2026年3月23~27日(教養講座:サンチェス・スペイン首相のイラク攻撃演説)

~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年3月23日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(20~22日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

イランで去年6月拘束された日本人1人解放 茂木外相が明らかに | NHKニュース  ホルムズ海峡で日本船の通過「認める用意」 イラン外相が明かす | 毎日新聞 →イランと日本の緊張緩和をうかがわせる動きが2つあった。1つは、昨年6月に拘束された日本人1人が解放された。NHK特派員は今年1月拘束で、今回の人物とは違う。また、イラン外相が共同通信とのインタビューで、日本船のホルムズ海峡通過を認める用意があると語った。米国との同盟を健全に維持しながら、イランとも友好関係を保って原油を確保するのが、日本の国益だ。政官民の巧みな舵取りが問われている。

高市首相 日米首脳会談終え帰国 今後は新年度予算案を協議へ | NHKニュース →日米首脳会談を終えて高市首相が帰国した。トランプ大統領から難題を突きつけられず、政府・与党の評価は高い。一方、派手なハグや踊り、ドナルドと呼んだ振る舞いでは賛否が起きている。元タレント・元ヤンキーを彷彿させるパフォーマンスだった。会談では憲法9条が歯止めとなった。今後の憲法論議にどんな影響を与えるか。

日米首脳会談 合意内容は 対米投資 科学技術 防衛協力 安保 | NHKニュース →日米首脳会談では対米投資の第2弾も合意した。「GEベルノバ日立」がテネシー州など「SMR」と呼ばれる次世代型の小型原子炉を建設する。最大400億ドル。ペンシルベニア州などで天然ガスの発電施設建設で最大330億ドルを投資する。本当にウィンウィンとなるか、カネで安保を買うだけか。経済安全保障を名目にブロック経済化が進んでいる。

大相撲春場所 優勝の霧島 約2年ぶりの大関復帰確実に | NHKニュース →大相撲は勝者と敗者の差が際立った。霧島が優勝し、大関返り咲きを確実にした。綱取りに挑んだ安青錦は、千秋楽で豊昇龍に敗れて負け越しが決定。来場所は一気にカド番になる。これまで順風満帆過ぎた。捲土重来を期待したが、いずれも外国人力士というのが少し寂しい。

新名神トンネルで事故、6人死亡 火災発生、トラック運転の女逮捕―三重・亀山:時事ドットコム →三重県の新名神のトンネルで20日、大型トラックが乗用車に追突。子ども3人を含む6人が死亡した。工事に伴って渋滞が起きていたが、気づくのが遅れたようだ。渋滞時の追突は大事故につながる。トンネル内で大惨事になったか。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎空海(真言宗の開祖。835年3月21日死去、60歳)

「仏の教えは一言で言えば、自分の利益と他人の利益を一致させることである」 「他人の利益をはかるように努めていると、苦しみの世界に行く因縁が消える」 「人間はだれもが胸の中に宝石となる石を持っている。一生懸命磨けば、美しく光り輝く玉になる」 「嫉妬は、自分とそれ以外の人とは別々の存在だと思う心から生じる。人を同じ存在だと見ることができれば、嫉妬することがなくなり、公平な心になり、すべての人の善行を心から賞賛できる」 「自分と自分以外の周りの環境は心の状態によって変わる。心が暗いと何を見ても楽しくない。静かで落ち着いた環境にいれば、心も自然と穏やかになる」 「信じて修行すれば、だれでも必ず仏になることができる」 「ものに決まった性質などない。悪人もいつまでも悪人ではない」 「優れた知恵者は、愚か者に見えるものだ」

*** 今週の教養講座(サンチェス・スペイン首相演説①)

 アメリカのイラン攻撃で、トランプ大統領が孤立し始めています。差し迫った核の脅威はなく、国内外の理解を得ない攻撃だったので当然と言えます。しかし当初、各国の政治指導者の多くが口をつぐんでいました。「トランプ大統領を怒らせたら面倒だ」という心理が働いたと思われますが、政治家はいざという時の発言や信念が問われる存在です。スペインのサンチェス首相は3月4日、国民向けのテレビ演説で明確に反対を表明しました。各国に影響を与えた演説の全文を紹介します。

◎「スペインは戦争反対だ」

中東で高まる危機に関するスペイン政府の立場と、私たちが実施している措置についてお知らせする。ご存じの通り、先週土曜日(2月28日)、米国とイスラエルがイランを攻撃し、これに対しイランは地域内の9カ国と、欧州国家のキプロスにある英国基地を無差別に爆撃して応酬した。

 何よりもまず、イラン政権による違法な攻撃を受けた諸国に対し、スペイン国民の連帯の意を表明したい。その後も敵対行為は継続し、むしろ激化しており、住宅、学校、病院で数百名の死者を出している。さらに国際的な株式市場の暴落、航空網とホルムズ海峡の混乱を引き起こした。この海峡はつい最近まで世界のガス、石油の総量の20%が通過していた。

 今後何が起こるかは、誰にもわからない。最初の攻撃を仕掛けた者たちの目的すら不明確だ。しかし、(最初の攻撃を仕掛けた)推進者たちが言うように、これは長期化する可能性のある戦争であり、多くの犠牲者が出るかもしれない。経済面でも世界規模で深刻な影響を及ぼす可能性があることに備えなければならない。

 スペイン政府のこの状況に対する立場は、明確かつ一貫している。ウクライナでもガザでも私たちが維持してきた立場と同じだ。第1に、私たち全員を守る、特に最も脆弱な存在である民間人を守る国際法の違反を許さない。第2に、紛争と爆弾だけで世界の問題を解決できると考えることに反対する。そして最後に、過去の過ちを繰り返すことに反対する。

 要するに、スペイン政府の立場は「戦争反対」という言葉に集約される。

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