共通の真理を楽しみ、社会とともにその利益を分配する意図がないようである。これは社会の一大欠陥であり、国家の不利、これほど甚だしきものはない」
** 今週の教養講座(AI時代に必要な学び①)
生成AIの登場で、関連スキルがビジネスパーソンの基礎力になりつつある。しかし、何を、どう学べばいいか、わからない人は少なくない。まだ発展途上の技術であり、完璧ではなく、試行錯誤が欠かせない。何をどう学べばいいか。チャットGPTに聞き、5つの柱をあげてもらった。
◎AIリテラシーを深めるには、何をどう学べばよいのか 生成AI時代の基盤スキルであるAIリテラシーは、抽象的な概念ではなく、段階的かつ実践的に習得できる力です。では、ビジネスパーソンは何をどう学べばよいのでしょうか。カギは「仕組みの理解」「限界の認識」「使い方の訓練」「リスクへの備え」の4層に分けて考えることです。
第1に必要なのは、「仕組みの基本理解」です。ChatGPTなどの生成AIは、過去のテキストデータをもとに「次に来る可能性が高い言葉」を予測する確率モデルです。この基礎は、入門書や講座で十分に学べます。例えば、各種書籍や、ビジネスパーソン向けのeラーニング教材を活用し、「LLM(大規模言語モデル)とは何か」「プロンプトとは何か」など、仕組みを平易に理解することから始めましょう。
第2に重要なのが、「AIの限界と誤用リスクの認識」です。AIは万能ではなく、①事実確認が苦手、②最新情報に弱い、③データに偏りがある、という3つの制約を持っています。このような限界をケースで学ぶには、実際にAIを使って文章を生成し、内容の正確性や妥当性を自分で検証する演習が効果的です。たとえば「自社の強みをAIに書かせる→実際の戦略と比較して評価する」といった実践型のトレーニングが有効です。
第3は、「使い方の習得=プロンプト設計力」です。AIはプロンプト(指示文)の質によって出力が大きく変わるため、「目的・対象・形式・条件」を明示するプロンプトを書く練習が欠かせません。例えば「営業会議用に、3分で話せる箇条書きの説明文を、専門用語を使わずに作って」など、具体性を高めて試行錯誤を重ねましょう。ChatGPTを日々の業務に取り入れ、失敗を通じて自分の仕事に合った使い方を発見することが、実務力につながります。
最後に、「リスクマネジメント」も学ぶべき要素です。AIに個人情報や取引先情報を入力すれば、情報漏洩のリスクが生じます。社内の利用ガイドラインを確認し、「入力してよいデータ」「活用してはいけない業務範囲」を明確にすることが必須です。IPA(情報処理推進機構)や経産省が出しているAI利活用のリスク対策ガイドも有用です。AIリテラシーは机上の知識だけでは不十分です。「知る→試す→失敗する→再設計する」という反復学習を通じて、自分自身の判断軸と使い方を育てるプロセスにこそ、AI時代のリテラシーは宿るのです。
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***デイ・ウォッチ(1日)
◎田久保・伊東市長、議会解散の意向を周囲に伝える 判断は10日以内 :朝日新聞 →静岡県伊東市の田久保市長に対する不信任決議案が、全会一致で可決された。10日以内に辞職か議会解散かを判断するが、解散の意向を周囲に伝えたという。どういう神経だろう。全国ニュースになって悦に入っているのだろうか。弁護士ら取り巻きも良識を失っているように見える。
◎中国、対米で連帯演出 多国間貿易を支持―上海協力機構:時事ドットコム →上海協力機構は、対米姿勢の連帯を強調して閉幕した。中国の習主席はトランプ大統領の関税引き上げなどを「いじめ行為」と表現した。なるほど、「いじめ」はわかりやすい。まさにジャイアンだ。中国が経済的・軍事的な威圧をやめ、国内の締め付けを緩和すれば、もっと国際的な地位が上がるだろう。
◎消費期限偽装で社長謝罪 新たに2店判明、3年前から不正―ミニストップ:時事ドットコム →消費期限偽装でミニストップ社長が初めて記者会見した。全部で25店で、もっとも古い例は3年前から。店舗管理がおろそかになり、契約を解消したという。店の倫理観はこの程度かと驚く。ミニストップだけの問題か、他のコンビニは大丈夫か、と思えてくる。
