1月12~16日(教養講座:枕草子)

~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年1月12日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(9~11日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

高市首相が衆院解散を検討、23日通常国会の冒頭に…2月上中旬に投開票の公算 : 読売新聞 与党「過半数の好機」…高支持率の自民「誰が見ても解散したくなる数字」 : 読売新聞 →読売新聞が10日朝刊で「首相が解散検討」と大々的に報じ、一気に解散風が吹いた。高支持率を背景に自民単独で過半数を狙う。通常国会で対中関係や旧統一教会の追及を避けたい思惑もあるだろう。最終決断が焦点。

衆院選、703人が出馬準備 自民・維新64選挙区で競合―野党も調整進まず:時事ドットコム →永田町は選挙に向けて走り出した。日本は選挙に絡めて解散をする特異な国だ。本来なら国論を二分するテーマの判断を国民に問う大義名分が必要だが、安倍政権以降、解散を政権維持の武器に使うようになった。年収の壁引き上げなど年末に決めたことは予算が成立しないと実行されない。衆院議員の任期はまだ長く残っている。通常国会冒頭の解散は妥当か、国民が納得する理由はあるか、という冷静な視点も必要だ。

イラン 抗議デモ続く 警察などとの衝突で110人以上が死亡か | NHKニュース  →イランのインフレ抗議デモで110人以上が死亡した。トランプ大統領はデモ参加者に死者が出た場合、攻撃する可能性を示唆していた。大統領は攻撃の選択肢の説明を受けたという報道もある。中東でもきな臭さが増している。

全国大学ラグビー 明治が優勝  | NHKニュース 都道府県対抗女子駅伝 大阪が優勝  | NHKニュース  柳ケ浦、堅守で頂点 高校女子サッカー:時事ドットコム 金蘭会、7年ぶりV 男子は東山が頂点―全日本高校バレー:時事ドットコム →主な正月スポーツが終わった。大学ラグビーは明治が早稲田を破り7年ぶりに優勝。9連覇・4連覇を重ねた帝京一強から群雄割拠の時代に戻るか。きょうは高校男子サッカーの決勝がある。

東京 社長殺害事件 逮捕の部下 “態度に意見しもみ合いに” | NHKニュース  →部下の営業部長が社長を殺害するという前代未聞の事件が起きた。2人は高校の同級生で、社長と社員のパイプ役を期待されて入社。社長の言動を注意したが口論となり、刺し殺したという。殺人は許されないが、独裁になりがちな社長への警鐘とも言える。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎大隈重信(元首相、早稲田大学創設者。1922年1月10日死去、83歳)

「大衆を侮るな」 「男性だけが活躍する社会は国力の半分を無駄にしている」 「諸君は必ず失敗する。成功より失敗が多い。失敗に落胆しなさるな。失敗に打ち勝たねばならぬ」 「大隈重信5訓。1.物事を楽観的に見よ。2.怒るな。冷静に物を見よ。3.むさぼるな。4.愚痴をこぼすな。5.世の中の為に働け」 「失敗はわが師なり。失敗はわが大なる進歩の一部なり」 「時のある限り、人のある限り、道が窮まるという理由はないのである」 「人間の不変の志は失意のときに真理となり、人間の友情や愛情は失意の時に深まるものである」 「わが輩は楽観説である。人生を重んじて、常に未来に光明を望んで行くのである」 「人間は希望によって生活している。希望そのものは人間の命である」「(外交交渉反対派の爆弾テロに遭って)我が輩は、爆弾くらいで青くなるような腰抜けじゃない。そんなもの屁とも思っていない」 「政治は、学問や科学ではない。術である。人の心を知るという術なのです」

*** 今週の教養講座(枕草子①)

清少納言の「枕草子」を昨年まで2年連続で新春第1弾として紹介した。今年は第2弾となるが、新年らしく味わいたい。人間の感情や感覚は、昔も今もあまり変わっていないことがわかる。「春は曙」の第1段は毎年共通だが、それ以降は別の文を掲載している。参考文献は角川書店編「枕草子」(2014年)。【現代語訳】【原文】【解説】の順に説明していく。原文を一部短縮している回もある。

