12月15~19日(教養講座:美術館の歩き方)

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***デイ・ウォッチ(12~14日)

アメリカ ブラウン大学で銃撃 2人死亡9人けが 容疑者とみられる人物の映像公開 | NHKニュース   →アイビーリーグに所属するブラウン大学で銃撃事件が起きた。2人死亡、9人けが。捜査当局は、容疑者の映像を公開して行方を追っている。トランプ大統領の介入で米国の大学は動揺している。そうした状況と関係しているのだろうか。 シドニー銃撃事件 16人死亡 ユダヤ系住民狙ったテロとして捜査 | NHKニュース  →シドニーではユダヤ系住民を狙ったテロがあり、16人が死亡した。

献金規制・定数減、越年へ 自維に亀裂、不信任は見送り―臨時国会、17日会期末:時事ドットコム →政治改革法案が越年する公算になった。定数削減は自維連立政権の柱だが、もともと無理があった。亀裂が入るか、国民民主が割り込むか。一方、あれだけ政治とカネが問題になっても何も決められない政治は変わらない。政治不信が再び高まりかねない。

静岡 伊東市長選挙 元市議が初当選 田久保前市長は落選 | NHKニュース  →伊東市長選で元市議の杉本さん(43)が当選した。田久保前市長は3位で落選した。9人も立候補し、だれも当選ラインに届かず、再選挙も予想されたが、すんなり決まった。学歴詐称で大揺れだった伊東市政はこれでやっと正常化するはずだ。

下院過半数維持に不安 中間選挙、経済政策「効果まだ」―米大統領:時事ドットコム →トランプ大統領が就任してずいぶん時間が過ぎたように思うが、まだ1年。中間選挙で下院の過半数維持に不安を示した。ウォールストリートジャーナル紙のインタビューで、貿易交渉の成功を誇示したが、「統計的に勝つことは非常に難しい」と述べた。中間選挙の結果は世界秩序にも大きく影響する。

旧姓使用に法的効力の制度検討求める答申案 反対意見で見送り | NHKニュース →夫婦別姓問題を旧姓使用の法制化で乗り切ろうとした高市政権の思惑がつまずいた。男女共同参画会議の答申案に内閣府が盛り込んだが、「聞いていない」とする連合会長が反対した。官邸の強引さか、内閣府の忖度か。官房長官に一任されたが、厳しく対立するテーマをどうするか。

2025年「今年の漢字」は「熊」の文字 京都 清水寺で発表 | NHKニュース  →漢字検定協会の恒例行事。確かに「熊」は今年の漢字にふさわしいが、問題が深刻すぎる。2~10位は、米、高、脈、万、変、博、女、新、初。コメ高騰や初の女性首相、万博関係の言葉が多かった。

*** 「今日の名言」

◎ウォルター・リップマン(米の著作家、ジャーナリスト。1974年12月14日死去、85歳)

「批判と信頼しうる賢い報道がなければ、政府は統治することができない」 「言論の自由が自由の第1歩だが、その権利をよりしっかりしたものとするには、他者に耳を傾けることが必要だ」 「反対意見は不可欠である。良い政治家は良識ある人と同様に、熱心な支持者よりも、敵対する者からより多くのものを学ぶ」 「皆が同じように考えるときは、だれも深くは考えていないものだ」 「政治屋は言う、『俺は、皆さんが欲しいものを与えてあげます』と。政治家はこう言うだろう、『皆さんが欲しいと考えているものはこれです』と」 「民主主義がかかわる問題は、あらゆる人間が直接、確実な知識を得られる範囲に限定されなければならない」 「我々は大抵の場合、見てから定義せず、定義してから見るものだ。拾いあげたものを、我々の文化によってステレオタイプ化された形のままで知覚しがちである」 「指導者が最後に試されることは、他の人たちに自分の志を実行する信念と意志を託して死ねたかどうかということだ」

*** 今週の教養講座(美術館の歩き方①)

 今週の教養講座は「美術館の歩き方」です。休みが多くなる季節なので、参考になればと思います。チャットGPTを使いました。生成AIの不得意分野は最新の情報です。学習が不十分で、ネットを検索しながら答えを出すので、誤る可能性が高くなります。逆に得意分野は、長い歴史や蓄積があり十分に学習した領域です。「美術館の歩き方」は学習十分のテーマです。