◎石井章参院議員が辞職 秘書給与詐取の疑いで捜査 | NHK | 参議院 →秘書給与詐取で強制捜査を受けた維新の石井参院議員が辞職した。全面的に認めて裁判を有利にしたい思惑もあるのだろうが、自分でけじめをつけ、とりあえずは潔い。維新から除名され、この選択しかなかったのだろう。
◎グレタさん“封鎖終わらせる” ガザ地区へ船団が出発 | NHK | イスラエル・パレスチナ →スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんは、いつも元気だ。44カ国の活動家とともに「ガザ解放」を目指して船で出発した。6月にも試み、イスラエルに阻止されて国外退去になった。今回も同様とみられるが、意欲はすごい。高杉晋作ら幕末の志士は、こうだったのだろうと思わせる。ただ荒天で引き返した。
*** 「今日の名言」
◎岡倉天心(明治期の思想家。1913年9月2日死去、50歳)
「人は己を美しくして初めて、美に近づく権利が生まれる」 「自己の内側の大いなるものの小ささを感じることができぬ者は、他人の内側の小さなものの大きさを見逃しやすい」 「日々の暮らしぶり、そのなにげない仕草のうちに、内心の動きはあらわれる」 「日本は鎖国によって長く世界から孤立してきた結果、その分、深く自国の文化を顧みることになり、これが茶道の発達を大きく促すことになった。私たち日本人の住居、習慣、衣服や料理、陶磁器、漆器、絵画、そして文学にいたるまで、すべて茶道の影響を受けていないものはない。日本文化を学ぼうとするなら茶道の存在を知らずにはすまされない」 「現代の芸術家は、技術に溺れるあまり、滅多に自身を超えるということがない」 「面白いのは、行為そのものではなくて、その行為にいたる経過だ」「芸術鑑賞に必要なのは心と心が共感し、通い合うことだが、そのためには、たがいに謙譲の気持ちを持ち合わねばならない」
*** 今週の教養講座(AI時代に必要な学び②)
◎実践スキルをどう学ぶか:プロンプトとツールを仕事に根づかせる学び 生成AIを「使える」から「使いこなす」に進化させるには、ツールの知識に加え、実際の業務にどう落とし込むかを習得する実践スキルが不可欠です。特に重要なのが「プロンプト設計」と「ツールの業務内活用」です。これらは座学よりも、実務の中で「学びながら使う」姿勢で身につきます。
まずプロンプト設計。これは、AIへの「問いの質」で結果が変わるという意味で、ビジネスパーソンにとっては新たな「文章力」と言えます。学び方の第一歩は、「試す→比較する→修正する」の繰り返しです。たとえば、ChatGPTに「この企画書を簡潔に説明して」と入力した後に、「3分で話せる要点に絞って」「新入社員にもわかるように」と条件を追加してみる。複数パターンを出力させて比較し、自分の意図に近づけていくことで、自然とプロンプト力が鍛えられます。
次に、AIツールを業務にどう組み込むか。これは「知る→選ぶ→試す→定着させる」という4段階のプロセスが有効です。まずはChatGPTに加え、Grammarly(文章チェック)、Notta(自動議事録)、Notion AI(アイデア整理・表作成)など、用途別ツールをざっと触ってみる。そして、自分の業務に対し「どこに時間がかかっているか」「誰かに頼んでいる作業は何か」と棚卸しすることで、導入ポイントを探します。
学びを定着させるには、「ルーティン業務×AI活用」の型を作るのが効果的です。たとえば、毎週の社内報冒頭文を「ChatGPTで叩き台作成→自分で仕上げる」「月例報告書をAIで要約→修正して提出」など、定型業務に組み込む。こうした日々の実践がスキルを深めてくれます。週1回のAI日記や「プロンプト練習帳」を作ることも有効です。今日どんな使い方を試したか、どこがよかったかを記録しておくことで、気づきが蓄積され、自分だけの「AI活用術」が磨かれていきます。
