2026年2月9~13日(教養講座:美しい言葉)

~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年2月9日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(6~8日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

自民党 単独で310議席に到達 全体の3分の2 中道は大幅減 参政・みらい2桁 | NHKニュース  →大雪の総選挙。自民党が316議席を獲得し、単独で3分の2(310議席)を超えた。結党以来最多の議席で、歴史的大勝となった。中道は3分の1以下の49議席と惨敗だった。維新36、国民28、共産4、参政15、みらい11、れいわと減税が各1、社民と保守は0、などだ。

消費税減税に関する議論 どう進むのかが大きな焦点に | NHKニュース  中道惨敗 野田氏と斉藤氏、辞任の意向 :朝日新聞 →国会は一変する。高市政権は盤石で、内閣メンバーは変えない方針。法案が参院で否決されても、衆院で3分の2を確保したので再可決可能。何でもできる状態だ。憲法改正の発議は参院でも3分の2必要なので、まだ困難。中道の野田、斉藤の共同代表は辞任の意向。野党は消滅状態だ。

木村葵来が金メダル 木俣椋真が銀メダル スノーボード 男子ビッグエア | NHKニュース →オリンピックは新しいスターを生む。日本の金メダル1号は、スノーボード男子の木村選手。3回目の滑走で5回転半の大技を決めて逆転した。雪の少ない岡山市出身の21歳で、国際大会での優勝経験がない伏兵。11歳ころから屋内施設で練習をしていた。木俣が銀メダルで続いた。

イタリアで鉄道設備の破壊相次ぐ…五輪開幕直後の混乱を狙ったか : 読売新聞 →開幕直後の冬季五輪を狙ったとみられる鉄道設備の破壊が相次いだ。イタリアの北部や中部など3か所で電気ケーブルなどが破壊され、混乱した。2024年のパリ五輪の際も似たような事件があった。

トヨタ 新社長に近健太氏 佐藤社長は副会長に | NHKニュース  →トヨタ自動車の佐藤社長(56)がわずか3年で退任し、1歳上の近・執行役員が就任する。3年は短く、年上に譲るのも異例。会見に豊田会長は同席せず、佐藤氏は「トヨタと産業の未来のためには経営チームのフォーメーションチェンジが必要」と述べた。経団連副会長や自動車工業会長など社外活動に力を入れるというが、真相はまだわからない。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎福沢諭吉(思想家、教育者。1901年2月3日死去、66歳)

「ペンは剣よりも強し」 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 「人生、万事、小児の戯れ」 「自分の力を発揮できるところに、運命は開ける」 「世の中で一番尊いことは、人のために奉仕し、決して恩にきせないことだ」 「努力は天命さえも変える」 「人間は、負けるとわかっていても、戦わねばならない時がある。負けても勝っても、男子は男子なり。勝負をもって人物を評することなかれ」 「難しいからと言って行わないのは、勇者の志ではない」 「一度、学問に入らば、大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ」 「人は、生まれながらに貴賤貧富の別なし。ただ、良く学ぶ者は貴人、富人となり、無学なる者は貧人、下人となる」 「やってもみないで、事の成否を疑うな」 「自ら労して自ら食うは、人生独立の本源なり」 「水あまりに清ければ、魚は棲めない。人は知的であり過ぎれば、友を得るのが難しい。友人を受け入れるには、度量が広く、多少ぼんやりとしているところもあったほうがいい」 「人生は芝居のごとし。上手な役者が乞食になることもあれば、大根役者が殿様になることもある。あまり人生を重く見ず、捨て身になって何事も一心になすべし」 「結婚は人生の重大事なれば、配偶の選択は最も慎重ならざるべからず」

*** 今週の教養講座(美しい言葉①)

日本語には同じような意味の言葉がいくつもある。しかし、微妙に異なっていることも少なくない。「類語ニュアンス辞典」(中村明編著、三省堂書店、2020)から、「美しい」「綺麗」「粋」「快い」といった系統の言葉を選び、違いを味わってみたい。

◎美しい  形や色や音、あるいは行為や心栄えなどが、うっとりするほど美的で心地よく感じられる様子を「美しい」と呼んできた。小林一茶の俳句に「うつくしや障子の穴の天の川」とある。星空の美を鑑賞するのに、わざわざ障子の穴を持ち込むことで、一茶らしく貧乏暮しを楽しんでみせた。