◆第1回 絵を見る前に:美術館をもっと楽しむ準備  美術館に入るとき、多くの人は「ちゃんと見なければ」と気負ってしまいます。しかし、美術館は本来「自由に感じる場所」であり、学校のテストを受ける場ではありません。作品の前に立つと、どうしても「意味を理解しなければ」「正しい見方をしなければ」と考えてしまいますが、その緊張が鑑賞の妨げになります。まずは「全部見なくていい」「わからなくてもいい」という心構えを持つことが、美術館の楽しみを大きく広げます。

入口で館内マップを手にしたら、展示の全体像を軽く確認します。順路が示されている場合もありますが、必ずしも従う必要はありません。むしろ、自分が気になる部屋や展示があれば、そこから見始めるほうが満足度は高くなります。美術館は「寄り道する場所」です。気分のままに進むほうが、その日の自分に合った作品と出会えるものです。

音声ガイドは、美術館鑑賞の心強い味方です。作品誕生の背景や技法の特徴など、画面だけではわからない情報が簡潔にまとめられています。ただ、使い方にはコツがあります。ガイドを聞きながらずっと歩くと、説明に引っ張られてしまい、自分の感覚が後ろに下がってしまうことがあります。理想は「気になる作品だけ聞く」ことです。音声に頼りすぎず、あくまで「補助」として活用すると、鑑賞の自由度が保たれます。

混雑を避けたい人は、時間帯にも気をつけましょう。開館直後、もしくは閉館前の1時間は比較的静かで、人気作品でもゆっくり向き合えます。特別展が混んでいるときは、常設展に回るのもおすすめです。知名度は高くなくても、質の高い作品に出会えることが多く、「こんな作品があったのか」といううれしい発見が広がります。

もう一つ、美術館を楽しむコツは「今日の自分だけのテーマを決める」ことです。たとえば「今日は人物画を3枚だけ」「青色がきれいな作品を探してみる」「静かな絵を見つけたい」など、ごくゆるいテーマで構いません。目的があると、作品同士を比較する視点が生まれ、鑑賞が自然と深まります。

美術館は、知識よりも「心の余白」を持って入る場所です。疲れたら休憩スペースに座ればいいし、気に入らなければ部屋を出てもいい。一番大切なのは「自分のペースで見る」ことです。こうした小さな気持ちの切り替えが、作品との距離を近づけ、美術館を「特別な散歩」のようにしてくれます。

    ◆

~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年12月16日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(15日)

上野の双子パンダ、中国返還 来年1月、半世紀ぶり国内ゼロ―東京都:時事ドットコム  →東京都は来月、上野動物園の2頭のパンダを中国に返還する。2月が返還期限になっており、最終観覧日は1月25日にする。この結果、国内のパンダはいなくなる。パンダの初来日は1972年で、日中友好のシンボルだった。高市首相の発言をきっかけに関係は冷え込んでおり、再来日の予定はない。

経団連 外国人政策で提言 “戦略的誘致への発想の転換必要” | NHKニュース  →経団連が外国人政策で提言した。これまでの受け身から脱し、戦略的な誘致を強調した。排外的な風潮が強くなっているが、日本経済に外国人は欠かせない。経済団体はソフトで開かれた有力パワーとして、日中関係なども含めて現実的な提言をもっとしていくべきだろう。

中国、台湾顧問の元統合幕僚長に制裁 「独立勢力と結託で懲罰」:時事ドットコム →中国が新たな制裁を発動した。自衛隊制服組トップの統合幕僚長を務めた岩崎茂氏に対し、入国禁止などの制裁を科す。岩崎氏は今年3月から台湾行政院(内閣)の政務顧問を務めている。自衛隊トップが外国の顧問に就任するのは異例とみられ、中国側は何度も日本側に抗議していたという。

旧村上ファンド系会社など フジ株 最大33.3%まで引き上げ意向 | NHKニュース →フジテレビと旧村上ファンド系のバトルがまた始まりそうだ。旧村上系は不動産売却を求めて株を買い増すが、フジは20%以上の保有を引き下げられる対抗措置を導入している。16日以降、フジ株が上昇しそうだ。

