12月22~26日(教養講座:教養としての上級語彙)
~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年12月22日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(19~21日)
速報⇒ 村上宗隆 大リーグホワイトソックスと契約合意“2年53億円余” | NHKニュース
◎日銀 利上げ決定 政策金利0.75%に引き上げ 30年ぶり高水準 | NHKニュース →日銀が政策金利を30年ぶりとなる0.75%に引き上げた。前回の利上げと違って完全に織り込んだ株式市場は、動揺しなかった。しかし、為替は157円まで円安が進行し、輸入物価の高騰が懸念される。植田総裁の今後の利上げ姿勢が弱いと判断した。日銀は引き続き利上げを模索するが、前門のマーケット、後門の高市政権の構図が続く。
◎ニデック 永守重信氏 代表取締役辞任 不適切会計問題で調査中 | NHKニュース →伝説のモーレツ経営者・ニデックの永守氏が代表取締役を辞任した。非常勤の名誉会長という役職につくが、事実上の引退。発覚した不正会計の実態はまだわからない。数字を強烈に求める剛腕が現場の疲弊を生んだようだ。会見はせず、コメントのみ。やや無責任で寂しい引き際だ。
◎東京科学大が第2号に 「国際卓越大」、京大も助成へ―東大は継続審査・文科省:時事 →東京科学大は東京工大と東京医科歯科大が統合した。東北大に続く「国際卓越大」第2号。京大も助成対象となり、汚職のあった東大は継続審査。そもそも政府が大学を丸ごと助成対象にする意味はあるだろうか。介入によって大学の自律性が危うくなり、「卓越格差」も生む。個別プロジェクト支援が適切ではないか。
◎首都直下地震、死者1.8万人 経済被害は83兆円―新想定、基本計画改定へ:時事 →首都直下地震の死者を1.8万人と想定した。2013年の想定は2.3万人だったが、建物の耐震化や火災対策が進んだと判断した。大きな課題は帰宅困難者で840万人。2011年の東日本大震災では大混乱したが、今後は職場などにとどまるように呼びかける。急増しているタワマンの被害は未知数だ。
◎対中議員外交に首相答弁の影 自民・萩生田氏ら訪台ラッシュ:時事ドットコム →自民党議員の台湾訪中ラッシュが続く。萩生田幹事長代行、鈴木前法相、河野元外相らが年末に訪問する。一方、日中友好議連は訪中の機会を模索するが、調整が進まない。二階元幹事長の引退、公明党の連立離脱でパイプがない。バランスを欠いた議員外交だ。
◎学法石川、大会新で初優勝 女子は長野東が連覇―全国高校駅伝:時事ドットコム →男子優勝の学法石川は福島県勢で初制覇。女子の長野東は公立高で連覇を達成した。人材や施設が整った強豪ばかりが勝つのでは面白くない。両校の頑張りに拍手。躍進の秘話を知りたくなる。連覇の長野東 幼なじみの主将とエース集大成 全国高校駅伝女子 | 毎日新聞
*** 「今日の名言」
◎渡辺恒雄(読売新聞グループ本社主筆。2024年12月19日死去、98歳)
「(政治家取材について)不遇の時に行け、先のありそうな奴と、不遇の時に付き合って食い込むんだ」 「危険を冒さないと特ダネはない」 「記者は情報屋になってはいけない。情報屋は取材対象からも軽んじられ、利用されるだけで終わる」 「(中曽根康弘氏について)彼以上に敬愛した人物はいない」 「選挙応援くらい勉強になるものはない。政治の実態が分かる」「言論の自由を守ることや報道倫理の向上など新聞界全体の問題や経営上の問題では、朝日新聞とも地方紙ともいくらでも協力するけれど、社論に関しては絶対に妥協しない」 「僕は8歳の時に親父を亡くした。戦中の私の少年時代、青春時代は暗いみじめなものだった」 「(軍に入隊して)軍の横暴、独裁政治の悪さ、身に染みて分かった。戦争中から反戦だった」
*** 今週の教養講座(教養としての上級語彙①)
今週は「教養としての上級語彙」(宮崎哲弥著、新潮選書、2022)から「知的活動に関わる上級語彙」を紹介する。語彙には「理解できる」と「使える」の2つのレベルがあるが、使うためには理解するよりはるかに高い言語処理能力が必要になる。語彙の深い世界に触れてみたい。わかりやすくするため、表記は書籍と一部異なっている。