武者小路実篤は「友情」で、杉子という好きな女性が自分の脇にいるという幸福感を、「自然はどうしてこう美しいのだろう。空、海、日光、水、砂、松、美しすぎる」と、天衣無縫の人間丸出しに手放しで表現した。

川端康成は「伊豆の踊子」で、「美しい空虚な気持」と書き、「頭が澄んだ水になってしまっていて、それがぽろぽろこぼれ、その後には何も残らないような甘い快さ」と解説する。また、「雪国」では、鏡台を眺めながら「雪のなかに女の真っ赤な頬が浮かんでいる」と自然と一体となった駒子の美しさを「なんともいえぬ清潔な美しさであった」ととらえ、葉子の澄み切った声を耳にしては、「悲しいほど美しい声であった」と感動する。

尾崎一雄は「町子への手紙」で、「あんたが美しいのでびっくりした、というと失礼のようだが、まずびっくりしたことに間違いはない」という率直な感想を書き送る。檀一雄の「花筐」(はながたみ)には、「白い花弁がぼそぼそ散りかかってそれが肩の上に融けてしまいそうな美しいよろこび」と、美を触覚的に感じた例が出現する。

太宰治は「斜陽」に、「夕日がお母様の顔に当たって」「かすかに怒りを帯びたようなお顔は、飛びつきたいほど美しかった」という表現を残し、幸田文は「流れる」で、芸者置屋の女主人を「じいっとこちらを見つめている眼が美しい」と書いている。

そして、谷川俊太郎は「東京抒情」という詩の中で、「美しいものはみな嘘に近づいてゆく」という、はっとするような一行を残した。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年2月10日号(転送禁止)~~~

◎冬季五輪メダル速報→村瀬心椛が金メダル スノーボード女子ビッグエア | NHKニュース →スノーボードでは日本女子初の金メダル。 高木美帆 銅メダル スピードスケート女子1000m結果  | NHKニュース  →高木選手は通算8個目のメダル。 二階堂蓮が銅メダル 男子ノーマルヒル 小林陵侑8位  | NHKニュース  →二階堂は初出場、期待の小林は8位だった。

***デイ・ウォッチ(9日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

食品消費税ゼロ、夏前に中間まとめ 高市首相「改憲挑戦」を宣言:時事ドットコム →圧勝した高市首相が、国論を二分するテーマに取り組むと会見で表明。責任ある積極財政(消費減税、給付付き税額控除、複数年予算編成)、安保政策の強化、インテリジェンス機能の強化、憲法改正などをあげた。財政で国論を二分するとは言い難い。憲法改正やスパイ防止法などの関連で、国民の権利を制限するかどうかが焦点になりそうだ。アジアの安保環境の悪化、とりわけ中国の脅威を強調しそうだが、慎重な議論が必要だ。「実るほど頭を垂れる稲穂」になれるか。

中道 野田・斉藤両共同代表 辞任へ 18日までに代表選挙を実施 | NHKニュース →3分の1以下に減らした中道は深刻。野田・斉藤の両代表が退任し、18日までに代表を選ぶ。枝野、岡田、小沢氏ら有力者が軒並み落選。代表をできそうな人材は泉健太氏や小川淳也氏くらいか。しかし、比例票は自民の2000万に対し、中道は1000万で半分ある。チェック機能の立て直しができるかどうか。

[社説]高市首相は1強を何に生かすのか – 日本経済新聞 →日経新聞の社説が今回の選挙を多角的にまとめている。消費減税の再考を促し、高市政権に「市場の声を聞け」と注文をつけている。

東京株最高値、5万6363円 「高市トレード」再燃、2110円高―長期金利は上昇:時事ドットコム →東京株は2000円以上も値上がりし、最高値をまた更新した。6万円も近くに見える。自民圧勝に加え、先週末に上昇したNY株の流れも受けた。さすがに過熱気味で、高値警戒感が出ている。しばらくは為替、金利とともに金融市場からのメッセージが政治に影響しそうで、注目される。

フィギュア団体 日本が2大会連続の銀メダル  | NHKニュース  →日本がフィギア団体戦で2大会連続の銀メダルを獲得した。男女のシングルとペア、アイスダンスの4種目の総合成績で競う。日本は予選2位で決勝に臨み、最後の1種目を残してアメリカを抜いて1位に浮上。最後の佐藤選手は自己ベストを出したが、米国に1ポイント差で敗れた。団体戦は熱い。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎小澤征爾(指揮者。2024年2月6日死去、88歳)