福岡 2人刺傷事件 “容疑者はアイドルのイベントの常連客” | NHKニュース  博多駅近くで70代の男性が刺され搬送 30代の男が出頭し逮捕 | NHKニュース →福岡市の繁華街で2件の刺傷事件があった。14日夜、商業施設でアイドルグループHKT48のファンがイベントスタッフらを刺した。15日夜にはJR博多駅近くで70代の男性が刺された。30代の男が逮捕されたが、2人は面識があるという。

東京 赤坂のサウナで火事 意識不明だった男女2人が死亡 | NHKニュース  →東京・赤坂の高級サウナで火事があり、男女2人が死亡した。料金はビジターが1回120分で1万9000円から、会員は5つのクラスがあり、月額6万円から39万円。何があったのか。警察が詳しい状況を調べている。

*** 「今日の名言」

◎サマセット・モーム(英国の小説家。1965年12月16日死去、91歳)

「成功の大部分は、訓練の賜物である」 「よい習慣をやめることが、悪い習慣から抜け出すことよりもたやすいのは、実に困ったことだ」 「人生の秘訣は、自分で見つけないと意味がない」 「私が確信できることがたった一つある。確信できることはほとんどないということだ」 「愛とは、お互いに相手を知らない男女の間に発生するものである」 「思い煩うことはない。人生に意味はないのだ。ぼくらは謙虚でなくちゃいけない。静かな生活の美しさを知るべきだよ。そっと人知れぬ一生を終えるべきだ」 「完璧には一つの重大な欠点がある。退屈になりがちだ」 「親が子に対して抱く愛情は、利害をまったく離れた唯一の心情である」 「人の言葉を引用する能力は、機知のなさを補うのに役立つ」

*** 今週の教養講座(美術館の歩き方②)

◆第2回 人物画の見方:目線・ポーズ・背景で読み解く  人物画は、一見すると「その人が描かれている絵」に過ぎません。しかし、細部を丁寧に見ていくと、画家の意図や時代の空気、モデルの性格まで浮かび上がってきます。人物画は「物語を読む絵」です。

最初に注目したいのは「目線」です。人物がこちらをまっすぐ見つめている場合、そこには観る者に語りかける強い意図があります。権威、誇り、あるいは挑戦の気持ちを感じることもあります。一方、斜め横を向いている場合は、心の内側にある静けさや思索が表現されがちです。「この人は何を見ているのだろう」と想像すると、作品の奥行きがぐっと広がります。

次に「ポーズ」。身振りや姿勢には、画家とモデルの関係性が反映されていることが多いのです。胸を張る姿は自信や地位の象徴、肩を落としているなら疲労や不安、手を組んでいるなら慎ましさ。人物の身体の向きと背景の関係も重要で、たとえば背景に窓があり、そこに光が差し込んでいれば、開放感や未来への希望が込められていることがあります。

衣装や持ち物も重要な手がかりです。本を持っていれば知性、花なら純粋さ、楽器なら芸術への感性。こうした象徴は、西洋絵画ではとくに多く使われています。日本画でも、着物の文様や襖絵の背景は重要な情報源です。

そして背景。人物の背後に描かれた室内や風景には、その人の人生そのものが込められています。豪奢な部屋であれば社会的地位、荒野や海なら孤独や自由、静かな書斎なら知性や内省。背景との関係を読むことで、人物像が立体的になります。

人物画は、「見る」より「読む」絵です。目線・ポーズ・衣装・背景、この4つを意識するだけで、絵に語りかけられているような感覚が生まれます。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年12月17日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(16日)

18.3兆円補正予算成立 最大規模、国公も賛成:時事ドットコム  衆院定数削減、成立を断念 自維党首、来年実現目指す―17日国会閉幕:時事ドットコム →臨時国会が閉会する。少数与党で出発した高市政権だが、衆院で多数を確保し、補正予算も国民民主と公明の賛成で成立した。定数削減は持ち越し、年収の壁が残る。高市政権は国内ではまずまずの成果だが、外交では中国との関係悪化という重荷を背負った。

