2026年6月1~5日(教養講座:ショーペンハウアーの『自分の頭で考える』)
~~~ 長谷川塾メルマガ 2026年6月1日号(転送禁止)~~~
***デイ・ウォッチ(5月29~31日/コメントも参考にしながら自分の考えをまとめましょう)
◎トランプ大統領がイラン核協議の覚書の修正要求か | NHKニュース →イラン核協議は事務レベルの覚書がまとまり、トランプ大統領の決断を仰いだが、修正を要求した。60日間停戦を延長し、核協議を続ける内容だが、濃縮ウランの回収方法などで見直しを求めた模様。イラン側は「予想どおりトランプは外交を裏切っている」と非難した。トランプ大統領は引き伸ばしたいのだろうか。
◎新潟県知事選 現職の花角英世氏が新人2人抑え3回目の当選 | NHKニュース →新潟県知事選挙で現職の花角氏が3選を決めた。柏崎刈羽原発の再稼働が焦点の一つで、花角氏は当初、県民投票を表明していた。しかし、実施していないため新顔候補は「公約違反だ」と批判したが、大差で及ばなかった。花角氏の手続きが評価された形になる。
◎政府・日銀 11兆円規模の市場介入 4月28日~5月27日 | NHKニュース →政府・日銀による1か月間の市場介入は11兆円規模にのぼり、1991年以来で最大となった。1ドル=160円の円相場は、一時155円台をつけたが、最近は159円台。「11兆円で1円」の円高効果となっている。国力の低下で、長期的に見れば円安は避けられない。
◎天皇陛下と長女愛子さまが早慶戦を観戦…神宮球場で六大学野球、32年ぶり天覧試合 : 読売新聞 →天皇杯は各競技1つで、野球は東京6大学のみ。早慶戦の天覧試合は32年ぶりになる。天皇と愛子さまが観戦した。慶応は勝てば優勝する大一番で、9回表まで1点リード。9回裏に前日投げたエース渡辺を投入したが、2点取られて5対4でサヨナラ負け。早稲田が劇的な勝利をもぎ取った。
◎サッカー日本代表 壮行試合でアイスランドに1対0で勝利 | NHKニュース →サッカーW杯の壮行試合。ランキング18位の日本が75位のアイスランドと対戦し、後半43分に1点をあげて逃げ切った。スコアとしては物足りないが、いろいろ試して勝ったから、まあいいか。試合後、森保監督は大観衆の前で「優勝を目指す」と明言した。史上最強と言われるが、優勝すれば日本が変わりそうだ。
◎2人死亡事故前のマイクロバス、遮断機上がりきる前に踏み切り進入…情報得た担当者が運転中止するよう容疑者に連絡 : 読売新聞 →名古屋市で85歳の男が運転するマイクロバスが暴走した。2人をはねて死亡させ、遮断機が上る前に踏切に進入。民家の壁にぶつかって止まった。スイミングクラブの送迎用バスで、男は4年前に退職したが、人手不足で復帰していた。高齢運転が話題になりそうだ。
*** 「今日の名言」(気に入った言葉を探してみましょう)
◎ジョン・ケネス・ガルブレイス(カナダ出身の経済学者。2006年5月29日死去、97歳)
「バブルがいつ崩壊するか予測するのは誰にもできない。ただ、過去のバブルは例外なくはじけている」 「経済学の世界では、決まって多数派が間違える」 「私たちは、真理を自分に好都合なことと結びつける」 「金持ちは最も注目される階級だが、最も学がない」 「富には多くの利点がともなう。それを否定する意見も数多いものの、確固たる説得力のあるものはいまだかつてない」 「政治の世界においては、記憶力の悪さほど称賛に値するものはない」 「考え方を変えるか、あるいはその必要がないことを証明するかという選択を迫られた場合、ほとんどの人は証明するほうに飛びつくものだ」 「単純化することを恐れてはいけない」 「伝統的な考え方は、考えるという苦痛を伴う仕事から我々を守ってくれる」 「日本は、銀行家や企業の経営者を責めるのを避けたいため、政府や官僚が悪かったという結論を出しがちだ」 「対話は、励ましの力、希望の光、勇気の泉、生命蘇生の新風となる。そして人間の心と心に橋を架ける」
*** 今週の教養講座(ショーペンハウアー・自分の頭で考える①)
ショーペンハウアー(1788~1860)は、ドイツの哲学者です。「自分の頭で考える」という文章を紹介します。同質性が高く、同調圧力や忖度意識の強い日本は、自分の頭で考えることが苦手ではないでしょうか。生成AI時代になれば、なおさら「自分の頭で考える」ことが重要になります。旧制高校生の学生歌に「デカンショ、デカンショで半年暮らす」という歌詞がありますが、「デカルト、カント、ショーペンハウアー」の名前をつなげたもので、存在感のある人物でした。自分の頭で考えるという意味は、どういうことでしょうか。自分の頭で考えてみましょう。
◎知識と脳 たくさんあって整理されていない蔵書より、程よい数できちんと整理されている蔵書の方がずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。なぜなら、一つの真実をほかの真実とつき合わせ、自分が知っていることをあらゆる方面から総合的に判断して、はじめて知識を完全に自分のものにし、意のままにできるからだ。とことん考え抜いて初めて信じることができる。
本を読むこと、学ぶことならいつでも思いのままに取りかかれるが、考えることはそうはいかない。対象に対する何らかの興味をかき立てられ、考え続けねばならないからだ。一身上の出来事、プライベートな事柄なら、主観的興味を持てるが、純粋に客観的な興味をかきたてられるのは、生まれながら考える脳みその持ち主だけだ。息をするのと同じくらい自然に考えるタイプで、そういう人物は滅多にない。ほとんどの学者も同じで、考える脳みその持ち主は滅多にない。
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