2月9~13日(教養講座:美しい言葉)
~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年2月9日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(6~8日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう)
◎自民党 単独で310議席に到達 全体の3分の2 中道は大幅減 参政・みらい2桁 | NHKニュース →大雪の総選挙。自民党が316議席を獲得し、単独で3分の2(310議席)を超えた。結党以来最多の議席で、歴史的大勝となった。中道は3分の1以下の49議席と惨敗だった。維新36、国民28、共産4、参政15、みらい11、れいわと減税が各1、社民と保守は0、などだ。
◎消費税減税に関する議論 どう進むのかが大きな焦点に | NHKニュース 中道惨敗 野田氏と斉藤氏、辞任の意向 :朝日新聞 →国会は一変する。高市政権は盤石で、内閣メンバーは変えない方針。法案が参院で否決されても、衆院で3分の2を確保したので再可決可能。何でもできる状態だ。憲法改正の発議は参院でも3分の2必要なので、まだ困難。中道の野田、斉藤の共同代表は辞任の意向。野党は消滅状態だ。
◎木村葵来が金メダル 木俣椋真が銀メダル スノーボード 男子ビッグエア | NHKニュース →オリンピックは新しいスターを生む。日本の金メダル1号は、スノーバード男子の木村選手。3回目の滑走で5回転半の大技を決めて逆転した。雪の少ない岡山市出身の21歳で、国際大会での優勝経験がない伏兵。11歳ころから屋内施設で練習をしていた。木俣が銀メダルで続いた。
◎イタリアで鉄道設備の破壊相次ぐ…五輪開幕直後の混乱を狙ったか : 読売新聞 →開幕直後の冬季五輪を狙ったとみられる鉄道設備の破壊が相次いだ。イタリアの北部や中部など3か所で電気ケーブルなどが破壊され、混乱した。2024年のパリ五輪の際も似たような事件があった。
◎トヨタ 新社長に近健太氏 佐藤社長は副会長に | NHKニュース →トヨタ自動車の佐藤社長(56)がわずか3年で退任し、1歳上の近・執行役員が就任する。3年は短く、年上に譲るのも異例。会見に豊田会長は同席せず、佐藤氏は「トヨタと産業の未来のためには経営チームのフォーメーションチェンジが必要」と述べた。経団連副会長や自動車工業会長など社外活動に力を入れるというが、真相はまだわからない。
*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)
◎福沢諭吉(思想家、教育者。1901年2月3日死去、66歳)
「ペンは剣よりも強し」 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 「人生、万事、小児の戯れ」 「自分の力を発揮できるところに、運命は開ける」 「世の中で一番尊いことは、人のために奉仕し、決して恩にきせないことだ」 「努力は天命さえも変える」 「人間は、負けるとわかっていても、戦わねばならない時がある。負けても勝っても、男子は男子なり。勝負をもって人物を評することなかれ」 「難しいからと言って行わないのは、勇者の志ではない」 「一度、学問に入らば、大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ」 「人は、生まれながらに貴賤貧富の別なし。ただ、良く学ぶ者は貴人、富人となり、無学なる者は貧人、下人となる」 「やってもみないで、事の成否を疑うな」 「自ら労して自ら食うは、人生独立の本源なり」 「水あまりに清ければ、魚は棲めない。人は知的であり過ぎれば、友を得るのが難しい。友人を受け入れるには、度量が広く、多少ぼんやりとしているところもあったほうがいい」 「人生は芝居のごとし。上手な役者が乞食になることもあれば、大根役者が殿様になることもある。あまり人生を重く見ず、捨て身になって何事も一心になすべし」 「結婚は人生の重大事なれば、配偶の選択は最も慎重ならざるべからず」
*** 今週の教養講座(美しい言葉①)
日本語には同じような意味の言葉がいくつもある。しかし、微妙に異なっていることも少なくない。「類語ニュアンス辞典」(中村明編著、三省堂書店、2020)から、「美しい」「綺麗」「粋」「快い」といった系統の言葉を選び、違いを味わってみたい。
◎美しい 形や色や音、あるいは行為や心栄えなどが、うっとりするほど美的で心地よく感じられる様子を「美しい」と呼んできた。小林一茶の俳句に「うつくしや障子の穴の天の川」とある。星空の美を鑑賞するのに、わざわざ障子の穴を持ち込むことで、一茶らしく貧乏暮しを楽しんでみせた。
武者小路実篤は「友情」で、杉子という好きな女性が自分の脇にいるという幸福感を、「自然はどうしてこう美しいのだろう。空、海、日光、水、砂、松、美しすぎる」と、天衣無縫の人間丸出しに手放しで表現した。
川端康成は「伊豆の踊子」で、「美しい空虚な気持」と書き、「頭が澄んだ水になってしまっていて、それがぽろぽろこぼれ、その後には何も残らないような甘い快さ」と解説する。また、「雪国」では、鏡台を眺めながら「雪のなかに女の真っ赤な頬が浮かんでいる」と自然と一体となった駒子の美しさを「なんともいえぬ清潔な美しさであった」ととらえ、葉子の澄み切った声を耳にしては、「悲しいほど美しい声であった」と感動する。
尾崎一雄は「町子への手紙」で、「あんたが美しいのでびっくりした、というと失礼のようだが、まずびっくりしたことに間違いはない」という率直な感想を書き送る。檀一雄の「花筐」(はながたみ)には、「白い花弁がぼそぼそ散りかかってそれが肩の上に融けてしまいそうな美しいよろこび」と、美を触覚的に感じた例が出現する。
太宰治は「斜陽」に、「夕日がお母様の顔に当たって」「かすかに怒りを帯びたようなお顔は、飛びつきたいほど美しかった」という表現を残し、幸田文は「流れる」で、芸者置屋の女主人を「じいっとこちらを見つめている眼が美しい」と書いている。
そして、谷川俊太郎は「東京抒情」という詩の中で、「美しいものはみな嘘に近づいてゆく」という、はっとするような一行を残した。
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