立民有志、消費税5%を提言 江田氏「野党連携進める」:時事ドットコム →立憲民主党内が流動化の兆しだ。安保法制を認める意見が出ているが、今度は消費税5%を提言する有志が現れた。野党共闘が狙いだが、いずれも根幹の政策だけに執行部のハンドリングが問われている。

経済同友会 新浪氏後任の代表幹事に日本IBM社長の山口明夫氏 | NHKニュース →企業統治の重要性を強調してきた経済同友会だが、自らのトップ選びはもたついた。山口氏は日本IBM社長で、同社からは北城恪太郎氏が2003年から2007年まで務めて以来、2人目。山口氏は「結果にこだわって取り組む」と述べた。不寛容で、きな臭い時代、経済人の良識が問われている。

トランプ大統領 BBCを提訴 演説編集で100億ドル超賠償求める | NHKニュース  →BBCがすでに謝罪している問題だが、とアンプ大統領は1.5兆円もの損害賠償を起こした。べらぼうな金額だ。新しいディールを目論んでいるのだろうか。

*** 「今日の名言」

◎田中角栄(元首相。1993年12月16日死去、75歳)「食って、寝て、嫌なことは忘れる。これが一番」 「理想よりも現実だ。政治とは生活だ」 「できない約束はするな」 「借りた金は忘れるな。貸した金は忘れろ」 「寝言や不満ばかり言っている奴は、人生終わるまで不満を抱き続ける」 「東大を出た頭のいい奴は、あるべき姿を愛そうとするから、現実の人間を軽蔑し、大衆軽視につながる。八百屋のおばちゃんをそのままで愛さなきゃならない。そこにしか政治はない」 「世の中は、嫉妬とソロバンだ」 「偉くなるには大将のふところに入ることだ」 「初めに結論を言え。理由は3つに限定しろ」 「借り物でない自分の言葉で、全力で話せ。そうすれば、聞く耳を持ってくれる」 「カネはチマチマ使うより、ここぞというときに一気に使え」 「どんな話でも、ポイントは結局一つ。そこを見抜ければ、物事は3分あれば片付く」  「結婚式は欠席しても後でおつきあいができる。葬式は最後のお別れだ」 「人の道がわからなければ、ろくな政治家になれない」 「人の喜び事は励ましてやる必要はない。苦境や悲しみの時に力になってやるべきだ」

*** 今週の教養講座(美術館の歩き方③)

◆第3回 風景画の楽しみ:季節・構図・光を味わう  風景画をじっくり味わうとき、まず鍵となるのが「光の向きと質」です。画面に差し込む光がどちらから来ているのかを探すと、作品の時間帯や空気の厚みが見えてきます。たとえば朝の光は白く柔らかく、影も淡く短い。昼は強い直射光で、色彩がはっきりと分離し、影はくっきり落ちます。夕方は橙がかった斜光が入り、影は長く伸び、物体の輪郭に優しい揺らぎが生まれます。光が「色をどう変えているか」を意識するだけで、画家がそこに何を感じたのかが伝わってきます。

次に重要なのが「構図」です。風景画の多くは、手前・中景・奥という三層構造で描かれています。手前の草木や小道は、観る者を画面の中へ引き込む「入口」となり、そこに立って景色を眺めているような感覚を生み出します。中景には人や家屋、川、橋などが配置され、視線を奥へと導く役割を果たします。そして奥に山や空が広がることで、深い奥行きと広がりが生まれます。この3段階を意識すると、画面が平面から空間へと変わり、風景の中を歩き出すような感覚が得られます。

さらに、風景画は「季節の絵」でもあります。春は霞み、夏は濃い緑と強い光、秋は金色や赤の暖色が増え、冬は静けさを含む青や灰の色が多く用いられます。画家はただ木や空を描くのではなく、その季節の「空気」を描こうとしています。温度、湿度、風の強さ、匂いまでも画面の色と筆触に込めています。季節を読むことで、風景画の中の空気を吸い込むような、深い没入感が得られるのです。