●「畢竟」(ひっきょう)=つまるところ。結局のところ。所詮。例示「畢竟、生物は遺伝子の乗り物に過ぎない」「畢竟するに、死は生の必然的結果だ」。
●「一時の昂奮(こうふん)から要路の大官を狙ったりなどするのは、畢竟大鵬の志を知らざる燕雀の行いである」(大隈重信「青年の天下」)/「要路」は、重要な地位や職務。「大官」は偉い官僚、高官。「大鵬」は大きな鳥で、転じて大人物をさす。「大鵬の志」とは、大人物が抱く大きな志。対して「燕雀」(えんじゃく)は、ツバメやスズメみたいな小さな鳥。小人物の「隠喩」(いんゆ)だ。
●「燕雀いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや」=ツバメやスズメのごとき小物がどうして大いなる鳥のような大人物が抱く志を知ることができようか。いやできない。「鴻鵠」は「大鵬」と同じ意味。●「安んぞ、焉んぞ」(いずくんぞ)=どうして。何として。いかにして。文末に推量の助動詞などで受けて、反語、つまり「どうして~~だろうか。いや、ない」という文意を表す。
●「鶏群の一鶴」(けいぐんのいっかく)=ニワトリの群れの中に1羽の鶴がいるように、多数の凡人の中に優れた人物が1人いること。「はきだめにツル」「鶏群の孤鶴(こかく)」ともいう。大鵬も燕雀も鴻鵠も、隠喩である。隠喩の意味を対義語の「直喩」とともに押さえていこう。
●「直喩」(ちょくゆ)=「ような」「みたいな」「ごとく」「さながら」などを用いて、たとえられるものとたとえるものの関係を直接示すもの。明喩。「雪のような肌」という直喩表現で言えば、肌がたとえられるもの、雪がたとえるものである。●「隠喩」(いんゆ)=あるものを、「ような」などを用いずに、別のものでたとえること。メタファー、暗喩。直喩の「雪のような肌」に対し、「雪の肌」と表現する。例は「彼女は掃きだめのツルだ」「あの人は生き字引だよ」。雪の肌は「雪肌」(せっき)という熟語にもなっている。
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~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年12月23日号(転送禁止)~~~
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***デイ・ウォッチ(22日)
◎H3ロケット みちびき5号機搭載 打ち上げ失敗 今後の計画への影響不可避 | NHKニュース →日本期待のH3ロケットが打ち上げに失敗した。2段目ロケットが燃焼を停止、一昨年3月の初号機以来、2回目の失敗となった。GPS衛星みちびき5号機を搭載していた。専門家は「世界に打って出ようとしたが、ダメージは大きい」と指摘する。米国ではイーロン・マスクがガンガン成功しているが。
◎長期金利、一時2.100%に上昇 26年10カ月ぶり、利上げ継続の見方で:時事ドットコム →長期金利が2.1%に上昇した。1999年2月以来、約26年10カ月ぶりの高水準。高市政権の積極財政に市場は警戒感を高めている。おこめ券を配るかどうか関心を集めているが、コロナ禍以降、現金・金券のバラマキが常態化している。低所得層に絞った賢い歳出が問われているのだが・・・。
◎ファーストリテイリング、初任給37万円 12%増、採用強化:時事ドットコム →ユニクロが初任給を4万円引き上げて37万円にする。ボーナスも含めた年収は590万円になる。賃上げは人的資本投資の一環。日本企業は横並びを脱し、出せる企業はどんどん出すべきだろう。
◎韓国大統領、年明け訪中調整 同時期に日本も:時事ドットコム →韓国大統領が東アジア安定のキーマンになるか。年明けに訪中して習近平主席との会談を調整している。その前後に来日して奈良を訪れる予定。日中の緊張緩和につながるかどうか。政治家として存在感を高めるチャンスでもある。
◎アメリカの富豪エプスタイン氏めぐる疑惑 トランプ氏 クリントン氏とも一緒に写真 被害訴える女性の思いは | NHKニュース →富豪エプスタイン氏の少女虐待疑惑が全米を揺るがせている。トランプ大統領ら有力者も関係していたのではないかという見方もある。一体、どんな疑惑なのだろうか。ワシントン駐在のNHKプロデューサーがわかりやすくまとめている。