◎第一段=王朝の四季絵巻をひもとけば

【現代語訳】春は夜が明ける時。あたりが白んで山の上が明るくなって紫の雲が細くたなびいている。夏は夜。月が出ていればもちろん、闇夜でも蛍がいっぱい飛び交っている。一つ二つほのかに光っていき、雨の降るのもいい。秋は夕暮れ。夕日が山の稜線に沈む頃、カラスがねぐらに帰ろうと急ぎ心にしみる。雁で列を連ね、小さく見えるのはなかなかに面白い。日が落ち風の音、虫の音などが奏でるのは言葉につくせない。冬は早朝。雪が降り積もっているのはもちろん、霜が降りていてもそうでなくても、張りつめたように寒い朝、火を起こして炭火を運んで回るのもいかにも冬の早朝らしい。昼になって寒さが緩むと、炭火も白く灰をかぶって間の抜けた感じだ。

【原文】春は曙。やうやう白くなりゆく、山際少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。夏は、夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛び違いたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。秋は、夕暮れ。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた、言うべきにあらず。冬は、早朝(つとめて)。雪の降りたるは、言うべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ゆるくゆるびもていけば、炭櫃(すびつ)・火桶の火も灰がちになりて、わろし。

【解説】様々な対比が特徴だ。季節、聴覚、視覚、皮膚感覚の対比があり、光と色の変化で貫かれている。「をかし」は、平安時代の文学的・美的理念。「明朗で知性的な感覚美」。室町時代になると、滑稽美を帯びてくる。「あはれ」は「しみじみとしたおもむき」、「わろし」は「よくない」。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年1月13日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(12日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

米FRB議長 刑事告発示唆する文書受け取る “政権による圧力” | NHKニュース  →FRB議長の捨て身の抵抗だろう。本部改修をめぐる議会証言が対象だが、トランプ大統領の求める利下げに慎重だった恨みは明らか。トランプ政権は気に入らない相手に権力を総動員して威圧している。信じられない権力乱用だが、金融市場はどう反応するか。市場と選挙しかトランプ大統領を止められない。

立公、衆院選「高いレベルで連携」 解散見据え党首会談:時事ドットコム 予算案賛成「確約できない」 国民・玉木氏、冒頭解散論に反発:時事ドットコム →解散ムードが高まっているが、評判が予想以上に悪い。予算成立前で大義に乏しい点が最大の理由。与党の麻生氏も寝耳に水で、根回し不在の独断を批判する声もある。雪国の負担が重い2月総選挙の前例は少なく、予算編成と重なる自治体から悲鳴も出ている。高市政権は中央突破を図るとみられるが、表明は日韓・日伊首脳会談を終えた週末になりそうだ。解散断念の可能性もゼロではない。「総理の専権事項」という根拠の乏しい俗説も問われるべきだろう。

イラン抗議デモで570人以上死亡か 外相“デモは鎮圧された” | NHKニュース  →イランの反政府デモが拡大し、死者が570人以上にのぼっている。米国の出方が焦点。米国在住のパーレビー国王の親族が表に出てきた。親米派国王でイスラム勢力によって亡命を余儀なくされたが、暗い歴史が頭をもたげてきた。イラン側は「米国とイスラエルがデモをあおっている」と批判する。

前橋市長選 小川晶前市長が当選 ホテル問題で辞職も続投へ | NHKニュース →ラブホ疑惑の小川前橋市長が出直し市長選で当選した。批判をはね返して6.2万票を獲得し、次点に1万票の差をつけた。学歴詐称疑惑の田久保・伊東市長の二の舞いにはならなかった。前橋市民の選択であり、今後は市長としての業績が問われる。政治家としては大きな修羅場を乗り越えたことになる。

横浜市長が「暴言」内部告発報道 本人は否定「ありえない」 | 毎日新聞 →今度は横浜市長の暴言疑惑が浮上した。当事者として告発したのは市人事部長で、15日に記者会見する。市長は否定しているが、自治体トップの姿勢を問う事態が多くなっている。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎山本有三(小説家。1974年1月11日死去、86歳)