生成AIの実践スキルは、「ツール知識+プロンプト力+業務理解」の三位一体で成り立ちます。大切なのは、「業務の延長線上で自然に使っていく」という感覚です。「学んでから使う」のではなく、「使いながら学ぶ」ことこそ、今求められる現場型スキル習得法なのです。
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***デイ・ウォッチ(2日)
◎サントリーHD新浪剛史会長が辞任 違法疑いのサプリ入手で捜査対象 – 日本経済新聞 サントリー会長辞任の新浪氏「私は潔白」 同友会代表幹事は続投意向:朝日新聞 →サントリーHDの新浪会長が突然辞任した。違法サプリを入手し、福岡県警の捜索を受けた。本人は「適法だと思った。潔白だ」と主張し、経済同友会代表幹事は続投するという。会長辞任は「そうしないと会社が収まらない」と話している。捜査中で詳細がわからない。謎はなお残る。
◎自民党 両院 議員総会[まとめ]森山裕幹事長ら党四役が辞意、石破首相の進退は「しかるべき時に」 : 読売新聞 →自民党の両院議員総会で参院選の総括を報告。森山幹事長ら党4役が辞意を表明した。石破首相は進退伺を預かり、次の焦点は8日に決まる総裁選の前倒しに移った。態度を明らかにしていない議員も多く、水面下での攻防が続く。今回の辞任ドミノが前倒しに拍車をかける可能性もある。
◎アフガニスタン地震 1400人超死亡 山岳地帯など救援活動遅れも | NHK | 地震 →アフガニスタン東部の地震の被害が広がっている。山岳地帯で救援活動も遅れ気味だ。パキスタンやイランで不法移民の摘発が強化され、帰還したばかりの難民もいるという。アフガニスタンは、1979年末にソ連が侵攻してから、ずっと厳しい状況が続いている。
◎ガザ市制圧計画で首相批判 イスラエル軍トップ、亀裂浮き彫り:時事ドットコム →イスラエル政権には良識派もいる。軍のトップがガザ制圧計画に対して「出口戦略を欠いている」と批判した。当初から言われてきたが、ネタニヤフ首相は戦争が自己目的化している。異常である。
◎北朝鮮 キム総書記乗せたとみられる列車 北京に到着 | NHK | 中国 インド代表団は参列せず 「日本傷つける意図なし」―中国軍事パレード:時事ドットコム→何かと大げさな北朝鮮のキム総書記。列車が北京に到着したようだ。抗日戦勝利を記念した3日の軍事パレードには、インド代表団は日本に配慮して参列しないという。アジアもいろいろだ。
*** 「今日の名言」
◎ビヨンセ(米の歌手。9月4日は44歳の誕生日)
「自分の価値は自分で決めるもの。あなたがどんな人であるか、他人の意見を鵜呑みにする必要はない」 「自分がそのために生まれてきた、ということをするのよ。ただ自分を信じて」 「見た目ばかりにこだわらないこと。美しさとは、自分がどんな人間であるかという内面から作られる」 「私はギャンブルは好きじゃない。なにか一つにだけ賭けるとすれば、自分自身に賭けたい」 「何をやっても上手くいかないときは、外へ出かけて昔のような楽しい時間を過ごせばいい。さあ」 「一つの場所にとどまるのは、仕事をしていないのと同じ。人間としての成長もないし、時間の無駄。私は常に、それまでとは違った何かをやりたいと思っている。自分自身に挑戦していたい」 「自分が欲しいもの、自分が必要とするもの、その思い、その気持ち、それを口に出すことを、行動で示すことを恐れないように」
*** 今週の教養講座(AI時代に必要な学び③)
◎思考力はどう学ぶか:AI時代に「問う力」と「見抜く力」を鍛える方法 生成AIが高度化する一方で、人間にしかできない仕事の本質が見えつつあります。それは「意味の問い直し」や「判断の文脈化」といった思考力の領域です。ビジネスパーソンがこの力を磨くには、知識の詰め込みではなく、日常業務に根差したトレーニングが不可欠です。以下に、3つの力(構造的思考力・問いを立てる力・批判的思考力)をどう学ぶか、具体的に示します。
まず「構造的思考力」は、課題や情報を分解・整理し、筋道を立てて考える力です。これは報告書やプレゼン資料を作る際に絶好の訓練機会があります。例えば、業務改善の提案書を「現状→原因→対策」という構造でまとめる。あるいは、ChatGPTに「自社の売上低下の要因を5つ挙げて」と尋ね、その出力を「内部要因/外部要因」に分けて検討する練習をすると、AIと構造思考の組み合わせが鍛えられます。
