2026年10月5~9日(教養講座:ノーベル賞・大村智さんの言葉)
~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年10月5日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(2~4日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう)
◎那覇市ホテル強盗殺人事件 死因は窒息 逮捕の米海兵隊員は否認 | NHKニュース →沖縄県でまた米軍人による犯罪が起きた。那覇市のホテルで女性(39)が殺害され、20歳の海兵隊員が沖縄市の歓楽街で逮捕された。基地に入っていれば、身柄確保も簡単ではなかった。沖縄県での米軍人による犯罪は2016年に23件まで減ったが、2019年以降増加傾向にあり、去年は22年ぶりに100件を超えた。保守系で当選直後の古謝知事は「断じて許せない」とし、高市首相もSNSに抗議の投稿をした。否認しているという。
◎臨時国会きょう召集 消費税減税法案などで論戦へ | NHKニュース 簗農相が会見「誤解招く言いぶりあれば真摯に受け止め」 | NHKニュース→きょうから臨時国会。国会開会中は首相が追及される場面が多くなり、支持率が下がる傾向がある。火種は簗農水相の道路予算の減額発言。2日に2回会見を開き、発言は認めた。しかし国交省に働きかけたことはないとも言った。とういうことは、自民党支持者にウソをついたことになる。簗農水相は裏金議員で、高市首相と関係が深い。首相は選挙に強い閣僚を集めたというが、2月の総選挙は比例復活で整合性を欠く。野党が強ければ国会日程を人質に取って辞職に追い込むこともできるが、今回はどうか。
◎阪神優勝 セ・リーグ連覇は球団史上初 | NHKニュース →阪神が球団初のリーグ連覇を決めた。3日の広島戦は負けたが、2位巨人も負けたため、転がり込んだ。1985年の優勝に貢献したランディ・バースさんは「セ・リーグ連覇は本当にすごい。巨人との優勝争いを勝ち抜いたことは大きな自信になるんじゃないかな」とコメントしている。CSでも巨人と再戦する可能性が高そうだ。昨年は日本シリーズでソフトバンクに1勝4敗で惨敗した。
◎「副首都」要件、該当は北海道、愛知、大阪、福岡 政府指定案、政令市の特別区再編か連携協約も:時事ドットコム →政府が副首都の要件を公表し、北海道、愛知、大阪、福岡が該当することになった。国の出先機関数や人口、経済規模などが要件。いずれも申請する意向を示している。「瓢箪から駒」ならぬ、維新発の構想だが、指定は道府県単位で整備計画は道府県ごとに決めるという。何やらよくわからない。
◎大村知事「選手に申し訳なかった」 組織委とOCAが総括会見―愛知・名古屋アジア大会:時事ドットコム →不手際が多く、TBS系の中継でも盛り上がらなかった愛知・名古屋アジア大会。4日閉幕し、愛知県の大村知事が「予期しない問題に向き合い、対応する毎日だった。バスの遅れなど選手には申し訳なかった」と謝罪した。大村知事は「愛知初の大規模大会でチャレンジとなった」とも話したが、この日の会見まで大会運営に言及しなかった。
*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)
◎スティーブ・ジョブズ(アップル創業者。2011年10月5日死去、56歳)
「すばらしい仕事をする唯一の方法は、自分のやっていることを好きになることだ。見つけていないのなら、探し続けなければいけない」 「夢を実現できるか否かは、途中で諦めるかどうかにかかっている」 「何を捨てるかで誇りが問われ、何を守るかで愛情が問われる」 「卓上計算機しか使ったことがない人に、マッキントッシュがどういうものか尋ねても、答えられなかっただろう。消費者リサーチを行うのは無理だ。とにかく作って、見せ、『どう思う?』と聞くしかない」 「私はパソコンを人間性あふれる存在にしたい」 「コンピュータの分野に進んだのは、やっている人がほとんどいなかったからだ」 「美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい? そう思った時点で君の負けだ。ライバルは関係ない。女性が何を望んでいるのかを、見極めることだ」 「偉大な製品は、情熱的な人々からしか生まれない」 「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」
*** 今週の教養講座(ノーベル賞・大村智さんの言葉①)
今週はノーベル賞ウィーク。2015年に生理学・物理学賞を受賞した大村智さんは異色の経歴でした。多くの受賞者は研究者一筋ですが、大村さんは山梨大学を卒業後、都立墨田工業高校夜間部の教師となり、真剣に勉強する生徒に触発されて学び直しました。教育者の一面も持っています。受賞理由は「線虫によって引き起こされる感染症の治療法の発見」。大村さんは折々に出会った先人の言葉を書きとめ、「人をつくる言葉」(毎日新聞社、2016年)という本にまとめています。今週はその言葉のいくつかを紹介します。
◎「朝は希望に起き、昼は努力に生き、夜は感謝に眠る」
大村さんの自宅近くにある寺の掲示板に貼ってある。1日の過ごし方を通して、人生の姿勢そのものを表している。短い中に「未来・現在・過去」という3つの時間がきれいに織り込まれている。
「朝は希望に起き」は、これから始まる1日に期待を持つこと。「今日は何が起きるだろう」ではなく、「今日は何をしよう」と考える。希望とは、大きな夢である必要はない。本を少し読む、人に会う、仕事を1つ仕上げる。そうした小さな楽しみや目標が、朝に起きる理由になる。
「昼は努力に生き」には、希望だけでは人生は動かない、という現実感がある。朝に描いたものを、昼間の行動によって形にしていく。「努力」という言葉は少し重く聞こえるが、「自分にできることを今日も1つ積み重ねる」と考えたい。結果よりも今日という時間をきちんと使ったかどうかが大切になる。
最も味わい深いのは「夜は感謝に眠る」。「今日はこれができなかった」「あれは失敗だった」と反省しながら1日を閉じるのではない。「今日も無事に過ごせた」「人と話せた」「食事がおいしかった」と与えられたものに目を向けて眠る。努力の成果を自慢するのでもなく、失敗を悔やみ続けるのでもなく、最後を「感謝」で締めくくっている。
面白いのは、3つの言葉の時間の向きだ。朝の「希望」は未来を見る。昼の「努力」は現在を生きる。夜の「感謝」は過去を受け入れる。未来には希望を、現在には努力を、過去には感謝を、と読むことができる。
年齢を重ねるほど別の味わいも出てくる。若いころの「希望」は遠くの成功を目指すものになりがちだが、人生の後半では「明日もやりたいことがある」という希望そのものが豊かさになる。「努力」も競争ではなく、自分の仕事や学びを続けることになる。「感謝」は、これまで出会った人や経験への感謝へと広がっていく。
言い換えるなら、「明日を楽しみにし、今日を大切に働き、昨日までを肯定して眠る」ともいえる。「希望→努力→感謝」は1日で終わらず、感謝して眠るからこそ、翌朝また希望を持って起きられる。そこにこの言葉の意味があるように思える。
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