風景画には画家の視点や感情が色濃く反映されます。同じ景色でも、描き手によって明るさも雰囲気もまったく異なります。晴れた日を明るく描く画家もいれば、あえて曇天を選び、寂しさや物思いを表現する画家もいます。風景は客観的なもののように見えますが、実際は画家の心象風景でもあるのです。この「選ばれた景色」に気づくと、風景画は単なる自然描写ではなく、画家の内面を映す鏡のように見えてきます。

最後に、風景画を鑑賞するときのおすすめは「その場所の音を想像する」ことです。風の音、川のせせらぎ、木の揺れる音、人々の気配。それらを心の中で再生すると、絵は一気に動き出します。五感を少し意識してみるだけで、鑑賞の世界が広がり、画家の見た風景に自分も立っているような感覚が生まれます。風景画は、画家の旅に同行する最も静かな旅。ゆっくり歩くように鑑賞すると、その奥深さが見えてきます。

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***デイ・ウォッチ(17日)

高市首相 補正予算の成立など成果強調 「台湾有事」めぐる国会答弁 粘り強く中国などに説明  | NHKニュース →臨時国会の閉会を受けて高市首相が会見し、物価高対策の成果を強調した。自らの失言で悪化した日中関係について「対話はオープン」といつもながらの受け身の釈明だった。「習近平主席に直接会って真意を説明したい」くらいの意気を見せた方がいいだろう。

訪日客、累計3906万人で最多更新 中国の11月伸び率、3%に鈍化―日本政府観光局:時事ドットコム →インバウンド客が11月で早くも過去最高を記録した。しかし、中国からの伸び率は3%に鈍化し、11月は人数も伸び率も今年最低を記録した。日中関係の悪化が原因だが、今後さらにブレーキがかかり、関係者には影響が出そうだ。

東京 サウナ店火災 店のオーナー “非常ボタン受信盤の電源を入れたことない” | NHKニュース  →東京・赤坂の高級サウナで信じられない事態が明らかになっている。サウナ室の取っ手が壊れ、非常ボタンの電源は入れたことがなかった。とても高級とは言えない対応だ。業者は廃業、行政が規制強化に乗り出すような流れだ。

前職・小川晶氏が出馬表明 ホテル問題で先月辞職―前橋市長選:時事ドットコム →前職の小川氏が前橋市長選への出馬を表明した。ラブホテルに通った部下の職員と「男女関係はない」と主張していたが、群馬県知事さえ「誰も信じない」と言っていた。とはいえ、伊東市長選挙よりは意味のある選挙になりそうだ。前橋市民の審判に注目。

米ワイルズ首席補佐官インタビュー記事が波紋“トランプ氏 アルコール依存症の人のよう” ワイルズ氏は抗議 | NHKニュース  →政治指導者には一定の人格者を期待したいが、トランプ政権はアルコール依存症や陰謀論者の集まりのようだ。ワイルズ氏は「悪意ある記事だ」と反発し、トランプ大統領らも擁護している。すぐに亀裂が生まれるようではないが、ボディーブローになるかもしれない。

*** 「今日の名言」

◎相田みつを(詩人。1991年12月17日死去、67歳)

「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」 「だれにだってあるんだよ ひとにはいえないくるしみが だれにだってあるんだよ ひとにはいえないかなしみが ただだまっているだけなんだよ いえばぐちになるから」 「あなたがそこにただいるだけで、その場の空気が明るくなる。あなたがそこにただいるだけで、みんなの心がやすらぐ。そんなあなたに私もなりたい」 「柔道の基本は受身 受身とは投げ飛ばされる練習 人の前で叩きつけられる練習 人の前でころぶ練習 人の前で負ける練習です」 「背のびする自分 卑下する自分 どっちもいやだけど どっちも自分」 「あのときの あの苦しみも あのときの あの悲しみも みんな肥料になったんだなあ じぶんが自分になるための」 「澄んだ眼の底にある 深い憂いのわかる人間になろう 重い悲しみの見える眼を持とう」 「その根っこは見えない その見えないところに大事な点がある」 「七転八倒 つまづいたり ころんだりするほうが 自然なんだな 人間だもの」

*** 今週の教養講座(美術館の歩き方④)

◆第4回 印象派から現代アートまで:見方のスイッチを持つ  美術を理解するうえで最も大切なのは、「時代によって絵の目的が違う」という視点です。これを押さえると、作品ごとに「見るためのスイッチ」を切り替えられるようになります。