次に「問いを立てる力」は、ChatGPTを使うたびに磨けます。多くの人は「◯◯を教えて」と質問しますが、思考力を高めるには「なぜそれが起きているのか?」「他に選択肢はないか?」と「問いの質」を意識することが大切です。たとえば、「なぜ今、この施策を優先すべきなのか?」と自問しながら業務に向き合う。さらに、週に1回「今週、自分は何を疑問に思ったか」を手帳やメモに書き出す習慣をつければ、問いを立てる力が磨かれます。
「クリティカル・シンキング(批判的思考)」は、AIの出力や既存の資料をそのまま受け取らず、「誰が、何の目的で、どの視点から書いたか?」を常に考える力です。これを鍛えるには、ニュース記事や提案資料を読み、「この主張に抜けはないか?」「逆の意見はないか?」とコメントを書き込むトレーニングが有効です。また、ChatGPTに出力させた内容に対し、「反論を3つ書いて」と追加で指示を出すことで、視野を広げながら思考の深さを鍛えられます。
こうした思考力は、AI活用を「鵜呑みにする」段階から「使いこなす」段階に進むための基礎です。AIが出す答えに対して、どんな問いを立て、どう評価し、どう行動に落とし込むか――この一連の流れを意識することが、AI時代の「知的スキル」を育てる最良の学び方なのです。
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◎10月開始の「生成AI活用講座」の受講生募集中 ⇒ 初心者向け、2ヶ月コース。計8回、テキスト本と動画で解説します。双方向型(2万円。課題を提出し、講評をして返送)と単独型(1万円。自分で学び、課題提出は不要)の2コース。希望者は「受講希望」と書いて、このメールに返信して下さい。申し込み締め切りは9月12日。HPに概要がわかるチラシ、オリエンテーション動画をアップしています⇒ 生成AI活用講座 10月スタートの概要 – 長谷川キャリア文章塾 生成AI活用講座2ヶ月コース オリエンテーション動画 – 長谷川キャリア文章塾
***デイ・ウォッチ(3日)
◎中国 軍事パレード プーチン大統領やキム総書記ら出席 欧米主導の国際秩序に対抗する姿勢を鮮明に | NHK | 中国 →北京で軍事パレードがあった。習主席、プーチン大統領、キム総書記が顔を並べ、盛んに報道させた。「悪の枢軸」風だが、トランプ大統領の登場が3人を結束させた。しかし、大国好きなトランプ大統領がこの隊列に加わるかもしれないから、恐ろしい。
◎新浪氏、「潔白」強調 サプリ購入巡り記者会見―代表幹事は「同友会に委ねる」:時事ドットコム →新浪氏が記者会見で潔白を強調した。真相はまだよくわからない。福岡県警の前のめり捜査か、サントリーの過剰コンプライス・辞めさせたかったのか。実は新浪氏はもっと違法サプリにのめり込んでいたのか。海外出張が多く、睡眠薬を常用していたという。セサミンでは効果がなかったか。
◎自民麻生氏、総裁選前倒し要求 議員動向に影響か―北海道連も賛成決定:時事ドットコム →唯一派閥を維持している麻生氏が総裁選前倒しを明言した。昨年の総裁選で高市氏を支持し、党内野党になっていた。派閥メンバーには強制しないという。どこまで影響力を持つかは不明だが、前倒し派の動きは加速するだろう。石破首相にとっては党4役の辞意表明とともに痛手か。
◎読売新聞 “結果として誤報” おわび 「石破首相退陣へ」報道で検証記事掲載 | NHK →「石破首相退陣へ」と報道した読売新聞が検証記事を掲載した。周辺の間接証言をもとに記事にし、「結果的に誤報になった」と歯切れが悪い。東京地検の捜査で国会議員名を間違えたときはすぐに謝罪した。政治部と社会部の体質の違いがあるのだろうか。政界情報に強かったナベツネ不在も響いたか。
◎米連邦地裁 グーグルに是正措置発表 「クローム」売却含まれず | NHK | アメリカ →米連邦地裁はグーグルに「クローム」の売却を求めず、別の是正措置を決めた。最先端技術の独禁法規制はやっかいで、競争力の維持と公平性は悩ましい。是正を求めたのは検索データの競合他社との共有などで、AI時代の競争を意識した。
