20263月9~13日(教養講座:戦後災害史)

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***デイ・ウォッチ(6~8日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

高市首相 カナダのカーニー首相と会談 経済安全保障対話の立ち上げなどで一致 | NHKニュース   カナダ首相 単独インタビュー 中堅国連携で公平な国際秩序を」 | NHKニュース  →ミドルパワー演説のカーニー・カナダ首相が高市首相と会談。トランプ大統領への批判はなかったが、連携強化で一致した。高市首相はイランだけを非難した。NHKは単独インタビューで詳しく報じている。カーニー首相は、米国のイラク攻撃後すぐに米国支持を表明して意外感を与えたが、信念は強いようだ。したたかな政治家なのかどうか。

WBC 日本3連勝 オーストラリアに逆転勝ち 1位突破 | NHKニュース →WBCが開幕し、大谷ら大リーガーが活躍。8日は吉田の逆転2ランで豪州に勝って1位通過が決定した。今回はネットフリックスの独占中継で、地上波では見られない。何となく拍子抜けだ。地上波の共通体験で熱狂するのは日本の文化とも言えそうだ。3年後は改善して欲しい。

閣僚更迭、トランプ政権に打撃 看板の移民政策担当、中間選挙に影―米:時事ドットコム →相互関税に違法判決が出たが、今度は移民担当の閣僚を更迭する。トランプ政権の2枚看板に逆風が吹いている。秋に中間選挙を控えてイラン攻撃で支持を回復しようとしているように見えるが、出口戦略の発言がコロコロ変わっている。イラン国民の血が流れていることへの想像力も感じられない。

“台湾の行政院長が訪日”報道 日本との断交後初か | NHKニュース  →台湾の行政院長は日本の「首相」にあたる人物。WBC観戦のためというが、1972年の断交以来、行政院長の訪日は初めて。日中国交回復で「中国は1つ」が建前になっているが、高市政権の誕生によって悪化・流動化した日中関係が背景にあるのは間違いない。どんな波紋が生まれるか。

ミラノ・コルティナ・パラ開幕:時事ドットコム 大相撲春場所初日 横綱昇進に挑む安青錦は白星発進 | NHKニュース →パラリンピックと大相撲春場所が開幕した。ロシアと同盟国ベラルーシは国を代表して出場。反発したウクライナなど7カ国は開会式をボイコットした。イランは出場を辞退した。戦火の開幕だ。春場所は安青錦の綱取りが焦点で、白星発信。大の里は敗れた。

石川県知事選挙 新人の山野之義氏 現職ら抑え当選 | NHKニュース  →元金沢市長で国民民主県連支持の山野さんが、僅差で自民・維新推薦の現職・馳さんを破った。前回に続いて保守分裂の選挙。馳さんの応援にはイラン攻撃後に高市首相も駆けつけて話題になったが、及ばなかった。能登半島地震の復興で馳知事の全国発信力は弱かった。そんなことも関係しているのではないか。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎金子みすゞ(詩人。1930年3月10日死去、26歳)

「遊ぼうっていうと、遊ぼうっていう。馬鹿っていうと、馬鹿っていう。もう遊ばないっていうと、遊ばないっていう。そうして、あとでさみしくなって、ごめんねっていうと、ごめんねっていう。こだまでしょうか、いいえ、誰でも」 「母さん知らぬ 草の子を、なん千万の 草の子を、土はひとりで 育てます。草があおあお 茂ったら、土はかくれて しまうのに」 「わたしが両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥はわたしのように、地面(じべた)をはやくは走れない。わたしがからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、あの鳴る鈴はわたしのように、たくさんなうたは知らないよ。鈴と、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい」 「明るい方へ 明るい方へ。一つの葉でも 陽の洩(も)るとこへ。藪かげの草は。明るい方へ 明るい方へ。翅(はね)は焦(こ)げよと 灯(ひ)のあるとこへ。夜飛ぶ虫は。明るい方へ 明るい方へ。一分もひろく 日の射すとこへ。都会(まち)に住む子等は」

*** 今週の教養講座(戦後災害史①)

今年も3月11日がやってきます。日本は古くから自然災害の多い地域でしたが、高度成長時代は大災害があまりありませんでした。戦後を分析すると、戦後まもなくと1995年の阪神・淡路大震災以降は、かなりの頻度で発生しています。犠牲者の多かった順番に戦後の自然災害を紹介します。それぞれが防災対策の画期となっています。

◎東日本大震災(2011年)

2011年3月11日、東北地方太平洋沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生した。観測史上、日本最大規模の地震である。強い揺れは東北から関東まで広い範囲に及び、さらに太平洋沿岸を巨大津波が襲った。死者は約1万5900人、行方不明者は約2500人に達した。被害の中心は岩手、宮城、福島の3県である。津波は高さ10メートルを超える場所も多く、三陸沿岸では町全体が流されるほどの被害となった。住宅被害は全壊・半壊を合わせて100万棟以上に及び、避難者は最大で約47万人に達した。

この災害の特徴は、地震そのものよりも津波被害が圧倒的だったことである。三陸沿岸は古くから津波常襲地帯として知られていたが、防潮堤を越える規模の津波が広範囲に押し寄せた。また、福島第1原子力発電所の事故が発生し、大規模な原子力災害へと発展した点も、世界史的に見て重大な意味を持つ。

災害史としての意義は3つある。第1に、日本の防災思想が「想定外」という言葉の危うさを強く認識したことである。それまでの防災計画は、過去の記録を基準に最大規模を想定することが多かった。しかし東日本大震災は、その想定を超える規模で発生した。これを契機に、防災計画では「最悪のケース」を想定する考え方が広がった。

