10月27~31日(教養講座:捨てるべき悪い習慣)

~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年10月27日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(24~26日)

高市首相 ASEANと首脳会議 「自由で開かれたインド太平洋」へ協力呼びかけ  | NHKニュース  →高市首相が外交デビュー。ASEAN各国首脳は日本初の女性首相を歓迎の様子で、高市首相は元気にハグをしていた。首相を目指していただけあって嬉々としている。仏頂面の石破首相とはずいぶん違う。いきなりの外交ウィーク。どこまで首脳と個人的な信頼関係を築けるか。

高市内閣支持率74%、現役世代戻り自民支持も上昇 - 日本経済新聞 高市内閣の支持率68% 2001年以降3番目の高さ :朝日新聞 高市内閣支持71% 歴代5位 自維連立評価57%… : 読売新聞 高市内閣 保守、若年から高い支持 人事に懸念も  | 毎日新聞 →新聞各社の内閣支持率が出そろった。過去の内閣と比べて高い数字が出ており、特に若い人の支持が高い。初の女性首相も関心を高めている。自民党も復調の傾向だ。

米財務長官 “中国 レアアース関連輸出規制強化は1年間延期” | NHKニュース  →米中対立の火種になっていた中国のレアアース輸出規制について、1年延期される見通しとなった。中国と貿易協議をしたベッセント財務長官が明らかにした。米国も対抗措置として発表していた100%関税を見送る。世界経済の懸念材料がなくなり、明るい材料となる。

日米首脳「同盟さらなる高みに」 高市氏就任後初の電話会談:時事ドットコム →高市首相はマレーシアのホテル、トランプ大統領は大統領専用機からという異例の電話会談。わずか10分間だったが、安倍元首相の話題が出たという。28日に東京で会談し、米軍の横須賀基地をともに訪問する。ケミストリーは合いそうだが、米側からどこまで具体的な注文があるかが焦点。東京は厳戒態勢だ。

公明 西田幹事長 “選挙で立憲候補者の推薦もありうる”  | NHKニュース  →公明党幹事長が「国政選挙で立憲候補の推薦もある」と発言した。自民との連立を解消した当初、長い友好関係を配慮する姿勢も示していたが、いまはすっかり野党だ。自民と維新の連立で政権は右寄りとなった。公明と立憲は中道の対抗軸になりうる。政治活性化のカギだ。

ルーブル美術館 宝石類盗難事件 複数の人物を拘束 パリ検察庁が発表  | NHKニュース  →ルーブル美術館でナポレオン時代の宝石が盗まれた事件で、2人が拘束された。実行犯は4人とみられるが、そのうち1人がアルジェリア行きの飛行機に乗り込む際に捕まった。あまりに手際のいい犯行で、背後関係が焦点になりそうだ。

秋田県知事 “クマ駆除へ自衛隊派遣の検討を要望すべく調整” | NHKニュース  →全国各地でクマの出没が続いているが、秋田県知事が自衛隊の出動を要請する。県内でけが人が出ており、秋田市の中心部でも目撃情報が相次いだ。クマ駆除の法令がないので、防衛省に検討を要望する。人命に関わる事態には違いない。

*** 「今日の名言」

◎榎本武揚(幕臣、明治期の外交官。1908年10月26日死去、72歳)

「学びてのち、足らざるを知る」 「冒険は最良の師なり」 「私が新政府への反乱という行動に出るのは、好んで行うことではない。和を持った天皇の国を作り上げるためである。言葉ではなく行動に出るしかないと決心した。天がもし私を捨てなければ、まためでたく会えるだろう。そうでなければ、私は死んでいることだろう」 「五稜郭はまさに落ちようとしている。軍規は乱れに乱れて味方は頼りない。残った兵士はこの世を惜しんで深夜に語りあっている。ここに来た時は優れた兵士だった者も、今は変わってしまった。甘んじて罰を受けようと思う。後悔は百歳まで続く。私は武士であり、下される処分に対して反論することはない」 「日本人はロシアを恐れ、すぐにでも蝦夷に襲ってくるなどと箸にも棒にもかからない思い込みをしている。私はロシアのことをよく知る立場にあるため、日本人の臆病さがよくわかる。今後のことも考えて、ロシアについての書物を残すことに勤しんでいる」 「振り返ってみて五稜郭のときの苦労を思えば、外務大臣の仕事など、どれほどのものでもない」

*** 今週の教養講座(捨てるべき悪い習慣①)

今週は陥りがちな悪い習慣を考える。経営コンサルタント午堂登紀雄著「捨てるべき40の『悪い』習慣」(日本実業出版社、2015)から5つの悪い習慣を考えます。

◎「プライドを捨てる」   ▼捨てられない人は「成功するチャンスをことごとく逃す」▼捨てられた人は「知識と人脈が広がり最短距離で成長できる」

プライドには、「自分に対するプライド」と「他人に対する見栄のプライド」の2種類があります。自分に対するプライドとは例えば、「自分はこのくらいではへこたれない」とか「自分はまだまだやれる」という自己に対する信頼感、自らの可能性を信じる気持ちのことです。自分がよって立つ根拠であり、行動指針です。

一方、「年下の人間に使われるのは沽券に関わる」とか「自分から謝るものはプライドが許さない」と考える人がいます。これが人生を台無しにする邪魔な感情の「他人に対するプライド」です。他人からバカにされたり、見下されたり、不遜な態度をとられたりすると、「プライドが傷ついた」と逆上します。他人との関係性で優位に立ちたいという見栄にフォーカスされているからです。「器が小さい」と言われるのは、見栄のプライドにしがみつくあまり、他人の言動によって自分の感情が支配されている人のことです。

他人に対するプライドを捨てられる人は、年下の人間にも頭を下げて教えを請うことができます。ちっぽけなプライドよりも、自分の知識欲を満たすことや人脈を広げること、そして自分の成長にフォーカスしているからです。世の中は相手を気分よくさせることが必要です。「へりくだる」ことは、ただでできる自分の販促手段です。自らを利する人間マーケティングです。

自分に自信が持てない場合、プライドを捨てるのは難しいものがあります。3つの方法を紹介します。①「名より実を取れ」作戦②「能ある鷹は爪を隠す」作戦③「凡人に理解されるようになったら終わり」作戦です。③は上から目線の考え方です。「俺の価値はお前のような凡人にわからない。お前に理解されるようになったら終わりだ」と意識の中でだけ考えるのです。傲慢に映るかもしれませんが、自分にとって最も効用のある行動を生み出すための工夫です。

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