*** 「今日の名言」
◎上皇陛下(平成天皇。1933年12月23日生まれ、92歳)
「国民に親しまれる皇室ということは、私は言った記憶がないんですけれども、ただ国民とともに歩む皇室でなければならないと。国民の苦労は共に味わうということを昔の天皇はしていらしたわけです」(1982年)/「(結婚25周年で振り返ると)それまで味わえなかった心の安らぎを得られたと思います。それまで一人でしたから、心の安らぎというか安定はありませんでした」(1983年)/「天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものですが、結婚により私が大切にしたいと思うものをともに大切に思ってくれる伴侶を得ました。皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています」(2013年)/「即位から30年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に心から感謝します。明日から始まる新しい令和の時代が平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」(2019年)
*** 今週の教養講座(教養としての上級語彙②)
●「筆路」(ひつろ)=文章の筋道、文の脈略。文脈。例示「筆路を辿っていった」「本稿の筆路に沿って確認する」/「ここで少し筆路が脱線するが、私にこうした考えを抱かせた支那の文献について、一瞥を投じてみたいと思うのである」(中山太郎「獅子舞雑考」)。●「世路」(せろ、せいろ)=世渡りの方途。渡ってゆくその世の中。渡る世間/「多少、世路の複雑を舐め歩いたぼくには、母の信じ方が、危ぶまれてならなかった」(吉川英治「忘れ残りの記―四半自叙伝」)。
●「理路」(りろ)=思考や議論の筋道。物事の道理。論理過程。例示「ここから先の行論はやや錯綜していて、理路の透明度が落ちる」「彼の議論は間然するところがないと言えるほど、理路整然たるものがあった」。●「立論」(りつろん)=主張を組織された論として立てること。論旨、理路を組み立て、秩序立った議論として提示すること。またはその議論。例示「先行研究を踏まえた上で、自説を立論した」「自らの立論を補強した」「彼の立論を再検討してみよう」。
●「行論」(こうろん)=論を立てること。立論。議論の進め方。あるいは、その議論。「行論上、言及しなければならなかった」「以下の行論において明らかにしていく」/「もし完全に実証的な行論というならば、その行論において一点たりとも実証を欠いてはならぬ」(加地伸行「中国哲学史研究ノート」)。●「錯綜」(さくそう)=事態が複雑に入り組んでいること。物事や情報が入り混じり、混乱していること/「現実の周囲で錯綜する男女の間のいきさつにたいして、素子はいつも一種辛辣な幻想のない態度を持っていた」(宮本百合子「二つの庭」)。
●「間然」(かんぜん)=批判すべき欠点のある様。難ずるべき隙(すき)や穴があるさま。ほとんどの場合、「間然するところがない=非難すべき欠点は何もない」の成句で使われる。●「理路整然」(りろせいぜん)=思考や議論、文や話の筋道がきちんと通っているさま。論理の展開が整い、秩序だっているさま。
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~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年12月24日号(転送禁止)~~~
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***デイ・ウォッチ(23日)
◎国債の利払い費、長期金利「年3%程度」想定で最終調整…26年度予算案・過去最大の31兆円程度に : 読売新聞 →財政悪化がいよいよ顕著になってくる。来年度予算案で長期金利を3%に見込む。現在の市場金利は2.1%程度なので、大幅上昇を予想している。金利上昇で借金返済額が膨らみ、防衛費も増加させる。社会保障など生活関連経費にしわ寄せがいく。