「人間はな、人生という砥石で、ごしごしこすられなくちゃ、光るようにはならないんだ」 「おれは苦労を、おれの先生だと思っているんだ。人間、苦労に仕込まれないと、すぐいい気になっちまう」 「心に太陽を持て」 「働くというのは、はたを楽にしてやることだ」 「一年の計は麦を植えることにあり、十年の計は樹を植えることにあり、百年の計は人を植えることにあり」 「たったひとりしかいない自分の、たった一度しかない人生を、ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないではないか」 「自分が相手を愛すれば、相手もきっと自分を愛してくれる」 「学校ってものは、体と体のぶつかり合うところだ。先生の魂と生徒の魂が触れ合う道場だ。それではじめて、生徒は何ものかを体得するのだ。一生忘れないものを身につけるのだ」

*** 今週の教養講座(枕草子②)

◎第134段=退屈なもの

【現代語訳】することがなくて退屈なもの。よそでする物忌(ものい)み。駒が進まないすごろく。除目(じもく)で任官できない人の家。雨が降っているのは、ましてとても所在ない。

【原文】つれづれなるもの 所去りたる物忌み。馬下りぬ双六。除目に司得ぬ人の家。雨うち降りたるは、まいていみじうつれづれなり。

【解説】「つれづれ」は、これといってすることもなく、手持ちぶさたで、退屈な気持ち。頼りなく寂しく、やるせないような気持ち。物忌みは、心身を清めてこもること。双六は流行だったらしく、他の段にも熱中する男の姿が書かれている。除目は官職を任命する朝廷の儀式。任官できない人の様子は「すさまじきもの」(第22段)にもあった。

◎第135段=退屈を紛らわすもの

【現代語訳】退屈しのぎになるもの。碁、双六、物語。3 、4歳の子どもが、可愛らしく喋る。また、とても小さい子どもが、物語のように話し、間違っちゃったというような身振りをすること。果物。男の滑稽な冗談を言い、話の面白い者が来ると、物忌みの時でも、入れてしまいそうだ。

【原文】つれづれ慰むもの 碁、双六、物語。三つ、四つの児(ちご)の、ものをかしう言う。また、いと小さき児の物語(ものがたり)し、違えなどいふわざしたる。果物。男などの、うちさるがひ、ものよく言ふが来たるを、物忌みなれど、入れつかし。

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~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年1月14日号(転送禁止)~~~

***デイ・ウォッチ(13日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

大阪 吉村知事 横山市長 辞職意向「大阪都構想」問い出直しダブル選挙へ 衆議院解散なら同じ投票日 | NHKニュース  →与党の一角、吉村大阪府知事と横山大阪市長が辞職し、ダブル選挙を実施する。住民投票で2回否決された大阪都構想を問うためという。都構想のメリットは見えにくく、なぜそこまでこだわるのだろうか。衆院解散に乗じた大勝負か、単なるドタバタか。よくわからない。高市首相はきょう、自民党幹部に解散の意向を伝えるという報道がある→高市首相、衆院解散へ 「23日召集の国会冒頭」14日党幹部に伝達 – 日本経済新聞

日韓首脳会談 高市総理大臣の地元 奈良で  シャトル外交』継続や経済安保で一致 | NHKニュース →日韓首脳会談が奈良で開かれた。イ大統領はかつて日本批判派だったが、いまは実用外交で知られ、現実的で協調的だ。会談も友好ムードだった。習近平氏とも良好な関係を築いており、東アジアをつなぐキーマンになる可能性もある。ユン前大統領に死刑が求刑された→韓国 ユン前大統領に死刑求刑 被告は無罪主張 来月19日に判決 | NHKニュース

東京株、最高値5万3549円 「高市トレード」再燃―長期金利上昇、円下落:時事ドットコム →衆院解散を材料に東京株が過去最高を更新した。政権安定による積極財政への期待が膨らんだが、国債増発を見込んで円安と債券安も進んだ。解散はまだ正式に決まっていない。今週の金融市場は政治の影響を大きく受けそうだ。