「技術の上手下手ではない。その心が人を打つ」 「集中力っていうのは、天才のものじゃない。訓練だ」 「音楽は言葉も国も宗教も政治も超えて、人と人の心をつなげることができる」 「音楽は非常に『個』の強いものです。1人1人の経験の中からじわじわっと出てくる。これまで生きて悲しみを味わった経験。悲しみは人から教われないからね。自分でわかんなきゃ、わかんないわけだから」 「日本製の地球儀を眺めると、日本が赤く塗られています。世界全体から見ると、日本語圏はごく小さい。そこだけの価値観で一生を過ごすのはもったいないですよ」 「ただ僕が願っていることは、いい音楽を精いっぱい作りたいということだけ」 「カラヤン先生に弟子入りしたけれど、言葉がわからないでしょ。大変でした」 「じっと楽譜を読み続けていると、ある時、頭の中で音が鳴り始めます。現代の作品であれ、中世の作品であれ、作曲家の頭の中で鳴っていた音楽が聴こえてくる」

*** 今週の教養講座(美しい言葉②)

◎綺麗(きれい)  「美しい」という和語とよく似た漢語である。林芙美子の「山中歌合」に出てくる「背戸には遅咲きのおいらん草が、顔を洗ったように綺麗だった」という例などは、「美しかった」と書いても何の違和感もない。

茨木のり子は「はじめての町」という詩で、町の空に「きれいな黄色の風船が漂う」のを眺め、「その町に生まれ その町に育ち けれど/遠くで死ななければ者たち」の魂だと感じる、ハッとするような展開を見せた。この辺りも「美しい」で代用がきくだろう。

もっとも、女性に「このごろまた一段とお綺麗になって」と言えば、相手が素直に喜びそうだが、「お美しくなって」と言うと、人によっては歯の浮くようなお世辞と受け取られかねない。これは意味の問題ではなく、会話的な「綺麗」に比べ、顔や姿をさす「美しい」は文章語のレベルに近いため、わざとらしく響くせいだろう。小津安二郎の「東京物語」で、「ああ、綺麗な夜明けじゃった」という笠智衆のセリフも「美しい」ではきざっぽく聞こえるかもしれない。

これらは語感の違いだが、「綺麗」は「美しい」より意味範囲が広く、清潔という意味合いでも使う。だから、「空気がきれいだ」とか「きれいに洗う」とかいう例は、「美しい」に換言できない。また、「写真がきれいに撮れている」といった「鮮明」の意や、「きれいに平らげる」「きれいに忘れてしまう」といった「すっかり」の意の例でも「美しい」は使えない。

このように「綺麗」の意味は「美しい」よりかなり広いが、逆に、「綺麗」に置き換えられない「美しい」の用法もないわけではない。「美しい行い」「美しい友情」のように、愛情に満ちて好ましく立派といった意味合いの場合がそれだ。「美しい愛の物語」の「美しい」が「綺麗な」になると、プラトニックラブの雰囲気が漂うかもしれない。

阿川弘之の「雲の墓標」に「完璧な社会でも、麗しい社会でもない」という例がある。この「麗しい」も意味としては「美しい」に近い。昔は「見目麗しく情けあり」などと使ったが、今では古風な感じで雅語的でもあるから、日常の会話にはなじまず、語感的に浮いた感じになりやすい。また、この語には「晴れやか」に近い意味用法もあり、「ご機嫌麗しく」などと使うが、これは「美しい」では代替がきかない。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年2月11日号(転送禁止)~~~

◎メダル速報→スキージャンプ混合団体 日本が銅メダル  | NHKニュース  →前回の北京大会から始まり、メダル獲得は初。男女2人の計4人が2回のジャンプで競う。1回目は2位、2回目は4位ドイツとわずかの差で銅メダルに滑り込んだ。

***デイ・ウォッチ(10日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

片山財務大臣“食料品の消費税減税 あらゆる論点を国民会議で議論 | NHKニュース  →消費減税の具体的方法が今後、ニュースの焦点になる。外食産業への影響やレジのシステム変更などの論点が浮上するが、注目は減税に必要な5兆円の財源。赤字国債を出さず、税収増や租税特別措置の見直しなどで本当に生み出せるか。本命の給付付き税額控除にどうつなげるか。これからが本番だ。この日発表された国の借金は過去最高になった→ 政府債務 去年末時点で1342兆円余 過去最大を更新  | NHKニュース