19世紀後半に登場した印象派は、その代表例です。彼らは写実的に描くことよりも、「光が当たった瞬間の世界」を表すことに挑戦しました。画面がぼんやりしているように見えるのは、輪郭を追いかけなかったからではありません。「光が揺らぎ、物の形が一瞬変わる」。その感覚を描きたかったのです。筆触が粗く、色が混ざり合うのは、空気の震えをそのまま画面に落とした結果です。印象派を見るときは、細部の正確さではなく、「光のリズム」「空気の温度」を感じようとするのが最適の見方です。

20世紀に入り、抽象画が登場すると、絵は「何を描いているのか」から「何を感じさせるのか」へと大きく目的が変わります。形を捨て、線と色だけで構成された画面は、説明のしようがありません。しかしそこには、画家の感情、躍動、葛藤など、言葉にならないエネルギーが宿っています。直線の多い画面は緊張や秩序、曲線の多い画面はやわらかさや流動性を感じさせます。抽象画を見るときは、意味を探すより「色がどう響くか」「線の動きが体にどう感じられるか」を大切にすると、作品が語り始めます。

そして現代アートに至ると、絵画は「問いかけの装置」になります。意味がわからないと感じるほど、作品は成功しているとも言えます。たとえば日常の物を巨大化しただけの作品や、空っぽの部屋を展示とする作品もありますが、それらは「物の価値とは何か」「空間はどう感じられるか」といった問いを投げています。現代アートを見るときのポイントは、「これは何を問うているのか」という視点を持つこと。答えは鑑賞者が作るものであり、作品はその「思考のきっかけ」を提供しているに過ぎません。

こうして美術の流れを追うと、「写実→光→感情→問い」という大きな変化が見えてきます。つまり美術は時代とともに「見る目的」が変わってきたのです。時代ごとの目的を理解すると、鑑賞のスタイルを柔軟に切り替えられ、どんな作品でも面白くなります。「見方のスイッチ」を持つこと。それこそが、現代の美術館を最大限楽しむ鍵になります。

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***デイ・ウォッチ(18日)

高市首相 玉木代表「年収の壁」 課税最低限を178万円に引き上げで合意 | NHKニュース   →国民民主と自民が「年収の壁引き上げ」で合意した。課税最低限を現在の160万円から178万円とし、年収665万円までは上乗せする。年収に応じて8000円から3万円程度の減税になり、納税者の8割に恩恵がある。国民は中間層への還元を訴えてきたが、玉木代表は「首相の政治決断に感謝する」と評価。必要な財源は6500億円で、どう調達するかという政策面の課題がある。一方、国民と自民が接近するきっかけにもなりそうで、来年の政局の注目点だ。

所得増税、27年1月に開始 防衛財源確保で―政府・与党:時事ドットコム →年収の壁は引き上げられて減税になるが、2027年1月から防衛増税が始まる。「防衛特別所得税(仮称)」を新設して1%を上乗せする。高市首相の目指す「強い国家」は負担増を避けられない。ただ、東日本大震災の復興財源として徴収している復興特別所得税を1%下げ、当面の負担増を回避する。

安倍元首相銃撃事件裁判 検察は被告に無期懲役を求刑  | NHKニュース →山上被告への求刑は無期懲役だった。元首相殺害を重くみて死刑も選択肢になったとみられるが、1人殺害で死刑はほとんどないことを考慮したようだ。弁護側は母が旧統一教会信者で厳しい環境にあった情状を考慮し、懲役20年以下を求めている。判決は来年1月21日。

官邸幹部「核保有すべき」と発言 | NHKニュース  →政府の要職にある官邸幹部がこんな発言をしたことがあっただろうか。この幹部は誰だろうか。「個人の見解で実現は困難」とも言っているが、あえて発言する意図は何だろうか。アジアの緊張を高め、悪化している日中関係への影響も避けられない。米国はどう反応するだろうか。国会で議論すべきだろう。