フリーアナウンサーの久米宏さんが死去、81歳 Nステでキャスター:朝日新聞 →予定調和を嫌い、生放送の魅力を追求した放送人だった。ニュース番組の新境地を開いたが、民間放送のプライドも強かった。政府から独立し、戦後設立で戦争に協力した歴史を持っていないことを強調していた。本音の批判精神はメディアの基本でもある⇒「今日の名言」参照。

ボブスレー男子 五輪出場できず 出場枠獲得の条件変更見落とし | NHKニュース →こんなことがあるのだろうか。ルール変更を見落として、ボブスレー男子が五輪に出場できなくなった。日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟によると、リュージュとスケルトンを強化するため、ボブスレーは連盟の判断で3年前から2年前にかけて活動を休止していたためという。選手が気の毒だ。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎久米宏(アナウンサー。1月1日、肺がんで死去、81歳)

「この商売は、嫌われてナンボ」 「中途半端だと面白くないし、やるなら徹底した方がいい」 「みんなに嫌われたくないと思うと、とてもつまらない人間になってしまう」 「怖いから、立ち向かうんです」 「24時間仕事のことだけ考えてくれる? そうしなければ、1番にはなれないよ」 「テレビの最大のポイントは、論より証拠。証拠を映せば、論はいらない」 「ニュースステーションのころ、番組に届く手紙や電話の8~9割は批判でした」 「ニュースってものはあまりにも深くて。すべてのニュースはあまりにも深い。だから根本まで説明しない! テレビを見ていた人が『あ、わかった!』という風に、錯覚してくれれば十分だった。一種のカタルシスを伝えられれば十分だと思っていた」 「僕のような話すことが商売の人間は、口にする言葉に裏打ちする思いがないと、相手には伝わりません。赤いという色一つとっても、自分が体験した赤があってこそのものです。それが生きた言葉ではないでしょうか」

*** 今週の教養講座(枕草子③)

◎第142段=恐ろしげなもの

【現代語訳】いかにも恐ろしそうに見えるもの。ドングリのかさ。焼け跡。オニバス。ヒシ。髪の多い男が、洗って乾かすところ。

【原文】恐ろしげなるもの 橡(つるばみ)のかさ。焼けたるところ。水蕗(みずふふき)。菱(ひし)。髪多かる男の、洗ひて干すほど。

【解説】ドングリのかさ、オニバス、菱の実は、とげとげしいところが共通。「焼けたるところ」は、「ところ」をひげ根の多いヤマイモの一種とする説もあり、その方が自然な連想かもしれない。最後、男の剛毛が逆立つさまで締めくくるのがおかしい。

◎第144段=品のないもの

【現代語訳】品がなく見えるもの。(裏に備忘の紙を貼り付けた)式部の丞の笏(しゃく)。黒髪でクセのあるもの。(絹や紙でなく)布屏風の新しいもの。古く黒ずんだのはお話にならないから、かえって気にならない。新調して、サクラをごてごて描いて、白や赤など色とりどりに絵を描いたもの。遣り戸(引き戸)厨子。法師の太ったもの。本当の出雲むしろで作った畳。

【原文】いやしげなるもの 式部の丞の笏。黒髪の筋わろき。布屏風の新しき。古(ふ)り黒みたるは、さる言ふかひなき物にて、なかなか何とも見えず。新しう仕立てて、桜の花多く咲かせて、胡粉(ごふん)・朱砂(すさ)など彩りたる絵ども描きたる。遣戸厨子。法師の太りたる。まことの出雲筵(むしろ)の畳。

【解説】式部は官庁、官僚。丞は補佐役。笏は伝統的な装束を着る際に右手に持つ細長い板状の持ち物。胡粉(ごふん)は、カキやホタテなど貝殻を原料とした粉末顔料。朱砂(すさ・しゅさ)は、天然の赤い顔料。出雲筵は、出雲で産出する目の粗いむしろ。

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***デイ・ウォッチ(14日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