◎「信頼できるAI」で世界一に 初の基本計画、閣議決定:時事ドットコム →政府が初のAIの基本計画をつくった。日本人の心配性が裏目に出て活用が遅れ、「主要国はもちろん、経済規模が小さい国にも後塵を拝し、出遅れが顕著になっている」と分析。勝ち筋は限られ、ロボットと組み合わせた「フィジカルAI」などに重点を置く。AIは試行錯誤しかない。失敗を礼賛する風土こそ必要だ。
◎男女参画計画、年内策定見送り 旧姓法制化巡る調整難航―政府・自民:時事ドットコム →旧姓法制化の是非が来年の焦点になる。内閣府は高市首相の持論を突然、政府文書に盛り込んだ。連合や野党だけでなく、自民党の一部からも反発が出ている。イデオロギー含みなっており、厳しい対立が予想される。実務的に判断する機運が必要だろう。
◎94年以降最低の24位に低下 日本の1人当たりGDP―内閣府:時事ドットコム →日本人はどんどん貧しくなっている。1人当たりGDPは1994年以降で最低の24位。円安が進み、ドル換算で大きく下落した。円では前年比17万円増の511.8万円だったが、ドル換算では1444ドル減の3万3785ドル。アメリカ8万5836ドル、ドイツ5万6103ドル、韓国3万6239ドル。
◎東京 練馬区 マンションで男性死亡 西東京の事件と関連捜査 | NHKニュース →無理心中とみられる事件から別の殺人が浮上した。西東京市で母子4人が死亡したが、東京・練馬区にある母親名義のマンションで、男性が滅多刺しにされて見つかった。近くには牛刀があった。母親は36歳、男性は27歳で、知人同士という。何があったのだろうか。
◎サッカーJリーグ J1町田 黒田監督に懲罰処分 暴言や不適切指導 | NHKニュース →天皇杯を獲得したJ1町田。黒田監督の暴言や不適切指導をJリーグが指摘した。チームを強くするなら多少の乱暴も大目に見て、事実無根と反論してきたクラブだが、「重く受け止める」とコメントした。監督自身はどう考えているのだろうか。市民クラブの自浄作用が問われている。
*** 「今日の名言」
◎イエス・キリスト(キリスト教の始祖。1年12月25日生まれ)
「求めよ、されば与えられん。捜せ、されば見いだすだろう。門を叩け、されば開かれるだろう」 「常に与えなさい。そうすれば、人々はあなたに与えてくれるだろう」 「暗いと不平を言うより、進んで明かりを点けなさい」 「狭い門から入れ。滅びに通じる門は広く、その道はなだらかで、これに入る者は多い」 「人がその友のために命を捨てる。これより大いなる愛はない」 「人を裁くな。そうすれば、あなた方も裁かれることはない」 「己を愛するがごとく、汝の隣人を愛せよ」 「労を惜しんでわずかしか種を蒔かない者は、わずかしか刈り取れない。惜しまず豊かに種を蒔いた者は、豊かに刈り取ることができる」 「急速に得た富は減るだろう。少しずつ蓄えた者は、それを増すことができる」 「自分の善行を人前で行わないように気をつけなさい」 「もし人を許さないなら、神もあなた方の過ちをお赦し下さらないであろう」
*** 今週の教養講座(教養としての上級語彙③)
●「肯綮に中る」(こうけいにあたる)=意見や批判が物事の核心を突くこと/「することはいつも肯綮にあたっていて、間然すべきところがない」(森鴎外「阿部一族」)。「肯綮」は急所、要のところの意味。「中る」は「当たる」とも書く/「無学な人が創り出した渾名(あだな)でも、渾名というものは大概肯綮に当たっており、人を頷かせる所があるものだ」(坂口安吾「古都」)。
●「正鵠」(せいこく)=原意は弓の的の中心。物事の急所。要点。「正鵠を得る」「正鵠を射る」「正鵠を失う」「正鵠を誤る」。正鵠は「得る」のか「射る」のか。原意を考えれば「射る」が正しいように思えるが、ずっと「正鵠を得る」が本来の用法とされてきた。いろいろ議論があったが、どちらでもいいと思われる。
●「半畳を入れる」(はんじょうをいれる)=他者の言動に文句をいうこと。他人を言い腐す言葉を投げつけること。半畳を打つ。芝居小屋などで観客が役者に対する不満や反感を表すため、敷いている半畳(小さな畳の敷き物)を舞台に向かって投げたことから来た成句/「他においしいものがなかったから、こんなものでも珍重するに至ったのであろう。と、私が半畳を入れるのに対して、博士はあるいはそうかも知れん、と、あっさり答えて、盃を干すのであった」(佐藤垢石「ザザ虫の佃煮」)。
