2026年5月11~15日(俳句を味わう)
~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年5月11日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(2~10日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう)
◎米とイラン 交渉進展見られず ホルムズ海峡は不安定な情勢続く | NHKニュース →イラン情勢は連休中、ほとんど進展しなかった。停戦ムードは出ているが、協議や合意の見通しははっきりせず、小競り合いも起きている。ホルムズ海峡から出られないタンカー乗組員の死亡情報もある。中国が関与している情報が多くなっており、14日からの米中首脳会談も大きな焦点だ。
◎磐越道バス事故 過去遠征でもレンタカー「学校側から依頼したことは一度もない」 | NHKニュース →福島県で起きた新潟・北越高校ソフトテニス部の事故で、レンタカーの要請をめぐって学校側とバス会社側の主張が食い違っている。どうも学校側が正しいようだ。68歳の運転手は最近、複数回の事故を起こし、まともに運転できる状態ではなかった。部活動の遠征のあり方に影響するのは確実だ。
◎ハンタウイルス集団感染疑いのクルーズ船 カナリア諸島で乗客が下船 | NHKニュース →大西洋上で聞き慣れないハンタウイルスが突如発生した。WHOは公衆衛生上のリスクは少ないと言うが、新型コロナの記憶が新しく、感染の広がりを心配する声が上がっている。詳しくは→ハンタウイルスとは?【Q&A】 | NHKニュース
◎高市首相 衆院選などでの陣営による中傷動画投稿報道を否定 | NHKニュース →週刊文春が報じた高市陣営による中傷動画拡散。高市首相は「一切ないと報告を受けている」と国会で一応否定した。認めたら大問題になるので、否定を貫くつもりだろう。文春報道では、自民党総裁選では対立候補、総選挙では中道系候補が攻撃対象で、公設第一秘書が関与しているという。記事で秘書は「答えないから、なんとでも書いて」と完全に否定はしていない。今後の文春・その他メディアの報道、野党の追及が焦点だ。
◎高市首相 ベトナム最高指導者と会談 重要鉱物で連携一致 | NHKニュース 日豪首脳会談 経済安保で共同宣言発表 安保協力強化で一致 | NHKニュース →高市首相がベトナムとオーストラリアを訪問した。時節柄、経済安保が前面に出るが、言い換えればブロック経済で、戦時を想定した武装経済の様相だ。やむを得ないのか、世界が誤った方向を選択しているのか。経済で付加価値をつけるには自由闊達な環境こそが必要だ。
◎サッカー 三笘薫 リーグ戦で左太もも裏あたりを痛め途中交代 | NHKニュース 大相撲夏場所 初日 横綱 豊昇龍は小結 高安に敗れ土がつく | NHKニュース →サッカーの三笘と横綱豊昇龍が、足を痛めた。ワールドカップ直前で、三笘の負傷は痛い。豊昇龍は休場するかどうか。休場となれば、横綱不在となり、寂しい5月場所になる。
◎テニス 錦織圭が現役引退を発表 日本男子最高の世界4位を記録 | NHKニュース →テニスの錦織圭が今シーズン限りでの引退を表明した。2014年の全米オープンでアジア選手として初めて4大大会決勝に進み準優勝。15年に日本人最高の世界4位、16年のリオデジャネイロ五輪ではナダル選手を破り、銅メダルを獲得。攻撃的テニスで「アート」と評され、海外選手にも影響を与えた。
*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)
◎嘉納治五郎(柔道家。1938年5月4日死去、77歳)
「自分の心に生じる欲望に打ち勝つのは敵に勝つよりむずかしい」 「勝って勝ちにおごることなく、負けて負けに屈することなく、安きにありて油断することなく、危うきにありて恐れることなく、ただただ一筋の道を踏んでゆけ」 「人生には、『なに、くそ』という精神が何より必要だ」 「何事も初めからうまく行くことは少ないものだ」 「人生はいろいろな難関に出くわす。難関が次から次へとやってくるから面白いのだ。恐れをなしてはいけない」 「柔を能く、剛を制す」 「自他共栄(相手を敬い、助け合って、己だけでなく他人と共に栄えること)」 「精力善用(自らの心身の力を社会に対して善い方向に最大限に用いること)」 「時間をもっとも有効に利用した者に、もっとも立派な仕事ができる」 「教育者自身が教育の大事なることを信じ、教育を通して国家社会に働いてこそ、教育者の活動も有意義である」
*** 今週の教養講座(俳句を味わう①)
今週は俳句を味わってみましょう。池澤夏樹編集の「日本文学全集29巻」(河出書房新社)から紹介します。選者は俳人の小澤實氏で、俳句と意味・評を掲載します。
◎井月(せいげつ、1822?~1887) 「春の日やどの児(こ)の顔も墨だらけ」
▼意味=春の日が差している。学校帰りのどの子の顔も、習字の墨で汚れてしまっている。 ▼評=「文明開化」とまえがきにある。この言葉から、鉄道や官営工場を連想するが、井月は身分・性別にかかわらず、すべてのこどもが教育を受けられたことに注目している。春の日を受ける墨だらけの顔が、楽しそうな学校生活を物語る。井月の目はこどもに温かい。「泥くさき子供の髪や雲の峰」。
◎正岡子規(1867~1902) 「糸瓜(へちま)咲いて痰(たん)のつまりし仏かな」
▼意味=ヘチマの花が咲いて、喉に痰が詰まってしまった仏であるなあ。▼評=正岡子規の絶筆。自分の死後の姿を描いている。ヘチマの黄色の花が、死者を飾っている。痰はまだつまっているが、単なる死骸ではない。仏になっている。この句に先立って「草木国土悉皆成仏」(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)と前書きした「糸瓜さへ仏になるぞ後(おく)る々な」がある。ヘチマに導かれるように、正岡子規は成仏したのだ。
◎内藤鳴雪(1847~1926) 「さざ波や古き都の初もころ」
▼意味=さざ波が打ち寄せる、古き都大津。そこで、この春初めてのもろこを食べていることだよ。 ▼評=「さざ波や」は、「近江」「滋賀」「大津」の枕詞。直接大津を出さず、古き都としたことで奥行きを出している。もろこは、琵琶湖を代表する食用魚で、あぶって食べるとおいしい。「初」には春初めての魚をたたえる思いも。「古き」と「初」、ハ行音の頭韻の響きと意味の対応も鮮やか。
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