立憲と公明が新党結成へ、15日に党首会談 公明は小選挙区撤退方針:朝日新聞 →立憲と公明が新党結成に向けて、きょう党首会談をする。野党が分裂したままでは泣かず飛ばず。かねて共闘を求める世論は強かったが、各党の事情優先でまとまらなかった。公明は反高市感情が強い。小選挙区から撤退し、比例区に絞る。国民民主がどうするか。大きな賭けだが、久々の政界再編劇だ。

高市総理大臣 通常国会の早期に衆議院解散の意向 与党幹部に伝える | NHKニュース  →高市首相はやっと解散の意向を与党幹部に伝えた。理由や日程は未定で、19日に記者会見して発表する。維新との連立政権の是非について問うのが1つの理由らしい。維新は大阪府知事と市長が辞任して、都構想を争点にダブル選挙をする方針だが、維新創設者の橋下氏らが反対しているようだ。首相も維新も、国民不在の自己都合で動いている。

対イラン、政権幹部と協議か トランプ氏、民衆にデモ継続呼び掛け:時事ドットコム →トランプ大統領がイランのデモをあおっている。国民軽視のイラン政府は非難されるべきだが、米国はベネズエラに続いて政権転覆を狙っているようにも見える。CIAが暗躍しているのだろうか。米政府がパーレビー元国王の親族と接触している情報もある。

東京株、初の5万4000円台 「高市トレード」で、債券・円は売り:時事ドットコム →東京株価が連日の爆上がりで最高値更新。衆院解散を歓迎し、「選挙は買い」という解説だが、なぜここまで上がるのか正直よくわからない。為替や債券市場では、円安・債券安が進んでいる。金融市場は財政拡張・国債増発とインフレを見込んで動いているようだ。

芥川賞はダブル、鳥山まことさんと畠山丑雄さん 直木賞に嶋津輝さん:朝日新聞 →芥川賞・直木賞は前回、ともに受賞者がおらず寂しかったが、今回はしっかり3人が受賞した。芥川賞は、建築士の鳥山さんと地方公務員の畠山さんで、ともに33歳。若手だ。直木賞は女性の嶋津輝さんで、56歳。主催の文藝春秋は興行的に成功した。

浜岡原発データ不正 規制委が中部電に報告命令、月内立ち入り検査へ | 毎日新聞 →原子力規制委員会は中部電力へ報告命令を出し、立入検査をする。規制委の山中伸介委員長は「事実次第だが、許可の取り消し、再稼働不許可、全炉廃炉の可能性もある」と異例の厳しい発言。少なくとも数年間は凍結状態、その先は白紙だ。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎村上春樹(小説家。1月12日は77歳の誕生日)

「海ばかり見ていると人に会いたくなるし、人ばかり見ていると海を見たくなる」 「人は勝つこともあるし、負けることもあります。大事なのは負けの深みを理解することなのです」 「過ちを進んで認める勇気さえあれば、だいたいの場合取りかえしはつく」 「自分に同情するな。自分に同情するのは、下劣な人間のやることだ」 「誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。我々はそんな回転木馬の上で仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげているように見える」 「深刻になることは、必ずしも真実に近づくことでない」 「高く堅固な壁と卵があって、卵は壁にぶつかり割れる。そんな時に私は常に卵の側に立つ」 「人は原理主義に取り込まれると、魂の柔らかい部分を失っていきます。そして自分の力で感じ取り、考えることを放棄してしまう」 「目に見えるものが、ほんとうのものとは限らない」 「遠くから見れば、大抵のものは綺麗に見える」 「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」

*** 今週の教養講座(枕草子④)

◎第146段 かわいらしきもの

【現代語訳】かわいらしきもの。ウリに描いた子どもの顔。雀の子がチュチュというと跳ねて来る。2つか3つの幼児が、急いで這ってくる途中に、ほんの小さなゴミがあったのを目ざとく見つけて、ふっくらと小さな指でつまんで、大人などに見せているしぐさ。おかっぱ頭の子どもが、目に前髪がかかるのをかき上げないで、ちょっと頭をかしげてものを見たりしているしぐさ。それほど大きくはない公卿の子息が、美ししい衣装を着せられて歩く姿。きれいな赤ん坊が、ちょっと抱いてあやして可愛がっているうちに、抱きついて寝てしまった様子。