特別国会、18日召集 第2次高市内閣発足へ―次期改造で維新入閣:時事ドットコム →特別国会が18日から始まり、維新が今秋にも閣内協力に転じる見通しになった。高市政権の圧勝でどんな国会になるのだろうか。野党の存在感はかなり小さくなる。維新は高市政権のアクセル役を任じているので、ブレーキ役は誰になるのだろうか。参院の自民党か、金融市場か。それとも「ノー・ブレーキ」か。

日経平均、連日の最高値更新 自民の圧勝後3396円上昇 :時事ドットコム →東京株は10日も沸騰した。為替は円高になり、債券価格も上昇したので、「ミニトリプル高」の様相だ。11日は祝日で休場なので、12日以降は落ち着くのだろうか。

JR東日本社長 改めて陳謝 山手線などで大規模な輸送障害相次ぎ | NHKニュース | 鉄道 →トラブルが相次ぐJR東日本。社長が会見し、コロナ禍以降で年間800億円削減した修繕費を増額すると明らかにした。コロナ禍が終わり、社内に復活させようという声はなかったのだろうか。現場はどう思っていたのだろうか。駅ナカで稼ぐのもいいが、安全・安心こそ交通機関の生命線だ。

米国務長官 香港「リンゴ日報」創業者の判決を非難 釈放求める | NHKニュース →中国政府に批判的だった香港の新聞「リンゴ日報」の創業者に対し、裁判所が懲役20年の判決を言い渡したが、米国のルビオ国務長官は「不当かつ悲劇的な結果だ」と釈放を求めた。かつての米国なら素直に受け止められるが、トランプ政権だと「ディールの一環か」と思ってしまう。どこまで本気か、試金石だ。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎堺屋太一(作家、通産官僚。2019年2月8日死去、83歳)

「好きなことを見つけることこそ、人生で一番の仕事である」 「人間にとっても、組織にとっても、理想を知ることこそが理想を実現する第一歩である」 「組織に嫌われるのが嫌なようでは、大したことはできません」 「職業は有利よりも好きで選ぶべきだ。秀才といわれた人ほど会社人間になりやすいのは、有利な職業を選ぶからだ」 「戦後の日本ほど経営者が重んじられた国は、人類の歴史上でも珍しいだろう」 「腐敗よりもはるかに恐ろしいのは倫理の逸脱」 「個性のある人は癖のある人といわれ、独創的であることは我流だといわれる。先生に教えられることをそのまま覚える人がいい点を取り、いい点を取った人が官僚や政治家になる。個性のない人に改革は無理だろう」 「日本人の人生は、東京一極集中で画一的な型にはめる規格化が進みました。外国の教育は個性を伸ばすことに力を入れるが、日本では欠点を直すことに力を入れている。規制やルールで何でも縛る無菌社会では面白くない」 「日本は創業者を大切にしない社会になった」 「平成は、『夢ない、欲ない、やる気ない』の三ない社会」 

*** 今週の教養講座(美しい言葉③)

◎粋・垢抜けた  織田作之助の「夫婦善哉」に「白い料理着に高下駄という粋なかっこう」という例が出てくる。この「粋」という言葉は、人の容姿、身なり、態度、身のこなし、あるいは建物、街並みなどが、さっぱりしていて、洗練されており、すっきりとした中にも、人の情に訴える品のいい色気が感じられる様子をさす。「粋な姿」「粋な年増」「帽子の粋なかぶり方」「粋な小部屋」「粋なつくりの店」「粋な町筋」などのように使われる。

また、人情の機微に通じ、さばけているという意味にもなり、「粋な計らい」といった用法もある。いずれも、その逆の、あか抜けないのが「野暮」である。ちなみに「粋」は漢語の「意気」から転じたらしい。「粋(すい)なお方やおまへんか」などという上方の「すい」に対抗して、江戸の心意気を誇るために、同じ漢字を「意気」に通わせて使ったものだというのである。そこから出た「粋筋」という語は、典型的には花柳界をさすが、また、それとなく男女の情事を意味する用法もある。

「小粋」(こいき)といえば、「ちょっと粋な」と言う意味合いになるが、実際には粋な程度が小さいというより、どことなく垢抜けしていて、どの点か特定し難い場合に使う傾向がありそうだ。「小粋な女」「小粋な身なり」「小粋なたたずまい」などと用いる。また、女性のなまめかしく色っぽい様子をさす「婀娜っぽい」の「婀娜」(あだ)と並べて「婀娜で小粋で」と強調する使い方もみられる。