第2に、巨大津波への対策の再構築である。各地で高台移転、防潮堤の再整備、避難道路の整備などが進められた。また「津波てんでんこ」という言葉が広まり、迅速な避難の重要性が改めて認識された。第3に、エネルギー政策への影響である。原発事故により日本の原子力政策は大きく見直され、再生可能エネルギー拡大の議論が本格化した。

東日本大震災は、単なる巨大地震ではなく、日本社会の防災・エネルギー・地域政策を根本から問い直した災害であった。

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***デイ・ウォッチ(9日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

イラン最高指導者にハメネイ師の次男選出 モジタバ師とは? | NHKニュース   →イランの最高指導者にモジダバ師が就任した。ハメネイ師の次男だが、要職についたことがなく謎が多い。ハメネイ師は世襲に否定的だったという。対米強硬派でトランプ大統領は「不満だ」と表明。実際の権力は最強硬派の革命防衛隊が握っており、早期終結の可能性は低くなったという見方が大勢だ。また斬首作戦か。

東京株、一時4200円超下落 原油急騰・米株安で5万1000円台―円、債券含めトリプル安:時事ドットコム →東京株が一時4200円も急落。終値で過去3番目の下落幅となった。原油高に加え、モジダバ師の就任で早期解決が遠のいたという見方が引き金となった。円安、債券安も進み、トリプル安となった。不安定だった世界の金融市場が、今週からさらに悪い環境に陥っている。インフレと景気悪化が進行するスタグフレーションが現実味を帯びてきた。

原油急騰 NY先物 一時119ドル台まで上昇 | NHKニュース →NY原油先物が一時119ドル台になった。3年9ヶ月ぶりの高値。9日は81ドル台まで下落したが、イラン情勢の展開次第では再上昇も予想される。長期化すれば、「令和のオイルショック」という声も出始めた。世界経済に大きなマイナスだが、停戦を働きかける有力な動きはない。アメリカはウラン没収のため地上戦との報道もあり、いまやイスラエルとともに最大のならず者国家だ。

高市首相、原油高騰対策急ぐ 事態認定は「総合判断」―イラン攻撃の評価避ける・衆院予算委:時事ドットコム →衆院予算委員会で高市首相が原油高騰対策を急ぐと表明した。具体策には触れなかった。アメリカのイラン攻撃の評価については「詳細を把握していない」と述べるにとどまった。訪米を控える事情はあるが、国会でもっと突っ込んだ議論をするのが国益にかなうはずだ。

小学館、被害女性に謝罪 「マンガワン」原作者性加害で:時事ドットコム →小学館が性加害をした漫画家を別のペンネームで連載して問題になり、被害女性に謝罪した。漫画家は北海道の私立高校教員だった2020年、教え子で10代だった女性への性加害で逮捕され、罰金刑を受けた。メディアの倫理と被害者の尊厳、性犯罪者の更生が関係した問題だ。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎江崎玲於奈(物理学者。3月12日は101歳の誕生日)

 「日本の学問は、ものを習う修得型で、何か新しい事に挑戦する探求型が不足している。探求心の教育を受けていないと言っていい」 「自分らしい生き方をするためには、戦うことを避けてはいけない」 「科学やビジネスに進歩をもたらすのは、飽くなき挑戦です」 「優れた科学者は一芸に秀でた人間というより、あらゆる視野を兼ね備えた教養人です」 「新しい分野を見つければ、二流の人間でも一流の仕事ができる」 「ノーベル賞を取るためにしてはいけない5つのこと。従来の行きがかりに囚われすぎてはいけない。他人の影響を余り受けすぎてはいけない。無用なものは全て捨てなければならない。戦うことを避けてはいけない。何か絶対的なものを信じすぎてはいけない」 「人間が成功する条件とは、個性的なタレント(才能)、それを磨くハードワーク(努力)、人知を超えたチャンス(運)。この3つの組み合わせであると思います」

*** 今週の教養講座(戦後災害史②)

◎阪神・淡路大震災(1995年)

1995年1月17日午前5時46分、兵庫県南部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生した。阪神・淡路大震災である。死者は6434人に達し、その多くは神戸市で亡くなった。都市直下型地震として、日本の災害史に深い衝撃を与えた。

被害は神戸市、西宮市、芦屋市など阪神地域に集中した。高速道路の高架橋が横倒しになり、鉄道や港湾、住宅地など都市インフラが大きな被害を受けた。住宅の倒壊は約10万棟に及び、死者の多くは木造住宅の倒壊や火災によるものだった。特に神戸市長田区では大規模な火災が発生し、広い範囲が焼失した。

この災害が日本の災害史において重要なのは、「都市災害」の典型例となったことである。人口が密集する都市で直下型地震が起きた場合、建物倒壊や火災が連鎖的に拡大することが明確に示された。高速道路や鉄道など近代的インフラが同時に被災したことで、大都市の脆弱性が浮き彫りになった。

もう一つ重要なのは、「ボランティア元年」と呼ばれる社会的変化である。全国から多くの市民が被災地に集まり、救援活動や炊き出し、避難所支援を行った。これを契機に日本ではNPOや市民ボランティア活動が急速に広がった。防災制度も大きく見直された。建築基準の耐震化、緊急輸送道路の整備、自治体の防災体制強化など、多くの制度改革が進められた。

阪神・淡路大震災は、日本社会に対して都市の安全性と市民社会の役割を問いかけた災害であり、防災政策と社会意識の両面を大きく変えた出来事だった。

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