【原文】うつくしもの 瓜に描きたる稚児の顔。雀の子の、鼠鳴(ねずな)きするに、躍り来る。二つ三つばかりなる児(ちご)の、急ぎて這い来る道に、いと小さき塵(ちり)のありけるを目ざとく見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる、いとうつくし。頭は尼そぎなる児の、目に髪を覆へるを、かきはやらで、うち傾きて、物など見たるも、うつくし。大きにはあらぬ殿上童の、装束きたてられて歩くも、うつくし。をかしげなる児の、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、かいつきて寝たる、いとらうたし。

【解説】「うつくし」はもともと、肉親の間、幼い者、弱い者に対するいたわりのこもった愛情を表した。それから、小さなもの、年少の者のかわいらしさ、愛らしさをいうようになる。「美」を表すのは平安時代の終わりから。「美」を表わす言葉の時代的な変遷を見てみる。古くは「細し――くはし(細かいこと)」、そして「うつくしい」「清ら」「きれい」と、日本人は繊細なもの、清潔なものに美を見いだすらしい。子どもっぽい無邪気さも好まれる。平安時代の美人の形容詞に「子めく」がある。十二単の中に埋もれそうに小柄で、ふっくらと色白、無邪気であどけない女性である。

現代語では人や物をほめるのに「きれい」か「かわいい」ですませてしまうが、平安時代にはもっとたくさんの言葉があった。「清ら」は超一流の気品ある美しさで、「源氏物語」では天皇・皇族にしか使わない。二流の美を表す「清げ」と使い分けられている。「麗し」はきちんと整っている様子。「美し」は小さくて幼い様子が可愛らしい。「らうたし」は弱いものがいじらしく、かばってやりたい様子が可愛らしい。「なまめかし」はいぶし銀のようなしっとりとした優美さ。「艶」はしゃれていて、ひきつけるような魅力のある様子をいう。

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***デイ・ウォッチ(15日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう

立憲民主党 公明党 新党結成で合意 野田氏と斉藤氏が新党共同代表で調整 | NHKニュース  →立憲と公明が新党結成で合意した。選挙結果にどう影響するか。自民党は対抗勢力がないと、政治とカネ・旧統一教会などの問題で自浄作用が働かない。自民右派と維新・参政など右派・タカ派、自民穏健派と立憲・公明の中道・ハト派、共産やれいわ新選組など左派。日本の政治勢力がこの3派に分かれれば、相対的に安定するだろう。

大阪知事・市長、出直し選表明 都構想実現、衆院選と同日に:時事ドットコム →維新の大阪府知事・市長が出直し選挙を表明した。衆院選とのトリプル選挙になる。大阪の衆院小選挙区では維新と自民の与党同士が争う。どうなるのだろうか、有権者は何を判断するのだろうか。外から見ているだけではよくわからない。

横浜市長に「パワハラ疑惑」 人事部長が調査要望:時事ドットコム →横浜市の人事部長が記者会見をし、市長のパワハラ疑惑を公表した。市長は否定しているが、火のないところに煙は立たないだろう。関係者も多い。争えば泥仕合で、市民が迷惑を被る。市長さん、過ちを改むるにはばかることなかれ。

野球殿堂 新たに栗山英樹氏選ばれる 3年前のWBC優勝に導く | NHKニュース  →プロ野球の栗山さんが野球の殿堂に選ばれた。3年前のWBCで優勝したことが功績だが、二刀流の大谷を育てたリーダーシップも大きい。才能をおさえつけず、本人の希望を尊重して開花させた思考方法は称賛されていい。ビジネスなど野球以外の分野でも参考になる。

軍事機密を入手し報道か FBIが米紙記者の自宅を捜索 | NHKニュース  →権力を笠に気に入らない人間を威嚇するトランプ政権。今度はワシントン・ポスト紙の記者がFBIの捜索を受け、パソコン2台と携帯電話などを押収された。機密情報を入手して報道したというが、記者は不正行為で告発されていない。報道・表現の自由への配慮、人権やバランス感覚がない。とんでもない大統領だ。