一方、威勢が良く、強きを挫き、弱きを助けそうな俠気(きょうき)が見え、しかも身のこなしが洗練されている、そんな粋な男の様子を「いなせ」と呼び、「いなせな若い衆」などと使う。江戸日本橋の魚河岸の若者がボラの幼魚であるイナセの背に似た髷(まげ)を結ったところから出たとも言い、そこから漢字で「鯔背」(いなせ)と書くこともある。

「乙な味」などと使う「乙」という語も、ちょっと洒落ていて気が利いている様子をさし、粋と共通点がある。「味のある文章」「渋いがなかなか味のある絵だ」などと使う「味」という語も、物事の味わい、趣について用いる。中谷宇吉郎は随筆「立春の卵」を「立春の卵の話は、人類の盲点の存在を示す一例と考えると、なかなか味のある話である」と結んでいる。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年2月12日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(11日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

中道代表選、小川・階氏が出馬表明 13日投開票、推薦人不要に:時事ドットコム →壊滅的な打撃を受けた中道。13日に代表選挙を開くことになり、小川氏と階氏が立候補を表明した。代表経験のある泉氏は出馬しない。旧公明は遠慮しており、2人とも旧立憲。敗因をどう分析するのか、どう立て直していくのか。政策、組織、SNSなどの戦術・・・。論点はあまりに多い。

“ゼレンスキー大統領 大統領選と国民投票 実施検討”英紙報道 | NHKニュース  →今月24日でロシアによるウクライナ侵攻から4年。この日にゼレンスキー大統領が、大統領選挙とロシアとの和平合意の是非を問う国民投票の実施を発表する見通しだと英紙が報じた。米国の圧力を受けたもので、5月15日までに実施する方向。米国は実施しなければ戦闘後の安全は保証しないという。大統領選挙は24年3月の予定だったが、戦闘のため延期されている。

オリンピック 高梨沙羅  苦い経験を “笑顔” に変えて | NHKニュース  →ジャンプ混同団体で銅メダルを獲得した高梨沙羅選手の物語が関心を集めている。若くから注目を集めていたが、前回の北京五輪の混合団体で、スーツの太もも周りが規定より大きかったとして失格、メダルを逃した。「辞めるのは逃げだ」として再起に賭けた。「今までのメダルで1番うれしい」と涙ながらに語った。

英スターマー首相「使命から決して逃げない」続投に意欲示す | NHKニュース 王族や政界、警察捜査も―ノルウェー:時事ドットコム→エプスタイン疑惑が欧州を直撃している。英国では駐米大使が深い関係にあったとして、任命したスターマー首相の辞任を求める声が上がっている。ノルウェーでは王族や政界が捜査の対象になっている。なぜそこまで騒ぐのか、日本ではやや理解しにくいが、少女虐待に加え、エリート層への反発が底流にあるようだ。

スペースX マスク氏 “宇宙での都市建設 火星より月優先へ” | NHKニュース  →マスク氏のスペースXが、宇宙での都市建設で「月」を優先する方針を表明した。去年1月には「火星」を優先すると言っていたが、月の方が頻繁に宇宙船を打ち上げられ、火星で20年以上かかる都市建設が月なら10年以内に実現できそうだという。ホラか、アメリカの活力か。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎手塚治虫(漫画家。1989年2月9日死去、60歳)

「漫画に必要なのは、風刺と告発の精神である」 「終始一貫して僕が自分の漫画の中で描こうとしてきたのは、命を大事にしよう!」 「世界中の子どもが正義だといって殺しを教えられたら、人間は全滅するだろう」 「自然への畏怖をなくし、傲慢になった人類には必ずしっぺ返しが来る」 「人間は何万年も、明日生きるために今日を生きてきた」 「最後まで努力をするってのが、本当の生き甲斐ではないでしょうか」 「数えきれないほど悔しい思いをしてきたけれど、その度にお袋の『我慢しなさい』って言葉を思い浮かべて、なんとか笑ってきたんです」  「睡眠は3日間で3時間。こんなつらい仕事を40年続けるなんて、馬鹿じゃないとできないですよ」 「一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ」 「ダメな子とか、わるい子なんて一人だっていないのです。その子たちをそんなふうに見ることしかできない大人たちの精神が貧しいのだ」「反戦だの平和だのの政治的なお題目では、子どもはついてこない。率先して生命の尊厳から教えていく姿勢が大事」