●言い腐す=ケチをつける。欠点、短所などをあげつらう。例示「彼女の作品をあれこれ言い腐した」。●論う(あげつらう)=とやかく論じ立てる。些細な瑕疵(欠点)などを取り上げて盛んに言い立てる/「新聞の相場欄を理解する知識を持ち、時の政治家の人物をあげつらうのであった」(島木健作「一過程」)。
●「論を俟たない」(ろんをまたない)=議論するまでもなく自明である。当然である。「俟つ」は「待つ」と同義とされることが多く、辞書でも合わせて見出し語になっていることもある。「俟つ」の用例は、「あてにする」「頼りにする」「期待する」の語意で使われている。「思い半ばに過ぐ」=すべてを見聞きしなくとも、およそ見当がつくさま。「思い半ばに過ぎる」は口語形。
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~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年12月25日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(24日)
◎来年度予算案 総額122兆3000億円程度で最終調整 過去最大更新 | NHKニュース →政府予算案が固まった。総額122.3兆円で、今年度の115.2兆円を上回り過去最大。国債費は金利上昇で31.3兆円と過去最大。歳入では税収を過去最大の83.7兆円見込むが、新たな国債を29.6兆円発行する予定。財政悪化に対する海外投資家の目が厳しくなっている。
◎診療報酬2.22%上げ 物価高対応、賃上げ支援―政府:時事ドットコム →診療報酬が12年ぶりに引き上げられる。内訳は、医師らの人件費などに当たる「本体」を3.09%上げる。物価高で経営に苦しむ医療機関を支援するためで、3%台は30年ぶりだ。一方、「薬価」は市場実勢を踏まえて0.87%引き下げる。
◎介護報酬 来年度臨時で2.03%引き上げ “職員給与増やすため” | NHKニュース →人手不足が深刻になっている介護職の報酬が、2.03%引き上げられる。改定は3年に1回だが、前倒しする。月1万円程度上る見込みで、介護関係者には朗報だ。ただ、サービスを利用した時、2割の自己負担する人を拡大する方向で今後検討する。「負担と給付」の関係は、今後も続く日本の大問題だ。
◎初訪中を控えた細川内閣、台湾問題で中国に配慮し共同声明の順守明言へ : 読売新聞 →台湾問題は30年前もデリケートだった。公開された外交文書で、1994年に細川首相が訪中する際、外務省は懸案事項として、台湾、過去(歴史)、沖縄県・尖閣諸島の3つを挙げ、台湾問題は「一歩対処を誤れば、日中関係の根幹を揺るがしかねない」と位置づけていた。細川首相もこの線で対応した。
◎ゴルフ 尾崎将司さん死去 78歳 男子国内ツアー最多通算94勝 | NHKニュース →ゴルフのジャンボ尾崎が亡くなった。徳島・海南高でセンバツ高校野球優勝。プロ野球に進んだが芽が出ず、ゴルフに転じた。圧倒的なパワーで優勝を重ねて人気を博し、国内94勝は破られない記録と言われる。ゴルフアカデミーを設立し、有力な若手が育っている。人を残したことが将来高く評価されそうだ。
*** 「今日の名言」
◎チャールズ・チャップリン(映画俳優、監督。1977年12月25日死去、88歳)
「私は庶民の味方だ。そういう人間だ」 「下を向いていたら、虹を見つけることはできないよ」 「日本人は皆、正直で親切だ。何をやるに際しても信頼できる。日本人に非常に好感を持つようになった。やがて、こんな素晴らしい人々をつくり出している日本という国に行ってみたくなった」 「孤児院にいて、腹を空かせて街をうろつき、食べ物をあさっていた時でも、自分は世界一の大役者ぐらいのつもりでいた。つまり勝ち気だった」 「どうやろうかなどと決して心配しないこと。直感に頼るんだ」 「死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ」 「人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ」 「人間の運、不運は空行く雲と同じで、結局は風次第なんだ」 「私がほしいのは大衆の喝采だ。わずか数人で決めた賞なんて、大した名誉ではない」 「権力と威厳を持ちすぎる者は、いつでも最後は人々の嘲笑の的となる」 「無駄な1日。それは笑いのない日だ」