選択的夫婦別姓 集団訴訟原告“旧姓の通称使用の法制化危惧” | NHKニュース  “旧姓使用に法的効力”答申案 連合会長「修正なければ反対」 | NHKニュース  →選択的夫婦別姓が再び焦点になりつつある。政府は旧姓使用の法制化を目指しているが、集団訴訟の原告団が反対を表明。政府の男女共同参画会議にメンバーになっている連合会長が「法制化は唐突で聞いていない」と反発している。

ベトナム戦争報道でピュリツァー賞の米ジャーナリスト、ピーター・アーネット氏死去 : 読売新聞 →1991年の湾岸戦争の時、多国籍軍の空爆後もバグダッドにとどまって報道し続けたことで知られる。当時、世界の関心が彼の報道に集まった。ベトナム戦争報道でピューリッツァー賞を受賞している。

*** 「今日の名言」

◎井深大(ソニーの共同創業者。1997年12月19日死去、89歳)

「ソニーもホンダも叩かれて強くなった」 「他の人がやってしまったことは、やらない」 「ヒット商品は、時代に迎合しない新しい発想から生まれる」 「ものをつくる苦労を知っている人は、失敗を人のせいにしない」 「無駄のように思える研究、バカバカしいようなアイデアが創造の命だ。無駄や不合理を解さない人間はほしくない」 「日本初、世界初のものを創ってこそ、人より一歩先に進むことができる」 「枠の中からどうやって飛び出すかが重要。技術に感性を結びつけると、大きな飛躍ができる」 「中小企業の社長になったつもりで考えろ。彼らは自分が全責任を持って仕事をするから、創意工夫がある」 「この人にはこれだけしか、能力がないなどと決めつけては、能力は引き出せません」 「立派な人間になるための一つの条件は、自分が心から尊敬できる人を持つこと」 「社会をリードしていく人間の基本的能力は人徳であると私は思います」 「育児くらい、崇高で素晴らしい仕事はない」

*** 今週の教養講座(美術館の歩き方⑤)

◆第5回 鑑賞を深める:自分なりの感じ方を言語化する  美術鑑賞を豊かにする最大の方法は、「見たあとに自分の言葉で整理する」ことです。上手な批評を書く必要はなく、短くてもいいので、「自分が何を感じたか」を言葉にするだけで十分です。言語化は、思考を鏡に映す行為です。言葉にすることで、鑑賞した作品が自分の中で輪郭を持ち、印象が長い記憶として定着していきます。

おすすめは「今日いちばん心が動いた絵」を選ぶことです。理由は考えず、とにかく「何となく気になった」という感覚だけで選んで構いません。次に、その絵の何が良かったのかを10〜20字で書きます。「青の色が深い」「静けさを感じた」「人物の眼差しが優しい」など素朴な言葉で十分です。

ここからが鑑賞の深まりを生む時間です。「なぜそう感じたのか?」と自分に問いかけてみましょう。青のどこが深かったのか。静けさは画面のどの部分に宿っていたのか。人物の眼差しはどんな感情を湛えていたのか。少し掘り下げるだけで、その絵の魅力とともに、自分の価値観や感受性が見えてきます。鑑賞とは、作品を見ることで自分自身を知る行為でもあるのです。

気に入った作品の番号やタイトルをメモしておくと、後から図録やネットで再会できます。これを続けると、美術館で見た作品が「点」ではなく「線」になり、徐々に自分だけの美術史ができていきます。同じ画家に惹かれていることに気づいたり、共通する色づかいに魅力を感じていることが見えたりするのも、この積み重ねがあってこそです。

もう一つ大切なのは、「感想は正解を求めなくてよい」ということです。美術は、答えのあるものではありません。「感じたこと」そのものが唯一の答えです。専門知識がなくても、鑑賞の核心にたどりつけます。むしろ先入観が少ない分だけ、作品の本質に近づける場合もあります。

美術館で過ごす時間は、作品と向き合い、自分の内側を静かにのぞく時間でもあります。感じたことを言葉にする習慣を持つと、日常の景色まで変化していきます。色に敏感になり、光の揺れに気づき、人の表情や風景の温度に心が動くようになります。美術鑑賞は、「世界の見え方がゆっくり豊かになる技法」です。メモとほんの少しの言葉が、それを確かなものにしてくれます。