*** 今週の教養講座(美しい言葉④)

◎洒落た・洗練・野暮   「枯淡の境地」などと使う「枯淡」(こたん)という語は、俗を離れ、あっさりしている中にも趣きがあり、深い味わいが感じられる様子をさす。これも「粋」とつながる。「軽妙洒脱」の「洒脱」(しゃだつ)いういくぶん古風な漢語も、飾りや気取りがなく俗を離れた趣をさし、やはり「粋」との共通点がある。福原麟太郎は「好色の戒め」という随筆で「いきであるとか、さびであるとか、洒脱、枯淡などと言っているものも、みな同じようなもの」と述べ、それをほのかな艶(つや)と呼んだ。

「洒落た作りの家」「洒落たデザイン」のように洒落た(しゃれたという表現もある。この語も、気が利いて、洗練され垢抜けた様子を意味するから、やはり「粋」に通じる。近年、「こじゃれた」という俗っぽい言葉をしばしば耳にする。以前は「ふざけた」という意味合いで使われたとも聞くが、カフェやブティックの店や、それらの立ち並ぶ街角などを指す現在の用法は、「粋」から「小粋」が出たように、「洒落た」に「小」をつけて、「ちょっと洒落た感じの」という意味合いを表そうとしたように思われる。

これらの類語の底にあるのは、「垢抜けた」感じ、「洗練された」趣だろう。「垢抜ける」(あかぬける)は、容姿や態度や身のこなし、行為や技芸などがスマートで都会風であり、泥臭さや素人らしさが感じられない域に達することを意味する。一方の「洗練」は、動作や趣味や技芸や作品などを、高尚で優雅な感じになるまで磨き上げることをさす。ほとんど似たような意味であるが、「洗練」が磨き上げて身につけた感じが強いのに対し、「あか抜けた」は持って生まれたセンスの場合もありそうな雰囲気がある。

「粋」の対極にあるのが「やぼ」で、漢字で野暮と当てることもある。粋筋すなわち遊里の事情に通じていないこと、風雅な心に欠け、風流を解さない意味から、人情の機微にうとく、気が利かず、洗練されていない様子を広くさす。夏目漱石の「草枕」にも、「俳句は作らんでも既に俳三昧に入っているから、作るだけ野暮だ」という例が出てくる。

野暮な感じがすることを「野暮ったい」と言い、「着こなしが野暮ったい」などと使う。いかにも野暮という感じがする場合は、「野暮くさい」と言う。野暮な人を強調し、特に男女関係に鈍感な場合などに「野暮天」と呼ぶ。黒くすすけた谷保天神の像にちなむとも、仏教の吉祥天、毘沙門天、弁財天などに語呂を合わせたとも言われ、諸説あるらしい。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年2月13日号(転送禁止)~~~

◎メダル速報 → 堀島行真が銅メダル 2大会連続 スキー男子モーグル  | NHKニュース →3回目の出場で悲願の金メダルを狙ったが、2大会連続の銅。 小野光希が銅メダル スノーボード女子ハーフパイプ | NHKニュース →小野は2大会連続の出場で、前回は9位。今回は銅メダルを獲得。4、5位も日本選手だった。

***デイ・ウォッチ(12日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

特殊詐欺の被害 去年1414億円で過去最悪 “ニセ警察”が大幅増 | NHKニュース →特殊詐欺の昨年の被害額が1414億円にのぼり、前年の倍になった。警察を名乗る犯罪が7割もあるが、なぜだまされるのか。警察庁は、「本物の警察官は次のようなことはしない」と注意を呼びかけている。①電話やSNSのメッセージで「あなたが捜査対象となっている」などと連絡②警察手帳や逮捕状の画像を送る③捜査名目で金銭を要求。捜査力の強化を期待しつつ、自衛第一で対応するしかない。

階、小川氏が一騎打ち 中道新代表、13日選出:時事ドットコム →中道の代表選に予想通り、階氏(59)と小川氏(54)が立候補した。2人とも真面目そうだが、何となく暗い雰囲気で華に欠ける。高市首相に対抗するには若手や女性を期待したいところだが、人材難か。真面目な持ち味を生かして再建できるかどうか。