*** 今週の教養講座(教養としての上級語彙④)
●「述べ来たった」(のべきたった)=ここまで述べてきた。これまで話してきた。例文「述べ来たったことを要約すれば」「縷縷述べ来たったように、本質的な原因の解明はこれからなのだ」/「上来述べ来たったように、あらゆる一切の芸術は、主観派と客観派との二派に分かれ、表現の決定的な区分をしている」(萩原朔太郎「詩の原理」)。
●「上来(じょうらい)」=いままで述べたこと。以上にあげたこと。例文「上来の検討を総合すると」「上来の説明でも明らかなように」。●「来たった」=ここまで~~してきた。「来った」は「来る」が基本形で、意味は「~~し続けて現在にいたる」。この連用形促音便形(「っ」とつまる音便形)に完了の助動詞「た」がついた。●「論じ来たった」=ここまで論じてきた。例文「以上論じ来たったところを約言する」/「上来論じ来たったように、意志と知識との間には絶対的区別のあるのではなく、そのいわゆる区別とは多く外より与えられた独断に過ぎないのである」(西田幾多郎「善の研究」)。
●「約言」(やくげん)=要約して言うこと。つづめて要点を言うこと/「この表現は描写ではない。それは感情の意味を表象するのであるから、約言して言えば情象である」(萩原朔太郎「詩の原理」)。●「摘記」(てっき)=要点を抜き出して記すこと。肝心の箇所を要約して書き出すこと。その記録。例文「議論の論所を摘記する」。●「論所」(ろんしょ、ろんじょ)=論じ合っている点。議論すべきところ。論点、争点。●「取意」(しゅい)=他人の書いたテクストを、その意図するところを変えずに約言したり、自分の表現に直したり、手を加えて引用すること。原文の意図するところを忠実にくみ取った上でまとめること。文末に「取意」という言葉を添えて、そのままの引用ではなく、引用者がまとめたものであることを示すことがある。
●「後述」(こうじゅつ)=後で述べること。●「後論」=後で論じること。例文「詳細は後論するが」「後論するように」「後論の通り」。●関説(かんせつ)=何かについて説くこと。何かに関連して説くこと。例文「幅広い読書のために有益な知識と考え、特に関説した」。●進境(しんきょう)=進歩して達した境地。上達した境地。学芸、武術などの上達の度合い。「これは筆者の人格的性格における近来の進境を物語るものにほかならぬ」(和辻哲郎「青丘雑記を読む」)。
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~~~ 長谷川塾メルマガ 2025年12月26日号(転送禁止)~~~
◎お知らせ=来週は休み、次号は1月5日号です。今年もご愛読ありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。
***デイ・ウォッチ(25日)
◎男性検事を略式起訴へ 交際女性に捜査情報を漏らす、懲戒処分も:朝日新聞 →浦和地検の30歳代の男性検事が、交際している女性に捜査情報を漏らしていた。漏洩した情報など詳細はまだ明らかになっていないが、検察当局が女性から情報提供を受けて調べていた。検事は今年秋、捜査を担当する刑事部から総務部に異動している。
◎高市首相 維新 吉村代表と 「副首都」構想へ連携確認 | NHK 自民・小林氏、副首都「大阪限定」に難色:時事 →維新の「1丁目1番地政策」である副首都構想について、高市首相と吉村代表が連携を確認した。ところが小林政調会長は大阪限定に難色を示し、自民党内の不協和音が表面化した。自民の空気を反映したものか、何らかの手違いか。自維連立を占う来年の通常国会の焦点だ。
◎大統領選ならゼレンスキー氏敗北 政権汚職が追い打ち―ウクライナ世論調査:時事ドットコム →セレンスキー大統領の求心力が低下している。戦争の長期化に加え、政権の汚職発覚が影響している。対抗馬は軍のザルジニー前総司令官(駐英大使)で、決選投票になると同氏は約64%で、約36%のゼレンスキー氏を下す見通しという。和平交渉にどう影響するか。