*** 「今日の名言」
◎オーギュスト・コント(仏の哲学者、社会学の創始者。1857年9月5日死去、59歳)
「腹蔵なく、生一本(きいっぽん)になって生きていけ」 「人間とは、パラドックスの体現であり、矛盾の塊である」 「生者は元来、しかも、ますます、死者に支配されるものである」 「人類は、生者よりも死者で成り立っている」 「男と女、こうも違ったしかも複雑な2人の人間が、互いによく理解し愛し合うためには、一生を費やしてもまだ長すぎはしない」 「愛の本質は、個人を普遍化することである」 「総合的な精神は共感を発達させる」 「予知するために予見する。予見するために観察する」 「幾何学者にも天文学者にも科学者にもなりたいわけではない大衆は、すべて基本の科学のそれぞれの主要諸観念を絶えず同時的に求めている」 「人間の思考は学問研究でも日常生活の思考でも、神学的、形而上学的、実証的という3つの段階を経て発展する」 「知識は信仰に従わなければならない。知識は信仰を出し抜いたり、ましてや、それを裂いたりしてはならない」
*** 今週の教養講座(AI時代に必要な学び④)
◎対人力・共創力をどう学ぶか:AIと人をつなぐ実務型リーダーになるために 生成AIが高度化しても、業務の現場では「人間同士のつなぎ役」が不可欠です。AIは単なるツールであり、それを真に価値あるものに変えるのは、人と人を結び、目的に合わせて協働をデザインできる「対人力・共創力」です。では、ビジネスパーソンはこの力をどう身につければよいのでしょうか。以下に3つの視点から、具体的な学びの方法を紹介します。
まず「ファシリテーション力」は、チームでAIを使いこなす土台です。単なる会議の進行役ではなく、AIという新しい存在を「活用の場」に組み込む設計力が問われます。具体的には、自分が参加する会議で「ChatGPTでたたき台を作って議論してみませんか?」と提案してみることが第一歩です。その際は、事前に生成AIで簡単なアウトラインを用意し、会議冒頭に「このAI案をたたき台に意見をもらえますか?」と共有すると、場の空気を変えることができます。これを繰り返すことで、AI活用のファシリテーターとしての経験値が蓄積されます。
次に「コラボレーション力(異能連携)」です。AI導入の現場では、IT部門と営業部門、技術者と非エンジニア、経営層と現場担当など、多様な立場の人が関与します。このとき求められるのが、立場の異なる人々の視点を橋渡しできる「翻訳者」としての力です。たとえば、現場から出た「使いづらい」「何ができるか分からない」という声を、AI開発担当に対し「この業務フローのここで手間がかかっているので、〇〇の自動化を試せないか」と「業務言語→技術言語」に変換して伝える練習を意識的に行うとよいでしょう。この力を高めるには、普段から異なる部署の人と会話する機会を持ち、「相手の言葉で理解する」訓練を続けることが重要です。
そして「ナラティブ思考(文脈・物語力)」です。AIが生み出す出力はロジックに基づいていますが、それだけでは人を動かせません。提案を通す、チームを動かすには、「なぜこの提案なのか」「私たちにどう関係があるのか」という物語が必要です。これを鍛えるには、生成AIが作った資料に対し、「その背景や意味を一言で説明する」「感情や状況を加えて語る」といった練習が有効です。例えば、「これは予算削減の提案ですが、実はこの半年間、現場の声を反映させた結果です」と一言添えるだけで、説得力が段違いになります。
総じて、対人力・共創力を高めるには、「自分の言葉でつなぐこと」「他人の立場で考えること」「場を設計すること」を日々の実務で実践することが何よりの学びになります。AIが力を持つのではなく、それを場に活かす人が価値を生む――この視点を持つことが、生成AI時代のリーダーシップの核心です。
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