スターフライヤー元訓練生が覚醒剤使用疑いで逮捕 旅客便で操縦も | 毎日新聞 →スターフライヤーの訓練生パイロットが、覚醒剤の使用容疑で逮捕された。機長と副操縦士の指導を受けて旅客便を操縦していた。昨年12月29日の関空―羽田便の離陸時と、12月30日の羽田―山口宇部便の着陸時の2便。機長らは気づかなかったという。

自転車講習拒否の男を送検 全国初、再三要請も放置容疑・大阪府警:時事ドットコム →自転車違反で講習を義務付けられていながら拒否した大阪市の会社員(40)が、書類送検された。50回以上も受講を求められたが、受けなかった。自転車講習での書類送検は全国初という。自転車講習があることを初めて知った。

新秩父宮ラグビー場 呼び名は「SMBCオリーブスクエア」に | NHKニュース  →国立競技場は三菱UFJ銀行系グループだったが、秩父宮ラグビー場は三井住友銀行系グループとなった。三菱は5年間100億円程度で、商品名を入れていないが、こちらは10年間100億円程度、「オリーブ」という主力サービス名を入れた。スポーツファンにはわかりにくくなるが、施設やサービスの向上を願いたい。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎ルネ・デカルト(フランスの哲学者。1650年2月11日死去、53歳)

「我思う、ゆえに我あり」 「世界ではなく、自分自身を征服せよ」 「良い書物を読むことは、過去の最も優れた人々と会話を交わすようなものだ」 「優秀な知性をもっているだけでは、十分ではない。大切なのは、それをうまく活用することだ」 「不決断ほど、深く後悔させることはない」 「良識は、この世でもっとも公平に配分されているものである」 「人間の誤りの主な原因は、幼少期に身に付いた偏見である」 「疑うことは、知の始まりである」 「真理を探究するのであれば、人生において一度は、あらゆる物事をできる限り深く疑ってみる必要がある」 「実際に人々が何を考えているのかを理解するには、彼らの言葉ではなく、行動に注意を払いなさい」 「精神を向上させるためには、学ぶよりもより多く熟考すべきである」

*** 今週の教養講座(美しい言葉⑤)

◎快い・のどか  夏目漱石の「こころ」に「自活の方が友達の保護の下に立つより遥かに快く思われたのでしょう」という例が出てくる。この「快い」は、感覚的・心情的に気分がいい様子を表し、「快い触感」「快い睡眠」などと使われる。そのうち特に感覚的な快適さをさす「心地よい」は、「心地よい春風」「心地よい肌ざわり」「心地よい眠り」などと使われる。

「こころよい」「ここちよい」に合わせて、「気持ちがいい」を「気持ちいい」に縮めた使い方もある。「汗を流すと気持ちいい」のように使うが、極めて俗っぽく、もっぱらくだけた会話に用いられる。念願の金メダルを獲得した水泳選手がその瞬間の気持ちを、うれしいという心情よりも先に「気持ちいい」と感覚的に表現した例もある。

「猫の声」が春の風物詩であるように、「干鱈」(ひだら)や「目刺し」のような干物も春の季語らしい。のんびりとした日永の春に限って用いられる形容もある。溝口素丸(江戸時代の俳人)の「のどかさや出支度すれば女客」という句は、春の陽気に出かける用意をして、さあ出ようとすると、あいにく来客があり、すぐには出かけられなくなった。しかも、それが女の客ともなれば、こののどかな日永、しばらく話し込まれそうな気がする。そんな、いささか迷惑に思う気配が伝わってくる一句である。

この「のどか」という語は、季節に関係なく、「子ども連れの平和でのどかな風景」などと、静かで穏やかな意味で使ったり、「のどかな暮らし」のように、差し迫ったこともないのんびりした気分を表したりする。漱石が「草枕」でひばりを「のどかな春の日を泣きつくし」と書いたように、天気がよく温暖で穏やかな意味で使う場合は、春限定の形容となる。

「うららか」という語も事情はよく似ている。「うららかな声」などと、季節に関係なく、気分が晴れ晴れとしていて明るいという意味合いでも使う。これも空が晴れて明るく日が照っているという意味では、「うららかな春の一日」などと、のどか同様、春の季節に用いられる。日野草城の「うららかや猫にものいふ妻の声」という一句など、まさに春の雰囲気が伝わってくる。飼い猫に話しかける妻の声も、心なしかこの季節特有の、どこか明るくのんびりとした調子に聞こえるというのである。