◎首を折られた秀吉像、出張で訪れていた愛媛県警の警察官が関与の疑い…名古屋の円頓寺商店街 : 読売新聞 →名古屋の秀吉像の首が折られる一件があり、出張中の愛媛県警の警察官が関与していた。不動産賃貸業者が寄付したもので、防犯カメラから犯行がわかった。近くに信長と家康の像もあるが、こちらも過去に損壊されたことがある。
◎TBSHDのコンプラ担当取締役が辞任 交際費の不正精算、約660万円 – 日本経済新聞 →コンプライアンス担当のTBS・HD常務が、2022年8月~25年12月に計180件、660万円の交際費を不正に使い、辞任した。グループ会社社員と開いた懇親会を社外関係者との会食と偽って申請するなどした。NHKも民放もテレビ局の不祥事は金額が大きい。オールドメディアは自戒しないと。
*** 「今日の名言」
◎ハリー・トルーマン(原爆投下を決断した米33代大統領。1972年12月26日死去、88歳)
「16時間前、米国航空機1機が日本陸軍の重要基地である広島に爆弾1発を投下した。TNT火薬2万トン以上の威力をもつものであった。戦争史上これまでに使用された爆弾のなかでも最も大型である英国のグランドスラムの爆発力の2000倍を超えるものであった。それは原子爆弾である。宇宙に存在する基本的な力を利用したものである。太陽のエネルギー源になっている力が、極東に戦争をもたらした者たちに対して放たれたのである」 「日本の主権は日本本土諸島に限定され、日本が再び戦争を起こし、それを支持することができないよう無力化する。日本の軍事力が欧州の独裁者の力と同じほど完全に破壊されるまで、世界に平和は訪れない。我々は現在、1万4千マイルに及ぶ軍隊、物資、武器の大量移動で、日本に対して数百万の軍隊を展開するプロセスに取り組んでいる。歴史上類を見ない軍事および海軍の偉業だ」 「アメリカの若い25万人の命は、日本の都市2つ分に値すると私は思ったし、今でもそう思っている。しかし、女性や子ども、非戦闘員を抹殺する必要があるのかについては、考えずにはいられなかった」
*** 今週の教養講座(教養としての上級語彙⑤)
●「僻論」(へきろん)=偏っていて、筋の通らない議論。僻説ともいう/「断片的な通俗科学的読み物は排斥すべきものだと新聞紙上で論じた人があったようであるが、少し偏頗な僻論であると私には思われた」(寺田寅彦「自由画稿」)。●「偏頗」(へんぱ)=片寄っていること。不公平なこと。例文「偏頗な考え」「偏頗な状況が続いている」。●曲論(きょくろん)=間違っていることを正しいかのように言い曲げる。「極論」と読みが同じなので注意。こちらは極端な議論。
●「頑論」(がんろん)=かたくなな議論。他の見方を認めようとしない頑固な考え。●「徒論」(とろん)=まったく得るところのない無益な論。無駄な、実りなき議論。例文「テレビの討論番組は、徒論の投げ合いだ」。●迂論(うろん)=まわりくどい議論。すぐには役に立たない迂遠な議論。「かかる論は足の先が壊疽かかって腐り始めたときに細胞権を云々して患部を切断することを躊躇するのと同様な迂論である」(丘浅次郎「人類の将来」)。
●「贅論」(ぜいろん)=無用の議論をすること。無益の論説。贅説。例文「贅論で紙幅を費やした」。贅論の「贅」は贅肉の「贅」だが、一方で「贅沢」「贅を尽くす」の「贅」でもある。字義は「役に立たない」「余分な」「必要以上」だ。●「贅言」(ぜいげん)=口にする必要のない言葉を言うこと。その言葉。無駄な言葉/「まずこの点に誤解のないように、わざわざ贅言を費やす必要を感じる」(寺田寅彦「ルクレチウスと科学」)。
●贅言を要しない=当たり前のことだから、わざわざ無駄な言葉を言うまでもない。●贅する=必要のこと以上を書き残す。余計なことを言う/「この曲についてはここに贅するまでもなく、常識的に周知のことである」(野村あらえびす「名曲決定版」)。
●推考(すいこう)=物事の道理や事情を推しはかって考えること。推敲(すいこう)=文や詩を書く際、その字句や言葉の使い方を練ったり、練り直したりすることと混同しないように。●容喙(ようかい)=もとの意味は、くちばし(喙)を入れる。当事者ではない者が横から口を出すこと。分を越えて口出しする。●適言(てきげん)=その場や状況によく当てはまる言葉。