*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)

◎小野田寛郎(戦後29年間、フィリピンのジャングルにいた陸軍少尉。2014年1月16日死去、91歳)

「任務解除の命令が届かなかったため、フィリピンのルバング島の密林に29年間、情報収集や諜報活動を続けた」 「帰国の際に、天皇陛下万歳と叫んだ。私は軍人精神の権化か、軍国主義の亡霊かのどちらかに色分けされていたが、どちらでもないと思っていた。私は平凡で、小さな男である。命じられるまま戦って、死なずに残った敗軍の兵である。私はただ、少し遅れて帰ってきただけの男である」 「人生の道案内は人ではない。物でもない。それは目的意識である」 「計画どおりにいかないことは沢山あるが、思いどおりにはいくものだ。自分の満足度を少しだけ変えればよいのだから」 「できない理由が分かればしめたもの。それを解決すればできる。要は、やる気があるのかないのか、それが結果を変えてしまう」 「いつ死ぬかは誰もコントロールできない。これはもう、しょうがないですね。命は天にありです。でも、体は我にありで健康管理は疎かにできません」

*** 今週の教養講座(枕草子⑤)

第261段=うれしいもの

【現代語訳】一目置いている人が、歌の上の句や下の句を尋ねた時、とっさに思い出したのは、我ながらうれしい。いつもは覚えている歌も、人に尋ねられると、きれいさっぱり忘れたままのことが多いものだ。急用で探しているものを見つけ出した時。物合(ものあわせ)や、何でも勝負事に勝った時、どうしてうれしくないことがあろう。また、我こそはと得意顔の人を一杯食わせた時。女同士より、相手が男の方がずっとうれしい。

相手がこのお返しをきっとしようと思っているだろうと、いつも気を引き締めているのも悪くないが、相手が全然平気な顔で、何とも思ってない風でこちらを油断させているのもまたおもしろい。憎らしいやつが酷い目にあうのも、罰が当たるかも、と思いながらやはりうれしい。何かの時に、着物の艶出しに打たせにやって、どうなったかと思っていると、綺麗に仕上がってきた時。刺櫛(さしぐし)を磨かせて、素敵になった時もまた。他にもいろいろあるが・・・

【原文】恥ずかしき人の、うたの本末問いたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし。常におぼえたることも、また人の問うに、清う忘れてやみぬる折ぞ、多かる。とみにて求むる物、見出でたる。物合、何くれと挑むことに勝ちたる、いかでかはうれしからざらむ。また、我はなど思いてしたり顔なる人、はかり得たる。女どちよりも、男は、まさりてうれし。これが答えは必ずせむと思うらむと、常に心遣ひせらるるも、をかしきに、いとつれなく、何とも思ひたらぬさまにて、たゆめ過ぐすも、またをかし。憎き者の、あしき目見るも、罪や得らむと思ひながら、またうれし。ものの折りに、衣打たせにやりて、いかならむと思ふに、清らにて得たる。刺櫛磨らせたるに、をかしげなるも、またうれし。またも多かるものを。

【解説】物合とは、左右に分かれて優劣を争うゲーム。歌合・貝合・絵合など。着物は砧(きぬた)という木づち打って艶を出した。この段には他に、続きを読みたかった物語を見つけた時、人の破り捨てた手紙をつなぎ合わせて読めた時、恐ろしい夢を大したこともないと夢解きしてもらった時、自分の歌が評判になって書き残されること、紙の良いのが手に入った時などが挙げられている。夢で恋人に会いたい時には、衣を裏返しにして寝るという民間信仰があったらしい。夢を見た時には、吉凶を占ってもらった。これを「夢解き」「夢合わせ」という。悪夢を見たら「夢違え」の呪文を唱えて災いを避ける。当時の女性は悩みや願い事があると、寺に何日かこもって祈った。するとたいてい、夢に神仏が現れ、お告げがあったという。